パソコン オールマイティに使いたいならスタンダードモデルがおすすめ

就職や進学などを機にノートPCを新調しようとしている方、結構、いらっしゃるのではないでしょうか。この改元を機にパソコンもリフレッシュするのもアリですよね。しかし、ひと口にノートPCと言ってもスペックや値段、デザインは千差万別で、イマイチどれがいいのか分かりづらいです。

オールマイティに使いたいならスタンダードモデルがおすすめ イメージ

パソコンを選ぶ際の5つの基本ポイント(CPU・ストレージ容量・メモリ・GPU・ディスプレイ)については過去記事で詳しく解説しているのでご参照ください。

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基本的に性能よりも持ち運びやすさを重視するなら小型のモバイルPC、ゲームや映像処理のような重めの作業がメインの方はGPU搭載のハイスペックなモデルがおすすめです。

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「資料作成などのビジネス用途がメイン」「そんなにゲームはしないから、程々の性能があればいい」という方にはスタンダードモデルをおすすめします。

スタンダードモデルは特に何かに秀でているという訳ではありませんが、値段、性能、サイズなどが標準(真ん中のレベル)で、ある程度の機能が備わっている「オールラウンダー」と言った感じです。

パソコン ノートPCの最近のトレンドは“狭い額縁”

ノートPCの最近のトレンドは“狭い額縁” イメージ

ちなみに、ここ最近のノートPCに見られる特徴のひとつに、ディスプレイの上部と左右のフチの面積を狭めた「狭額縁デザイン」というものがあります。

狭額縁だと本体のサイズを変えることなく、ディスプレイサイズを大きくすることができ、最近では13インチサイズのノートPCでありながら14インチディスプレイを搭載したモデルなども登場しています。

今回はこの「狭額縁」が主流となりつつある12~15インチのスタンダードノートPCの中から、注目の10台を選出して比較検証を実施。おすすめ順ランキングを作成しました。

パソコン スタンダードノートPC選びのチェックポイント

今回は基本的な「性能」「操作性」「画質」と「その他」の計4項目で評価しました。

チェックポイント① 性能
CPUを含めた総合的な性能をチェック。ベンチマークの数値からその製品の基本性能を点数付けしました。

チェックポイント② 操作性
主にキーボードの使いやすさと、タッチ操作のしやすさなどを評価しました。

チェックポイント③ 画質
視野角や鮮やかさでディスプレイの画質をチェック。解像度の違いを考慮した上で点数を付けました。

チェックポイント④ その他
上記以外の拡張性や独自機能を加味して評価しました。

それではスタンダードノートPCおすすめ順ランキング、1位の製品からご覧ください。

記事1位BEST 大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14

VAIO:VAIO SX14:ノートパソコン

VAIO
VAIO SX14
実勢価格:21万373円

サイズ:W320.4×H15.0~17.9×D222.7mm
重量:約999g
CPU:Core i5-8265U(ベース1.6GHz / 4コア)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD)
バッテリー駆動時間:約11時間
ディスプレイ:14インチ

[2019年1月発売]

【検証結果】総合83/100点

「VAIO SX14」は実質的に「VAIO Pro」の後継機といえる製品。狭額縁デザインを採り入れた製品の中では後発ながら、VAIOブランドらしい上質な使い心地と機能性を両立。今後、ビジネスPCの大定番となり得る優秀な1台といった印象です!

大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14 イメージ
VAIOオフィシャルサイトより

狭額縁デザインを採用したスリムな筐体で、13インチながら14インチクラスの大画面を備えています。

大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14 イメージ2

狭額縁なのは左右だけでですが、上部にカメラやWi-Fiアンテナが搭載されていてかなり機能的!

