お泊りキャンプに使えるランタンとは?
陽が沈み、辺りが暗くなってきた頃から、キャンプ場の雰囲気は一変。街の喧騒から離れた野外に光は少なく、都会では考えられないほどの暗い夜が広がっていきます。
そんな中で、キャンパーたちの活動を優しく照らしてくれるのがランタンです。
夜の必須アイテムであるランタン。しかし、いざ購入となると、種類が多すぎてどれを買えば良いのか迷ってしまいますよね。
今回、そんなランタンの解説をしてくれるのは、アウトドアライターの風間拓氏。
どのようなタイプがあるのかだけでなく“選び方のポイント”や、“おすすめ10製品のランキング”もご紹介いただきました(今回はガスランタンにしぼり、おすすめランキングを作成しました。その理由は後ほど)。
さっそくですがガスランタンのおすすめ 1位はコールマンのノーススター
コールマン(Coleman)
2500ノーススター
LPガスランタン
実勢価格:7780円
結論を先に言いますと、コールマンの2500ノーススターがおすすめです。
選りすぐりのランタンが並ぶなか、本製品が1位に輝いた理由。それは、使いやすさと明るさの見事な両立にあります。
大きめサイズのディティールから放たれる200W相当の安心の明るさ、明るさ調整レバーや着火スイッチの調整の良さが高評価を集めました。
1万円以下で買えるコスパの良さも嬉しいポイントですね。
とはいえ、ランタンに何を求めるかで2位以下の製品が候補に上がる可能性も…。
ということで、ランキングをチェックする前に基礎知識から見ていきましょう。
ランタンの種類は分けると3つ それぞれの特徴をおさえましょう!
LEDランタン、ガソリン・灯油ランタン、ガスランタン…。
ランタンは、燃料の違いにより、この3種類に分類されます。それぞれに特徴があり、用途や人数によって選ぶ商品は変わってきます。
明るさや最適な使用場面が異なるため、メインランタン・サブランタン・テーブルランタンと、3つの明るさを使い分けるのが理想的です。
ということで、まずは、それぞれのランタンの特徴を見ていきましょう。
【燃料別ランタン解説①】
“LEDランタン”の特徴は?
▼メリットは?
・燃料はコンビニで買える電池なので調達がラク
・火を使わないため、テント内でも使用可能
・価格もリーズナブルなものが多く、キャンプ初心者が手を出しやすい
・安全に持ち歩きができる
▼デメリットは?
・電池残量の判断がしづらく、電池代としてランニングコストもかかる
・明るさは火を使う他2種類のランタンに敵わないので、一部を除きサブもしくはテーブルランタン向き
LEDランタンは、その名の通りLEDで光を灯すランタンです。直接火を灯すのではなく電池を入れて光らせるため、手軽に安全に使用できます。テント内で使えるのも嬉しいですよね。ただ、いざキャンプ場に行ってから電池切れになってしまっては困るので、変えの電池やバッテリーを用意しておく必要があります。また、明るさはガス・ガソリンランタンに比べて劣るので、サブランタンとして使用するのがおすすめです。持ち運びもしやすいので、夜出歩く際やトイレに行く際などに持っておくと便利です。
LEDランタンのおすすめランキングはこちらです
【燃料別ランタン解説②】
“ガソリン・灯油ランタン”の特徴は?
▼メリットは?
・メインランタンとして十分安心できる明るさ
・燃料が安いため、寒い時期でも使えて、ランニングコストが安い
・キャンプ好きに人気のランタン
▼デメリットは?
・火を付けるためにポンピング(ガソリンに空気で圧をかける作業)が必要で手間がかかる
・定期的にメンテナンスを行う必要がある
キャンプ好きがこぞって愛用しているガソリン・灯油ランタン。LED、ガスランタンと比べて最も明るい光を放ち、気温に左右されることなく安定して明るさを提供してくれるので、安心して使用できるのがポイントです。しかし、使用前に「ポンピング」や「カラ焼き」を行うなどの手間がかかるので、面倒に感じる方も多いでしょう。また、しばらく使わない間に錆や燃料漏れの恐れがあるため、ガソリンを使い切るか、ガソリンを缶に戻しておく作業が発生します。ポンピングに使用するポンプカップを、定期的に点検するなどのメンテナンスも必要です。キャンプ上級者の方だとメンテナンスまで楽しく行なっている方が多いですが、初心者には少し大変かも。
【燃料別ランタン解説③】
“ガスランタン”の特徴は?
