格安4Kテレビは買ってもいい?最新事情は?
安いテレビといえば最近ではチューナーレステレビが注目を集めていますが、地上波やBS放送の番組をまだまだ観たいという人も少なくないでしょう。実はチューナー搭載の4Kテレビにも、チューナーレステレビに劣らない価格帯の製品があるんです。
格安4Kテレビの現実
1. そもそも50Vを切ると4Kテレビが少ない
サイズが下がると高解像度のテレビが減ります。特に50V型未満になると4K解像度のテレビはほとんどありません。
下の画像は大手家電量販店のサイトで「50V(43V) 4Kテレビ」と検索した結果ですが、数字の差は歴然としています。
「50V 4K」だと297件ヒットするのに
43Vにすると一気に66件に!
2. スピーカー数も少なめなんです
5個以上の搭載もある高価格帯テレビと比べ、スピーカーの数も2個程度と少なめ。実際に聞いてみても音の広がりや情報量に物足りなさを感じることもしばしばです。
ただ、ひとり暮らしで大きな部屋でなければそこまでデメリットに感じないかもしれません。
3. 機能が少なくて物足りないことも
ハイエンドの価格帯では一定レベルは揃っている機能性。10万円を切る格安価格帯だと、ドルビービジョン非対応だったり画質調整がしにくかったりと物足りないです。
ドルビービジョン対応作品なのに対応せず。
なかには細かく調整できるモデルもありました。
ハイセンスやKEIYOなど安い価格帯でも一定以上の機能を備えているモデルも。
そこで今回、雑誌『家電批評』では、5万円台(検証時)を中心とした格安の4Kテレビ、しかもひとり暮らしに適した43〜50V型の5台で検証。安くても高い画質でテレビが楽しめるおすすめを探しました。
安い4Kテレビの選び方は?
おすすめ商品を紹介する前に、まずは格安4Kテレビを選ぶときのポイントを紹介します。
選び方1:ドルビービジョン対応モデルを選ぶべし
Netflixなど 配信コンテンツをよく見るのなら「ドルビービジョン」対応モデルを選びましょう。
ドルビービジョン対応コンテンツは、映像に輝度や彩度などのメタデータが埋め込まれているので、適切な画質に自動で調整してくれます。
画質が安定しない格安TVでは、ユーザーが調整せずとも適切な画質に調整してくれる機能はありがたいです!
選び方2:Google TV搭載がベストです!
多数の配信サービスを楽しめる「Google TV」を搭載するテレビなら不満を感じにくいです
多彩なコンテンツをいつでも視聴できます。
購入後も新しいアプリを自由に追加できるので長期間に渡って使えます。
選び方3:リモコンも大切
格安テレビはリモコンもシンプル。高価格帯テレビはネット動画サービスに直接アクセスできるダイレクトボタンを8個〜10個ほど設置していますが、格安テレビだと3個や4個程度が多いです。
製品によってはダイレクトボタンが全くないリモコンもあります。
ハイセンスは高価格帯テレビ並にボタンを10個搭載していました。
安い4Kテレビの比較方法は?
