Fireタブレットにペン対応の「Fire Max 11」が登場
Amazonから、Fireタブレットの新ラインナップとなる「Fire Max 11」が発売されました。既存モデルより大画面となり、シリーズ初のスタイラスペンも登場。注目の新モデルです。
Amazonでの評価をチェックしてみると「3.8」。レビュー数は「20件」(検証時点)。「8インチを使っていたのでとても大きく感じます。サクサク動いてストレスもなし。128GBモデルの価格差が小さいのも優秀。金属筐体の質感も◎」といった意見もあがっていました。
実際のところはどうなのでしょうか?『家電批評』が、性能や使い勝手をガチ検証し、おすすめなのか評価しました。
既存モデルと「Fire Max 11」の違いは?
▼新製品:Amazon「Fire Max 11」
- AmazonFire Max 11
- 実勢価格: ¥22,599〜
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※価格は64GBのものです
▼既存モデル:Amazon「Fire HD 10 Plus(第11世代)」
- AmazonFire HD 10 Plus(第11世代)
- 実勢価格: ¥16,499〜
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スペックの違いは?
まずは既存モデルの「Fire HD 10 Plus」と、新製品「Fire Max 11」のスペックを比べてみましょう。比較しやすい表にすると、下記のようになります。
ディスプレイ | 解像度 | CPU | メモリー | ストレージ容量 | スピーカー | カメラ | バッテリー | サイズ・重量 | 世代 | |
Fire Max 11 | 11インチ 2K | 2000×1200(213ppi) | 8コア(2×2.2GHz+6×2.0GHz) | 4GB | 64GB、128GB | Dolby Atmos デュアルステレオスピーカー |
8MP(フロント、リア) | 最大14時間(7500mAh) | W259×H164×D7.5mm・490g | 第13世代(2023年発売) |
Fire HD 10 Plus | 10.1インチ 1080P(フルHD) | 1920×1200(224ppi) | 8コア(2.0GHz) | 4GB | 32GB、64GB | Dolby Atmos デュアルステレオスピーカー |
2MPフロントカメラ、5MPリアカメラ | 最大12時間、ワイヤレス充電対応 | W247×H166×D9.2mm・468g | 第11世代(2021年発売) |
Fire Max 11」の注目ポイントとは?
指紋認証対応&画素数アップ
「Fire Max 11」のボタンまわりは「Fire HD 10 Plus」と一緒ですが、電源ボタンが指紋認証に対応。カメラの画素数もアップしています。
本体は金属製となり高級感もアップ
本体は金属製になりました。見た目はAndroidタブ寄りになった印象です。
今回の検証項目は?
今回の検証は以下の5つのカテゴリーで行い、それぞれに細かい項目を設定。画質・音質はAV評論家の折原さんに評価してもらいました。
- ベンチマーク
- 基本性能
- 付加機能
- 使い勝手
- 画質・音質
それでは検証結果を見てみましょう!
Amazon「Fire MAX 11」の検証結果
- AmazonFire Max 11
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※価格は64GBのものです
- ベンチマーク
- 基本性能・メモリ/ストレージ
- 基本性能・バッテリー稼働時間
- 基本性能・コスパ
- 付加機能
- 使い勝手
- 画質
- 音質
性能アップで軽快! 画質・音質もやや向上
新登場のFireタブレット、Amazon「Fire Max 11」は画面サイズが 11インチになり、ストレージ容量も大容量化。CPUも大幅に性能アップし、バッテリーの持ちも長めです。
カメラも高画質化しましたが、残念ながらディスプレイ自体の画質や音質にはあまり進化を感じられませんでした。
- おすすめポイント
-
- Amazonサービスが使いやすい
- スタイラスペンの手描きが便利
- iPadと比べて価格がかなり安い
- がっかりポイント
-
- 公式アプリの数が少ない
- フルセットだとそこそこ重い
- 幅
- 259mm
- 奥行
- 7.5mm
- 高さ
- 164mm
- 重量
- 490g
- インチ
- 11インチ
- ディスプレイ
- 2K(2000×1200)
- CPU
- 8コア(2×2.2GHz+6×2.0GHz)
- メモリ
- 4GB
- ストレージ容量
- 64GB、128GB
- スピーカー
- Dolby Atmos デュアルステレオスピーカー
- バッテリー
- 7500mAh
- カメラ
- 8MP(フロント、リア)
- 型番
- 53-031398
おすすめ:ShowモードでAlexaも使える
もちろん「Amazon Alexa」にも対応。Showモードで置いておけば、「Echo Show」感覚で利用できます。
おすすめ:カメラ画質の向上でビデオ会議も快適
前面カメラも800万画素にアップし、十分な画質。ビデオ会議にも活用できます。
ベンチマーク【優秀】:「Fire HD 10 Plus」から大幅に性能アップ!