▼メリットは?
・ガソリン・灯油ランタンと同等のメインランタンとして十分安心できる明るさ
・同等の光量を持つガソリン・灯油ランタンと比べて、火を付けるための手間が少ない
・点火・消火がしやすく、初心者でも扱いやすい
・おしゃれなデザインのものが多く、雰囲気が出る
・ストーブやバーナーと燃料を兼用できるので、持ち物を減らせる
▼デメリットは?
・燃料代がかさみ、ランニングコストがかかる
・寒い時期では使えないこともある
・テント内での使用は危険
ガス缶を装着して使用するガスランタン。初めて使用する際はマントルのカラ焼きを行う必要がありますが、その後のメンテナンスは特に必要ありません。初心者でも扱いやすいうえに、ガソリン・灯油ランタンと同じくらいの明りを灯してくれるので、メインランタンとしても使用できますよ。しかし、気温や気圧の影響を受けやすいため、寒い時期には使えない可能性があります。また、テント内での使用は火事の危険があるので、使う時期や場所を考慮する必要があることを覚えておいてください。
ガスランタンに使用するガス缶は、他のキャンプアイテムと併用して使える場合があります。なるべく荷物を減らしたい方や、初心者用のメインランタンをお探しの方におすすめです。
3種類の中でも“ガスランタン”は 使いやすさと明るさのバランスが◎
ランタンを選ぶ際に気になるのは、明るさ、ランニングコスト、使い勝手ですよね。初心者でも簡単に扱うことができて、かつ実用的なランタンを選びたいところです。
前出の3種類のランタンを以下3項目で比べてみると……。
▼“明るさ”での比較結果は?
ガソリン・灯油 ≒ ガス > LED
▼“ランニングコスト”での比較結果は?
ガソリン・灯油 > LED ≒ ガス
▼“使い勝手”での比較結果は?
LED > ガス > ガソリン・灯油
という結果に…。
この結果を踏まえ、今回“おすすめしたいのが、ガスランタン”です。
“ランニングコスト”こそ、燃料が安いガソリン・灯油ランタンに負けますが、ランタンとして重要な“明るさ”はガソリン・灯油ランタンに匹敵し、“使い勝手”の面ではガソリン・灯油ランタンに比べ、はるかに簡単なのが、ガスランタンなんです。
サブランタンやテント内の照明として使い勝手の良いLEDランタンと違い、キャンプ場全体を照らすメイン照明として使えますし、炎の光が演出する独特の雰囲気も魅力です。
また、ガスランタンに使用するガス缶を他のキャンプグッズに併用できる点も非常に効率が良いですよね。キャンプ初心者の方は特に、なるべく忘れ物がないよう荷物を極力減らしたいとお考えではないでしょうか。
十分な明るさで使い勝手も良く、さらにはおしゃれな雰囲気まで演出してくれるので、ガスランタンはおすすめです!
ガスランタンはデザインもさまざま!
ガスランタンは炎が揺らめくロマンチックな雰囲気が魅力的ですが、フォルムや大きさのバリエーションも豊富です。おしゃれなデザインのランタンも多く、アンティークっぽいものもあれば、ゴージャスなもの、シンプルなものなどイメージもさまざまです。持ち手がついていたり、完全置き型だったり、好みや用途に合わせて選べるので見ているだけで楽しいですよ!お好みのデザインのガスランタンを見つけて、より素敵なキャンプを楽しんでくださいね。
明るさも使い勝手も充分! ひとつは欲しい“ガスランタン”!
ガスランタンは、LEDランタンに扱いやすさでやや劣るものの、明るさはガソリン・灯油ランタンに匹敵。
まさにひとつは用意したい性能と使い勝手のバランスの良いランタンなんです。
とくに初心者は、メインランタンを使いやすくて明るいガスランタンにすることがおすすめ。
ガスランタンは家庭のコンロやアウトドアバーナーと同じ原理でできていて、カチッとひねるだけで炎がつくため手軽さも◎。充分な明るさがあり、全体を照らすメイン照明として使用できます。
寒い冬などはガスの気化が妨げられてしまうため、ガスカートリッジに工夫が必要ですが、夏キャンプでの使用なら気にしなくてOKです。
初心者に最適なガスランタン解説 光の源・マントルって知ってます?