今回は、「画質」「音質」「機能性」「操作性」の4項目をテストしました。
なお、今回からテレビの評価内容を一新。ユーザー側でアップデートできない「画質」をテレビ評価における最重要項目として、オーディオ&ビジュアル評論家の本田雅一さんとレビューしました。
検証では、15万円クラスのソニー「X80L」の50V型を基準に評価しています。
※サイズラインナップは全機種、4Kモデルのみ記載しています。
格安4Kテレビのテスト結果ははたして?それでは、結果を発表します。
安い4Kテレビのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、格安4Kテレビのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KEIYONewBridge OBN-50TUD1
|
|
4K画質はかなり優秀/音質も十分聞けるレベル/Google TV搭載 |
111.8cm(約、スタンド含む) |
27.4cm(約)(スタンド含む) |
70.8cm(約)(スタンド含む) |
9kg |
地上デジタル✕2、BS/CSデジタル✕2 |
Google TV |
50V |
2個 |
154kWh(50v) |
|||||
ハイセンス43A6K
|
|
画質のオートモードが優秀/ブルーレイと相性良好 |
96.3cm(約、スタンド含む) |
22.1cm(約、スタンド含む) |
60.6cm(約、スタンド含む) |
7kg |
地上デジタル✕2、BS/CS4K✕2、BS/CSデジタル✕2 |
VIDAA |
43V、50V、55V、65V、75V |
2個 |
98kWh(43v) |
|||||
フナイFL-43UF360
|
|
表現のバランスは悪くない/ゲームの反応速度は良好 |
96.9cm(約、スタンド含む) |
22.9cm(約、スタンド含む) |
61.6cm(約、スタンド含む) |
8.4kg |
地上デジタル✕2、BS/CS4K✕2、BS/CSデジタル✕2 |
Fire TV |
43V、50V、55V |
2個 |
169kWh(43v) |
|||||
オリオンOSR50G10
|
|
「Google TV」搭載 |
111cm(約、スタンド含む) |
23cm(約、スタンド含む) |
70.3cm(約、スタンド含む) |
8.3kg |
地上デジタル✕2、BS/CSデジタル✕2 |
Google TV |
50V、55V、65V |
2個 |
128kWh(50v) |
|||||
マクスゼンJU50DS06-4K
|
|
唯一の5万円切り(検証時) |
1117mm(約、スタンド含む) |
701mm(約、スタンド含む) |
213mm(約、スタンド含む) |
9.0kg |
地上デジタル✕2、BS/CS4K✕2、BS/CSデジタル✕2 |
なし |
50V、55V、65V |
2個 |
160kWh(50v) |
【1位】KEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」
- KEIYONewBridge OBN-50TUD1
- 実勢価格: ¥54,538〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥64,990〜
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- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
価格以上の階調表現を達成したKEIYO
安い4Kテレビのおすすめランキング1位でベストバイは、A評価のKEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」でした。
雑誌『家電批評』の過去検証で高評価だった格安テレビの定番、ハイセンスを上回る結果となりました。
高評価の決め手は、やはり画質。AV評論家の本田雅一さんは「元の画質を一定レベルで再現している」と評価。編集部も初めてこのテレビを見た時、解像度の高さと画面の華やかさに驚かされ、ひと目で悪くないテレビだと感じました(ただし、地上波の画質は少し鮮やかすぎるかもしれませんが)。
音質は低域をほとんど感じられないものの、聞きづらさはありません。音の広がりはそこそこで、正面から一人でテレビを見ている分には気になりにくいです。
ただし、機能性・操作性では相対的には高評価ではあるものの、少し気になる点がありました。リモコンは操作時に多少のカクツキが見られますし、ゲームモードでも微妙に遅延があります。
一方で「Google TV」を搭載している点は高評価。また、音声アシスタント機能は優秀で、使い勝手は良さそうです。
さらに、画質・音質ともに細かく調整ができるのは見事。特にスピーカーのイコライザーまで搭載しているのは驚きました。
