2020年の総決算! ぜったい欲しくなる最新AV家電
なかなか出かけづらい今日この頃。家でゆっくり過ごすとなれば、この機会にAV家電類を充実させてしまうのもいいかもしれません。
高画質4Kテレビや憧れのホームシアター、ハイスペックなオーディオ類など、いま導入すれば自宅で心ゆくまで楽しめてしまいます。
日々さまざまな最新家電を紹介している雑誌『家電批評』では、そんなみなさんの物欲を直撃してしまいそうな、オーディオ&ビジュアルの新製品をピックアップ。
2020年のAV家電大図鑑をお届けします!
長時間録画ができる4KBDがオススメです
テレビ番組を録画するブルーレイレコーダー(BD)。これから買う、または買い替えるなら、どんなものがおすすめなのでしょうか。
ほとんどの4Kテレビに録画機能が搭載されていることを考えると、これからレコーダーを購入するときに重要なのは、4K放送を長時間録画できるかどうかということです。
そこで4Kの長時間録画をカバーしている機種はというと、なんと2択、パナソニックとソニーに絞られます。
まずはこの2製品をご紹介します。
オリンピック仕様の最強機! パナソニック「DMR-4X1000」
パナソニック
DMR-4X1000
実勢価格:31万7980円
サイズ・重量/W430×H66×D239mm・4.3kg
チューナー/地デジ、BS、CS、BS4K・110度CS4K×2・地デジ、BS、CS×4・地デジ専用×5
▼テスト結果
圧縮録画:39/40
操作性 :19/20
機能 :20/20
番組表 :18/20
合計 :96/100
パナソニック「DMR-4X1000」は、予定されていた東京五輪を見据えて、2020年春に登場した最強レコーダーです。
以前は別系統だった全番組録画する全自動DIGAと、4Kチューナー搭載レコーダーを融合。内蔵HDDは10TB、4K放送は2チューナー搭載で、うち1チューナーは24時間録画も可能。4K放送は長時間録画可能で専用のおまかせ長時間「4K 8~12倍録モード」も用意しています。
ちょっと高いですが、4K録画としてのスペックは最強です。
UHDBD:◎
4K同時録画:◎
外付けHDD:◎
番組持ち出し:◎
リモート録画:◎
スマホ視聴:◎
2K放送を最大8ch×28時間、4K放送を24時間録画できる「チャンネル録画」に対応しています。
ちなみにパナソニックの4KBDのラインナップはというと、Wチューナーモデルの4Kレコーダーは全4機種を展開。違いはHDD容量のみです。
▼全自動録画モデル
▼通常モデル
どのモデルでもULTRA HD BDが再生できます。
続いて、ソニーを見てみましょう。
2019年モデルでお買い得! ソニー「BDZFBT4000」
ソニー
BDZFBT4000
実勢価格:11万円
サイズ・重量:W430.2×H56.4×D224.5mm・約3.7kg
チューナー:BS4K・110度CS4K×2・BS、CS×3・地デジ×3
▼テスト結果
圧縮録画:38/40
操作性 :19/20
機能 :18/20
番組表 :20/20
合計 :95/100
ソニー「BDZFBT4000」は、2019年9月に登場したソニー初の4Kチューナー搭載レコーダーの最上位製品。
最大11倍の4K長時間録画にも対応。4TBのHDD内蔵でトリプルチューナー、4K放送ダブル録画対応というスペックを備えています。
UHDBD:◎
4K同時録画:◎
外付けHDD:○
番組持ち出し:◎
リモート録画:○
スマホ視聴:◎
「Video & TV Side View」のアプリで、外出先でも4K録画番組のスマホ試聴もできます。
ちなみにソニーの4KBDのラインナップはというと──。
チューナー数とHDD容量が異なりますが、4K放送の2番組同時録画に対応しています。
いま買うならどっちがおすすめ? パナとソニーを徹底比較!
