「投げる、たたく、振る」のアクションで操作するボール型ビートメイカー
認知科学に「オッドボール効果」というものがある。
これは、「新奇刺激が知覚時間に影響を与える心理現象」を指し、同一の刺激が繰り返されたあとで、新しい形状、色、輝度などの刺激（これが「オッドボール」と呼ばれる）を与えられると、その持続時間が長く感じられる効果を意味している。
今回紹介するデジタル楽器、ODD「ODD Ball」は、まさにダンスパフォーマーやDJ、VJがオッドボール効果を生み出すことを目指して作られたツールといえる。
というのも、プリセットされた100以上の楽曲に対して、このボールを振ったり回転させたりするジェスチャー操作を加えることで、ビートの追加やエフェクトの調整が可能であり、他の専用機材なしで、録音した音や楽曲をミックスして即興の音楽を作り出せるからだ。
iOSとAndroid用の専用アプリもあり、ジェスチャーとビートの紐付けが自分でもできるほか、多少濡らしたり、床にバウンスさせたりしても壊れない頑丈さを備える。
遊び感覚で音楽制作ができるという意味では、子どものリズム感を養うのにも良いだろう。
ODD「ODD Ball」
- ODDODD Ball
ODD「ODD Ball」は、シリコーン皮膜で覆われ、内部のセンサーが加速度の変化に応じてさまざまなサウンドを奏でる、ユニークなデジタル楽器です。
掲載時価格：129ドル
気になる構造や機構はどうなってる?
さまざまな動作に反応
投げる、たたく、振る、回す、バウンスさせるなど、多様なモーションに紐付けされたサウン ドが呼び出され、MIDIにも対応。
専用アプリでエフェクトも付けられる
専用モバイルアプリは、プリセットされた楽曲を選曲したり、ユーザーが録音したサウンドにエフェクトを加えて利用したりできます。
これからも、ユニークなアイテムをどんどん紹介していきます!
今回は、動きを感知してダンスで音を奏でられる新感覚楽器、ODD「ODD Ball」をレビューしました。
まだまだ世の中には、メジャーではないけれど、ユニークで面白いモノがたくさんあるはず。これからも、『リアルグッドデザイン賞』では、そんなモノたちを発掘して、レビューしていきます！