今回の評価には含めていませんが、Web上で反応速度やコントラストまで細かく公表しているのも好印象でした。製品購入前に詳細なスペックを見て検討できます。
ハイセンスやフナイと比べてメジャーな企業とはいえず、店頭展示も少ないため、不安も残るネット購入がメインとなる分、ここまでしっかりと情報発信をしてくれるのは安心です。
必要十分なレベルの機能性と価格以上の画質を兼ね備えたKEIYO。格安モデルでも、画質にしっかりこだわりたいという人におすすめです。
※本機種は4K対応パネルですが、4Kチューナーは内蔵していません。
- おすすめポイント
-
- 4K画質はかなり優秀
- 音質も十分聞けるレベル
- Google TV搭載
- がっかりポイント
-
- HDR10では明るすぎることも
- 幅
- 111.8cm(約、スタンド含む)
- 奥行
- 27.4cm(約)(スタンド含む)
- 高さ
- 70.8cm(約)(スタンド含む)
- 重量
- 9kg
- チューナー
- 地上デジタル✕2、BS/CSデジタル✕2
- OS
- Google TV
- サイズ展開
- 50V
- スピーカー
- 2個
- 年間消費電力量
- 154kWh(50v)
- 型番
- OBN-50TUD1
- OS:Google TV
- サイズランナップ:50V
- スピーカーの数:2個
- 年間消費電力量(50V):154kWh
テスト結果
【画質】5機種中トップの成績
数多くのテレビを視聴してきた識者が「これくらいの完成度ならテレビ選びの選択肢に入りうる」というほどの完成度でした。
【音質】そこそこのレベル
低音がほとんど感じられないなどの欠点はあるものの、出演者の声はしっかり聞こえるレベルの完成度ではあります。
【機能性】ゲームは少し遅延あり
ダブルチューナー搭載でOSは「Google TV」。この価格帯としては平均的です。ゲームは少し遅延を感じました。
【操作性】リモコンに課題も……
リモコン操作時、横方向への移動ではサクサク行くものの、縦移動では微妙にかくつきを感じることがありました。レスポンスは早めです。
【テスト結果の総評】U10万円としては優秀
5万円台(検証時)とは思えない総合力の高さを発揮。検証した5機種中最高得点を獲得しました。5万円クラスで選ぶなら十分買いと言えます。
KEIYOの機能をより細かく分析!
「Google TV」搭載で使い勝手は良好!
自分の好きなアプリを自由に追加可能な「Google TV」を搭載。長年テレビを使うことを考えればぜひ欲しい機能です。便利な音声アシスタント機能も採用されており、音声の認識精度はかなり高かったです。
主要サービスは網羅
リモコンにはYouTubeやNetflix、Prime Videoなど主要サービスのダイレクトボタンを搭載しています。
スタンドは左右に搭載
スタンドは左右に配置するタイプ。シンプルな構成で、ネット購入時に自分で組み立てる際も安心です。
ドルビービジョン対応
ドルビービジョン対応。「ドルビービジョン ビビット」などドルビービジョン内でも細かく調整できます。
【4K】明部から暗部まで存分に見せてくれて絵に深みが出た
左:KEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」 右:ソニー「X80L」
明るさは劣りますが階調表現は十分。コントラスト感はそこまでありませんが、階調表現が優秀で、明部から暗部まで丁寧に再現しています。パネルそのものの階調表現に限っては今回ベンチマークとして利用した15万円のソニー並に良いと言えます。
精細感もしっかり出ていて、一見して他の検証機とは異なる画質の良さを感じられました。画面の明るさや発色はソニーと比べ劣りますが、一定レベルはあり不満を感じにくいです。
画質設定をPQ(HDR10)映像にするとバックライトが自動でつきますが、これが難点。オフにすると映像がしっかり見えますが、一方で暗部の階調が減ります。
左:KEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」 右:ソニー「X80L」
夜景の映像。ソニーに劣らない、解像度の高い映像となっています。
ちなみに「Netflix」でのドルビービジョンの映像はかなりの高評価。HDRの映像らしいレンジの広さこそないものの、階調の見通しは良く、まとまった画質になってくれます。
15万円クラスのテレビと比べるとパネルの総合力では劣るものの、階調表現を十分見せてくれるのはこの価格帯では珍しいです。
暗部階調をしっかり再現していて、うまく作り込む意志を感じられる映像でした。手放しで褒められるほどではないものの、全体的な印象は良いです。
【地上波】少し行きすぎなレベルで鮮やか
左:KEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」 右:ソニー「X80L」
地上波は標準モードでもかなりの鮮やかさ。彩度を無理やり引っ張り上げている感じで、どうしても不自然に感じられました。
好みにもよりますが、少し鮮やかすぎると感じたら、画質設定で色温度を3〜4ポイントほど下げて調整するといいでしょう。
シャープネスはうまく機能していて、それなりに精細感は出ていました。
【プロの設定術】バックライトをオフにする
左:バックライト・オフ 右:バックライト・オン
HDR10でバックライトがオンだと暗すぎました……。画面が暗く感じたら自動バックライトは「オフ」に。さらに画質モードを「標準」にして「画質設定」からゲインの赤を少し調整しましょう。
【ココも注目】濁った音は少なく聞きやすい音
複数の検証機で出た歪みのような付帯音を感じず、比較的聞きやすい音質。イコライザやサラウンド機能を搭載しているのも好印象です。
抜群に良い音ではありませんが、検証で利用したドラマでは出演者の声がしっかり聞こえて必要十分レベルと感じました。
【2位】ハイセンス「43A6K」
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
ド定番のハイコスパメーカーは盤石の結果!オートで十分良好な画質でした
安い4Kテレビのおすすめランキング2位は、A評価のハイセンス(Hisense)「43A6K」でした。
惜しくも2位に留まりましたが、音質や機能性などを含めた総合力ではベストバイのKEIYOに引けを取りません。特にゲームモードは低遅延で、FPSでも快適にプレイできました。3840×2160の高解像で60p出力のPCゲームにも対応します。
一方で気になったのはOS。今回、高評価モデルがこぞって「Google TV」を搭載する中、ハイセンスは独自OSです。また、主要サービスは搭載しているものの、自分の好きなタイミングでサービスを追加できないのは少し残念です。
画質は悪くないものの、地上波画質で点数を落としました。UHD BDなど元々の画質の素性がいいと、十分視聴に耐えうる画質になります。
価格は比較対象と比べると少し高めですが、店頭販売が中心のモデルなので、より安く買えることもありそう。気になったら店舗で要チェックです!
- おすすめポイント
-
- 画質のオートモードが優秀
- ブルーレイと相性良好
- がっかりポイント
-
- 地上波の画質はそこそこ
- 幅
- 96.3cm(約、スタンド含む)
- 奥行
- 22.1cm(約、スタンド含む)
- 高さ
- 60.6cm(約、スタンド含む)
- 重量
- 7kg
- チューナー
- 地上デジタル✕2、BS/CS4K✕2、BS/CSデジタル✕2
- OS
- VIDAA
- サイズ展開
- 43V、50V、55V、65V、75V
- スピーカー
- 2個
- 年間消費電力量
- 98kWh(43v)
- OS:VIDAA
- サイズランナップ:43V、50V、55V、65V、75V
- スピーカーの数:2個
- 年間消費電力量(43V):98kWh
テスト結果
【画質】
配信画質は良好ですが、地上波は眠たい映像に感じられたのが残念でした。
【音質】
ノイズが少なく、情報量も多いです。音の広がりも感じられます。
【機能性】
YouTubeやNetflix、Prime Videoなど主要な配信サービスを網羅しています。
【操作性】
リモコンはBluetooth接続。起動後からの操作が特にスムーズでした。また、ハイエンド機並の10個のダイレクトボタンを搭載。今回トップの使いやすさでした
スタンドは安定感バツグンです。
【4K】優秀な画質調整に感動!
左:ハイセンス「43A6K」 右:ソニー「X80L」
オートモードが優秀で、ブルーレイとの相性の良さを感じさせました。ただし、明るさが変化する際にバックライト変化とともに入る処理の切り替えが唐突で、画面上でチラつきが起きてしまうのは違和感がありました。
映像ソースをしっかり認識した上できちんと調整しているのは好感がもてます。
【地上波】ぼんやりとした画質です
左:ハイセンス「43A6K」 右:ソニー「X80L」
地上波はオートで「スタンダード」が選択されます。色温度が高めで血色がそこまで良くありません。黒の階調もほとんど感じられないのも気になりました。札束の色があまり出ていません。一方でノイズ低減処理がしっかり効いている点は高評価です。
そこまで評価できるほどの完成度ではないものの、悪い画質ではありません。
【プロの設定術】「なめらか設定」をオフにする
画面のチラつきが多少気になってしまうので、「画質設定」で「なめらか設定」をオフにしましょう。また、バックライトの切り替えも気になってくるので、バックライトを少し弱めに調整すれば気になりにくくなります。
【ココも注目】低遅延モード搭載でFPSにもピッタリ!
