PCケースの選び方は?
おすすめ紹介の前に、まずはPCケース選びに失敗しないための基礎知識やチェックするべき重要なポイントを紹介。目的に合わせて最適なPCケースを見つけ出しましょう。
PCケースの選び方の基本は?
主要パーツの格納庫であり、パソコンの外観も兼ねているPCケース。自作PCにおいてはオリジナリティを強調できるパーツなだけに、選んだマザーボードが入るPCケースという最低限の条件さえ満たせば、基本的に自分好みのPCケースを選んでかまいません。
ただし、「ドライブベイの数」と「ケースの奥行き」は確認しておくことをおすすめします。特に内蔵型の光学ドライブを利用する場合は、必ず5インチの「オープンベイ」が搭載されているかを確認しましょう。
PCケースの奥行きは、CPUクーラーやグラフィックボード、電源ユニットといった一部の大型パーツが装着できるかに影響する場合があります。
パーツの増設を考えているなら、なるべく奥行きがあるPCケースを選んでおきましょう。
ドライブベイの名称と役割
オープンベイ
5インチと3.5インチの機器に対応しており、光学ドライブやカードリーダーなどが装着できます。最近は小型ケースを中心に、オープンベイがそもそもにして用意されていない製品が増えつつあります。
シャドウベイ
ケースの外側に面しておらず、メディアの入れ替えを必要としないストレージ(HDDやSSD)を装着する場所。3.5インチベイと2.5インチベイがあり、ケースによっては3.5インチと2.5インチの兼用ベイを備えるものもあります。
PCケースの奥行きが足りないとパーツが収まらないことも!
マザーボードは「フォームファクタ」でサイズが規格化されているので、PCケースとマザーボードの規格を合わせれば装着できます。しかし、CPUクーラーや電源ユニット、グラフィックボードはケース内部のスペースにより搭載の可否はまちまち。
これらの換装をするなら、PCケースの仕様表にある「搭載可能なパーツの上限サイズ」を確認しておきましょう。
フォームファクタからPCケースを選ぶ時のポイントは?
PCケースはマザーボードと同じフォームファクタ(規格)の製品を選ぶのが基本。ただし、PCケースは「大は小を兼ねる」ため、ほとんどの場合、同じATX系統であればより小さいサイズのマザーボードを搭載可能です。
下記には対応フォームファクタごとのPCケースの特徴を挙げているので、それぞれのサイズ感、拡張性を把握しておきましょう。
PCケースが搭載している冷却・静音性能の例
▼ATXケース
- 筺体サイズ:4/5
- 拡張性 :4/5
少し大きめの筐体で、ドライブベイも多く、前面、背面の端子も豊富。設置場所が確保できるなら、拡張性も高くおすすめのケースです。
▼Micro-ATXケース
- 筺体サイズ:3/5
- 拡張性 :3/5
やや小型の筐体。拡張性はそこそこですが、グラボの増設スペースがない場合もあり、事前にチェックしておく必要があります。
▼Micro-STXケース
- 筺体サイズ:1/5
- 拡張性 :1/5
超小型の筐体。卓上でも邪魔にならないサイズで、マザーボードや電源などがセットになった「ベアボーン」形式で売られている製品がほとんどです。
▼Extend-ATXケース
- 筺体サイズ:5/5
- 拡張性 :5/5
サーバやワークステーション向けの非常に大きな筐体。シャドウベイにはたくさんのHDDを内蔵できます。
▼Mini-ITXケース
- 筺体サイズ:2/5
- 拡張性 :1/5
小型の筐体。ノートパソコンと同等の拡張性しかないものも。PC性能や機能面を追求しないのであれば選択肢に入ります。
PCケースの実際の大きさは店頭で直接確かめたほうがいい
ケースはパソコンの扱いやすさを決める重要なパーツ。カタログ上の寸法だけでは実際の大きさを把握しきれない場合も多いので、できれば直接パソコンショップに行ってサイズを確かめましょう。
PCケースの材質の違いは?
PCケースはその材質によって、それぞれ異なる特徴があります。たとえば、アルミ製のPCケースは軽量で、加工のしやすさからデザインを重視した製品が豊富です。
スチール製のPCケースはアルミに比べて重いですが、その重量から共振しにくく、騒音を抑えられる利点があります。
また、ケースの一部がアクリルや強化ガラス製になっている透過型ケースは、内部が視認できるため、電飾パーツと併用することで見た目も楽しめます。
アルミケースの特徴は?
軽量でデザイン性に優れる製品が豊富。樹脂やスチールを併用して静音性を上げている製品もあります。
アクリルパネル使用ケースの特徴は?
ケース側面がアクリル(高価な製品だと強化ガラスの場合も)製で内部パーツが視認できます。
スチールケースの特徴は?
重さからパーツ騒音の共振が少なく、静音化に役立ちます。アルミと比べて頑丈で、価格も安価です。
利便性・メンテンナンス性の高いPCケースの特徴は?