それではここで、この2製品の性能を検証してみましょう。評価の方法は以下のとおりです。
▼性能評価の方法
4K放送の同一番組をDRモードで録画し、BDダビング時にモード変換を実行。レコーダー仕様の都合で、最長録画モードのみ別番組で検証しました。
比較した結果は、
・長時間録画モード画質比較
・番組表比較
・機能比較
でまとめましたのでご覧ください!
比較ポイント1:長時間録画モード画質
まずはパナソニック「DMR-4X1000」です。
4K放送の録画モードはDRに加えて長時間モードが1.5倍~8倍の16段階。さらにおまかせ長時間「4K 8~12倍録モード」で、合計18段階となっています。
▼等倍
まさに4K放送そのまま。写真を観ているような高精細ぶりです。
▼2倍
毛並みは十分クッキリしているが、全体が若干ぼやけました。
▼4倍
毛並みがぼやけ始め、ブロック状のノイズも見えています。
▼8‐12倍
毛並み全体が甘くなってしまい、圧縮の限界が見えてます。
続いて、ソニーの「BDZ-FBT4000」を見てみましょう。
4K放送の録画モードはDRモード以外に、XR(HEVC 33M)~EER(HEVC 3M)の全8種類。モードの選択肢が少なく、録画倍率も若干わかりにくい感じです。
▼等倍
4K放送そのままで、画面の精細感はパナソニックとほぼ同じです。
▼2倍
ハッキリと毛並みを出す一方で、ノイズも少し見えました。
▼4倍
画面全体にぼやけとブロック状の映像破綻が見え始めました。
▼11倍
予想外に毛の鮮鋭感はありますが、格子状のノイズが出てます。
比較ポイント2:番組表
次に、番組表の見やすさ、使いやすさを比べてみましょう。
まずはパナソニック「DMR-4X1000」から。
Gガイドの番組表では、上に広告スペース、下に操作ガイドが入ります。表示エリアは若干狭めですが、小画面で放送を観ながら操作できるのは便利です。
ソニーの「BDZ-FBT4000」はどうでしょうか。
画面全体を使った9ch表示で、説明の文字表示も細かく情報量豊富です。ネットに接続すると番組表内の王冠マークで人気番組がわかるのもグッド。
比較ポイント3:機能
続いて、機能の比較です。
まずはパナソニック「DMR-4X1000」から。
全番組録画で最大8ch×28時間は圧巻。2K放送なら追加2ch、4K放送でも1ch録画し続けるので、理論上録り逃しすることはありません。
ソニーの「BDZ-FBT4000」も見てみましょう。
自動録画「おまかせ・まる録」でジャンルやキーワード指定のほかに「おすすめ」が使えるなど、録画機能はかなり実用的となっています。
【まとめ】全録前提ならパナ、自分で予約ならソニーもアリ!
パナソニック「DMR-4X1000」とソニー「BDZFBT4000」。録画性能で比べるとパナソニックが文句なしの最強機といえます。
しかし実売価格で30万円を超えるお値段はやはりネック。現実的には4K放送録画の通常モデルにあたる「DMR-4W400」(約9万円)が入手しやすいラインと言えるでしょう
パナソニック
DMR-4W400
実勢価格:8万3347円
4K放送の録画性能で比較してみると、パナソニックのほうが録画モードの設定は豊富。長時間モードは2倍まではソニーが優秀、4倍はパナソニック、超長時間(ソニーは11倍、パナは8ー12倍)では一長一短という結果となりました。
録画は全録を使う前提ならパナソニックの圧勝ですが、自分で録画予約をする前提であればソニーも十分にアリというのが今回の結論です。
以上、パナソニック「DMR-4X1000」とソニー「BDZFBT4000」をご紹介しました。そろそろ買おうかなとご検討中の方はぜひ参考にしてみてください!
『家電批評』2020年11月号
家電批評
2020年11月号
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どちらも録画や編集などの基本性能が高い2台です。