ミニPCってそもそも何?
「デスクトップPCは置き場所に困るし、かといってノートPCは画面が小さくてちょっと不便……」そんなお悩みを解決してくれるのが、デスクトップとノートPCの“いいとこどり”を実現したミニPCです。
その魅力は、主に以下の3点でまとめられます。
その1:コンパクト設計でデスクを広々使える
ノートPCとは違い、外部モニターと組み合わせても圧迫感がなく、スッキリした作業環境を実現できます。
その2:豊富な接続端子で周辺機器との連携がスムーズ
USB 3.2やHDMI、LANポートなどを備え、ノートPCよりも拡張性が高いです。
その3:ノートPCと比べてコストパフォーマンスが良い
同じスペックのノートPCを購入しようとすると価格が大幅に上がってしまいます。
ノートPCと比べて選ぶ理由とは?
結論:コスパと性能のバランスが優秀なんです!
ノートPCとミニPCをスペックと価格面から比べてみました。ディスプレイを用意しないといけないのは面倒だとはいえ、価格面ではかなり優秀です。
ミニPCの選び方は?
今回はミニPCを選ぶ際、特に重要となるポイントを以下の4点にわけてテストしました。テストでは、ベンチマークソフトという、PCの処理性能やグラフィックス性能をチェックできるソフトを使用しています。
テスト1:CPU性能
ミニPCに搭載しているCPUの総合力を検証するテスト。著名なベンチマークソフト「Cinebench」「Geekbench 6」「PassMark」でそれぞれ3回ずつ計測して評価しました。
テスト2:メモリ性能
メモリ性能をチェックできるベンチマークソフト「RAM Benchmark」でそれぞれ3回ずつ計測して、スコアをチェックしました。
テスト3:グラフィック性能
テスト4:インターフェイス
有線LANの搭載規格やイヤホンジャック・SDカードスロットの有無など、PCを使う上で重要な要素を点数化して評価しました。
ちなみに、ミニPCは仕事用には最適ですが、動画編集やゲームを行うにはスペック的に物足りません。そこで今回は、 デスクワークを快適に行える1台 を見つけることを目的に検証しました。
それでは、ミニPCのおすすめランキングを紹介します!
ミニPCのおすすめは?
【1位】MINISFORUM「UN1360W」
- MINISFORUMUN1360W-16
- 実勢価格: ¥104,990〜
- CPU性能
- メモリ性能
- グラフィックス性能
- SSD性能
- 書き出し速度
- インターフェイス
- 動作の安定性
- 幅
- 12.7㎝
- 奥行
- 12.7㎝
- 高さ
- 5.47㎝
- 重量
- 570g(約)
- OS
- Windows 11 Pro
- プロセッサー
- Intel Core i7-13620H
- グラフィックス
- Intel® UHD graphics
- メモリ
- 16GB
- 型番
- UN1360W-16/512-W11pro(13620H)
13世代のCorei7が搭載されていて10万円以下なら十分にお値打ちかと思います。性能面も、デスクワーク程度なら不足を感じることはないのでは。ゲームはあまりやらないけど、パワフルに自宅作業をこなしたい。そんな人におすすめです!
ベストの理由1:どのソフトでも安定して高数値に
上記はいくつかのベンチマークソフトで計測した結果。トップのGEEKOMには及ばないものの、どのソフトでもかなりの高得点を獲得しました。安心して使用できる性能です。
ベストの理由2:USB3.2ポートを計3つ搭載
USB 3.2 Gen2(10Gbps)ポートが3つ搭載。さらにUSB4(40Gbps)も1つ搭載し、高速データ転送や外部GPU接続にも対応しています。
【2位】GEEKOM「GT1 MEGA」
- GEEKOMGT1 Mega
- 検証時価格: ¥139,900〜
- CPU性能
- メモリ性能
- グラフィックス性能
- SSD性能
- 書き出し速度
- インターフェイス
- 動作の安定性
- おすすめポイント
-
- CPU性能が高水準
- SSDやグラフィックスも超優秀
- 書き出し速度も速い
- がっかりポイント
-
- 動作が安定しない
- 幅
- 13.5㎝
- 奥行
- 13.2㎝
- 高さ
- 4.14㎝
- 重量
- 680g
- OS
- windows 11 Pro
- プロセッサー
- Intel Core Ultra 9 -185H
- グラフィックス
- Intel Arc Graphics
- メモリ
- 64GB
Core i9を搭載し、ミニPCとしては豪華すぎる1台と言えます。性能面に関する死角は一切なく、高精細な3Dゲームなど、グラフィックボードが必要とされるような処理をしない限り性能に不満を感じることはないかと思います。性能面を考えれば価格も妥当!