マントルとは、電球で例えるとフィラメントの役割をするもの。合成繊維でできている網状のアイテムです。
ガスランタンは、このマントルの有無で2種類に分けられます。マントルを使用するタイプのほうが明るくて、メインランタンとして使うことができます。
簡単にそれぞれの特徴をご説明しましょう。
【ガスランタン解説①】
“マントルあり”の特徴とは?
まずはマントルを使うタイプからご紹介します。
店頭でも目立つところに並んでいる製品が多いので、見かけたことがあるのではないでしょうか。
▼メリットは?
・まず明るいこと。メインランタンとして使うこともできるほどの明るさがある
▼デメリットは?
・マントルの取り付けの手間がかかり、事前準備としてマントルの空焼きなども必要となる
※マントルの付け方などは記事後半で紹介
【ガスランタン解説②】
“マントルなし”の特徴とは?
マントルを使わずに直接火をつけるタイプのガスランタンを指します。
ゆらゆらと揺れ動く炎を見られるのも特徴のひとつです。
▼メリットは?
・マントルを取り付けるといった手間がなく、手軽に使える
▼デメリットは?
・“マントルあり”と比べるとかなり暗く、テーブルランタンとしての使用に留まってしまう
数多の製品から厳選した10品を プロの3つの視点でランキング評価
数あるガスランタンの中から、今回の識者である風間氏に初心者におすすめの製品を選定していただきました。
どの商品も魅力的で選定には時間を要しましたが、選抜されたガスランタンは10製品。
今回はそれらをプロが製品選びで重要視する3つの視点から評価。ランキングにまとめました。
【選びのポイント①:明るさ】
やっぱり照明は光量が最重要なんです!
まずは一番気になる明るさから。明るさによってメイン照明に使うのか、サブ照明に使うのかなどの用途も変わってきます。
ランタンは明るければ明るいほど良いため、明るいものほど点数を高くしました。
[採点40点]
【選びのポイント②:使い勝手】
着火&組み立てやすさや汎用性は?
明るさの他に気になるのは、着火のしやすさ。その他にも組み立ての簡単さ、メインランタンとしても使えるか? といった汎用性などを検証しました。
[採点30点]
【選びのポイント③:コスパ】
機能性と価格のバランスは?
低価格に越したことはないですが、機能性もしっかりとチェックしたいところ。製品の全体的な質と価格のバランスをチェックしました。
[採点30点]
以上、3つの視点で採点評価し、ランキングにまとめました。
それでは気になる1位から見ていきましょう!
ランタン選びはコレを見てから! コールマンの定番品”ノーススター”
コールマン(Coleman)
2500ノーススター
LPガスランタン
実勢価格:7780円
サイズ:約直径145×高さ260mm
重量:約1.3kg
材質:スチール 他
明るさ:約320CP/200W相当(レギュラーガス使用時/約1543lm)
燃焼時間:約4~8時間(470g缶使用時)
使用マントル:95型
使用グローブ:R000B043J
付属品:ソフトケース
機能:点火装置
注意:LPガスは別売り
▼採点結果
明るさ:40/40点
使い勝手:28/30点
コスパ:30/30点
総合点:98点
第1位に輝いたのは、コールマンの2500ノーススターLPガスランタン。なんとほぼ満点の98点を獲得しました。
メインランタンとして使用できる大きめのサイズ感と明るさが高評価。明るさ調整レバーや着火スイッチなどの操作性の良さもおすすめできるポイントです。1万円程度とコスパも相当高いですね。
マイナスポイントは特にありませんが、マントル使用のため付け替えの手間はあります。しかし、一度付けてしまえば、着火まではほぼノーストレスなので、非の打ち所がない商品といえます。
[ポイント①]
ディティールの美しさ
フィールドの熱源関係では右に出る者のないコールマン製品。2種類の通常カラー以外にも、同社で人気のインディゴレーベル版もあったり、バリエーションも豊富です。どのバージョンも炎の光が映えるデザインが魅力的です。
ちなみに美しいだけでなく、お手入れもしやすくなっています。
[ポイント②]
明るさを自在に変えられる!
