ソニーから25万円スマホ「Xperia Pro」が登場!
今や生活になくてはならないスマートフォンですが、みなさんは正直いくらまで出せますか?
今回ご紹介するのはソニーの「Xperia Pro」は、なんとお値段25万円。これが今、カメラマンやYoutuberなど、“動画界隈”で話題沸騰の一台なんです。
でもいったい何がそんなにスゴイのか、気になりますよね。
ソニーモバイル
Xperia Pro
実勢価格:24万9800円
サイズ・重量:W75×D10.4×H171mm・約225g
SIM:デュアルSIM(DSDS・DSDV)
Wi-Fi:11a/b/g/n/ac/ax
「Xperia Pro」はエクスペリアの最新機種のSIMフリー5Gスマートフォンなのですが、結論からいうと、写真のように一眼カメラと組み合わせて使います。
これで何ができるかというと、ミラーレスカメラや一眼レフカメラ、 あるいはシネマカメラなどで撮影している高品質な映像を、リアルタイムでXperia Proに取り込み、そのままLTE・5G通信によりユーチューブなどでライブ配信できるんです。
▼Xperia Proの特徴はコチラ!
後編の今回は、実際使ってみたわかった優秀ポイント&迷いポイントをレビューします!
ポイント1:デジカメの外部モニターとして使える!
まず、Xperia Proの注目ポイントはデジカメの外部モニターに使えることです。
使い方は簡単で、カメラをHDMIでつないだら「外部モニター」アプリを起動するだけ。外部モニターはすでにプリインストールされています。
外部モニターとして使ってみると、いろいろ便利なところがありました。
いろんなアングルで撮影しやすい
一眼カメラのモニターは固定式の場合もありますが、Xperia Proを外部モニターに使うと、極端なアングルでも撮りやすいです。
表示性能はデジカメモニターより上!
デジカメの背面モニターの表示性能は意外と低性能です。Xperia Proなら大画面で、表示性能はデジカメモニターより圧倒的に上! しかも拡大してピントチェックなども活躍します。
映像の色や明るさを忠実に表示
モニターの映像は、実際の映像を忠実に表示します。プロカメラマンがチェックしても太鼓判のレベルでした。
品質は確かなものがあります。
ただし「外部モニター」としてはより良コスパ品もアリ
Xperia ProのディスプレイはHDR対応が特徴なのですが、ここで1点迷いポイントがあります。
多くのカメラではHDR映像の撮影に「LOG撮影」と呼ばれる手法を取ります
しかしXperia Proは、LOG映像のチェックに欠かせないLUTという仕組みには非対応。
LUT対応の外部モニターであれば5万円程度で買えてしまいます。
▼LUT対応の外部モニター
ATMOS
SHINOBI
実勢価格:4万9800円
▼Xperia ProとSHINOBIの比較(※左がXperia Pro、右がSHINOBI)
外部モニターということだけでいえば、Xperia Proよりもコスパのよい選択肢もありです。
ポイント2:ミリ波まで対応する最強5G搭載!
Xperia ProとベースモデルのXperia1 Ⅱとの最大の違いは、通信機能です。
ライブ配信するには良質な電波環境が欠かせませんが、Xperia Proは、現在主流のSub6と呼ばれる5Gより高速なミリ波の周波数帯にも対応。
ミリ波エリアは限定的ですが、スタジアムなど業務用の配信需要があるエリアでは整備も進みつつあり、今後ますます活躍しそうです。
auとドコモではミリ波に対応していて、それぞれの5G無制限プランとの相性が抜群。むしろデータ通信し放題を前提にしたスマホと言えます。
なお、楽天の5Gエリアで試したところ非対応となりました。今後に期待です。
映像のプロの見解は“5G 1回線ではまだ不安”
ただし、プロにXperia Proの通信機能について聞いてみたところ、大規模イベントなどのライブ配信では、通信安定化のために複数の4G回線を束ねて配信できる仕組みが普及しているそう。
待望のミリ波対応機ではあるのですが、デュアルで通信できるわけではないので、配信にはまだ怖いかなという印象とのことでした。
ポイント3:一眼映像をカンタンに生配信できる!
Xperia Proの真骨頂はやはりライブ配信です。YouTubeアプリを使えば即座に720pで一眼カメラの映像を配信可能。
屋外でも1人で超高品質配信ができ、しかも映像を大きなスマホの画面で確認しながら配信できるわけです。
楽天のLTE回線で試したところコマ落ちもありましたが、固まることはありませんでした。
一眼で生配信するための機材をシンプルに集約
これまでは一眼の映像を屋外で生配信しようとすると、たくさんの物が必要でした。でもXperia Proがあれば、そういった機材を大幅にシンプルにできます。
揃えなくてはいけない物が最低限になり、設定も簡単です。
フルHDや4K配信にはアプリがオススメ
フルHDや4K配信には、ライブ配信用アプリ「Larix Broadcaster」を使うのがオススメ。もっと高解像度な配信が可能になります。
設定はやや大変ですが、屋外でも安定して1080pの配信ができました。
HDMI独立でトラブル回避
一眼カメラの外部モニター機能やライブ配信自体は、Xperia1Ⅱや5Ⅱでも同じことができます。
でもHDMI入力端子がないため、HDMI入力をUSBに変換する「UVC」アダプターが必要。アダプターをかませる分、トラブルの要因が増えてしまいます。
▼Xperia 5Ⅱ
ソニーモバイル
Xperia 5Ⅱ
実勢価格:9万9000円~
▼Xperia 5Ⅱの場合
アダプターとカメラ、スマホの相性や接触不良などの懸念アリ。
▼Xperia Proの場合
カメラと直結できるのでトラブルの要因は最小限です。
トラブルを防ぐのは、HDMIが独立しているXperia Proのほうといえます。
まとめ:高品質ライブ配信をするなら一考の価値アリ
Xperia Proを使ってみた結論としては、本気で高品質なライブ配信をしたい人にはめっちゃ刺さる製品だと思います。
今回は外部モニターとライブ配信機能を中心に使ってみましたが、屋外からの高品質な配信のハードルを大幅に下げるアイテムです。そして、一眼カメラに5Gが組み込まれるとどんなことができるかという可能性も示しています。
何しろ一眼カメラは撮れる映像の幅広さが無限大。たとえば、アウトドアメーカーの人が山頂から新商品のプレゼンをするなんて使い方もアリです。
なかなか高額ではありますが、動画で人と違うことに挑戦したいという人には面白いツールです。
以上、ソニーモバイル「Xperia Pro」の紹介でした。企画のアイデアが次々に浮かびそうな配信ギア。本気で一眼ライブ配信をしたい人におすすめです。
▼スマホ用スタビライザーのおすすめランキングはコチラ
業務用途ではバックアップ回線が使えないと心許ないです。