おすすめな理由1:ほぼ全ての項目で高評価に!
CPU性能、メモリ性能、グラフィックス性能などほぼ全てのベンチマークテストで高評価を獲得したGEEKOM。ミニPCとしては驚きのスペックと言えます。特にグラフィックス性能は、ミニPCだと点数が上がりにくいのですが、かなりの高得点を出してくれました。
ここまで評価が高いのに、動作に安定感がないのが非常に惜しいです……
おすすめな理由2:接続端子がかなり豊富
本体の正面には、USB 3.2 Gen2 Type-A ポートを4基搭載しており、高い周辺機器との互換性を実現。さまざまな機器とスムーズに連携できます。
さらに、背面にはUSB4 Type-C ポートを2基備え周辺機器との高速な通信も可能。
2基のHDMIと組み合わせることで、最大4台のディスプレイによる4K出力にも対応するなど、優れた拡張性も備えています。
【3位】マウスコンピューター「CA-A5A01」
- マウスコンピューターCA-A5A01
- 実勢価格: ¥129,800〜
- CPU性能
- メモリ性能
- グラフィックス性能
- SSD性能
- 書き出し速度
- インターフェイス
- 動作の安定性
- 幅
- 19.4㎝
- 奥行
- 15㎝
- 高さ
- 2.8㎝
- 重量
- 約597g
- OS
- Windows 11
- プロセッサー
- AMD Ryzen 5 5500U
- グラフィックス
- AMD Radeon graphics
- メモリ
- 32GB
搭載されているCPUの性能がそのままベンチスコアに反映されているため、今回は不利を受けてしまいました。しかし、ミニPCという製品の特性を考えれば、十分によく出来ているマシンだと思います。マウントキットでモニターの後ろに固定するといった使い方もユニーク。机の上に極力物を置きたくない場合や動画再生の専門機にも良さそう!
おすすめな理由:アタッチメントを使えばディスプレイに装着できる!
画像引用元:MOUSE 製品ページ
小さなミニPCならではのメリット。スペースのない机上でも取り付けられるので、使いやすいです。
【まとめ】動作が安定してスペックも必要十分なMINISFORUMがおすすめ!
不安定な部分がなく、安定して平均以上のスペックを出してくれたMINISFORUM「UN1360W」がベストになりました。ただ、PCは用途によって買うべき製品が変わってきます。そこで、用途別で整理してみました。
メインPCとして使い込むなら:MINISFORUM。動作が安定し、性能も十分。少しの動画編集や軽いゲームも可能です。
スペック最優先なら:GEEKOM。CPU性能は圧倒的ですが、動作の安定性にやや不安があるためPC上級者向けです。
書類作成や会議用:マウスコンピューター。モニター裏に設置でき、省スペースで邪魔になりません。使い勝手に優れた一台です。
用途によって、買うべきPCは変わってくるので、自分に最適な一台を探しましょう。
ちなみに、本記事で比較したミニPCは、『Minecraft』や『VALORANT』のような軽めのゲームなら快適にプレイ可能。しかし、『Cyberpunk 2077』や『Call of Duty』などのAAAタイトルをプレイするにはスペック不足の可能性が高いので、用途はしっかり注意しましょう。
超小型でも最新のIntel Core Ultra 9を搭載するモデルがあるなど、実力はデスクトップと遜色ありません。