毎日がちょっと幸せになる パンのプロ直伝のパン焼きワザ

毎日がちょっと幸せになるパンのプロ直伝のパン焼きワザ イメージ

MONOQLO誌にて敢行されたオーブントースター企画の製作中、取材をさせていただいたパンのプロから聞いたワザをこっそり公開いたします! いずれも、編集部員が試して、その効果に驚いたもの限定。明日の朝から、ちょっとだけ幸せが増えること間違いナシです!

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[その1]パンの頭を手前に置けば 焼き上がりのムラが減る

前提として、食パンは膨らむ過程で上部のクラム(中の柔らかい部分)の密度が低く、下部のクラムの密度が高くなります。

下の図でいうと、耳の真ん中が折れている方が上、一直線でざらざらな方が下です。下の方が目が詰まっているのがおわかりいただけますでしょうか。

[その1]パンの頭を手前に置けば焼き上がりのムラが減る イメージ

一方、オーブントースターは、手前よりも奥の方が温度が上がりやすくなる性質を持っています。

[その1]パンの頭を手前に置けば焼き上がりのムラが減る イメージ2

ですので、トースターの手前側に目が大きく熱が伝わりやすいパンの上部を、奥に目が細かく熱が通りにくい下部を向けると、焼きムラが少ないトーストが焼けるのです!

分かりやすくいうと……

[その1]パンの頭を手前に置けば焼き上がりのムラが減る イメージ3

ということです!

たったこれだけで、ムラの少ない上品なトーストに仕上がりますよ!

[その2]焼く前に 水に浸すとおいしくなる

カチカチになったパンを「霧吹きで湿らせてから焼く」というのはよく聞く裏ワザですが、実は霧吹きだとムラになりやすいのです。そこで、お皿に水を入れてパンの両面を軽く浸してから焼くのがオススメ。浸し過ぎると焼けにくいので注意しましょう。

大胆に投入するのがコツです。

[その2]焼く前に水に浸すとおいしくなる イメージ

そのままパンの頭を手前にして、いつもよりちょっと長めに時間設定して焼き始めます。

[その2]焼く前に水に浸すとおいしくなる イメージ2

トースターの中で水蒸気が発生してパンに適度な水分が加わるため、小麦の風味が復活すします。

焼きあがったパンを割ってみるとその違いは歴然。パンに適度な水分が加わり、耳まで柔らかくなるんです!

[その2]焼く前に水に浸すとおいしくなる イメージ3

要するに、あのトースター(バルミューダ ザ・トースター)と同じ原理ってことです!

[その3]冷凍保存は アルミホイルで1枚ずつ!

表面積が大きい食パンはニオイを吸収しやすく、ラップで包んで冷凍すると冷凍庫内の食材のニオイが付いてしまうことがあります。そこで、アルミホイルに1枚ずつ包んで冷凍するのがオススメ。

[その3]冷凍保存はアルミホイルで1枚ずつ! イメージ

冷凍庫から取り出した包んだままの状態で焼けば、パンから出た水分がアルミホイルの中で対流するため、水分を逃さずふっくらと焼き上げることができますよ!

[その4]トーストは 1枚ずつ焼いた方がおいしい

カリカリ感はありつつ表面が焦げず、割ると中はふんわりとして小麦の風味が漂うトーストを作るには、高温でムラなく短時間で焼き上げるのが第1条件です。4枚焼きのトースターでも、1枚ずつ焼いたほうが庫内の熱循環が良くなり、じつはムラなく焼けるんです。

[その4]トーストは1枚ずつ焼いた方がおいしい イメージ

忙しい平日の朝は4枚焼きも仕方がないけれど、週末は1枚ずつ焼いて風味を楽しんでみてはいかがでしょう。

[その5]穴の底でわかる ポップアップトースターの○×

ポップアップトースターが短時間で焼き上がるのは、熱源と食パンの距離が近いから。ただし、熱の回りが悪いと焼き色はキレイでも中が粉っぽくなってしまいます。熱の回りが良いポップアップトースターを見分けるコツは、ズバリ奥にある支柱の数。

[その5]穴の底でわかるポップアップトースターの○× イメージ

支柱が熱をキープしてパンに伝えるので、太く、数が多いほうが中までおいしく焼けるんです。

いずれ劣らぬお手軽裏ワザ。ぜひ明日の朝から試してみてはいかがでしょうか?