モモ肉も火加減が大事加熱のし過ぎにご注意を!
鶏モモ肉は脂がのっていて、味がよくてジューシー。基本的には煮ても焼いてもおいしく食べられる部位ですが、火加減を間違えるとせっかくのジューシーさが台無しになってしまいます。
今回は「衣サクサク、中はジューシー」という理想的な鶏モモ肉の唐揚げを作るため、3パターンの揚げ方を試してみました。
普段は「高温で一気に揚げちゃう」とか「何となく2度揚げしてる」という方は必見です! もっともベストな方法は「2度揚げ」だったのですが、“メチャ旨唐揚げ”に仕上げるにはちょっとしたポイントがありました。
それでは早速、検証結果をご覧ください。
【パターン その1】高温で短時間揚げる
【揚げ方】200℃で2分
一般的に揚げ物に適している油の温度は180℃と言われていますが、それよりも高い200℃で2分間揚げてみました。
【仕上がり】×
すぐに衣にキレイな揚げ色がつきましたが、中まで火が通っておらず、食べられる状態ではありませんでした。油から取り出した後に余熱調理も試みましたが、それもうまくいきませんでした。
【パターン その2】中温で長めに揚げる
【揚げ方】180℃で8分
揚げ物の適温と言われる180℃で8分かけて、ゆっくりと揚げてみました。
【仕上がり】○
中までしっかりと火が通りました。肉汁もある程度残っていて、パサつきが少なく、ふんわりとした食感に仕上がりました。家庭で作るカラ揚げとしては合格点と言えそうです。
【パターン その3】低温と高温で2度揚げ
【揚げ方】160℃で3分 + 2分余熱調理 + 190℃で1分
まずは160℃で3分ほど下揚げして、油から取り出して2分休ませました。その後、190℃で1分揚げて仕上げました。
【仕上がり】◎
「衣サクサク、中はジューシー」という、理想的な唐揚げが出来上がりました!
低温で揚げた後に2分休ませて余熱調理することで、内部に肉汁がしっかりと残ってジューシーに仕上がります。また、最後に高温で短時間揚げることで、衣がカリッと香ばしく仕上がります。
以上、鶏モモ肉の唐揚げを“衣サクサク、中はジューシー”に仕上げる方法でした。「いつも2度揚げしてるけど、こんな風に仕上がらない」という方は、ぜひ油の温度と途中の余熱調理にも注意してみてください。