じつはトラップいっぱい!抜け目のない最強モデルは?
新4K衛星放送がスタートして、すでに1年以上が経過しました。
最新の4Kテレビは4Kチューナー内蔵が標準となっていますが、当初発売された4Kチューナー内蔵モデルは東芝1社だけで、2018年6月以前の「4K対応」テレビは、4Kチューナー非搭載のため、そのままでは4K放送を楽しむことができません。
そこで必要になってくるのが外付けの「4Kチューナー」です。今回は各社の外付けチューナー7製品を比較し、選び方のポイントやその性能の差をチェックしランキング形式でご紹介します!
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ベストバイは4Kウラ録ができるWチューナーモデル!
4Kチューナーは比べてみると、じっくりチェックしてみるとかなり違いがありました。まずは気になるベストバイ製品を最初にご紹介しましょう!
ソニー
DST-SHV1
実勢価格:1万8000円
ベストバイに決定したのは、ソニー「DST-SHV1」です。設置しやすい薄型デザインで、4Kダブルチューナーを搭載しBS4K/CS4K放送のウラ録ができます。ブラビアリンクに対応しているので、ブラビアユーザーには最適な1台となっています。
[選び方]画質だけでなく録画やネット配信機能も大事!
チューナーを選ぶ際、画質に目を向けがちですが、じつは今回検証した7製品の画質はほぼ横並びでした。その他、チェックしたいポイントをまとめたのでご覧ください。
[ポイント1]外付けHDDへの裏番組録画ができるかを確認!
4Kチューナーの多くがシングルチューナーで裏番組録画には非対応です。ただソニーは4Kのダブルチューナーを搭載。東芝は4Kはシングルですが、3波チューナー2基を備えているので地デジなどのウラ録は可能です。
ウラ録できるモデルは限定的なので注意です。
●ソニー
4K放送視聴とウラ録が同時にできます。大容量の4K放送を録画するため最大6TBのUSB HDDに対応しています。
DST-SHV1
実勢価格:1万8000円
●パナソニック
シングルチューナーのため、視聴する番組しか録画できません。ソニー、東芝以外は、すべてシングルでした。
TU-BUHD100
実勢価格:1万3700円
●東芝
4Kのウラ録はできませんが、3波チューナーが2基入っているので、地デジやBSなどのウラ録は可能です。
TT-4K100
実勢価格:1万6800円
●バッファロー
外付けHDDは4TBのバッファロー「HD-AD4U3」が正解です! 故障予測機能が付いているので安心して使えます。
HD-AD4U3
実勢価格:9780円
[ポイント2]画質だけではなくホーム画面もチェックする!
次のアクションを行う際に便利なホーム画面ですが、操作のしやすさはメーカーによって違うので注意が必要です。取り上げたモデルの中では、唯一、ソニーが特別なホーム画面を用意していませんでした。家族で使うのであればホーム画面は重要です!
ホーム画面でチェックしたいのはこちらです。
(1)番組表や録画リストをアイコンで表示→操作がはかどる
(2)ネット配信サービス表示→TV番組以外の切替も簡単
(3)使いやすさ→家族で使用するなら要チェック
こちらはシャープのホーム画面ですが、行ないたいことをすぐに実行できます。
項目がアイコンになっているので、やりたいことをすぐに見つけて実行できるのがポイントです。
[ポイント3]機能や操作性はモデルによってかなり違う!
視聴に絞りこめば番組検索といった機能や、リモコンの操作性も大切です。4Kチューナーはさほど機能はありません。ただリモコンの操作感はメーカーごとに差があるので、選択のポイントとなります。
(1)番組検索にも雲泥の差
4Kチューナーはいずれも機能がかなり厳選されていますが、視聴に限れば、番組検索があった方がより快適です。
そもそも検索機能のない機種もあります。
(2)じつはリモコンに差があります
リモコンの設計はいろいろ。テレビの付属リモコンに慣れていると、操作性の悪さに戸惑ってしまうこともあります。
テレビメーカー製は操作に優れていました。
[検証方法]チューナー数操作性、機能などを比較しました
3つの選び方のポイントをご紹介しましたが、これらのポイントをおさえているモデルはどれなのか? 今回の検証では下記4つのテストを行いました。
ちなみに画質の比較もしましたが機種間の差がつかなかったため評価点をつけていません。
テスト1:録画機能(5ポイント)
搭載されるチューナー数で評価しました。すべてのモデルでHDD録画ができるため、そこは加点対象としました。
録画重視なら複数チューナーは大事です!
テスト2:ネット配信(5ポイント)
YouTubeやNetflixといった配信系サービスの充実度を評価しました。必然的にAndroid TV対応機は高得点になります。
配信サービスを見るなら絶対にチェックしたいポイントですね。
テスト3:検索機能(5ポイント)
テレビでは当たり前の番組検索機能ですが、多彩な検索に対応している機種はありません。その差を点数化しました。
テレビ的機能があると思ったら大間違いなんです!