200W相当の安心の明るさ。燃料はガスカートリッジなので交換も簡単です。ランタン本体の持ち運びに安全なケースも付属しています。
マントルはワイヤークリップでワンタッチ取り付けができるため、初心者にも優しい仕様となっています。イグナイター(点火装置)を内蔵しているため、着火もスムーズに行えます。
カセットガスが使えて使い勝手◎ SOTOの“レギュレーターランタン”
ソト(SOTO)
レギュレーターランタン ST-260
実勢価格:6253円
サイズ:幅10×奥行13×高さ15cm
重量:247g
材質:メッシュホヤ・燃焼塔・器具栓つまみ=ステンレス、ボンベホルダー・点火スイッチ=樹脂
収納時サイズ:幅6.5×奥行10.5×高さ15cm
照度:150ルクス(ST-760使用時)
使用燃料:SOTO製品専用容器
付属品:収納ケース、マントル1枚
別売品:ボンベ
▼採点結果
明るさ:35/40点
使い勝手:30/30点
コスパ:30/30点
総合点:95点
明るさは150ルクスと充分な性能ですが、今回注目したいのは使い勝手。
コンビニでも手に入るカセットガス(CB缶)が使えることが高評価に繋がりました。価格とのバランスも非常によく、コスパでも満点を獲得しました。
注意したいのは、カセットガスを使用しているため明かりは低い位置になってしまうこと。置き場所が限られることは少しマイナスポイントです。
寒冷時に気化しにくいガスの欠点を克服した、横置き式のランタン。安定した光力が約束されています。しかもマントルを風や衝撃などから保護する”ホヤ”は金属メッシュ製。ガラス製が多い中で金属メッシュ性の頑丈さは嬉しいポイントです。
コールマンのコンパクトタイプ 炎の揺れを楽しむ“ルミエール”
コールマン(Coleman)
ルミエールランタン
実勢価格:4185円
サイズ:約直径7.3×6×18.3(h)cm
重量:約210g
燃焼時間:約28~38時間(230g缶使用時)
付属品:プラスチックケース
使用燃料:LPガス(別売り)
使用グローブ:205602
材質・素材:アルミ、スチール、プラスチック、耐熱ガラス
▼採点結果
明るさ:30/40点
使い勝手:30/30点
コスパ:30/30点
総合点:90点
ロウソクの明かりに近い炎で明るくはありませんが、テーブルランタンとして使うなら◎。炎の調節もできます。
マントル不使用で直接炎が出るバーナータイプのため扱いやすさはバツグン。雰囲気ランタンとしての使用価値を考えるとコスパも高く、高評価に繋がりました。
懐かしい灯油ランプのように、柔らかな炎が郷愁を誘います。ムーディさはランタンの中でもトップクラス。キャンプの雰囲気を盛り上げてくれます。
ガスの炎がやさしく揺れて癒される、キャンドル風のガスランタンです。マントル不使用のため、着火するだけのカンタン操作で使えます。燃料消費量が少ないのも嬉しいポイントです。
4位: 総合力の高いカセットガスタイプ
“フォールディングガスランタン”
ユニフレーム
フォールディングガスランタン UL-X クリア
実勢価格:1万1000円
サイズ:使用時135×120×355(h)mm/収納時135×120×210mm
最大照度:240W相当(プレミアムガス使用時)/210W相当(レギューラーガス使用時)
燃焼時間:約4時間(プレミアムガス)/約5時間(レギュラーガス)
点火方式:圧電点火
重量:約1.4kg
▼採点結果
明るさ:40/40点
使い勝手:25/30点
コスパ:22/30点
総合点:87点
240W相当とかなりの明るさがあり、メインランタンとして使えます。カセットガス(CB缶)を使うタイプで、着火スイッチなどの使い勝手も良いです。総合力が高いながら、値段も抑えめと充分なコスパとなっています。
カセットガスを使用したメインランタンとしておすすめです。本体が大きいですが、縮めて収納できるため気になりません。
明るさと低燃費を両立した製品です。自動点火では着火しにくい低温時にもライター着火が可能で、火がつかないストレスとは無縁です。
5位: 軽量コンパクトで扱いやすい
“ギガパワー ランタン 天 オート”
スノーピーク(Snow Peak)
ギガパワー ランタン 天 オート
実勢価格:8100円
材質:ステンレス、ブラス、アルミ
サイズ:57×57×95mm
収納サイズ:62×65×103mm
重量:135g
出力:80W相当
