独特のゆらぐあかりが魅力! ハリケーンランタンの“基本のき”
ハリケーンランタンは、およそ100年前に嵐の中でも炎が消えないランタンとして世界中に普及しました。
そのシンプルな構造と静かで長時間、安定したあかりを実現する性能が、冒険や航海など、過酷な環境での使用に耐えうることから、軍隊で採用する国も多くありました。
燃料は灯油を使われていましたが、現在では、より安全で煤(すす)が出にくいパラフィンオイルが多く使われています。
さらに天然ハーブなどの成分を配合した防虫オイルやアロマ成分を含んだアロマオイルなどバリエーションも豊富です。
また、ハリケーンランタンはガラスカバーがあるので家の中でも使えます。さらに、アロマオイルを使えばアロマランプ代わりにもなるという汎用性の広さ。
多くのアロマオイルランプは裸火なので、それよりも安心。ただ、煙は出るし、密閉した場所では一酸化炭素中毒のおそれもあるので換気は必須です。
そんなハリケーンランタンですが、ビギナーにもおすすめの人気製品は以下の2種類。
レトロデザインが雰囲気を演出!
デイツ社の“ハリケーンランタン中型”
デイツ社
オイルランプ
ハリケーンランタン中型
購入価格:3580円
※Amazonおよび楽天市場リンクのカラーは黒です
ニューヨーク創業の老舗で長年ランタンを作り続けてきたデイツ社。しっかりした厚みのガラスにロゴが印字されていて、レトロな雰囲気があります。
構造がシンプルで使いやすい!
フュアーハンドの“ベイビースペシャル”
フュアーハンド
ベイビースペシャル 276ジンク
購入価格:3267円
フュアーハンドは創業100年以上のドイツの老舗メーカー。約20時間以上続く燃焼効率の良さを強みとしています。構造がシンプルため初心者にも扱いやすいのがうれしいポイントです。
以上で基本を抑えたところで、ハリケーンランタンの大きな2つの魅力を紹介したいと思います。
なんと芯をカットすると 炎の形が変わるんです!
ハリケーンランタンは、芯の先をカットすることで炎の形が変化します。ここでは大きく3パターンの切りかたを紹介します。
まず、もっとも一般的なのは左右の端を斜めにカットした台形にする切り方。炎の形が美しくなります。
両はしを大きく切って尖った芯にすると、炎が細く尖った形になります。尖らせすぎるとススが出やすくなるので注意が必要です。
カットしない状態では幅広の炎となります。まずはカットせずに試してみて気に入った炎になるよう試しましょう。
オイルを変えるだけで アロマや虫よけに大変身!
冒頭でも少し触れましたが、ハリケーンランタンは照明となるだけでなく、オイルを交換することでアロマや虫除けとしての効果も期待できます。
スターフューエル
スターパラフィンオイル1L
購入価格:1728円
まずオーソドックスなパラフィンオイルは、灯油と比較して引火点が95℃以上と高く、揮発性も低いです。ハーブなどを含有したオイルがあります。
キャンライト
オイルランプ用
アロマランプオイル
購入価格:1728円
パラフィンオイルにシトロネラオイルとユーカリレモンオイルを配合し、香りが爽やかなだけでなく、虫よけ効果もあります。
以上がハリケーンランタンの主な特徴と使用するオイルの紹介でした。つぎは実践編として、実際の使い方を見ていきましょう。
初心者にもカンタン! 実際の使い方、教えます
ハリケーンランタンに芯をセットし、オイルを入れて染み込ませれば、あとはマッチなどで火をつけるだけ。最後に使い方をおさらいしておきましょう。
①:バーナーに芯をセット
まず最初にトップリングを引いてホヤユニットを倒し、バーナー部を取り外した後、芯をセットします。火力調整ハンドルを回しながら巻き込むように取り付けるのがコツです。
トップリングを持ち上げる際は、タンク部を支えるとスムーズに引き上げられます。
②:オイルを入れる
もともと灯油用ではありますが、においと煤(すす)が少ないパラフィンオイルがオススメ。ジョウゴや注ぎ口などがあると便利です。
こぼれてしまったオイルは丁寧に拭き取りましょう。オイルが芯に浸透するまで10分以上待ちます。
③:ガラスカバーを上げる
オイルが十分浸透したら、着火の準備をします。点火ハンドルを押し下げてホヤを持ち上げバーナー部を露出。ハンドルロックでホヤを固定します。
ハンドルロックは、手が疲れないだけでなく、狙った場所に火を近づける際にも役に立ちます。
④:芯に直接点火する
火力調整ハンドルを回して風防から少し芯が出るくらいにして、上げたホヤの隙間から着火します。チャッカマンのような柄の長いライター、軸の長いマッチなどを使用すると火をつけやすいです。
火がついたらハンドルのロックを解除してホヤを下ろします。炎が安定するまで待ちましょう。
⑤:ハンドルで火力を調整
火力調整ハンドルを回して炎の大きさを調整します。炎の先端がホヤ中央より少しだけ上になるくらいがベストな大きさです。
炎が大きすぎるとススが多く出るし、
小さすぎると消えやすくなります。安定するまで微調整が欠かせません。
⑥:消火時は要注意
消火は火力調整ハンドルを完全に炎が消えるまで回します。火種が残っていると、芯を上げた時に再び火がついてしまうので注意しましょう。
ハンドルを回しすぎると芯がタンク内に落ちてしまいます。元に戻すのは大変なので注意しましょう。
以上、お手軽なのにムード満点なハリケーンランタンのご紹介でした。初心者でも安心して使えますし、注意すればキャンプだけでなくお家でも使用できます。ひとつ購入して雰囲気を演出してみませんか!?