スマートフォン 実は何種類もあるAndroidの急速充電

Androidスマホ市場といえば、多くのメーカーからさまざまな端末が発売されている激戦区です。各社とも、他社との差別化のために充電性能にも力を入れています。そのため、メーカー独自の技術を含めた、多くの充電方式が並存しているのが現状です。

スマートフォン ファーウェイ P10で見るメーカー独自の急速充電技術

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たとえば、スマホ市場シェア世界第3位のファーウェイの代表モデルで、家電批評でもベストバイに輝いた「P10」では、独自技術を使った「超・急速充電」が話題になっています。そこで、USB Type-Cを使った急速充電と、付属充電器による超・急速充電を比較してみました。

なお、比較には充電器とケーブルの間に挟み込むタイプの簡易テスターを利用しました。ここに表示されたA(アンペア)数が大きいほど、充電速度が出ていることになります。

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まずは、一般的なUSB Type-C充電器を使った場合です。

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実測値で1.91Aという結果になりました。一般的に2A以上の電流があれば「急速充電」と呼べる速度になるので、これでも十分速いのですが……。

続いて、端末に付属した充電器を使った場合です。

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何と3A以上を叩き出しました。確かに「超・急速充電」の名に恥じない速度です。このように、Android機の充電性能はメーカー・モデルによって全然違うのです。

スマートフォン 5つに大別できるスマホの急速充電それぞれの特徴をまとめてみました

スマホのさまざまな充電方法をざっくり把握するために、急速充電の種類を次のように分類してみました。

1. iPhone
2. USB系
3. Quick Charge
4. Power IQ 2.0
5. その他(海外のスマホ)

それぞれの特徴を順に見ていきましょう。

まず、iPhoneシリーズの急速充電は「A数の大きな充電器を使うと速くなる」というシンプルなもの。付属充電器ではなくiPad用の充電器を使うことで、急速充電できるようになります。

2番めのUSB系では、2.0や3.0など、USB規格によって出せるスピードが変わってきます。iPhone 8やXも、本体との接続端子は従来どおりのLightning端子ですが、規格としてはType-Cに対応しているため、高出力のケーブルとアダプタを利用すれば、高速な充電が可能です。Type-Cの中でも「PD」対応のものもありますが、こちらは主にPC向けの規格となっています。

3番目のQuick Chargeは、クアルコム社が開発した規格です。理論上は、QC2.0でUSBの3倍、3.0では約4倍の速度で充電ができます。ただし、iPhoneは未対応となっています。

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4番目のPower IQ 2.0は、Anker社の独自規格です。接続された機器を自動検知して、機器に適した最大速度で充電する技術が使われています。

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その他には、モトローラやファーウェイなど、各メーカーが独自に開発した規格が存在します。また、ソニーのXperiaなどに採用されている、あえてゆっくり充電することでバッテリーの寿命を延ばす「いたわり充電」のような技術もあります。

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スマートフォン 端末に合った充電方法で急速充電を活用しましょう

このように、Androidの充電方法には共通規格から独自規格までさまざまな種類があります。端末によって最適な充電方法が異なるので、対応規格を確認した上で充電器を選ぶと良いでしょう。