自然な姿勢で快眠できる “背中一体型枕”ってホントにいい?
“自然な姿勢で快眠できる”とネットで話題を集めている「背中一体型枕」ってご存知ですか?
特徴は、ふつうの枕よりもなだらかな傾斜と、ベッドの幅いっぱいの幅広さ。たくさん寝返りをうっても頭からはずれることがありません。
以前はショップジャパンの「セブンスピロー」しかありませんでしたが、最近では同ジャンルの製品が増加中。比較的高額なものが多いですが、中には1万円以下のものも登場していている注目ジャンルです。
実はテストするモノ批評誌『MONOQLO』では2019年5月号でも「セブンスピロー」をテスト。今回は新たに3製品を加え、全4製品で改めて本当に全ての人がフィット感を得られるのか、プロと一緒に検証してみました。
前回は「包まれ感がいい」と高評価を得ていましたが、今回は体格(大柄な人・小柄な人)、寝る姿勢(仰向け・横向き)も考慮してチェック。前回はわからなかったポイントが浮上しました!
それではさっそく4製品の検証結果をご覧ください!
体格や寝る向きによって難点アリ セブンスピロー
ショップジャパン
トゥルースリーパー セブンスピロー
実勢価格:1万6280円
サイズ:W68×D90×H9cm(最大の高さ)
重量:1.4kg
まずはショップジャパンの「トゥルースリーパー セブンスピロー」です。
前回のテストで高評価となった製品ですが、今回は背中一体型の難点が浮き彫りに。それは、体格によってフィットする姿勢が限定されるという点なんです。
チェック1:大柄な人の場合
仰向けだと背筋も伸び、大柄な人にぴったりフィット。ただし横向きで寝ると高さが合わず首がこりやすくなります
大柄な人は仰向けでフィットします。
横向きだと首がこりやすいです。
テスト2:小柄な人の場合
小柄な人はその逆でした。仰向きでは高さが合わず、横向きのほうがフィットしました。
▼検証結果
大柄な人:仰向き○ 横向き△ 寝返り◎
小柄な人:仰向き△ 横向き○ 寝返り◎
大柄な人も小柄な人も、仰向けと横向きの両方にフィットするのは難しいという結果になりました。
背中一体型の弱点の一つは、高さ調整がむずかしいこと。付属の高さ調整シートも試してみましたが、仰向け、横向き、両方ともちょうどいい寝心地をつくることはできませんでした。どちらかで首に負担がかかってしまうところが惜しいです。
他製品はどうなの? その他3製品テストしてみました
セブンスピローが惜しい結果となりましたが、他の背中一体型枕はどうなんでしょうか。3製品をピックアップしてチェックしてみました。
その他のアイテム1:MOONMOON
MOONMOON
Dr.Wing 肩こり専用まくら
実勢価格:1万7985円
▼テスト結果:横向き △
角度がきつくてやや寝づらいです。ちょっと固めの感触もイマイチでした。
その他のアイテム2:DORE しっかりサポート枕
DORE
Dore-professional しっかりサポート枕
実勢価格:8990円
▼テスト結果:仰向け △
曲線のない独特の形です。仰向けだと首がこりました。
その他のアイテム3:共進繊維 安眠枕
共進繊維
安眠枕リラックスピロー
実勢価格:7980円
▼テスト結果:横向き △
首の部分が頭より高くなる構造。首に負担大です。
今回の4製品は一長一短 現状ではニトリがおすすめです!
以上、背中一体型枕4製品をご紹介しました。
今回のテストでは残念ながら、仰向けと横向きの両方フィットするものは見つかりませんでした。今はまだ発展途上で、使う人によって高さを微調整できる普通の枕の方が失敗は少ないと言えそうです。
そこでおすすめなのは、15製品比較で1位を獲得したコチラです。
ベストアイテム:ニトリの高さが調整できる枕
ニトリ
高さが10カ所調整できる枕(パイプ)
実勢価格:4990円
過去に『MONOQLO』で行った15製品比較の結果、1位に選ばれたのがニトリのこちら。調節がラクでやわらかさもほどよく、現状ではいちばんのおすすめです。
▼15製品ランキングの結果はコチラ!
背中一体型タイプは今回は惜しい結果となりましたが、寝返りのしやすさはバツグン。これから期待のジャンルといえます!
枕としてのリッチ感はありますが、寝やすさのメリットは少ないです。