PCケースを吟味する際は、利用時の利便性も考慮しましょう。特にUSBメモリなどの周辺機器を多用する場合は、実際に利用する機器の数や配置を想定して、ケース前面や天面に必要な端子が揃っているかを確認しておきましょう。
また、自作PCを組み立てて以降もパーツの換装や増設を続けたいなら、PCケースのメンテナンス性にも着目。工具不要の機構を採用するケースなら交換作業が楽になります。
前面端子の数や種類をチェック
ケース前面の端子が充実していると、USBメモリや外付けストレージが手軽に接続できます。これらの機器の使用頻度が高い場合は考慮しておきましょう。
工具不要ケースなら作業が簡単
シャドウベイのロック機構がレバー式のケースなら、ストレージの交換・増設時にわざわざドライバーを用意しなくて済みます。
冷却機能や静音性能に優れたPCケースの特徴は?
パソコンを実際に使い始めてみないとわかりにくいのが、ケースの冷却性能や静音性能です。特に静音性が低いPCケースだと、想像以上の騒音が出てしまいます。
そこで下記に、ケースの冷却・静音性能に関するパーツの読み取り方を挙げました。冷却・静音性能の高いPCケースを探す場合は、実際に店頭見本でチェックしてみましょう。
PCケースが搭載している冷却・静音性能の例
▼冷却性を高めるメッシュ加工
フロントやサイドの一部をメッシュ加工にして通気性を上げ、冷却効率を高めたPCケース。ただし、密閉性は落ちるため、静音化の妨げになることも。
▼側面に防音加工が施されている
ケースの内側に防音素材を採用したり、共振防止のゴムを使ったものは、騒音をある程度吸収・低減できます。
▼ケースの底面にシリコンゴムを使用
ケースを支える足の部分にシリコンゴムを使った製品は、振動を吸収して静音化に役立ちます。
▼共振を防ぐパーツを使用している
特殊な樹脂製のネジやゴム製の緩み止めは、共振を防いで細かい部分での静音性を向上してくれます。
▼フロント部分に大口径ファンを搭載している
静音性の高いケースファンを標準搭載している製品も狙い目。あとからファンを追加するケースよりコスパに優れます。
▼側面にもファンを搭載できる
側面にもファンを設置することで、より強力なエアフロー効果を実現できます。
PCケースのおすすめは?
「パーツの理解は深まったけど、やっぱり間違いのない製品を買いたい!」そんな人に向けて、雑誌『自作PC 最強バイブル 2024』の中で紹介されたドスパラ店員によるおすすめ製品ランキングを公開します!コストパフォーマンスの高い製品を中心に選出されているので、お財布にも優しいです。
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- 幅
- 225mm
- 奥行
- 400mm
- 高さ
- 431mm
- 重量
- 6.2kg
- 対応マザーボード
- MicroATX、Mini-ITX
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- 奥行
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- 高さ
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- 幅
- 230mm
- 奥行
- 435mm
- 高さ
- 471mm
- 重量
- 7.2kg
- 対応マザーボード
- E-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX
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- 幅
- 200mm
- 奥行
- 394.5mm
- 高さ
- 423mm
- 重量
- 2.6kg
- 対応マザーボード
- E-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX
- 型番
- 8809213767883
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- 幅
- 206mm
- 奥行
- 438.7mm
- 高さ
- 398mm
- 重量
- 4.5kg
- 対応マザーボード
- MicroATX、Mini-ITX
- 型番
- CA-1J4-00S1WN-00
6位: NZXT「H5 Flow CC-H51FW-01」
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- 幅
- 227mm
- 奥行
- 444mm
- 高さ
- 464mm
- 重量
- 7.01kg
- 対応マザーボード
- ATX、MicroATX、Mini-ITX
- 型番
- CA-H52FW-01
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- 幅
- 205mm
- 奥行
- 399mm
- 高さ
- 406mm
- 重量
- 6.84kg
- 対応マザーボード
- MicroATX、Mini-DTX、Mini-ITX
- 型番
- FD-C-DEF7M-02
8位: DEEPCOOL「CC560 WH」
- 幅
- 210mm
- 奥行
- 416mm
- 高さ
- 477mm
- 重量
- 5.25kg
- 対応マザーボード
- ATX、MicroATX、Mini-ITX
- 型番
- R-CC560-WHGAA4-G-1
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- 幅
- 285mm
- 奥行
- 465mm
- 高さ
- 459mm
- 重量
- 13.3kg
- 対応マザーボード
- E-ATX(幅280mm以下)、ATX、MicroATX、Mini-ITX
- 型番
- O11DEW
10位: MSI「MAG VAMPIRIC 300R PACIFIC BLUE」
まとめ:PCケースは置き場所や搭載パーツに合わせて選ぼう!
以上、PCケースのおすすめランキングでした!
PCケースというと、圧倒的に黒色が多い印象ですが、近年はオシャレなカラーが人気となっています。1位と3位の製品もドスパラ限定のカラーとなっています。
PCケースは置き場所や搭載パーツに合わせて選ぶのが大切。ご紹介した選び方やランキングを参考に、自分の目的に合った最適なケースを見つけ出しましょう!
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