ガス消費量:35g/h
▼採点結果
明るさ:32/40点
使い勝手:28/30点
コスパ:26/30点
総合点:86点
コンパクトで135gと超軽量!持ち運びに便利でサブランタンとして使うには最高のランタンです。
明るさは80W相当のため、メインランタンとして使う場合は少々物足りないのが残念なところ。サブランタンと考えると、価格は少し高く感じます。
1998年に発売されたスノーピーク初のランタンのリニューアルモデル。本体は手のひらに収まるほど小型で、収納時のサイズも高さ103mm×横幅65mmとコンパクトに収納できます。
小さいながらも80Wの光量を発揮。このクラスの製品の中では最大クラスの光量を誇っています。オートイグナイタ(着火装置)標準装備で安全かつ確実に着火できるのも頼もしいポイントです。
6位: 明かりと虫よけの1台2役
“虫の寄りにくいランタン”
ソト(SOTO)
虫の寄りにくいランタン ST-233
実勢価格:9500円
サイズ:直径136×高さ375m/m(使用時)・225m/m(収納時)
重量:1.3kg
原産国:日本
照度:約230W
使用燃料:カセットガス
使用時間:約3時間(ボンベ1本)
点火方式:圧電点火方式
▼採点結果
明るさ:40/40点
使い勝手:20/30点
コスパ:25/30点
総合点:85点
明るさは約230W相当とメインランタンとしても充分な明るさを誇り、満点を獲得しました。カセットガス(CB缶)が使える使い勝手の良さ、多機能ランタンでありながら1万円を切る価格設定も高評価です。
一方で、本体が大きいことはマイナス評価となりました。
その名の通り、虫の寄りにくい工夫が随所に凝らされた商品。人間の目には同じ明るさですが、虫には感じにくい波長の長いオレンジ発光をする、ハーフストライプホヤを採用。その他、市販の蚊取りマットが装着可能だったり、虫がいる森側の光をカットできるリフレクターなども魅力です。
一般的なカセットガスが使用できるため、長期的に見たときにもランニングコストは抜群です。
7位: 200W相当の明るさが高評価に
“フォールディングランタン”
ソト(SOTO)
フォールディングランタン ST-213
実勢価格:8420円
寸法:直径136×高さ375mm(使用時)、直径136×高さ225mm(収納時)
重量:1.25kg(本体のみ)
照度:450ルクス(200W相当)ST-760使用時、350ルクス(180W相当)ST-700使用時
使用燃料:SOTO製品専用容器(CB缶)
使用時間:約4.0時間(ST-760使用)、約4.5時間(ST-700使用時)
点火方式:圧電点火方式
材質:本体ケース:樹脂、ハーフスクリーンホヤ:耐熱ガラス、ヘッドカバー:スチール(耐熱塗装)、燃焼塔・フレーム:ステンレス
▼採点結果
明るさ:40/40点
使い勝手:20/30点
コスパ:25/30点
総合点:85点
メインランタンとしても使える450ルクス・200W相当の明るさは満点を獲得。メインランタンとして使えて1万円を切る価格設定も高評価でした。
カセットガス(CB缶)使用の点が評価された一方で、本体内部へのセットにコツがいるため使い勝手の項目は伸び悩みました。
明るさや大きさ的にもメインランタンとして使える製品です。カセットガスを使えることもメリットとなっています。
8位: ガスバーナーで人気のプリムス製
小型で照度充分の“2245ランタン”
イワタニプリムス
2245ランタン IP-2245A-S
実勢価格:8602円
収納サイズ:8.3×8.3×12.7cm
本体重量:200g
燃焼時間:約8時間(IP-250タイプガス使用時)
使用マントル:IP8052N(マントルA)
出力:100W相当
照度:約370ルクス(Tガス使用時)
ガス消費量:30g
使用マントル:IP-8052N(マントルA)
プラスチックハードケース付属
ガスカートリッジ別売
▼採点結果
明るさ:35/40点
使い勝手:27/30点
コスパ:22/30点
総合点:84点
100W相当の充分な明るさを備えており、明るさは高評価。ワイヤーサスペンダーで吊り下げられる機能性の高さから、使い勝手も高ポイントを獲得しました。小型ランタンなので、価格はもう一声ほしいところ。
発光体を囲むホヤ部はスリガラスを使用し、優しい光が特徴。総合的なバランスも良く買って損はない製品です。
9位: マントルありで4000円以下!
