初心者でも楽しめるオーディオセットはある?
一生楽しめる大人の趣味といえばオーディオです。オーディオ環境をグレードアップさせるだけで同じ曲なのに、まるで新しい世界が広がります。
そこで、オーディオ好きはもちろん、スマホでしか音楽を聴いていないオーディオ初心者にこそおすすめしたいアイテムを予算別にセットで紹介します。なお、オーディオライターのゴン川野さんにご協力いただきました。
今回は、ハイコスパな万能再生機をお求めの方に最適な総額10万円以下のスピーカーとアンプのセットです。システム総額約9万6300円で手に入ります。
良音でAV機器も再生可能なMARANTZ「NA6006」
MARANTZ
NA6006
実勢価格:5万8900円
サイズ・質量:440×371×106mm・6.6kg
入力:Bluetooth、無線LAN、有線LAN、オプティカル光角型端子
MARANTZ「NA6006」はインプットはデジタル系のみですが、それをアナログ変換することのみに注力した設計のため、非常に質のよい変換を可能にしています。そのうえMARANTZらしい音は損なっておらず、このメーカーのファンでも納得できます。
インプットはデジタル2系統にイーサネット、BluetoothまたはWi-Fiに接続するためのアンテナがあります。デジタル入力だけに特化した接続端子といえます。
また、オプティカル接続やコアキシャル接続も可能なので、ゲーム機やブルーレイ/DVD再生機との接続も簡単。Bluetoothレシーバーでは、スマホやDAPなど外で聴いていた音楽を室内ですぐに再生できるので、シームレスな運用もできます。
MARANTZは日本でも古くからオーディオ機器を制作しており、ファンが多いです。アンプは音が滑らかかつ艶のある独特の感じで、その音色はボーカルを再生するのにうってつけ。
それはこのネットワークレシーバーとなっても変わらず、そこにモニタースピーカーを合わせることで、アーティストが表現したい音を的確に引き出してくれます。
上質なアンプを搭載したPresonus「Eris E5 XT」
※画像はAmazonより
Presonus
Eris E5 XT
実勢価格:1万8700円(1本)
サイズ・質量:203×229×279mm・5kg
再生周波数帯域:48Hz~20kH
入力:RCA、TRS、XLR
Presonusはアメリカのメーカーで、プロのミュージシャンが使用する機器も製造しているメーカー。高品質でありながら安価なものも多く、非常に高い評価を得ています。Presonus「Eris E5 XT」も、プロがモニタースピーカーとして愛用する一品。
スピーカーや内蔵アンプによる味付けをほとんどせず、素直な音を出すことに特化しており、箱鳴りを含めて低域を出すように設計されています。
接続端子はRCA端子のほか、TRSやXLRに対応しています。入力も3種類あり、楽器を直接このスピーカーに接続することも考慮されています。
ポイント:低域を出すように設計されている
背面上部に3種の独立したトーンコントロールが背面についているので、低域を完全にカットできます。また、音を自分好みに変化させることも可能。
このセットで聴きたい! マイルス・デイビス「Kind of Blue -Hq-」
マイルス・デイビス
Kind of Blue -Hq-
96kHz/24bit
実勢価格:1523円
このセットでぜひ聴いてほしいのが、マイルス・デイビス「Kind of Blue -Hq-」96kHz/24bit。まさにジャズのトップといえる名盤。このアルバム以降のジャズすべてに影響を与えました。粒立ちの良いこのシステムで、さらなる魅力を発見できます。
トランペットの音が中央で再生されます。
さいごに
以上、「総額10万円以下のスピーカーとアンプのセット」の紹介でした。家にあるAV機器の音をグレードアップしたいけど、あまりお金をかけられない人は、このセットの購入がおすすめです。
「NA6006」に限らず、MARANTZの特性としてウォームで艶のある音を出すことが挙げられます。味付けをしない「Eris E5 XT」を使うことで滑らかな暖色系の音色となります。
ボーカルやジャズのような、音数の少ないものを再生するのが得意なシステムです。また、情報量の多いモニタースピーカーなので打ち込み系の楽曲の再生にも適しています。
ぜひ、新しい音楽の世界を楽しんでみてくださいね。
スピーカーの売れ筋ランキングもチェック!
スピーカーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
『オーディオがまるごとわかる本 2022』
晋遊舎
『オーディオがまるごとわかる本 2022』
実勢価格:1100円
「オーディオがまるごとわかる本 2022」では、その他の予算別オーディオセットやオーディオ環境をグレードアップさせる方法を紹介しています。こちらもチェックしてみてください。
デジタル機器との接続は群を抜いて良いですね。音量調節のないモニタースピーカーとの接続も相性バツグン。特に右のEris E5 XTとはおすすめです。