ボタンを押してから表示されるまでの遅延が少ない低遅延のゲームモードを搭載。実際にいくつかゲームをプレイしてみましたが、ほとんど遅延を感じませんでした。ゲームをやるならハイセンスがベストです。
【3位】フナイ「FL-43UF360」
- フナイFL-43UF360
- 実勢価格: ¥70,500〜
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- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
Fire TV内臓はうれしいものの画質の調整がなかなか面倒です
安い4Kテレビのおすすめランキング3位は、フナイ(FUNAI)「FL-43UF360」でした。
今回の検証で唯一の「Fire TV」内蔵モデル。ネット機能周りはほとんど不満はないものの、ドルビービジョン非対応は残念。
Netflixなどでドルビービジョン対応映画をよく見るのであれば要注意です。
肝心の画質ですが、視聴コンテンツによって画質モードのこまめな変更を行わないと階調が失われるなど違和感が生まれてしまいます。
ちなみに配信コンテンツにおける高輝度部分の表現力は、明るさ不足が原因でイマイチ。ただし、全体的には違和感の少ないバランス良い表現ができていました。
操作性ですが、リモコンの使い勝手は好みが分かれそう。コンパクトで使いやすいですが、画質・音質の調整ができる設定ボタンがなくホームボタン長押しが必要だったり、YouTubeボタンがないのも残念です。
- おすすめポイント
-
- 表現のバランスは悪くない
- ゲームの反応速度は良好
- がっかりポイント
-
- 画面の微調整が面倒
- 幅
- 96.9cm(約、スタンド含む)
- 奥行
- 22.9cm(約、スタンド含む)
- 高さ
- 61.6cm(約、スタンド含む)
- 重量
- 8.4kg
- チューナー
- 地上デジタル✕2、BS/CS4K✕2、BS/CSデジタル✕2
- OS
- Fire TV
- サイズ展開
- 43V、50V、55V
- スピーカー
- 2個
- 年間消費電力量
- 169kWh(43v)
- OS:Fire TV
- サイズランナップ:43V、50V、55V
- スピーカーの数:2個
- 年間消費電力量(43V):169kWh
テスト結果
【画質】
U6万円にしては十分ですが、ぼんやりとした映像が気になります。
【音質】
低域がなく、音に歪んだ部分がないのは美点。声も聞きやすいです。
【機能性】
ゲームの反応は平均的。動画サービスは特に不満はありません。
【操作性】
コンパクトなリモコンで手馴染みが良いです。ただし設定ボタンや「YouTube」ボタンがないのは残念でした。
スタンドは左右に搭載しています。
【4K】明るさ不足が難点
左:フナイ「FL-43UF360」 右:ソニー「X80L」
少し赤っぽい映像になりました。地上波ではドラマモードで階調が出てきたのに、ブルーレイで4K映像を見るとドラマモードで不思議なほど階調が失われてしまいました。
明るさも検証機中ではマトモな方でしたが、正直物足りない印象があります。
見るコンテンツごとに画質モードをこまめに切り替えましょう。
【地上波】眠たくなるような画質
左:フナイ「FL-43UF360」 右:ソニー「X80L」
地上波は階調が少なく、ブロックノイズの形状がそのまま影にでることも。コントラストも低く、環境やパネル能力に合わせた画像処理があまり行われていない印象です。少しボヤけた映像になっています。
ドラマモードにすると肌色が良くなり「合格」に到達しました。
高画質化処理がイマイチ。色もあまり整っていません。ボヤッとした映像です。
【ココも注目】Fire TVはかなりわかりやすい
「Fire TV」内蔵。ホーム画面から設定一覧にいけます。
動作がかなりキビキビしていて、リモコン操作時のレスポンスは5機種中トップ。設定画面もわかりやすい一覧方式で、視認性も高いです。
ただし、画面や音質の調整をイチイチホームボタン長押しから行かないといけないのが面倒です。
