コーヒーを淹れるのにおすすめなポットとは?

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ドリップコーヒーに必要なのは、ドリッパーとフィルターだけではありません。「淹れる」という動作を直接サポートしてくれるドリップポットも必要不可欠です。ただのヤカンでもいいんじゃない?という方もいると思います。しかしコーヒーを美味しくドリップするには、ヤカンだと難しいんです。

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ヤカンだと、このように一気にお湯が出てしまい、注ぐ量を加減できません。しかし美味しいコーヒーを淹れるには、ゆっくり円を描いてお湯を注ぐ必要があるんです。そこでコーヒーポットの登場! 注ぎ口が細いので、湯量の調整が簡単です。これを使えば、誰でも思い通りにコーヒーを淹れることができます。

キッチンコーヒーポットの比較検証の方法は?

今回は6500円以下の価格帯に限定し、コーヒーのプロにそれぞれ注ぎやすさや握りやすさ、使いやすさを総合的にチェックしてもらいました。

ご協力いただいたのは、日本カフェプランナー協会会長、カフェズ・キッチン学園長の富田佐奈栄先生とコムスペ―ス㈱代表、カフェズ・キッチン講師の中川恵介先生に加えて、以下の方々です。

コーヒーポットの比較検証の方法は? コーヒーポットおすすめ イメージ

カフェ・トロワバグ 三輪徳子さん(写真左)
カフェプランナー 橋谷秀幸さん(写真中央)
カフェプランナー 中谷由起子さん(写真右)

それではコーヒーポットの検証結果をご紹介します。

キッチンコーヒーポットのおすすめは?

第1位カリタ「ステンレス細口ポット」

  • カリタステンレス細口ポット 0.7L
  • 実勢価格: ¥8,712

テストした結果、1番使いやすかったのが、カリタ「ステンレス細口ポット」でした。注ぎ口の反り返りでサッと水が切れます。また本体を軽く傾けるだけで、狙った場所にお湯が落とせるので、円を描くのも簡単でした。

おすすめポイント
  1. 注ぎ口の反り返りでサッと水が切れる
  2. 狙った場所にお湯を落とせる
重量
460g
適正容量
0.5L
素材
ステンレス製
型番
#52055
カリタ「ステンレス細口ポット」 コーヒーポットおすすめ イメージ
カリタ「ステンレス細口ポット」 コーヒーポットおすすめ イメージ2

水切れ抜群の細長口と、わずかな反り返りがドリップの繊細な動きをサポートしてくれます。カフェ・トロワバグの三輪さんも、「細長口で一番使いやすい」とオススメでした。

また、ステンレス製なのもポイントです。お湯が適温に下がるので、コーヒーを淹れるのに適しています。さらに湯量がセーブできるネックデザインであったり、握りやすいグリップが高評価につながりました。加えて蓋のかみ合う精度が良いので、注いでいる最中に傾きが大きくなっても蓋がポロリと外れる心配がありませんでした。

ペンチで口を曲げて、よりすぼめた細口に改造するコーヒーマニアもいるそうです。とにかくカリタの「ステンレス細口ポット」なら、1滴ずつ狙って注ぐことができるので、誰でも思い通りにお湯が操れますよ。

第2位ハリオ「V60コーヒードリップケトル ヴォーノ」

  • ハリオV60コーヒードリップケトル ヴォーノ
  • 実勢価格: ¥3,212

2位に選ばれたのは、ハリオ「V60コーヒードリップケトル ヴォーノ」でした

人差し指に引っ掛けてドリップに専念できる波型グリップで、注ぎ口も使いやすい細口です。

「持ちやすく、注ぎやすい細口です」とカフェプランナーの中谷さんも高評価。また、逆L字に付いた波形のグリップが手に馴染み、ドリップに集中できます。あらゆる熱源に対応しているので、IHコンロも安心です。値段の手頃さも魅力ですね。

おすすめポイント
  1. 注ぎ口は使いやすい細口
  2. 手に馴染む波型グリップでドリップに集中できる
  3. あらゆる熱源に対応
重量
420g
適正容量
0.8L
素材
ステンレス製
型番
VKB-120HSV
型番
VKB-120HSV

第3位カリタ「ウェーブポット」

  • カリタウェーブポット
  • 実勢価格: ¥17,130

3位に選ばれたのは、カリタ「ウェーブポット」でした。注ぎ口がペリカン口で、湯量がのぞけるので注ぎやすいのが特長です。また、木の幅広グリップが使いやすかったです。

縦にすぼめたペリカン口で、雫の落下する位置が分かりやすいのがポイント。また、「木製のグリップが握りやすいです」とカフェプランナーの橋谷さんが評価するように、幅広いグリップは男性が握っても余裕のサイズです。

おすすめポイント
  1. 湯量をのぞけるペリカン口で注ぎやすい
  2. 幅広いグリップで男性が握っても余裕
重量
440g
容量
1.0L
素材
ステンレス製
型番
#52073


