グラフィックボードとは?
グラフィックボード(以下、グラボ)は、映像処理に特化した拡張パーツ。GPU機能を内蔵していないCPUを選択した場合は映像出力に必須となるほか、最新3Dゲームのような高いグラフィック処理能力が求められるソフトを動かすのにも欠かせません。
グラボを選ぶ場合、まずはモニターとグラボで共通する端子があることを事前に確認しましょう。
使用するモニターに合わせて出力端子を選ぶ
映像出力端子は種類が豊富。「DisplayPort」や「HDMI」は高画質で映像出力できるだけでなく、搭載モデルも多い主流の映像入出力端子です。
あらかじめモニターの入力端子を確認し、共通する映像出力端子があるグラフィックボードを選びましょう。
グラフィックボードの選び方は?
ここでは、グラフィックボードの選び方について解説します。
チップの選び方は?
各社NVIDIAとAMDが提供しているGPUは、性能ごとにグレードが決められており、当然ながら高性能な製品ほど価格が高くなっていきます。特にハイエンド向けの用途においてはGPUの影響が大きくなりがちです。
そのため、予算の都合でCPUとGPUのどちらかしかハイエンドモデルを選べないという場合は、若干GPUを重視した予算配分にしたほうが、結果として満足のいくパソコンに仕上がります。
▼現行CPUのグレードと大まかな分類
エントリー | メインストリーム | ハイエンド | 超ハイエンド | ||||
NVIDIA GeForce |
Intel UHD 730 (オンボード) |
Intel UHD 730 (オンボード) |
RTX3050 | RTX4060 RTX4060Ti |
RTX4090 RTX4070Ti |
RTX4080 | RTX4090 |
AMD Radeon |
Radeon Grapics (オンボード) |
RX6400 RX6500XT |
RX7600 RX7700XT |
RX7800XT | RX 7900XT RX 7900XTX |
- | |
用途 | ・動画サイト視聴 ・簡易な画像編集 ・2Dゲーム など |
・動画編集(フルHDまで) ・映像制作 ・3Dゲーム(フルHDまで) ・写真編集 など |
・動画編集(4K以上) ・VR映像の視聴 ・2Dゲーム(4K以上) ・仮想通貨のマイニング など |
NVIDIAとAMDが販売しているGPUのグレード分けは上図のとおり。ハイエンドのグラボは性能こそ高いものの、価格がそれ以上に跳ね上がるためコスパは悪くなっていきます。
CPU内蔵のGPUは世代によって性能が大きく異なり、最新世代(Intel 第14世代/AMD 第4世代)同士の比較では、Intelのほうに軍配が上がります。
グラフィックボードの性能はどこで確認する?
グラボはNVIDIAやAMDからGPUの提供を受けた複数のメーカーが、独自のデザイン変更や機能追加をしたうえで販売しています。
基本的にGPUが同じであれば映像処理の性能に大きな差はありませんが、搭載しているメモリや出力端子の種類と数はそれぞれの製品で異なります。細かい仕様はメーカーの製品ページで確認しておきましょう。
スペック表から読み取れる項目の意味を抑えよう
SAPPHIRE製のハイエンドグラフィックボード「SAPPHIRE AMD Radeon RX 7800 XT GAMING 16GB GDDR6」のスペック表。ここから多くの情報を確認できます。
1:GPU
製品で使用しているGPUの名称。「グラフィックスコア」と表記される場合も。
2:ビデオメモリ
グラフィックス処理に必要なデータを一時保存する、GPU用の物理メモリ。GPUに次いで重要なスペックで、容量が大きいほどGPUが性能を最大限に発揮できます。
3:バスインターフェース
グラフィックボードの設置箇所。PCI Express 5.0対応のグラフィックボードをフルスペックで動作させるには、CPUやマザーボードも5.0対応で揃える必要があります。
4:ディスプレイ出力
搭載している映像端子。映像出力にはモニター側にも同じ種類の端子が必要です。
5:補助電源
電源ユニットから接続する必要がある補助電源ケーブルの種類や数を記載。この表記を確認し、電源ユニットの付属コードが足りているかを確認しましょう。
6:消費電力
グラフィックボードを最大限の負荷で動作させた場合の消費電力が記載されています。基本的に高性能な製品ほど消費電力も大きくなっていきます。
7:外形寸法
グラフィックボード全体の寸法。PCケースによって搭載できるグラフィックボードの長さが異なるので、ケースのスペック表と合わせて確認しておきましょう。
8:型番
製品の型番。正確に製品の分類をするために付けられているものなので、通販サイトで製品を探す場合、製品名よりこちらで検索したほうが目的の製品を探しやすい。
小型PCを組む時の注意点は?