Geekbench | GFXBench | 3DMark | Speedometer | |
Fire Max 11 | シングルコア 701.7 マルチコア 2016.7 |
フレーム数 1465.7 FPS 24.0 |
2410.7 | 51.0 |
Fire HD 10 Plus | シングルコア 302.0 マルチコア 713.6 |
フレーム数 751.5 FPS 12.0 |
1095.3 | 27.2 |
ベンチマークは「Geekbench 5」でCPU性能、「GFXBench」「3DMark」でグラフィック性能、「Speedometer」でブラウザー性能を3回ずつ計測し、平均値を出しています。
「Fire HD 10 Plus(第11世代)」と比べると、ベンチマーク性能は倍以上にアップ。特にCPU性能は、以前3万円台タブレットを比較した際、ベストバイとなったシャオミ「Redmi Pad(3GB+64GB)」以上でした。
参考までに、シャオミ「Redmi Pad(3GB+64GB)」の基本スペックと特徴です。
シャオミ(Xiaomi)「Redmi Pad(3GB+64GB)」
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過去の検証では同価格帯のタブレットを6製品比較しましたが、シャオミ「Redmi Pad(3GB+64GB)」は性能もバッテリーの持ちも、画質・音質も含め、全体的にかなり優秀でした。
- おすすめポイント
-
- ベンチマーク結果が全体的に優秀
- バッテリーの持ちが超長い
- 便利機能がほぼそろっている
- 画質・音質ともに高評価
- がっかりポイント
-
- microSDとイヤホンが不便
- 幅
- 157.98mm
- 奥行
- 7.05mm
- 高さ
- 250.38mm
- 重量
- 445g
- 画面サイズ
- 10.61インチ
- 解像度
- 1200×2000
バッテリー【良好】:YouTube動画を16時間以上再生できる
Amazon「Fire MAX 11」のバッテリー持続時間は公称では最大14時間ですが、輝度・音量ともに50%でのYouTube動画連続再生は16時間2分。けっこう長持ちです。
画質【良好】:明るいシーンのコントラスト感はあるが暗い部分の再現は苦手
画面が明るめなので、明るいシーンでの色の鮮やかさやコントラスト感はそこそこ出ますが、暗い部分の再現は不得意。つぶれ気味です。
音質【合格】:スピーカーは上部に2つある
スピーカーは本体上部に2つ付いています。音の臨場感やクリアさはすごくよくはないものの、厚みはあります。
使い勝手【合格】:クセはあるが悪くない
搭載されている「Fire OS」は、Android 11をベースにしたカスタムOS。基本的な使い方はAndroidと大きく変わりませんが、アマゾン主体にカスタマイズされているため、ホーム画面には常にアマゾンのおすすめコンテンツが表示されます。
一部制限はありますが、機能性や操作感は悪くありません。
横長のワイド画面は分割して使いやすい
画面下に表示されるアイコンからアプリ切り替え、画面を開けば、簡単に画面分割が利用できます。横長のワイド画面なので、分割しても狭くなりすぎません。
ゲームでのカクつきもなし
基本性能が高いので、ゲームでカクつくことはありません。プレイ中は自動で「ゲームモード」になり、通知やAlexaが無効化されます。
アプリはアマゾンのストアからのみ入手可能
アプリは「Amazon アプリストア」からの入手が基本で、「Google Play ストア」が使えないのは面倒です。公式のアプリストアでは『原神』などは入手できません。
公式で入手できないアプリは、設定変更のうえインストーラー(APK)を入手し、自己責任でインストールとなります。
キーボードとスタイラスペンの検証
