ダミーヘッドを使った本格テストで イヤホンの「音」を徹底解剖!
人間の耳を再現し、音を録音・分析する「ダミーヘッド」。その最上位モデル「SAMREC 2700 Pro」を利用してテストを行いました。この装置は人の耳から聞こえる音響効果をシミュレートするためのもので“耳から入る音の聴こえ方”を計測することが可能となります。
計測テストに加えてプロが50本すべて試聴!
ダミーヘッドでの計測結果で音の傾向、密度を分析しつつ、実際にすべてのイヤホンを試聴して採点をしました。
5000円以下では敵なし! ZERO AUDIOが神バランス
ZERO AUDIO「ZH-DX210-CB」
<製品情報>
型式:ダイナミック型
再生周波数帯域:6Hz~24,000Hz
インピーダンス:16Ω
OFCコード:1.2m[Y型]
質量:4.8g(コード除く)
ガチのテストで1位の評価を獲得したのは、ゼロオーディオ「ZH-DX210-CB」。全音域におけるチューニングの高さを、データ、プロ試聴の両方で証明されています。とくに全体のバランスをとる中音域が抜群に良く、メーカーの音づくりが伝わるイヤホンです。
意図的に中音域を上げる 画期的なチューニングがキモ!
他のイヤホンにはないのが、中音の「出っ張り」。ゼロオーディオの“心臓”ともいえる特徴です。この部分を意図的に持ち上げることにより、大量に鳴る低・高音をバランス良く整える役割をもちます。このチューニングがあるからこそ「ゼロオーディオの音」ができるといっていいでしょう。
全音域にかけてバランス良く音が減速しています。そのため、明瞭な音がしっかりと聴こえてきます。
低音域と高音域に高い密度が見られます。さらに絶妙なチューニングで中音域の音も存在感を出しています。
プロもデータも証明する 良チューニングと「スピード感」
試聴した3人の専門家が口を揃えたのが「ZH-DX210-CBはチューニングのバランスが良い」という意見。さまざまな低音の音色を聴くことができたり、伸びやかな高音を感じることができるのは、細かなチューニングに時間をかけているからこそでしょう。
また、もう一つ、データには出ていないZH-DX210-CBの良さに「スピード感」があると、プロの意見。音のスピード感を簡単に説明すると「オーディオから出力された電機信号が音となって出てくる速さ。また、反対に出てきた音がなくなる速さ」のことを指します。
これが俗に言われている「反応の速さ」「音の立ち上がり・消え去り」です。そして音が出る・なくなるのが速ければ速いほど「スピード感がある」と言えます。
このおかげで「音源に近い音楽」を聴くことができるので、苦手なジャンルが少ないオールラウンダーで、かつ非常にレベルの高いイヤホンです。価格も3000円台と手頃なので、スマホの標準イヤホンから手軽にステップアップした人にはぜひおすすめです!
全50本のイヤホンランキング完全版も近日公開予定!