テスト4:操作性(5ポイント)
リモコンの使いやすさや見やすさを操作性として採点しました。テレビメーカーのものは、見やすく、レスポンスも良いものでした。
視聴の快適さを決めるのはリモコンです。
ランキングにあたっては、以上の「録画機能」「ネット配信」「検索機能」「操作性」をそれぞれ5ポイント、合計20点満点で採点をして、得点の高い順に順位を決定しました。
それではランキングを発表してまいりましょう!
7機種中唯一のダブルチューナーソニー「DST-SHV1」
今回テストをした7製品の中で、唯一、BS4K/CS4K放送を視聴しながら、別の4K放送を録画できる4Kダブルチューナーを搭載したモデルです。他のモデルに比べて価格はワンランク上ですが、実使用を考えると大きなアドバンテージといえます。
Android TVベースとなっていますが、ホーム画面は極めてシンプルでネット接続系の機能はまったく入っていません。
また、番組検索は搭載されているものの、ジャンル検索のみの対応で、キーワード検索は使えません。最新のテレビと比較すると物足りなさを感じる内容ではあるものの、操作時のレスポンスはチューナーとしては非常によく、ストレスを感じません。チューナー数と操作性で他を圧倒しました。
ソニー
DST-SHV1
実勢価格:1万8000円
サイズ:約W283×H50×D225mm
質量:約1.7kg
4Kチューナー×2
特徴を詳しくみていきましょう。
[特徴1]最大6TBの外付けHDDが使える
HDMI端子、USB端子、LAN端子などを装備。付属のHDMIケーブルと4Kブラビアとつなげば、ブラビアのリモコン一つで、チューナー側を操作できます。最大6TBのUSB HDDに対応します。
[特徴2]番組表はレスポンス抜群!もたつきません
番組表は画面切り替え直後でもスピーディに表示。録画の指定なども行えます。検索機能はかなり控えめで「ジャンル検索」のみの対応です。
[特徴3]貧弱なホーム画面で慣れに時間を要します
ホーム画面といえるものはありません。リモコンを押すと左上にメニューが表示されるので選択するだけ。悪くはありませんがあっさりしています。
[特徴4]画質はきれいですが他社と大差はナシ
画質調整機能などはなくテレビ本体に依存します。今回のテストではブラビアの4Kテレビを使用しましたが、階調もはっきりと表現されていました。
[特徴5]リモコンはブラビアと変わらない操作性!
やりたい操作が一目でわかる使いやすい設計。ブラビアユーザーなら直感的に使いこなせます!
▼最終評価はこちらの通りです
4K番組のウラ録はソニーだけです!
テレビ感覚で使用できる操作性パナソニック「TU-BUHD100」
パナソニックの強みはなんといってもリモコンの操作性。迷うことはほとんどありません。反応は若干遅めでしたが、視聴については、快適に行うことができました。
Android TVをベースにしていますが、事前に配信系アプリは搭載されておらず、ネットフリックスなどのアプリを自分で追加する必要があります。ここはちょっと微妙なところ……。また、価格とのトレードオフで、番組検索機能はなく画質調整機能なども非搭載なので、テレビ側で行なうことになります。
パナソニック
TU-BUHD100
実勢価格:1万3700円
サイズ:W230×H44×D137mm
質量:約450g
4Kチューナー×1
特徴を詳しくみていきましょう。
[特徴1]必要なものだけを厳選
USB端子、LAN端子、HDMI端子を採用。シンプルな分、筐体はかなりコンパクトにまとめられています。必要最低限の端子を絞りこんだ印象です。
[特徴2]番組表の表示はスロー。でもフォントは明瞭
すべて表示されるまで時間がかかりますが、文字を含め見やすいデザインとなっています。
[特徴3]充実したホーム画面
Android TVなのでホーム画面も鮮やかでネットワーク機能も充実しています。
[特徴4]文字が読みやすく簡単に操作できるリモコン
ビエラのリモコンと変わらないため、一つ一つの文字が大きく操作はスムーズです。
▼最終評価はこちらの通りです
操作性は抜群! 番組検索ができないのがザンネンなところです。
個性あるリモコンで使い勝手抜群シャープ「4S-C00AS1」
シャープのオリジナル開発モデルとなりますが、スペックやメニュー画面の流用を見る限り、5位にランクインしている「アイ・オー・データ」と「マスプロ」はシャープのOEMで、いわば「シャープ三兄弟」ともいえます。
全体的に内容はシンプルで、番組検索はキーワード検索のみにとどまっています。となれば、どれを買っても一緒となりますが、おもしろいことに、本家シャープのリモコンだけ仕様が異なり、番組検索ボタンが専用で独立しています。結果として操作性では他の2機種よりやや採点がプラス。ひと工夫加える伝統が息づいていました
ネット配信非対応は残念でしたが、番組検索機能も付き標準以上の実用性を備えています。
シャープ
4S-C00AS1
実勢価格:1万2400円
サイズ:約W220×H34×D146mm
質量:約0.6kg
4Kチューナー×1
特徴を詳しくみていきましょう。
[特徴1]設置しやすい小型筐体が魅力
接続端子はHDMI出力、外付けHDD用端子、LAN端子と基本を押さえた内容です。今回ピックアップした製品の中では筐体が最もコンパクトでした。
[特徴2]番組表はテレビ同様のわかりやすさ
4K用のフォントを使用しています。設定番組のジャンルを強調することもできます。
[特徴3]ホーム画面は見やすさだけならナンバー1
操作がしやすいホーム画面はダントツ。アイ・オー・データ、マスプロも同じタイプとなっています。
[特徴4]リモコンに個性があり使い勝手をより深掘り
番組検索ボタンが独立しています。本体仕様はアイ・オー・データ、マスプロと同じですがリモコンの操作感はこれがナンバーワンです。
▼最終評価はこちらの通りです
シンプル過ぎでも操作性もラクラクでした!