キーボード付きカバーは「Fire HD 10 Plus(第11世代)」でも利用できましたが、純正スタイラスペンは本製品が初の対応モデル。キーボードとスタイラスペンを合わせたフルセットなら、用途の幅がかなり広がります。
スタイラスペンは筆圧検知にも対応しているので、これからイラストを描いてみたいという人にもおすすめです。
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※画像はAmazonページのものを使用しています
重量:全部合わせると、やや重め
キーボード付きカバーとスタイラスペンを合わせると重さは約1kg。片手で持つとずっしり感があります。
キーボード【合格】:他製品と同じく、窮屈さは否めない
タブレットサイズなので、他製品と同様に窮屈さは感じます。でも、画面キーボードよりはかなり快適。
角度は自由に調節できます。
背面部とキーボード部が別構造なので、キーボードだけ外してスタンドのみでも使えます。
スタイラスペン【良好】:筆圧感知だが対応アプリは少なめ
スタイラスペンは筆圧感知に対応し、太さや濃さが変わります。ただし、しっかり使えるアプリが少ないのが難点です。
スタイラスペンは画面の左側面にマグネットで装着可能。充電はできず、電池式です。
注意点:Apple Pencilと比べて低価格なので精度は甘い
キーボードとスタイラスペンのフルセットとなると、ライバルはApple「iPad」。しかし、「iPad」はフルセットで12万円以上と、なかなかのお値段です。
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一方、「Fire Max 11」はiPadの半額以下という魅力的なお値段です。ただし、そのぶんやはり精度は甘め。素早くペンを動かすと少し遅れて描画されるので、ペン先と実際の描画部分にけっこうな隙間が生じます。
残念ながらApple製品ほど高精度とはいえませんが、コスパ良好なので入門機としてはおすすめです。
Amazon「Fire MAX 11」の検証まとめ
今回、Amazon「Fire MAX 11」を箱から出した瞬間の印象は「でかっ!」ではなく、「長っ!」でした。
11インチの画面は想像以上に細長く、用途でまず思いつくのが「映画鑑賞」です。実際に映画を見てみると、やはりこの細長さは最適。サクサク動くうえ、Wi-Fi6対応なのでネット環境が整っていればかなり快適です。
しかし、ディスプレイの画質や音質にあまり進化は見られず、ピクセル数は増えましたが画面も大きくなったため、画素密度は「Fire HD 10 Plus(第11世代)」の方が上。
画質は明るく白っぽいバランスで、鮮やかさやまぶしさによるコントラスト感はそこそこ出ますが、暗部の再現は不得意です。
音質は臨場感やクリアさはすごく良いわけではないものの、音に厚みはあり、低音も一応聞こえます。
一方、ベンチマーク性能は非常に高く、「Fire HD 10 Plus(第11世代)」と比べると各スコアがほぼ2倍以上です。以前『家電批評』で3万円台のAndroidタブレットを比較しましたが、その製品と比べてもトップレベルの性能といえます。
搭載OSは相変わらずアマゾン主体なので、多少の使いづらさがありますが、性能と価格のバランスは優秀。特に高コスパさは、かなり魅力的です。
キーボードやスタイラスペンは、あれば確かに便利! フルセットにすると本体+1万3000円ですが、Apple Pencil単体より安いです。iPadでフルセット揃える半額以下というのは嬉しいところ。
安くペン&キーボード付きが欲しいなら、おすすめできるというのが今回の結論です。
タブレットの売れ筋ランキングもチェック!
タブレットのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
ハイエンドではないものの、まずまず見られる画質。音のエンタメ満足度はギリギリ許容範囲です。