Amazonサービス全般に特化した 「Fireタブレット」

Amazonのサービス全般を快適に楽しめるように設計されている「Amazon Fireタブレット」。10インチ、8インチ、7インチの3種類のディスプレイサイズがあり、画面が大きいほうが高スペックです。

「Amazonデバイス」なのでiPadなどと比べると使用範囲が狭い感は否めません。でも、圧倒的な安さを考えれば、タブレット端末初心者や持ち歩き用の2台目を探している方には“アリ”だと思います! しかも、「プライムデー」などの大型セールではたいていセール対象になり、ただでさえ安いのがさらに安くなりますよ。

本記事では、そんなAmazon Fireタブレットシリーズの現行5機種を比較、ランキング化しました。ランキングは記事の後半で紹介します。

Amazonサービス全般に特化した 「Fireタブレット」

Fireタブレットは、HDディスプレイ以上のものを搭載している場合、「Fire HDタブレット」になります。そのため、10インチ・8インチがそれぞれ「Fire HD 10」「Fire HD 8」なのに対し、7インチ版は「Fire 7」です。

OSはAndroidベースの「Fire OS」

FireタブレットのベースはAndroidですが、Amazon仕様にカスタマイズされた「Fire OS」が使われています。このためGoogleの「Playストア」は利用できませんが、ホーム画面から素早くAmazonのサービスが利用できる構造になっています。

OSはAndroidベースの「Fire OS」

ホーム画面にはAmazonショッピングアプリをはじめ、Kindleやプライム・ビデオ、Amazon Photos、Amazon music、AlexaなどAmazonのサービスが利用できるアプリが最初から並んでいます。

「Amazonアプリストア」から新たにアプリをインストールすることもできます。無料ダウンロードできるアプリが多いですが、Googleの「Playストア」と比べるとアプリ数はかなり少なめです。

電子書籍がカラーで楽しめます

「Kindle」アプリを利用すれば、FireタブレットでもKindle端末と同じように電子書籍リーダーとして使えます。

電子書籍がカラーで楽しめます

ちなみにKindle端末は白黒表示ですが、Fireタブレットはフルカラー表示となっています。

電子書籍がカラーで楽しめます
写真左:Fireタブレット 写真右:Kindle端末

しかしFireタブレットはKindle端末よりも重い上、バックライト方式で光が直接届くので、目が疲れやすく長時間の読書には不向き……。じっくりと読書を楽しみたい場合は、電子書籍専門のデバイスである「Kindle」の方がおすすめです。

「サクッと雑誌が読めればいい」「書籍よりビデオがメイン」とか、Amazonのサービスを全体的に楽しみたいという方は「Fireタブレット」を選ぶといいかもしれません。

Alexaのハンズフリーモードに対応

現行モデルにはAlexa(Amazon製AIアシスタント)が搭載されていて、ハンズフリーモードに対応。話しかけるだけでAlexaが起動します。

Alexaのハンズフリーモードに対応

さらに「Fire HD 8」と「Fire HD 10」はShowモードにも対応。「EchoShow」(Amazonのスクリーン付きスマートスピーカー)のように、ホーム画面を常時表示することができます。

Alexaのハンズフリーモードに対応

ハンズフリーモードもShowモードも、画面上部の設定ウィンドウからオン/オフの切り替えが簡単に行えます。

カメラの性能は期待しない方が無難です

Fireタブレットにはフロントカメラとリアカメラがついていますが、決して高画質とは言えません。

カメラの性能は期待しない方が無難です

Fireタブレットで撮影した写真のピクセル数は1200×1600で、イマドキの端末としてはかなり低解像度。全体的に精細さはなく、色のにじみも気になりました。写真はスマホで撮るのがよさそうです。

Fireタブレットについて理解を深めたところで、今回のテスト内容をご紹介します。

おすすめFireタブレットのテスト方法は?

おすすめFireタブレットのテスト方法は?

