パソコン今年発売の軽量モバイルPCを
10項目でテストしました

今回テストするモバイルPCはいずれも今年に入って発売されたAcer、LG、ASUSの3製品です。テスト項目はCPUやベンチマーク、ディスプレイなどの10項目で、詳細は下記のとおり。各項目とも10点満点とし、総合得点を算出しました。

すでに軽量化を実現している3製品。重量テストでは各々高得点が予想されるため、使い勝手の良さが明暗を分ける結果となるでしょう。それではAcer Swift 5から、詳しくみていきまます。

※詳細なテスト項目は記事の最下部で解説。

記事1位BESTフォトジェニックなディスプレイで
軽さと性能を両立したモバイルPC

モバイルPCの常識を変える970gという軽さを実現した、AcerのSwift 5。搭載CPUはCore i5とあってミドルレンジ相当の性能ですが、最新の第8世代CPUは従来の2コアから4コアに性能向上していて、昨年以前に発売されたCore i5とは別物。軽さと性能を両立した新しいモバイルPCともいえるでしょう。

Acer:Swift 5 SF514-52T-H58Y/B:ノートパソコン

Acer
Swift 5
SF514-52T-H58Y/B
実勢価格:13万7234円
サイズ:W329×H14.9×D228mm
重量:970g
CPU:Core i5-8250U(1.60GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:512GB(SSD)
ディスプレイ:14インチ
解像度:1920×1080
バッテリー駆動時間:約8時間

14インチのフルHDディスプレイは、タッチ操作に対応する光沢パネルであるため屋外での使用には不向きですが、「Acer Color Intelligence」機能によって画面のカラーや彩度を最適化でき、映像や画像に合わせた描写が可能。シックなデザインに鮮やかなディスプレイが映えるフォトジェニックなPCです。また、「BluelightShield」機能を搭載し、ブルーライトも4段階でカットします。

モバイルPCには必須といってもいい指紋認証リーダーを搭載。Windows 10の「Windows Hello」機能で、すばやくログインできるようになります。

キーボードはカーソルキーなどの配置が悪く、少し使いづらいかも。「Esc」や「半角/全角」キーなど、地味に使用頻度の高いキーが小型になっているのがやや不便です。

軽さの代償でキーボードがたわみやすいというのがありますが、この筐体はパームレストまでたわんでしまいます。力を込めたタイピングでは違和感が生じるでしょう。

テスト結果はこちら

10項目のテスト結果において重量は文句なしの10点、ベンチマーク、ストレージ、ディスプレイも8点をゲットし、総計67点と高得点でした。

これまで14インチのモバイルPCというと1kgを超えるのが当たり前で、少し重量感を感じるものでした。しかし、14インチで970gとクラス最軽量を実現してなおこのミドルレンジ性能。大画面と軽さで他を圧倒した出来栄えの良さです。

パソコン駆動時間はまさかの20時間オーバー
軽量&長時間動作を実現しました

LGの980-GA55Jも軽量さが自慢で、AcerのSwift 5とは僅差の995g。最大の特徴は公称値26時間という長時間動作で、本当の意味で「一日使える」ことをめざした製品といえます。

LGエレクトロニクス: LG gram14Z 980-GA55J:ノートパソコン

LGエレクトロニクス
LG gram14Z
980-GA55J
実勢価格:14万6768円
サイズ:W323.4×H211.8×D16.5mm
重量:995g
CPU:Core i5-8250U(1.60GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
ディスプレイ:14インチ
解像度:1920x1080
バッテリー駆動時間:約26時間

もっとも少し重たい操作をすると動作時間が短くなるため、長時間使いたいということであれば映像の連続再生はしないようにするなど、気を付けたいところです。

左右にはフルサイズのUSBポートがあり、状況によって使い分けが可能。USBは最低限ですが、使いやすい配置となっています。

本体下に1.5Wのステレオスピーカーを搭載。高音でも音割れせず、筐体が震えるほどの重低音が楽しめます。

軽く開けるディスプレイは、使いたい時にすぐ使える手軽さで好印象。

テスト結果はこちら

テスト結果は重量とバッテリーが満点で10点、7点以上はなかったものの平均6.2点と、中の上クラスの位置づけとなりました。

パソコンASUSは音質の良さと
使いやすいキーボードが自慢

ZenBook13をそのままサイズアップさせた感のある、ZenBook14 UX430UA。ディスプレイが鮮明とあって、大画面化の恩恵は大きいといえます。13インチより性能で劣る面もありますが、キーボードや指紋認証などの機能性はあまり変わっていません。

ASUS:ZenBook14 UX430UA:ノートパソコン

ASUS
ZenBook14
UX430UA
実勢価格:13万4955円
サイズ:W324×H15.9×D225mm
重量:約1.27kg
CPU:Core i5-8250U(1.60GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:256GB(SSD)
ディスプレイ:14インチ
解像度:1920×1080
バッテリー駆動時間:約9.4時間

特筆すべきは世界で活躍するオーディオメーカーHarman kardonが協力した独自のサウンド技術。ゆがみのないサウンドはライブ動画などの試聴に最適です。

本体左右には必要最低限の端子を搭載。通常の使用では問題ありませんが、microHDMI端子が若干使いづらい配置です。

キーサイズが大きく、広いタッチパッドと使いやすいキーボード。

タッチパネルの右上には指紋認証リーダーを搭載。指先ひとつでログインできます。

テスト結果はこちら

10点満点の項目はないものの、LG gram14Z 980-GA55Jと同得点。しかし、項目にバラツキがあるのが気になります。

これまでモバイルPCの動作時間は長くても平均8時間ほどでした。しかし、省電力性に優れたインテルの新CPUで長時間動作が可能になり、バッテリーを増量して20時間以上動作する機種も登場しています。今後は軽くて長時間動くのは当たり前。そんな機種が多く登場してくると思われます。


◎テスト項目はコチラ

テスト1:ベンチマーク
ベンチマークテストに「CrystalMark」を使用して取得した数値を基にして10段階で評価付け。

テスト2:CPU
搭載GPUの性能を10段階で分けて点数付け。CPU内蔵GPUに別途GPUチップを搭載している場合は、GPUチップの性能で加点。

テスト3:メモリ
スペック上の搭載メモリ容量を基に加点。当然、搭載メモリ容量が多いほど高得点。メモリ容量の追加についてはなしとしています。

テスト4:ストレージ
メインのストレージはフラッシュかHDDか、フラッシュならeMMCかSATAかなど、規格と種類で点数を付け、そこに容量で加点した合計点を算出。

テスト5:GPU
搭載GPUの性能を10段階で分けて点数付け。CPU内蔵GPUに別途GPUチップを搭載している場合はGPUチップの性能で加点。

テスト6:ディスプレイ
1インチ内のピクセル数を示すppiを5段階で加点。そこに視野角や色彩、機能性を加味して5段階評価した合計点を算出。

テスト7:重量
筐体の重量を画面サイズで割り、1インチあたりの重量を算出。これを10段階で評価して、それぞれに点数付け。

テスト8:バッテリー
スペックに表記される駆動時間の公称値をそのまま10段階で評価。公称値より大幅に駆動時間が短い場合は「その他」で減点。

テスト9:キーボード
キートップの形や配列から実際に使用しての打ちやすさや疲れにくさを加え、タイプミスが多いなどは減点とし、10段階評価で点数付け。

テスト10:その他評価
付属品や指紋認証、その機種独自の機能に加え、数値では見えないデザイン面も評価。