カメラ 今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?

一眼カメラ

写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。

カメラ 重くて高価なカメラを買う理由は、レタッチが自在にできるから!

SNSで思わず「いいね」を押してしまう見栄えのいい、写真の数々。その映えを作るのに重宝するのが「レタッチ」の技術です。

カメラって撮影したままではけっこう地味です

デジカメの写真ってスマホと比べると結構地味です。そのため、「スマホのほうが綺麗だったわ!」と憤慨する人もいるかもしれません。スマホはパッと見たときに見栄えがするようにさまざまな画像調整を自動で行っています。

一方、その場の明るさや色をある程度、忠実に再現するように作られているのがデジカメ。つまり、スマホより地味で当たり前なんです。

レタッチで好みの世界に!

InstagramやTwitterにはまるでポスターのようなダイナミックな色使いや透き通るような瑞々しい写真があふれています。こうした写真に欠かせないのが「レタッチ」。レタッチとは、明るさや色調を撮影後に補正すること。パソコンやスマホで行います。

具体的な例として、夕暮れの写真を非現実的な色合いにレタッチしてみました。

▼【Before】撮影時:忠実な発色です

撮影時

▼【After】レタッチ例:明るさや色調をレタッチ

レタッチ例

これは極端な例ですが、色や明るさを大胆かつ自在に調整して自分だけの世界を作り出すのも写真の楽しみ方のひとつです。

一眼カメラでわざわざ写真を撮る理由のひとつが、このレタッチ。撮影時の限られた時間で思い通りの写真に仕上げるには腕が必要ですが、レタッチなら好きなだけ試行錯誤できます。ぜひ、マイベストな1枚を作り出してみましょう。

ということで、今回は「レタッチで見栄えのいい写真を撮る方法」の前編、「レタッチしやすい写真を撮る方法」を紹介します。

カメラ レタッチ向けの写真を撮る2大ポイント

レタッチをするならレタッチしやすい写真を撮影しておくのも重要です。

覚えておいてほしいのは「RAW形式」で撮影すること、そして「白飛び」を押さえることのふたつ。白飛びしていたら、わざと暗くした写真も撮影しておくとレタッチ時に残念な思いをしなくてすみますよ!

ポイント1:レタッチに必要な「RAW画像」

一眼カメラがレタッチに向いているのは、イメージセンサーが大きいためです。一眼カメラは大型のイメージセンサーによって、スマートフォンとは比べ物にならないほど豊富に色や明るさの情報を捉えています。

この豊富なデータはカメラ内部の画像処理エンジン(キヤノンのDIGICなど)で処理されてJPEG画像としてSDカードに保存されますが、この過程で余分な色や明るさの情報を省いたり圧縮してデータサイズを軽くしています。

ところが、色や明るさを自分で調整しようと思うと、画像処理エンジンが捨てた情報が必要となってくるのです。この余分な情報を含むデータをRAW(生の意味)形式といいます。

レタッチ用の撮影1

あらかじめカメラの画質設定で、RAW形式で保存するように設定しておきましょう。RAWとJPEGの両方を残す設定にもできます。

ポイント2:「白飛び」をヒストグラムをチェック

レタッチ用の撮影2

レタッチ時に困るのが、明るすぎ(白飛び)てRAW画像にもデータが含まれていないことです。白飛びは「ヒストグラム」をカメラに表示してチェックできます。

見方は簡単。グラフの山の頂上が右端に達していたら白飛びが発生していることを示します。

レタッチ用の撮影3

ヒストグラムは再生画面で確認できます。

以上、「レタッチで見栄えのいい写真を撮る方法」の【前編】、「レタッチしやすい写真を撮る方法」を紹介しました。

次回は【後編】レタッチをするのにおすすめのアイテムと方法を紹介します。ぜひあわせて参考にしてみてくださいね!

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