今回は、雑誌『家電批評』がFireタブレットの現行モデル5製品をプロと一緒に徹底比較して、おすすめランキングを作成しました。

テストしたのは全部で9項目。その中から6つのポイントを解説します。

ポイント1:評価アプリによるCPU性能の比較

ポイント1:評価アプリによるCPU性能の比較

「Geekbench」の得点を基準に採点しました。

ポイント2:評価アプリによるGPU性能の比較

ポイント2:評価アプリによるGPU性能の比較

「GFXBench」の得点を基準に採点しました。

ポイント3:液晶画素密度とメモリを比較

ポイント3:液晶画素密度とメモリを比較

画素密度が高いと小さい文字が読めます。

ポイント4:カメラ性能を比較

ポイント4:カメラ性能を比較

フロントカメラ&リアカメラをチェックしました。

ポイント5:重量、バッテリー、駆動時間を比較

ポイント5:重量、バッテリー、駆動時間を比較

重量、バッテリー、駆動時間といった携帯性に関する性能を確認しました。

ポイント6:1~5の得点からコスパを算出

ポイント6:1~5の得点からコスパを算出

テストの合計点と実勢価格からコスパを数値化しました。

評価項目は9項目で、CPUなどの重要項目や機種間で性能に差がある項目ほど配点を高くしました。逆に、機種間であまり差がない項目の配点は低く設定しています。

テストしてわかった違いはここ

ここからはより突っ込んで、各Fireタブレットのメモリ容量ごとの使用感や純正とサードパーティ製の周辺機器の違い、実はお得度が高いキッズモデルについて紹介します。

使い方によってFireタブレットに必要なメモリ容量は異なる

使い方によってFireタブレットに必要なメモリ容量は異なる

Androidをストレスなく使うには4GBのメモリが必要ですが、Fireタブレットはスマホほど常駐アプリが多くないので3GBあれば快適です。もし大量のアプリの多重起動をする場合は4GBのFire HD 10 Plusを選びましょう。

純正じゃなくてもサードパーティの周辺機器は使える

純正じゃなくてもサードパーティの周辺機器は使える

Fire HD 8用のカバーは純正を選びがちですが、純正じゃなくてもOKです。

純正じゃなくてもサードパーティの周辺機器は使える

※画像はAmazonより

ElekFX
Fire HD 8、Fire HD 8 Plus ケース
実勢価格:1399円

ElekFX「Fire HD 8、Fire HD 8 Plus ケース」ならさらに安く、使い勝手もほぼ同じです。

純正じゃなくてもサードパーティの周辺機器は使える

また、純正ワイヤレス充電スタンドは「Fire HD 10 Plus用」や「Fire HD 8 Plus用」がありますが、サードパーティの周辺機器でも使えます。

純正じゃなくてもサードパーティの周辺機器は使える

※画像はAmazonより

Anker
PowerWave 10 Stand
ワイヤレス充電器
実勢価格:2499円

※Amazonのカラーはホワイトです

Anker「PowerWave 10 Stand」ならどちらでも使え、純正より価格もリーズナブルです。

小中学生の子供にはキッズモデルが断然お得!

小中学生の子供にはキッズモデルが断然お得!

キッズモデルは保護カバーの付属に加え、月額480円(Prime会員価格)の子供向け学習コンテンツが使い放題の「Amazon Kids+」が1年分付いてきます。

さらに保護カバー付きでの使用が条件ですが、2年間の故障時交換保証が付きます。Fire HD 10の場合、通常版より4000円高いですが、上記特典の価格から差し引くと5000円以上お得です。

Fireタブレットのモデルによって、このような違いがあることがわかったところで、本題のおすすめランキングを発表します。ぜひFireタブレット選びの参考にしてください。

【おすすめFireタブレット1位】Amazon「Fire HD 10 Plus(第11世代)」|初代登場から“10”年目のFireは“10”インチがベスト

Amazon
Fire HD 10 Plus(第11世代)
実勢価格:1万8980円

サイズ:W247×D9.2×H166mm
重さ:468g
CPU:2.0GHz オクタコア
ディスプレイ:1920×1200
バッテリー:最大12時間
インチ:10.1インチ
メモリ:4GB
ストレージ:32GB

▼テスト結果

  • CPU: 15点/15点
  • GPU: 15点/15点
  • メモリ: 10点/10点
  • 画素密度: 10点/10点
  • カメラ: 5点/5点
  • 重量: 8点/10点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 付加価値: 10点/10点
  • コスパ: 15点/20点
  • 合計: 93点/100点

ベストバイに輝いたのは、Amazon「Fire HD 10 Plus(第11世代)」。現行モデルのなかで最も高性能で、7や8インチモデルで感じるストレスはなく、快適に操作できます。