4位: パール金属「ステンレス製ドリップポット」

  • パール金属バリスタ ステンレス製 ドリップポット 1.1L
  • 実勢価格: ¥1,830

4位に選ばれたのは、パール金属「バリスタ ステンレス製ドリップポット」でした。すいすい操れる軽さが特長です。

非常に軽く、お湯が入った状態でも思い通りのスピードで淹れることができます。蓋には外れにくい凹凸が付いているので便利です。

重量
370g
適正容量
0.65L
素材
ステンレス製
型番
H-996

5位: 和平フレイズ「カンパーナ コーヒーポット」

  • 和平フレイズカンパーナ コーヒーポット 1.0L
  • 実勢価格: ¥1,830

5位に選ばれたのは、和平フレイズ「カンパーナ コーヒーポット」でした。支えやすいグリップと洗いやすい広口で、ビギナーにピッタリのモデルです。

折り返しのついた取っ手で持ち上げやすく、注ぎもスムーズでした。広口で中まできれいに洗いやすいのがいいですね。軽いのもポイントです。

重量
390g
適正容量
0.65L
素材
ステンレス製
型番
CR-8877

以上が、特におすすめしたいドリップポットでした。続いて、その他に検証した12製品の寸評をご紹介します。

キッチン他に検証した12製品のテスト結果は?

メリタ「ステンレスケトル 1.3L」

コーヒーポットおすすめ メリタ ステンレスケトル 1.3L イメージ1
  • メリタステンレスケトル 1.3L
  • 検証時価格: ¥4,648

滑りにくい木製グリップ。ネックの湾曲で湯量の加減がしやすいのが嬉しいポイントです。

型番
MJ-0402
型番
MJ-0402

カリタ「コーヒー達人・ペリカン」

  • カリタコーヒー達人・ペリカン1L
  • 実勢価格: ¥3,336

細口ですがネックが太いため、一気に注ぎすぎないよう注意が必要です。

型番
#52123

ヨシカワ「木柄ドリップポット」

  • ヨシカワカフェタイム 木柄ドリップポット
  • 実勢価格: ¥3,280

注ぎ口の反り返りがあり、お湯を落としやすいのが◯。蓋がやや外れやすいのが残念でした。

型番
YOS-SH7090

貝印「笛吹きドリップケトル」

コーヒーポットおすすめ 貝印 グラシャス 笛吹きドリップケトル1.2L イメージ1
  • 貝印グラシャス 笛吹きドリップケトル1.2L
  • 検証時価格: ¥2,873

取っ手は指を掛けやすいよう凹みが付いていて、片手で注げるデザインです。

月兎印「スリムポット」

  • 月兎印 スリムポット 0.7L
  • 実勢価格: ¥4,200

細口仕上げですが、蓋の安定性は緩めなのが残念。熱くなるのでミトンは必須です。

重量
420g
素材
ホーロー
容量
700ml
加熱方法
直火式
型番
050-05776

青芳製作所「バール ドリップポット」

  • 青芳製作所CASUAL PRODUCT バール ドリップポット 1.0L
  • 実勢価格: ¥3,264

ネックのカーブと注ぎ口の反りが良く、湯量ものぞくことができるのが便利です。

型番
013393

竹井器物製作所「コーヒードリップポット」

  • 竹井器物製作所フィーノ コーヒードリップポット 1.2L
  • 実勢価格: ¥1,694

注ぎの操作性は良かったのですが、取っ手部分が安っぽいのが惜しいところです。

型番
4062

堀口珈琲「オリジナルドリップポット」

コーヒーポットおすすめ 堀口珈琲 オリジナルドリップポット イメージ1
  • 堀口珈琲オリジナルドリップポット
  • 検証時価格: ¥3,240

琺瑯には珍しい傾斜付きの注ぎ口で、お湯の切れが良かったです。

本間製作所「コーヒーポット 18-08」

  • 本間製作所コーヒーポット 18-08 (2人用)
  • 実勢価格: ¥8,800

握る時に手が本体に触れやすいので注意してください。小さめが欲しい人にオススメです。

カリタ「ドリップポット 600S」

コーヒーポットおすすめ カリタ ドリップポット イメージ1
  • カリタドリップポット
  • 検証時価格: ¥4,018

注ぎ口が手元から遠く、淹れている時に様子が見え辛いのが残念です。

型番
600S
型番
600S

野田琺瑯「ドリップケトルⅡ」

  • 野田琺瑯ドリップケトルⅡ
  • 実勢価格: ¥3,403

取っ手がぐらつくのでドリップには不向きでした。細口のヤカン、といったところです。

タカヒロ「コーヒードリップポット 雫」

  • タカヒロコーヒードリップポット 雫 0.9L
  • 実勢価格: ¥12,420

最後に、高級ですがコーヒーにこだわりたい方にはぜひチェックしていただきたいドリップポットをご紹介します。それが、カフェや喫茶店で多く用いられている、タカヒロ「コーヒードリップポット 雫」です。

型番
05-0425-0302
タカヒロ「コーヒードリップポット 雫」 コーヒーポットおすすめ イメージ

注目していただきたいのが、このギリギリまで反り返った注ぎ口の先! ただ水平にカットするのではなく、曲線に沿うことによって、お湯の量を一定に注ぐことができ、水切れも良いんです。

先述した1位のカリタ「ステンレス細口ポット」もかなり細口で注ぎやすいですが、タカヒロのポットは高価なだけあって、さらに注ぎ口が反り返っているのがわかります。

以上、コーヒーポットの比較検証でした。お湯の注ぎ加減で味が変わってしまうドリップコーヒーには、専用のポットを使うのがおすすめ。ぜひお気に入りのポットを手に入れて、自分好みの一杯を淹れてみてくださいね。