以上が3位までのモデルでした。つづいて4位以下は、3製品が同率5位という結果になりました。つづけてご覧ください!
4位: レグザユーザーならおなじみの
操作性! 東芝「TT-4K100」
4Kチューナーは1基ですが、地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタルチューナーは2基搭載されウラ録も可能です。レグザなら、レグザリモコンで簡単に操作できます。
東芝
TT-4K100
実勢価格:1万6800円
特徴を詳しくみていきましょう。
[特徴1]4KBS放送だけじゃなく地デジも受信できる
地デジチューナーも搭載しているのでPCモニターなどに接続すれば通常のテレビのように使えます。
[特徴2]番組表はテレビの番組表がベースで見やすい
レグザの番組表がベースなので画面が見やすくなっています。番組のジャンル検索、キーワード検索など検索機能も豊富です。
[特徴3]レグザユーザーなら直感的にわかるリモコン
レグザのテレビリモコンとほぼ同じボタン配置となっているので戸惑いません。
▼最終評価はこちらの通りです
録画機能:2
ネット配信:0
検索機能:3
操作性:3
総合点:8点
5位: シャープ製ベースで性能は標準以上
マスプロ電工「DT814」
ベースモデルはシャープ製で、仕様はアイ・オー・データとまったく同じものです。2機種とも特化点はないもののソツのない作りとなっています。番組のキーワード検索が使えます。
マスプロ電工
DT814
実勢価格:1万1500円
特徴はこちらです。
[特徴1]シャープやアイ・オー・データとほぼ同じ構造
背面の構造は製品シールがなければ見分けがつかないほど同じものになっています。
[特徴2]デザインは同じだがレスポンスに差がありました
右下のメーカーロゴを除けばデザインは同じで、こちらは拡大モードで表示したもの。ただし番組情報取得にやや手間取りました。
[特徴3]リモコンは検索ボタンがなくシンプルなデザイン
シャープと大きく異なるのが検索ボタン類がないこと。アイ・オー・データと同タイプのものです。
▼最終評価はこちらの通りです
録画機能:2
ネット配信:0
検索機能:3
操作性:2
総合点:7点
5位: ベースはシャープ製
I-O DATA「HVT-4KBC/E」
新4K衛星放送の視聴や、HDD録画など基本を抑えたシングルチューナーモデル。ベースはシャープ製で、外装やリモコンの操作性はマスプロ製品と同じです。
アイ・オー・データ機器
HVT-4KBC/E
実勢価格:1万4980円
特徴はこちらです。
[特徴1]兄弟モデルと同じシンプルな構造
シャープ、アイ・オー・データと同じ構成。コンパクトにまとまった本体に録画用USBやHDMI出力などが揃っています。
[特徴2]見やすさや機能も標準的な番組表
こちらも兄弟モデルと同じ。マスプロ同様に番組取得にはやや時間がかかりました。
[特徴3]標準的なボタンが配置されてたシンプルなリモコン
シャープとは違いますが、マスプロ同様のシンプルなリモコンになっています。
▼最終評価はこちらの通りです
録画機能:2
ネット配信:0
検索機能:3
操作性:2
総合点:7点
5位: YouTubeやNetflixも楽しめる
ピクセラ「PIX-SMB400」
Android TVを搭載し、YouTubeやNetflixなどの多彩なコンテンツを楽しめます。チャンネルのダイレクトボタンがなく、上下ボタンで選局するのには慣れが必要です。
ピクセラ
PIX-SMB400
実勢価格:1万970円
特徴はこちらです。
[特徴1]地デジと4KBS/CSのどちらのチューナーも搭載しています
筐体は独自ものになりますが、わかりやすくまとまっています。地デジチューナーがあるのが特徴的です。
[特徴2]シンプルな番組表ですがレスポンスはイマイチ
番組情報の取得はやや遅いですが表示自体は見やすく問題はありませんでした。
[特徴3]アプリやネット情報がメインで表示される
独自のUIでネットコンテンツやアプリにすぐにアクセスできるようになっています。
[特徴4]方向ボタンでの操作には意外と慣れが必要です
チャンネルボタンがないので選局にちょっと手間がかかります。
▼最終評価はこちらの通りです
録画機能:2
ネット配信:3
検索機能:1
操作性:1
総合点:7点
以上、外付け「4Kチューナー」ランキングBEST7のご紹介でした! 画質よりも機能や使いやすさでけっこう変わってきますので、ぜひこちらを参考に選んでみてくださいね!