大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14 イメージ3

モバイルPCながらVGA、HDMI、LANの各端子を搭載。SDカードやUSB端子も十分です。さらにType-C搭載で、最新規格にも対応しています。

大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14 イメージ4

Type-Cコネクタは給電機構も兼ねていて、モバイルバッテリーからの充電も可能です。付属のACアダプターを持ち忘れても、モバイルバッテリーがあれば充電ができる点も魅力的。

大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14 イメージ5

VAIOはキーボードもかなり秀逸で、オーソドックスなレイアウトで上質な質感を備えています。

大定番になり得る優秀モデル1位はVAIO SX14 イメージ6

画面を開くとフリップアップで角度が付き、タイプしやすく、膝の上に載せても使い勝手が変わりません。

VAIOオフィシャルサイト
VAIOオフィシャルサイトより

なお、ソニーストアで購入する場合はカスタマイズが可能で、SSDの容量を変えたり、ディスプレイを4Kモデルにすることもできます。

記事2位BEST アクティブペン搭載モデルならLenovoのYOGA C930 がベスト

Lenovo:YOGA C930 81C4009MJP:ノートパソコン

Lenovo
YOGA C930 81C4009MJP
実勢価格:19万4173円

サイズ:W322×H14.5×D227mm
重量:約1.38kg
CPU:Core i5-8250U(ベース1.6GHz / 4コア)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD)
バッテリー駆動時間:約17.2時間
ディスプレイ:13.9インチ

[2018年11月発売]

【検証結果】総合73/100点

Lenovo「YOGA C930 81C4009MJP」はアクティブペンを標準搭載。

タブレットスタイルとノートスタイルで使える2in1タイプで、スピーカーをヒンジに配置するなど、どちらのスタイルでも使いやすいように配慮されています。ビジネスにもプライベートにも活用でき、使う場所を選ばない1台といった感じです。

記事2位BEST 軽量でハイスペック!ZenBook S UX391UA-8550

ASUS:ZenBook S  UX391UA-8550:ノートパソコン

ASUS
ZenBook S
UX391UA-8550
実勢価格:31万716円

サイズ:W311×H12.9×D213.75mm
重量:約1.08kg
CPU:Core i7 8550U(ベース1.8GHz / 4コア)
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(SSD)
解像度:3840×2160(4K)
バッテリー駆動時間:約11.2時間
ディスプレイ:13.3インチ

[2018年6月発売]

【検証結果】総合73/100点

ASUSの「ZenBook S UX391UA-8550」が同率で2位にランクイン。

本体厚が12.9mmで、重量は約1kgと超軽量。そこに4KディスプレイやThunderboltという高速インターフェースまで搭載しています。美しいディスプレイや打ちやすいキーボードなど、基本性能の良さは新製品にも劣りません。

4位: 軽量2in1で欠点の少ない
dynabook VZ82/FL

東芝:dynabook VZ82/FL PVZ82FL-NNA:ノートパソコン

東芝
dynabook VZ82/FL
PVZ82FL-NNA
実勢価格:17万7984 円

サイズ:W299×H15.4×D219mm
重量:約1.099kg
CPU:Core i7 8550U(ベース1.8GHz / 4コア)
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD)
バッテリー駆動時間:約16.5時間
ディスプレイ:12.5インチ

[2018年4月発売]

【検証結果】総合69/100点

東芝「dynabook VZ82/FL」はキーボードのタッチ感が好印象なコンバーチブル型2in1。タブレットとしても使え、欠点の少ない製品といった印象です。

5位: 超軽量なのが魅力! LAVIE
Hybrid ZERO HZ750/LA

NEC:LAVIE Hybrid ZERO HZ750/LA:ノートパソコン

NEC
LAVIE Hybrid ZERO HZ750/LA
実勢価格:22万6583円

サイズ:W305×H16.9×D205mm
重量:0.831kg
CPU:Core i7 8550U(ベース1.8GHz / 4コア)
メモリ:8GB
ストレージ:512GB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD)
バッテリー駆動時間:約10.8時間
ディスプレイ:13.3インチ

[2018年10月発売]

【検証結果】総合68/100点

驚きの軽さを実現した2in1タイプの「LAVIE Hybrid ZERO HZ750/LA」。しかしこちらのキーボードはさほど使い勝手がいい訳ではないので、オマケ程度に考えて、タブレットとして使うのがベターです。

6位: ハイスペックを求めるなら
LAVIE Note NEXT NX850/LA

NEC:LAVIE Note NEXT NX850/LA:ノートパソコン

NEC
LAVIE Note NEXT NX850/LA
実勢価格:15万6800円

サイズ:W361×H24.6×D243mm
重量:2.4kg
CPU:Core i7 8750H(ベース2.2GHz / 6コア)
メモリ:8GB
ストレージ:1TB(HDD)、128GB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD )
バッテリー駆動時間:約5.9時間
ディスプレイ:15.6インチ

