接続環境に合わせた 「ポート数」と「切替方式」!
テレビやモニターに搭載されているHDMI端子は数に限りがあり、家庭用ゲーム機やレコーダーなどを多数接続すると、すぐにいっぱいになります。
接続機器が多いと使うたびにいちいち差し替えなければならず、ストレスが溜まりますよね。そんな面倒を解消してくれるのがHDMI切替器(HDMIセレクター)。
ひとつのHDMI出力端子に対して複数のHDMI入力端子があり、スイッチやリモコンでかんたんに接続機器を切り替えることができます。
まずは選び方やランキングの前に、ベスト3を獲得したオススメのHDMI切替器を紹介します!
ベスト3の製品は どれも高機能でした!
本編の前に、まずは気になる上位の製品をチェックしてみましょう。いずれも多くの機器を接続できて、切り替えが簡単なものばかりです。
まずは堂々の1位に輝いたTecholeの「HDMIセレクター」です!
Techole
HDMIセレクター
実勢価格:1899円
形状、画質、リモコン感度などすべての面で使いやすく、コスパの上々です。ポートが3つしかないのが残念ですが、頻繁に使用する機器を厳選して接続しましょう。
第2位はlottogoの「5×1 Swicher」です!
lottogo
5×1 Swicher
実勢価格:1699円
今回の検証機器では唯一5ポートに対応しています。また、リモコン受信部を好きな場所に貼り付けられるため、本体は隠しておくこともできます。リモコン感度も良好な、使い勝手がいい切替器です。
そして、第3位を獲得したのはTLALOCの「HDMI分配器」です!
TLALOC
HDMI分配器
実勢価格:3899円
スッキリとしたデザインで、テレビやモニターの前に設置してもインテリアを崩しません。本体が軽めなので、両面テープなどでしっかり固定すると安定します。
以上が今回のベスト3となりました。いずれも接続できる機器が豊富で切り替えやすく、安定して使えるものばかりです。どれもリモコンが付属しているため、手元ですぐに切り替えられるのも大きなメリットです。
ではランキングを見る前に、HDMI切替器の選び方とチェックするポイントを見ていきましょう。
使い勝手を左右する 3つのポイントを評価しました
HDMI切替器とは、1台のテレビやモニターに接続できる機器を増やし、映像を出力したい機器を自由に切り替えるための装置です。
これを使えば、プレイヤーやゲーム機をテレビやモニターに接続しておき、再生したい機器を切り替えて使えるようになるんです。
よく混同されがちな製品に「HDMI分配器(HDMIスプリッター)」がありますが、こちらはひとつの電気信号を接続している各機器に振り分けるもので、たとえば1台のプレイヤーで再生している動画を、複数のディスプレイやテレビで再生したい場合などに使います。
外見や価格帯も似ているため、誤って購入してしまうこともありますが、「切替器(セレクター)」、「分配器(スプリッター)」というそれぞれの機器の役割と名称をしっかり覚えておけば区別しやすくなります。
とはいえ、HDMI切替器にもさまざまな種類があり、どれが良いか悩むこともあるでしょう。
そこで今回は、
・接続可能なポート数
・切替方式
・電源供給
の3つのポイントを評価し、総合点が高いものが上位になるよう、ランキングを作成しています。
【ポート数 15点満点】
ポート数は持っている機器の数に合わせるのが重要です。今後、増える機器を考慮して持っている数+1~2口あると安心です。
【切替方式 15点満点】
画面の切り替えは、切替器に付いているスイッチかリモコンで行います。リモコンなら、表示したい機器をすぐに選べます。
【電源供給 10点満点】
HDMI端子のほかに、USB端子が付いているものもあります。これならパソコンに繋いで電源を供給できたりするので便利。
以上のポイントを評価し、合計点でランキングを作成しました。
地味にとらえられがちなHDMI切替器ですが、ポイントを押さえて比べると使いやすいものとそうでないものの見分けがつくようになります。自分の環境に合った切替器を選んで上手に使えば、煩わしいケーブルの差し替えも解消できます。
それではいよいよランキングを発表しましょう!
切り替えが快適で 画質も安定しています!
