雨風通さず蒸れにくい! ソフトシェルアウターのヒット作
登山やキャンプなどのアウトドアアイテムは今すっかりタウンユースとして人気が定着した感があります。その代表的なアイテムが高機能の合成繊維を使用したソフトシェルアウター。
適度にカジュアル感がありながら、シャツやスラックスなどカチッとしたアイテムにも合わせやすいデザイン性と、雨風を防ぎ、保温性もあるため機能性も十分と人気があります。
そして、ここ最近、高機能パーカとして評価が急上昇しているのがユニクロの「ブロックテックパーカ」なんです。
ユニクロ
ブロックテックパーカ
実勢価格 : 6465円
商品番号:409312
素材:ポリエステル100%
色:03 GRAY(写真)ほか全5色展開
悪天候の中でも雨風を通さず、内側は蒸れにくくと、常に快適に過ごせるよう独自開発された“ブロックテック素材”を採用。ミニマルなデザインに加え、ソフトシェルアウターならではの軽快さが存分に楽しめます。
結論を先に申し上げると「買い」の一品なのですが、徹底解剖ということで、もう少し掘り下げてご紹介します。
人気の理由は通気性と 着心地の良いストレッチ素材
ソフトシェルアウターが愛される理由は、なんといっても悪天候に強いこと。この「ブロックテックパーカ」は、さらっとした裏地が汗のベタつきを抑え、雨風をふせぐ作りになっています。
裏地はさらっとした肌触りで心地良さ抜群。さらにポケットの内側には通気性の高い生地を使用するなど、見えない部分にもこだわりが見受けられました。
またストレッチ素材なので着心地も快適、スポーティに使いこなすことができます。
生地はこのように、しっかりと伸縮してくれます。可動域が広がるので、「ゴワついて動きにくい」といったストレスが激減。普段着だけでなく、アウトドア使いにも最適です。
防水性なしの廉価パーカーと比較 撥水性・防水性・透湿性を検証
そんな高い機能性で多くの支持を集める「ブロックテックパーカ」ですが、本当に言われるほど機能的なのでしょうか? 次はその実力を確かめるべく、機能性テストを敢行しました。
比較対象として、同じくユニクロから防風性のない低価格帯のパーカーを用意。この2製品の中で、どれくらい防水性があるのか、風は通しにくいか、撥水性があるかの3点に違いが出るのか、徹底的に弊社に設立したラボで検証しました。
ユニクロ
ポケッタブルパーカ
実勢価格: 3225円
それでは検証結果を見ていきましょう。
撥水性テスト:水を弾く力はほぼ互角
まず初めに実施したのが撥水性テストです。それぞれの製品に水50mlをかけて、どこまで弾くのかをチェックしました。
ともに表面に大きな水滴の球ができるのは同じでした。
とくにブロックテックはよりプルンとした球状になって弾いた印象です。
防水性テスト:濡れたあとに大きな違いが
両者とも水の侵入を防いでくれますが、値段の差が出たのは濡れたあとでした。低価格帯は生地に色褪せしたような変化が。
一方、ブロックテックパーカーは浸透した様子もほぼなく、拭き取ったあとはサラリとした状態に戻りました。
透湿性テスト:風を防ぐぶん水分を逃しにくい
最後は透湿性テスト。生地が水分を通す透過性が高いと、汗を発散するのでムレを防ぎます。両製品の生地を使って検証してみたところ、以下の結果に。
防風性をうたうアイテムは全般的に透湿性が低い傾向にあるので、ここはある意味予想通りでした。
売れた理由にうなずける 多機能パーカーでした
検証の結果、確かに生地は風を通さないもののフロントジップ部分から風が侵入し、完全防風とまではいきませんでした。
とはいえ、より低価格な「ポケッタブルパーカ」の場合は、生地そのものが風を通すため防風性は全く期待できず、それに比べると撥水性・防水性ともに期待でき、さらに防風性まで完備した「ブロックテックパーカ」が売れている事実には納得できます。
あえて文句をつけるなら、透湿性が合格点とされる20%に達していないという点ですが、激しく汗をかく運動をする際に吸汗速乾インナーに頼るなどすれば、普段着には問題ないレベルといえます。
…最後にもう一点だけ。購入するのであれば、重ね着前提でワンサイズ大きめを選ぶのをおすすめします。
機能性に特化したアウターは身体への密着感を重視していたり、さらに上から重ね着することも多いので基本サイズ感が小さめです。身幅をしっかり確認し、できれば試着して購入しましょう。
こちらはMサイズのサイズ感です。サイズの在庫があるうちにご購入を。
以上、ユニクロ「ブロックテックパーカー」の紹介でした。普段着はもちろんキャンプなどのアウトドアにも使え、一枚あればいろんなシーンで活躍すること間違いなしですよ。