機能面はワイヤレス充電対応、スマートディスプレイ機能やアレクサ対応デバイスとの連動、専用キーボード付きカバー(別売り)対応など、プライム・ビデオやKindleの視聴だけに収まらないものになっています。

Amazonコンテンツを楽しむために最適化された10インチ液晶

Amazonコンテンツを楽しむために最適化された10インチ液晶

7や8インチでは電子書籍を見開き表示にすると文字が読めませんが、10インチなら大丈夫。また、画面比が16:9ではなく16:10なのも電子書籍向きです。

Amazonコンテンツを楽しむために最適化された10インチ液晶

画面は他モデルよりも明るく、Fireタブレットのなかでは最も高性能なので、ゲーム適性は高いです。Amazonアプリストアのゲームなら快適に遊べます。

佐久間康文 氏
フリー編集
佐久間康文 氏 のコメント

動画や電子書籍、Web閲覧が目的なら下位のiPadより10 Plusがおすすめ!

インタフェース周りは完成度が高く使いやすい

インタフェース周りは完成度が高く使いやすい

右側面は操作系インターフェースが集中しており、横持ち時は右手だけで操作できます。

スピーカーはDolby Atmos(サラウンド再生技術)のステレオ仕様。横持ち時に上部両端になるように配置されています。

インタフェース周りは完成度が高く使いやすい

1TBまでのmicroSDカードに対応し、容量を増やせます。

インタフェース周りは完成度が高く使いやすい

また、無線充電中はスマートディスプレイモードに切り替わり、「アレクサ」の呼びかけで音声操作が可能です。

専用キーボードでサブノートとして使える

専用キーボードでサブノートとして使える

別売りの専用キーボード付きカバーを使うと、2in1ノートPC・タブレットPCのように使えます。ただし、ノートPCほど操作感はよくないので、軽作業ぐらいがちょうどいい用途です。

現行のFireタブレットシリーズで最も高性能なのが10インチ。過去モデルや7、8インチで感じるモッサリ感はなく快適そのもの。現行機からは専用キーボードという付加価値も追加され、活躍の場が広がりました。

【おすすめFireタブレット2位】Amazon「Fire HD 10(第11世代)」|ストレスなく使える快適な10インチ機

【おすすめFireタブレット2位】Amazon「Fire HD 10(第11世代)」|ストレスなく使える快適な10インチ機

Amazon
Fire HD 10(第11世代)
実勢価格:1万5980円

サイズ:W247×D9.2×H166mm
重さ:465g
CPU:2.0GHz オクタコア
ディスプレイ:1920×1200
バッテリー:最大12時間
インチ:10.1インチ
メモリ:3GB
ストレージ:32GB

▼テスト結果

  • CPU: 15点/15点
  • GPU: 15点/15点
  • メモリ: 7点/10点
  • 画素密度: 10点/10点
  • カメラ: 5点/5点
  • 重量: 8点/10点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 付加価値: 6点/10点
  • コスパ: 17点/20点
  • 合計: 88点/100点

2位はAmazon「Fire HD 10(第11世代)」。1位の「Fire HD 10 Plus」からワイヤレス充電機能を省き、メモリ容量を減らしたモデル。それ以外の仕様は同じで、快適さや使い勝手は変わりません。

専用キーボード対応

専用キーボード対応

キーボードはマグネットで分離可能。10 Plusと同様に専用キーボード付きカバーに対応します。

スマート機器を操作

スマート機器を操作

「Echo」シリーズのスマートデバイスやアレクサ対応のWebカメラ、家電が操作できます。

【おすすめFireタブレット3位】Amazon「Fire HD 8 Plus(第10世代)」|ワイヤレス充電中は音声操作で活躍

【おすすめFireタブレット3位】Amazon「Fire HD 8 Plus(第10世代)」|ワイヤレス充電中は音声操作で活躍

Amazon
Fire HD 8 Plus(第10世代)
実勢価格:1万1980円

サイズ:W202×D9.7×H137mm
重さ:355g
CPU:2.0GHz クアッドコア
ディスプレイ:1280×800
バッテリー:最大12時間
インチ:8インチ
メモリ:3GB
ストレージ:32GB

▼テスト結果

  • CPU: 9点/15点
  • GPU: 9点/15点
  • メモリ: 7点/10点
  • 画素密度: 8点/10点
  • カメラ: 3点/5点
  • 重量: 9点/10点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 付加価値: 7点/10点
  • コスパ: 18点/20点
  • 合計: 75点/100点