HDMI切替器は、いちど設置するとあまり動かさないため、設置時の場所決めが重要。そこで重要なのが本体にある程度重さがあること。軽すぎるとケーブルの重さや動きに合わせて位置がズレてしまうんです。とくにリモコンの受信部が本体にある場合はしっかり固定しましょう。
このHDMI切替器なら、アルミ製のボディで重量とともに強度も十分。リモコンの感度も良く、モニターに表示したい機器を簡単に切り替えることができます。3ポートでゲーム機のほかにDVDプレイヤーなども接続可能なので便利です。
Techole
HDMIセレクター
実勢価格:1899円
サイズ:16(H)×101(W)×60(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver2.0
リモコン対応距離:4.5m
正面にHDMI出力がひとつ、背面に3つのHDMI入力と電源コネクタがあります。リモコンの受信部が出力側にあるため、かならずこちらを正面にして設置しましょう。
リモコンの対応距離は4.5m。遮蔽物がなければ部屋中で切り替えが可能です。
本体の切り替えスイッチは上面に搭載されており、手動で切り替える場合は押すたびに1~3が切り替わっていきます。選択中の機器がどのポートに接続されているかがわかりやすいのも◎
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 13/15
- 切替形式 : 14/15
- 対応コネクタ: 9/10
- 総合 : 36/40pt
5つの入力ポートで 多くの機器と接続可能
1出力に対して入力ポート数が5つあり、接続機器が多い人にはぴったりのHDMIセレクターです。リモコン付きで離れた場所から切り替えられるのも◎。
また、リモコン受信部を離れた場所に設置できるため、切替器本体がテレビやディスプレイの背面にあっても電波をしっかり拾ってくれます。
本体にも切替スイッチがあるため、リモコンの電池が切れてもこちらで対応できます。豊富なポート数と感度がいいリモコンがあるため、多くの機器を接続しっぱなしにできます。
lottogo
5×1 Swicher
実勢価格:1699円
サイズ:18(H)×80(W)×57(D)mm
入出力系統:5入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver2.0
リモコン対応距離:5m
前面と背面に計6つのポートがあり、正面中央のポートだけが出力になっています。接続時に間違えないようにしましょう。
リモコン受信部は付属の両面テープで受信しやすい場所に貼り付けましょう。遮蔽物を置かないよう設置時に注意が必要です。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 13/15
- 切替形式 : 14/15
- 対応コネクタ: 9/10
- 総合 : 36/40pt
「あえて見せる」置き方ができる デザイン性に優れた切替器
いかにもPCパーツというようなデザインが多いですが、これならテレビの前に設置してもインテリアを邪魔することはありません。
TLALOC
HDMI分配器
実勢価格:3899円
サイズ:26.5(H)×138.7(W)×71(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver2.0
リモコン対応距離:4m
HDMIポートはすべて背面にあり、左端が出力端子になっています。
切替式と番号選択式の両方が使える操作しやすいリモコンが付属しており、感度も良好です。受信部は本体正面にあるため、ここを隠さないようにしましょう。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 13/15
- 切替形式 : 14/15
- 対応コネクタ: 6/10
- 総合 : 33/40pt
4位: コスパも性能も十分な
Amazonベストセラー!