【プロの調整術】ブルーレイや配信は要調整
画質モードによって映像の品質が大きく変わります。上記の通り地上波だとドラマモードが最適ですが、ブルーレイは暗めの部屋でシネマモードにすると違和感のない画質になります。
また、配信コンテンツはスタンダード画質で色温度を「低」か「中」にするとそこそこ美しい画質になりました。
調整しやすいのはうれしいですが、画質モードをこまめに設定する必要があるのは手間がかかります。
【4位】オリオン「OSR50G10」
- オリオンOSR50G10
- 実勢価格: ¥59,800〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥66,976〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥59,800〜
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
ネット機能や低遅延はメリットですが階調の狭さが残念でした
安い4Kテレビのおすすめランキング4位は、オリオン(ORION)「OSR50G10」でした。
Google TV搭載でコンテンツの選択肢は広いものの、画質そのものはイマイチな評価になりました。
ただし、ドルビービジョン対応モデルなので、Netflixなどでドルビービジョン対応コンテンツを見るとある程度映像が整って安心できる画面になります。
- おすすめポイント
-
- 「Google TV」搭載
- がっかりポイント
-
- 動作にカクツキがある
- 階調表現がほぼなし
- 幅
- 111cm(約、スタンド含む)
- 奥行
- 23cm(約、スタンド含む)
- 高さ
- 70.3cm(約、スタンド含む)
- 重量
- 8.3kg
- チューナー
- 地上デジタル✕2、BS/CSデジタル✕2
- OS
- Google TV
- サイズ展開
- 50V、55V、65V
- スピーカー
- 2個
- 年間消費電力量
- 128kWh(50v)
- 型番
- OSR50G10
- OS:Google TV
- サイズランナップ:50V、55V、65V
- スピーカーの数:2個
- 年間消費電力量(50V):128kWh
テスト結果
【画質】
ドルビービジョンの絵は整っています。
【音質】
声にクセが乗ってしまっているのが残念です。
【機能性】
ゲームモードが良好で遅延は少なかったです。
【操作性】
リモコンのダイレクトボタンは少なめ。各ボタンは十分に視認性が良く見やすいです。レスポンスは大分遅めで気になりました。
スタンドは他の機種と差はあまりありません。
【4K】暗い部分の階調がほぼなし
左:オリオン「OSR50G10」 右:ソニー「X80L」
特に気になったのは、暗い部分の表現。「暗所の階調表現がほぼなく、ただ暗いだけ。概ね暗部は緑が強く感じられる」(本田さん)と手厳しい評価に。その他の色も安定せず、不自然な色合いが見られました。
また、デフォルトでバックライトが100%なので、環境によっては画面が眩しすぎます。
ただし、階調は不足しているものの、地上波はバックライトを最適化すればそこそこ見られる映像になります。
【5位】マクスゼン「JU50DS06-4K」
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
ネット機能非搭載でD評価に。4万円台に魅力を感じるならアリ
安い4Kテレビのおすすめランキング5位は、マクスゼン(MAXZEN)「JU50DS06-4K」でした。
検証製品で唯一ネット機能がなかったことが、この評価の原因。
画質も「特別なことは何もしていない」(本田さん)という評価で、テレビというよりPCモニターに近い製品と言えそうです。
とはいえ、4Kの50V型かつダブルチューナーでこの値段はお得です。
- おすすめポイント
-
- 唯一の5万円切り(検証時)
- がっかりポイント
-
- ネット機能がない
- 画質もイマイチ
- 幅
- 1117mm(約、スタンド含む)
- 奥行
- 701mm(約、スタンド含む)
- 高さ
