家電 22年上半期は東芝が「冷蔵庫」と「洗濯機」の性能テストで1位に

 22年上半期は東芝が「冷蔵庫」と「洗濯機」の性能テストで1位に イメージ

『家電批評』2022年4月号と6月号では白物家電の王道である、冷蔵庫とドラム式洗濯機の比較テストの特集を組みました。その結果、パナソニックやシャープ、日立を抑えて東芝が冷蔵庫と洗濯機の両方で1位を獲得。まさかの二冠に編集部も驚きを禁じ得ませんでした。

冷蔵庫のベストバイとなったのが2022年3月に発売された東芝の「VEGETA(ベジータ)GR-U510FZ」です。特に、野菜室の鮮度機能で最高評価を獲得したことが勝因となりました。

もちろん、野菜室以外の庫内の鮮度保持テストでも高得点を叩き出し、使い勝手においても2位と好成績。食材に気を遣うことなく、常に最適な状態で保存できるので、家事を効率よく行いたい人の味方になってくれること間違いありません。

なお、洗濯機のテストについては、こちらをご覧ください。

家電東芝「VEGETA GR-U510FZ」を上半期ベストバイに選定した理由

東芝「VEGETA GR-U510FZ」を上半期ベストバイに選定した理由 イメージ
 
王冠アイコン

東芝
VEGETA GR-U510FZ
実勢価格:26万4735円

サイズ・重量:W650×D699×H1833mm・約118kg
年間消費電力量:255kWh/年

VEGETA GR-U510FZのテスト結果と優秀ポイント/惜しいポイント

ベストバイに選ばれた理由として、優秀ポイントと、惜しかったポイントは以下のとおりです。

▼テスト結果

チルド室 野菜室 冷凍(通常) 冷凍(急冷) 使い勝手 脱臭 合計 総評
11 12 14 10 25 7 79 野菜室、冷凍(通常)、使い勝手の3項目でテストした5製品中1位を獲得。文句なしの好成績です。
(15点満点) (15点満点) (15点満点) (15点満点) (30点満点) (10点満点) (100点満点)

▼優秀ポイント

  • 野菜室の鮮度保持性能が優秀!
  • 冷蔵室やチルド室も湿度が高く、他の食材も長く鮮度を保てる

▼惜しいポイント

  • タッチでドアを開閉する仕組みのため、狭いキッチンで体がぶつかると意図せずドアがあく

【鮮度保持能力】野菜の水分を逃さないから鮮度をキープ

【鮮度保持能力】野菜の水分を逃さないから鮮度をキープ イメージ

7種類の野菜を7日間保存したテストで、最も水分の減少率が低く、鮮度を保ちました。野菜室も真ん中にあることもあり、野菜を重視する人にはうってつけです。

▼野菜ごとの水分の減少率

  • ほうれん草:9.9%
  • 人参:6.4%
  • きゅうり:6.9%
  • なす:3.3%
  • しいたけ:38.5%
  • セロリ:8.9%
  • 1/2キャベツ:4.6%

チルドや冷凍の性能も優秀でした

チルドや冷凍の性能も優秀でした イメージ

ステーキ肉やマグロのさくを冷凍室で7日間冷凍してから解凍しました。どちらも解凍後のドリップがほぼなく、水分量の減少も0.5〜1.0%にとどまっており、冷凍性能も1位でした。

また、チルド室(上下あるうちの上側)も優秀。ラップなしで肉と魚を3日間保存するというメーカーが推奨しない使い方でも、ほとんど乾燥しません。

【使い勝手テスト】ドアポケットの高さ調節も野菜室の機能も素晴らしい

ドアポケットはワンタッチで調味料のサイズに合わせられる

ドアポケットはワンタッチで調味料のサイズに合わせられる イメージ

左側の扉の上2段のドアポケットは、調味料をのせたままでも高さをワンタッチで簡単に調整することができます。

使い切りBOXで切った野菜もラップ不要

使い切りBOXで切った野菜もラップ不要 イメージ

抗菌&脱臭のうれしいW効果で、ラップなしで野菜を保存できる「使い切りBOX」。切った野菜を7日間保存しましたが、切り口から黒ずんだりすることなく、乾燥もほぼ見られなかったです。

戸井田満樹 氏
家電評論家
戸井田満樹 氏 のコメント

残った野菜をそのまま放り込めるのは便利です。

【掃除のしやすさ】野菜のゴミもササッと掃除

【掃除のしやすさ】野菜のゴミもササッと掃除 イメージ

野菜から落ちた土やちぎれた葉などにより、野菜室は汚れやすいです。しかし、東芝「VEGETA GR-U510FZ」なら、そんな野菜のゴミに悩まされません。「おそうじ口」があるため、下に置いたゴミ箱に簡単に捨てられて、衛生面で重宝します。

家電日立とパナソニックの競合製品と比較

最後に、『家電批評』2022年6月号で東芝「VEGETA GR-U510FZ」と一緒にテストした結果、評価の高かった「日立」と「パナソニック」の冷蔵庫を紹介します。なお、各機種の詳細なテスト結果は近日公開予定です。

急速冷凍と使い勝手が優秀なパナソニック「NR-F608WPX」

急速冷凍と使い勝手が優秀なパナソニック「NR-F608WPX」 イメージ

パナソニック
NR-F608WPX
実勢価格:37万6200円

▼テスト結果

  • 総合:75点
  • 評価:A

パナソニック「NR-F608WPX」は、食材の出し入れしやすさなどの使い勝手(テスト1位)や実用的な急速冷凍(テスト1位)など、家事の効率化に最適な一台。検証では3分で粗熱をとれた「はやうま冷却」もお弁当作りに活躍します。冷蔵庫は使い勝手で選びたいという人におすすめです。なお、脱臭効果はイマイチでした。

チルドが優秀な日立「R-KXCC50S」

チルドが優秀な日立「R-KXCC50S」 イメージ

日立
R-KXCC50S
実勢価格:34万4520円

▼テスト結果

  • 総合:68点
  • 評価:A

冷蔵室の温度は3-4℃が一般的ですが、日立「R-KXCC50S」は冷蔵室全体を約1℃の低温、約75%の高湿なチルド室として扱えるのが特徴。おかげでビールはキンキン、サラダはラップなしでもみずみずしさを保てます。テストでもチルド室の評価は1位を獲得。

一方、初期設定のままでは野菜室(冷凍と切り替え可能)でほうれん草などがカチカチに凍るなど残念な面もあります。なお、冷蔵室内をスマホでチェックできるカメラも内蔵しています。

以上、『家電批評』2022年上半期ベストバイに選ばれたおすすめの大型冷蔵庫、東芝「GR-U510FZ」の紹介でした。

東芝「GR-U510FZ」は、野菜室が高評価なのはさることながら、どの庫内テストにおいても高評価な冷蔵庫。使い勝手もいいです。

冷蔵庫は毎日使ううえに簡単に買い替えできないからこそ、良いものを選びたいですよね。東芝「GR-U510FZ」はおすすめの逸品です。

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