出力ケーブルと一体型の切替器なら、コネクタが少ないぶん破損や接触不良に強く、長く使用できます。ただし切り替えがやや面倒です。
GANA
4Kx2K HDMI分配器
実勢価格:998円
サイズ:16.6(H)×82(W)×110(D)mm
ケーブル:40cm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
3つの入力ポートが一列に並んでわかりやすく、初心者も安心です。シンプルながらフルHDだけでなく2K、4K対応なので使い勝手がいいのもこの商品の魅力です。
リモコンはなく、本体の小さなボタンでしか切り替えることができないのが難点です。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 13/15
- 切替形式 : 12/15
- 対応コネクタ: 5/10
- 総合 : 30/40pt
5位: 電源供給は
USBポートから行います
電源供給はUSBポートから行いますが、ACアダプターなどは付属しておらず、別に用意する必要があります。接続は入力、出力ともにすべて背面から行います。
Rocketek
TK-HS501-JP
実勢価格:2499円
サイズ:100(H)×50(W)×15(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
左端が出力端子、中央の3つが入力端子になっています。切り替えはリモコンのほか、本体上面のボタンでも可能です。
接続端末によって大きなパワーが必要な場合はランプが点滅します。その場合は右端のUSB端子から電源の供給を行いましょう。ノートパソコンなどからでも手軽に給電できるのが魅力です。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 12/15
- 切替形式 : 12/15
- 対応コネクタ: 5/10
- 総合 : 29/40pt
6位: コンパクトながら
3ポートに対応
電源不要で使えるコンパクトな切替器です。リモコンでの切り替えにも対応していますが、受信部が小さく、しっかり設置しないと感度が悪くなってしまいます。
MEALINK
MK301
実勢価格:1299円
サイズ:80(H)×53(W)×15(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
本体の正面にはパイロットランプと切替ボタン、背面に3つの入力端子があります。出力端子は側面に搭載されているため、間違えることはありません。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 12/15
- 切替形式 : 12/15
- 対応コネクタ: 3/10
- 総合 : 27/40pt
7位: 2種類のケーブルが
付いています
出力コネクタと一体型のタイプですが、出力用のHDMIケーブルのほかに、外部電源用のUSBケーブルも付いており、ここから電源を供給します。切替ボタンが小さくかなり固めなので、切り替えがやや面倒です。
Vikrin
HDMIセレクター
実勢価格:998円
サイズ:50(H)×59(W)×15(D)mm
ケーブル:50cm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
USB端子が搭載されており、ここから電源を供給できます。ただしカバーなどが付属しておらず、ホコリが入りやすいかも。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 12/15
- 切替形式 : 9/15
- 対応コネクタ: 4/10
- 総合 : 25/40pt
8位: とにかく小さいものを
探しているならあり
2ポート搭載の極小切替器です。本体にあるボタンで切り替えを行いますが、リモコンがないため、モニターの背面に落ちたりすると切り替えが面倒になります。
VENTION
AFLH0
実勢価格:999円
サイズ:55(H)×55(W)×20(D)mm
入出力系統:2入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
出力ポートは2つと控えめですが、超コンパクトなので旅行や出張に最適です。携帯用に持っておくのもアリです。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 7/15
- 切替形式 : 9/15
- 対応コネクタ: 2/10
- 総合 : 18/40pt
9位: エレコム製だけど
おもちゃみたいで壊れそう
3ポート対応で切り替えは本体のボタンで行います。とにかく軽量でおもちゃのような質感であるため、強度に不安が残ります。コンパクトなので旅行や出張にはいいかも。HDMIケーブルが付属しているのも高評価です。
エレコム
DH-SW31BK/E
実勢価格:1960円
サイズ:46(H)×95(W)×15(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
出力、入力すべてのポートが同じ方向に接続します。自宅で長く使用するよりも、出張や旅行に持っていくのに適した切替器です。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 8/15
- 切替形式 : 5/15
- 対応コネクタ: 3/10
- 総合 : 17/40pt
10位: 重さも強度も十分だけど
やや安っぽいのが残念
重量があって安定しやすく、パイロットランプやリモコン、放熱など機能面でも十分ですが、質感がやや安っぽいのが残念。環境によっては映らないことがあるのも評価を下げました。
AstroAI
HDMI切替器
実勢価格:2349円
サイズ:62(H)×100(W)×23(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver1.4
端子類は本体背面、赤外線受信機と電源アダプターの接続端子は正面にあります。そのため、設置するとやや不格好になります。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 9/15
- 切替形式 : 4/15
- 対応コネクタ: 3/10
- 総合 : 16/40pt
11位: 接続台数が少ないのに
価格はややお高め
接続機器が3台で性能面でも平凡ですが、コスパは微妙です。同程度の接続台数を考えるなら、選択肢にはのぼらないかもしれません。
WisFox
HDMI切替器
実勢価格:2780円
サイズ:62(H)×100(W)×23(D)mm
入出力系統:3入力/1出力
HDMI 規格:HDMI Ver2.0
出力端子側に電源供給用のアダプター端子があります。入出力の判断がしやすいのは高評価ですが、それ以外の性能は平凡です。
評価の内容はこちらです
- ポート数 : 8/15
- 切替形式 : 5/15
- 対応コネクタ: 2/10
- 総合 : 15/40pt
いかがでしたか、単なるセレクターととらえられがちですが、製品によって性能や価格、接続台数などそれぞれに違いがあります。
接続したい機器の数と設置する環境、電源の供給などを考え、接続機器が快適に使えるものを選びましょう。