- 213mm(約、スタンド含む)
- 重量
- 9.0kg
- チューナー
- 地上デジタル✕2、BS/CS4K✕2、BS/CSデジタル✕2
- OS
- なし
- サイズ展開
- 50V、55V、65V
- スピーカー
- 2個
- 年間消費電力量
- 160kWh(50v)
- 型番
- JU50DS06-4K
- OS:なし
- サイズランナップ:50V、55V、65V
- スピーカーの数:2個
- 年間消費電力量(50V):160kWh
テスト結果
【画質】
階調がなく黒潰れも見られました。
【音質】
スピーカーユニットが箱の中で鳴っているようです。
【機能性】
ネット機能が非搭載で今回のテストでは不利でした。
【操作性】
電源オフ→起動スピードは速かったです。リモコンはシンプルな設計で、ボタンは大きく視認性は高いです。
スタンドは平均的。組み立てやすい設計でした。
【4K】画面の明るさがイマイチです
左:マクスゼン「JU50DS06-4K」 右:ソニー「X80L」
そもそもパネルの輝度が足りず、画面が暗く感じられます。4位のオリオン同様、階調がほとんど感じられないのも気になりました。また、動画によってはブロックノイズも強く出ています。
ちなみに、ネット機能非搭載のためレコーダー経由でNetflixを見たのですが、赤いはずの「Netflix」のロゴが茶色っぽく見えたのは衝撃で、これまでテレビ検証をしてきて初めての経験でした。
気になる視野角は?
雑誌『家電批評』で以前検証したチューナーレステレビでは視野角が問題になり、ちょっと傾けただけでも変色するモデルが続出しました。
今回の検証モデルも価格的にかなり近かったので大丈夫かと懸念したのですが、実際に見てみるとほぼ問題なし。ひとり暮らしで見る分には違和感を感じることは少ないはずです。
ただし写真よりもさらに横から見ると画面に違和感が出ることもあります。
視野角はほぼ問題なし!
画質の検証をした際にはほとんど気になりませんでした!
まとめ:新星KEIYOの画質に超ビックリ!
以上、安い4Kテレビのおすすめランキングの紹介でした。
今回の検証ではA〜D評価までが並ぶ結果に。検証した5台中3台が「Google TV」を搭載していたのは印象的でした。低価格でテレビを選ぶなら、基本的には「Google TV」搭載を選んでおきましょう。
画質を重視して検証した本検証。見事、ベストバイを獲得したのは画質トップのKEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」でした。地上波、4K、配信(ネットフリックス)全てで高評価を獲得しただけでなく、機能面でもGoogle TV搭載と、隙の少ない製品です。ただし、バックライトを調整しないと画面が明るすぎて見えないことがあるので、使用時は注意してください。
2位になったハイセンス「43A6K」は地上波と配信画質こそベストに劣りましたが、この価格帯で言えば十分なレベル。音質は今回の最高評価で、バランスの良さを感じられました。特別な動機がない限り、この2台から選べば間違いありません。
また、より高額な機種と比べると、地上波の画質にどれも差がありました。本当は元の画質が良くはない地上波をテレビの映像エンジンで手を入れてほしいのですが……。
ちなみに、編集部・中山のおすすめはハイセンス「43A6K」。
画質はKEIYO「NewBridge OBN-50TUD1」に劣るものの、カジュアルな視聴には事足ります。音の広がりは一番で「テレビで映像を見る」ことの贅沢さを味わえます。店頭販売が中心のモデルなので、店舗でチェックしてみてください。
今回ご紹介した商品詳細を参考に、自分に合った一台をぜひ選んでみてくださいね。
安い4Kテレビのおすすめ
KEIYO
NewBridge
OBN-50TUD1
ハイセンス
43A6K
4Kテレビの売れ筋ランキングもチェック!
4KテレビのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
もし格安テレビで音質にこだわりたいのなら、サウンドバーの購入も検討しましょう。