オフィスの暑さ対策は 個人レベルの工夫が必須です
エアコンの設定温度28℃。オフィスのルールとして実践している会社も多いのではないでしょうか。生産性がダウンするというデータも一部では聞かれ、疑問視されている部分もあります。
とはいえ、会社全体で決められていることを変える訳にはいかず、暑いのをガマン…。そんな人に、デスクや身の回りで簡単にできる、涼しいテクニックをここからご紹介します。
USBミニ扇風機で快適にするには 置く位置が重要
一番簡単なのは、USBミニ扇風機をデスクに設置する方法。パソコンやスマホの充電器から給電できるUSBファンは手軽に活用できるアイテム。賢い使い方としては扇風機の「背中」に注目しましょう。パソコンの熱などを吸い込まないように、置き場所にだけ少し工夫が必要です。
冷感グッズは炎天下での使用に注意
扇風機と併用して冷感グッズを使うのもありです。ただし、冷感グッズは実際に体温を下げているわけではないので屋外では熱中症の危険もあります。過度な信用は禁物です。
ミニ扇風機の風を さらにひんやりさせる方法
風がくるだけだいぶ快適になるUSBファンですが、さらにひんやりとした風にすることができるんです。
[手順1]ペットボトルを凍らせる
水・お茶などのペットボトルを凍らせておきます。コンビニなどでも凍ったお茶が買えるので用意しましょう。
[手順2]ファンの前に置く
自分とファンとの間に凍ったペットボトルを置くと、風が冷やされて涼しい風を浴びられます。
[検証]風の温度を測定してみました。
凍ったペットボトルを扇風機の前に置くと、どれだけ涼しいのかを検証。温湿度計と扇風機の間を40cm程度空けた状態で、間に凍らせたペットボトルを設置。室温29℃の部屋で10分間、最大風量で温湿度計に扇風機の風を当て、温度の変化を記録しました。
その結果、1本では変化が少なかったですが、本数を増やすほど効果が表れました。
本数 5分後 10分後
1本 28.9℃ 29.0℃
2本 28.2℃ 28.0℃
3本 27.1℃ 26.8℃
ちなみに、PC画面や照明でも温度は上がります。
熱を発するうえに無駄な電力消費もノートPCやタブレットを併用していると、ついすべてつけっ放しにしがちですが、電力の無駄だけでなく、それぞれの機器からの熱が室温を上げてしまいます。まめにスリープなどを行うよう心がけましょう。
室内換気は風の出入り口を 作って空気を入れ替え
大人数が集まるオフィスでは定期的な換気が必須。風の出入り口を作り、サーキュレーターを挟むなどして空気を入れ替をしましょう。
導線が悪い場合は、風の通り道にサーキュレーターを置いて空気の流れを補助しましょう。
以上、簡単ですが、オフィスでできる快適冷房術でした。会社のルールで決まっている温度設定を下げるのはなかなか難しいと思うので、個人個人で暑さ対策として、参考にしてもらえればと思います。