[2018年10月発売]

【検証結果】総合67/100点

SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)の2つを搭載したデュアルストレージ仕様。4コアの製品が並ぶ中、「LAVIE Note NEXT NX850/LA」は6コアCPUを搭載。ハイスペックでCPUパワーは申し分ありません。

7位: 狭額縁デザインでハイコスパな
ASUSのVivoBook S13

ASUS:VivoBook S13 S330UA:ノートパソコン

ASUS
VivoBook S13 S330UA
実勢価格:9万7689円

サイズ:W305.76xH17.9xD196.38mm
重量:1.25kg
CPU:Core i5 8250U(ベース1.6GHz / 4コア)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD)
バッテリー駆動時間:約10.7時間
ディスプレイ:13.3インチ

[2018年10月発売]

【検証結果】総合66/100点

従来の11インチモデル程度の大きさでありながら、狭額縁デザインを採用することで13インチの大画面を実現。少し古めの機種になりますが、完成度の高さは現行機と比べても遜色ありません。

8位: 性能も画質も高めな
Surface Laptop 2

マイクロソフト:Surface Laptop 2 LQN-00019:ノートパソコン

マイクロソフト
Surface Laptop 2
LQN-00019
実勢価格: 14万3115円

サイズ:W308.1xH14.48xD223.27mm
重量:1.252kg
CPU:Core i5 8250U(ベース1.6GHz / 4コア)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
解像度:2256x1504
バッテリー駆動時間:約14.5時間
ディスプレイ:13.5インチ

[2018年10月発売]

【検証結果】総合65/100点

以下3製品は総合65点で同率8位となります。

マイクロソフト「Surface Laptop 2」は旧モデルの上質な使い心地はそのままに、第8世代CPUにアップデートしたことで性能が向上。モバイルノートでありながら、デスクトップPCのような使用感があります。

8位: ASUSのX570ZDは
ゲームも楽しめる高性能機

ASUS:X570ZD X570ZD-R2700U:ノートパソコン

ASUS
X570ZD X570ZD-R2700U
実勢価格:13万5000円

サイズ:W374.6xH21.9xD256mm
重量:1.99kg
CPU:AMD Ryzen 7 2700U(ベース2.2GHz / 4コア)
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(HDD)、256GB(SSD)
解像度:1920x1080(フルHD )
バッテリー駆動時間:約5.5時間
ディスプレイ:15.6インチ

[2018年10月発売]

【検証結果】総合65/100点

AMD製CPUにGPUを搭載した高性能PC。一般的なビジネス用途はもちろん、ゲームまで楽しめ、価格以上の性能を持った1台という感じです。

8位: 小型なのに14インチの大画面!
ASUSのZenBook 14

ASUS:ZenBook 14 UX433FN:ノートパソコン

ASUS
ZenBook 14 UX433FN
実勢価格:12万4779円

サイズ:W319xH15.9xD199mm
重量:1.25kg
CPU:Core i5 8265U(ベース1.6GHz / 4コア)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
解像度:1920×1080(フルHD)
バッテリー駆動時間:約12.5時間
ディスプレイ:14インチ

[2018年12月発売]

【検証結果】総合65/100点

「ZenBook 14 UX433FN」は超狭額ディスプレイの採用により、前世代の14インチモデルより約13%の小型化を実現したそう。筐体のサイズは一般的な13.3インチのノートPCよりも小型になっています。顔認証カメラが搭載されているほか、タッチパッドなども使いやすい仕様になっています。

以上、スタンダードノートPCのおすすめ順ランキングでした。

今までは一般的に、モバイル性を重視するならば13インチ以下、画面の見やすさや作業のしやすさを重視するならば15インチ以上のものがおすすめという感じでした。

しかし、今後はモバイル性も作業効率も犠牲にしない13インチの筐体に14インチディスプレイを搭載したモデルが主流になりそうです。これからノートPCを購入しようと思っている方は、ぜひ「狭額縁の14インチモデル」にご注目ください。