グラボ選定時はつい、スペックや価格に目が行きがちですが、性能を選ぶ前にPCケースに収まるサイズかどうかの確認が先です。特にスリム型PCケースは横幅が約64mmの「ロープロファイル」対応と書かれた製品しか搭載できません。
また、大型のグラボは複数のPCI-Expressスロットを占有するので、スロットに空きがあるかの確認も必須です。
PCケースに合うサイズを選ぶ
PCケースのスロット幅よりグラボの幅のほうが長いと、当然ながらグラボを設置することはできません。グラボを購入する際は、通常のサイズなのかスリムケース対応のロープロファイル対応型なのか確認しましょう。
▼一般的なサイズのグラフィックボード
タワー型ケースの場合は、幅が107mm以下のグラフィックボードが利用できます。
▼ロープロファイル対応型
スリム型ケースでは幅64mm以下のものしか入りません。
2スロット占有タイプが主流
現行のグラフィックボードは、よほど古い製品でもないかぎりPCケースの背面にあるPCIe機器用のスロットを2スロット以上占有します。高性能グラボを搭載したいなら、あらかじめ寸法に余裕のあるPCケースを選びましょう。
▼ファンの幅を考慮する必要がある
背面パネルの形状としては1スロット分のグラボでも、ファン部分を考慮すると最低でも2スロット分の空きスペースが必要です。
▼ハイエンドモデルでは3スロット占有も
ハイエンドモデルの中には、背面パネルを2スロット分占有し、さらにファン形状によって3スロット分以上の空きが必要な製品もあります。
グラフィックボードのおすすめは?
「パーツの理解は深まったけど、やっぱり間違いのない製品を買いたい!」そんな人に向けて、雑誌『自作PC 最強バイブル 2024』の中で紹介されたドスパラ店員によるおすすめ製品ランキングを公開します!コストパフォーマンスの高い製品を中心に選出されているので、お財布にも優しいです。
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グラフィックボードの人気メーカーは?
グラボの性能は搭載するGPUでおおよそ決まります。GPUは長らく「NVIDIA」と「AMD」の2社が製造・販売しており、それぞれ製品のラインナップや動作するソフトとの相性などに特徴があります。
価格面では、NVIDIA製がハイエンド帯、AMD製がメインストリーム帯でコスパに優れるGPUが多い傾向があります。また、2022年末にはIntelが24年ぶりにGPUを販売。こちらは現状、コスパ面で前2社に劣るので、今後のラインナップに期待しましょう。
ゲームなどの起動するソフトによっては、片方のGPUと相性が悪い場合があります。目的がはっきりしている場合は事前に情報を収集しておきましょう。
NVIDIA GeForceシリーズの特徴は?
おもにハイエンドモデルのコストパフォーマンスに優れます。NVIDIA製GPUを重視して開発されているソフトが多いです。
AMD Radeonシリーズの特徴は?
おもにメインストリームのコストパフォーマンスに優れます。同じAMDが製造しているCPU(Ryzen)との相性がいいです。
Intelの特徴は?
Intelが製造している「Arc」シリーズは、2023年11月時点で5種のラインナップを展開。しかし、Intel製GPUはまだ発展途上で、いずれも同ランクのNVIDIA、AMD製品と比べると割高のため、現状では特に選ぶ理由がありません。
まとめ:高度な映像処理作業をするならグラボを追加しよう
以上、グラフィックボードのおすすめランキングでした!
グラフィックボード(ビデオカードとも)は、高度なグラフィックス処理を得意とするパソコンの拡張機器。最新の3Dゲームを遊ぶ場合や動画処理をするときに欠かせないパーツです。
今回、ベストバイに輝いたPalit「NED4070019K9-1047D」は、GPUにRTX4070を搭載しているため、高画質でゲームを楽しみたい人向けの製品といえるでしょう。
また、2〜3位の製品も多くの人気ゲームタイトルが標準画質以上で遊べるため、予算を抑えたいときに選んでも間違いがありません。
今回の選び方やランキングを参考に、自分に合ったグラフィックボードを見つけてみてください!
グラフィックボードのおすすめ
Palit
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