“フロンティアPZランタン”
コールマン(Coleman)
フロンティアPZランタン
実勢価格:3888円
明るさ:約108CP/80W相当(レギュラーガス使用時)
燃焼時間:約6~12時間(230g缶使用時)
本体サイズ:約10×7.5×13(h)cm
重量:約200g
付属品:プラスチックケース
使用グローブ:Model #3113用グローブ
※LPガスは別売りです。
▼採点結果
明るさ:32/40点
使い勝手:26/30点
コスパ:26/30点
総合点:84点
明るさは80W相当とあまり明るくありませんが、テーブルランタンとして最適なやさしい灯りです。点火装置が付いているためマントルを付けてしまえば着火までのストレスはありません。
メインランタンとしては明るさが足りませんが、マントル使用でそこそこの照度がありコスパは良好。サブランタンとして用意しておいてもいい製品です。
10位: 雰囲気重視でテーブル使用向き
“リトルランプ ノクターン”
スノーピーク(Snow Peak)
リトルランプ ノクターン
実勢価格:3780円
サイズ:42×40×105(h)mm
重量:102g
材質:アルミニウム合金、ブラス、ゴム、ガラス、ステンレス鋼
▼採点結果
明るさ:30/40点
使い勝手:26/30点
コスパ:27/30点
総合点:83点
ロウソクの明かりに近い炎となっており、明るさはそこまでありません。光量は低いものの燃料消費量も抑えられますし、マントルを使わないため手軽に使えます。着火スイッチがないことから使い勝手の評価は少し伸び悩みました。
コスパも悪くないですから、メインランタンとしては使えないものの、テーブルランタンとして持っておきたい製品です。
残量の少ないガス缶でも長時間利用可能です。本体下部よりライターなどで着火します。小さいながらも実用的な光量で、テーブルの上を十分に照らすことができます。
以上、ガスランタンおすすめ10製品ランキングをお届けしました。
流れを覚えたらカンタン! マントルの扱い方を覚えておこう
最後に、マントルを使う際の下準備と取り付け方を紹介します。必ず必要な作業なので、しっかりと覚えておきましょう。
手順を覚えたら、キャンプ前に何度か練習しておくことをおすすめします。
[手順①]マントルの取り付け
マントルを取り付ける場所にはくぼみがあるので、そこにマントルをかぶせて固定します。固定方法は金具と紐の2パターンあります。
[手順②]カラ焼き
ライターなどでマントルに着火し、マントル全体をまんべんなく燃やします。最初は黒くなりますが慌てなくて大丈夫です。
[手順③]真っ白になったらOK
しばらくすると黒い部分が真っ白になります。マントル全体が白くなったらカラ焼き作業は完了です。
[手順④]グローブの取り付け
マントルに触れないようにグローブ(ホヤ)を取り付けてカバーをすれば点灯への準備が完了。この後着火します。
一度流れを掴めば、あとはスムーズに扱うことができます。マントルは予備を持っておくようにしたほうがベストです。
ベストはコールマンの定番商品 満点を獲得した“ノーススター”
大きくて明るいものはメインランタンに、小さくて場所移動が簡単なものは、サブランタンやテーブルランタンに…。ランタンは性能の違いによって使い分けることがベストだということも分かりました。
▼第1位に輝いたコールマンのノーススター
コールマン(Coleman)
2500 ノーススター
LPガスランタン
実勢価格:7780円
そんな中で、ガスランタンのランキング1位は、コールマンのノーススターとなりました。
まさに、メインランタンとして持っておきたい定番品で、最初の1台におすすめです。風間氏は「明るさと使い勝手の良さがダントツ」と高評価で、他の商品と比較しても頭ひとつ抜けた存在となっています。
2位のSOTO レギュレーターランタンはカセットガス使用タイプで使い勝手とコスパが高評価。3位のコールマン ルミエールランタンは、マントル不要で使い勝手が良く、テーブルランタンに最適な製品でした。
1位こそ逃したものの2位以下の製品も総合点は高くランキングは拮抗。どの製品も高評価となっていますので、好みや用途に合わせて選んでいただければと思います。
以上、お泊りキャンプを楽しむためのマストアイテム、ガスランタンのランキングでした。
まずはメインランタンをひとつ買って使ってみて、光が足りないと思ったら自分のスタイルに合わせて徐々に買い足していくのもありです。
アイテムが増えていく楽しみも味わいながら、今年の夏は自分の選んだランタンで、お泊まりキャンプデビューしてみませんか?