3位はAmazon「Fire HD 8 Plus(第10世代)」。ワイヤレス充電対応で充電器に載せるとスマートディスプレイとしても使えるモデルです。性能はそこそこなので、ハードに使いたい人には向きません。

「アレクサ!」で音声操作

「アレクサ!」で音声操作

無線充電中は音声操作に特化した「Show」モードに切り替わるので、1台2役で使えます。

サクサクとはいかず

サクサクとはいかず

サクサクとはいきませんが、動画視聴や軽めのゲームならOK。メモリは実用レベルですが処理能力が遅く、重めの作業には向きません。

8インチはCPUとGPUのベンチスコアが10インチモデルの半分ほどなので、最新のスマホユーザーがガッツリ使うと、処理が重く感じます。

しかし、片手で軽々持てるサイズ感は秀逸。動画や音楽、電子書籍の視聴がメインの使い方なら十分選択肢に入ります。

4位: 【おすすめFireタブレット4位】Amazon「Fire HD 8(第10世代)」|ゴロ寝動画に最適のタブレット

4位: 【おすすめFireタブレット4位】Amazon「Fire HD 8(第10世代)」|ゴロ寝動画に最適のタブレット

Amazon
Fire HD 8(第10世代)
実勢価格:9980円

サイズ:W202×D9.7×H137mm
重さ:355g
CPU:2.0GHz クアッドコア
ディスプレイ:1280×800
バッテリー:最大12時間
インチ:8インチ
メモリ:2GB
ストレージ:32GB

▼テスト結果

  • CPU: 9点/15点
  • GPU: 9点/15点
  • メモリ: 5点/10点
  • 画素密度: 8点/10点
  • カメラ: 3点/5点
  • 重量: 9点/10点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 付加価値: 3点/10点
  • コスパ: 20点/20点
  • 合計: 71点/100点

4位はAmazon「Fire HD 8(第10世代)」。動画、音楽、電書と決まった目的で割り切って使うならアリですが、多数のアプリを同時に起動するなど、バリバリ作業するのには向きません。

8インチでもステレオ

8インチでもステレオ

スピーカーは10インチモデルと同じステレオ仕様。動画視聴に最適な配置です。

片手で軽々持てる

片手で軽々持てる

片手で持つのが苦にならないので、あらゆる姿勢でコンテンツを楽しめます。

5位: 【おすすめFireタブレット5位】Amazon「Fire 7(第9世代)」|性能的にかなり厳しい

5位: 【おすすめFireタブレット5位】Amazon「Fire 7(第9世代)」|性能的にかなり厳しい

Amazon
Fire 7(第9世代)
実勢価格:7980円

サイズ:W192×D9.6×H115mm
重さ:286g
CPU:1.3GHz クアッドコア
ディスプレイ:1024×600
バッテリー:最大7時間
インチ:7インチ
メモリ:1GB
ストレージ:32GB

▼テスト結果

  • CPU: 6点/15点
  • GPU: 4点/15点
  • メモリ: 2点/10点
  • 画素密度: 8点/10点
  • カメラ: 3点/5点
  • 重量: 10点/10点
  • バッテリー: 3点/5点
  • 付加価値: 3点/10点
  • コスパ: 19点/20点
  • 合計: 58点/100点

5位はAmazon「Fire 7(第9世代)」。「Fire 7」はもともと廉価モデル的な立ち位置ですが、それに加え2世代前ということもあり、性能はFire HD 8や10に大きく劣ります。アプリを起動していなくても動作は重く、正直おすすめできません。

おわりに

おわりに

以上、Fireタブレットのおすすめランキング5選でした。

一般的にタブレットは用途に応じた液晶サイズで選ぶ製品ですが、Fireタブレットは7、8、10インチの性能差が大きく、先にサイズで選ぶと性能に不満を感じることになってしまうかもしれません。

そのため、まずは性能優先で考え、液晶サイズに納得できるかどうか検討するのがいいでしょう。よって、ストレスなく使いたいなら10インチモデル一択です。

佐久間康文 氏
フリー編集
佐久間康文 氏 のコメント

個人的には10インチ以外考えられません。

ちなみに、Fireタブレットは新モデルと旧モデルが並行して販売される期間がありますが、旧モデルの性能は現行機と比べると低くなり、少しの価格差が大きな性能差につながります。少額の差ならケチらずに上位機種を選びましょう。