カセットテープ好き編集部員がAUREXシリーズをガチレビュー!
お手頃価格のカセットプレーヤーで音質の良い製品を探していたカセットテープ愛好家の編集部員・土屋。
音にうるさい彼が目をつけたのが、ラジカセなどを発売し続ける信頼あるメーカー・東芝エルイートレーディングの「AUREX」シリーズから登場した3機種でした。
「AUREX」は2023年で50周年を迎えた、東芝の老舗オーディオブランド。
ということで今回は、「今度こそカセットテープの良さを伝えられる製品が登場したのでは?」と意気込む編集部員・土屋がAUREXシリーズ3機種を徹底検証しました!
まず、そもそも…なぜ今カセットテープなの?
ここ数年続く「レトロ」家電人気の中でも、最近注目されている「カセットテープ」。
クラウドファンディングでラジカセやカセットプレーヤーの新製品が登場したり、カセットテープで有名アーティストが新譜を発売したりと目が離せない状況でなんです!
とはいえど、具体的に惹かれるのか? カセットテープの魅力ともいえる2つの特徴を書き出してみました。
カセットテープの特徴1:聞き心地のいいサウンド
カセットはデジタルと比べると高音・低音ともに再現性は劣ります。デジタルが解像度がよくシャキシャキした音だとすると、カセットは丸みのある温かい音。聞き疲れせず、リラックスできます。普段スマホで聞く曲もカセットで聞くと印象が変わります。
カセットテープの特徴2:集めたくなるデザイン
新譜のカセットは見た目が透明だったり、あえてレトロっぽくしたりとデザインが凝っているカセットも増えています。
AUREXシリーズ3製品のテスト方法は?
カセットに魅了されて早5年の家電批評編集部員が、AUREXシリーズ3製品(「AX-T10」「AX-W10」「AX-R10」)を、自宅で使用している昔のラジカセやカセットプレーヤーとも比べて、使い勝手や音質をテストしました。
▼テスト項目はこちら
音質(低ノイズ)
ラジカセや古いカセットプレーヤーと比べて、カセットテープ特有のノイズと、モーターのノイズがのっていないかを中心に評価。加えて音が歪んでいないか、音程が原音からずれていないかも確認しました。
Bluetoothの音質
内蔵スピーカーや有線イヤホンで繋いだ時と比べて、音質やノイズ感が変わっていないかを評価。
ボタン感触
カセットプレーヤー特有の大きな物理ボタン。再生する際にこのボタンの押す感触が大事だったりします。昔のカセットプレーヤーを踏襲し、物理ボタンがどれだけデカくて、押しやすいかを確認しました。
使いやすさ
カセットテープの入れやすさ、充電のしやすさ、Bluetooth接続の切り替えのしやすさなど操作性を確認しました。
機能性
製品特有のBASSモードがどれだけ効果あるかを確認。また機能としてスピーカー内蔵であること、ライト機能がある点も加点しています。
おしゃれ度
「レトロなデザインをどれだけ踏襲しているか」を基準に評価。また製品の素材や触り心地の良さも確認しました。
それでは気になるテスト結果を見ていきましょう!
カセットらしい聞き心地と迫力の低音の両立! 入門機ならAX-T10がベスト!
AUREX「AX-T10」
- AUREXAX-T10
- 実勢価格: ¥8,400〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥8,400〜
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- 音質(低ノイズ)
- Bluetooth接続時の音質
- ボタン感触
- 使いやすさ
- 機能性
- おしゃれ度
「カセット=音が悪い」のイメージを払拭!
AUREX「AX-T10」は、東芝ブランド「AUREX」から発売されたカセットプレーヤー。
多くの現行品プレーヤーはモーターのノイズが音にのったり、ステレオとうたいながらモノラルだったりしますが、「AX-T10」はそんなことありません。温かみがあり聞き心地のいいカセットらしい音です。
かと思えば、BASSモードにすると、音全体のバランスは崩さずに想像以上に迫力のある低音を鳴らします。
音質面でのカセットテープの良さを十分に伝えられる製品です。
- おすすめポイント
-
- 音質が今回テストしたAUREX3製品の中で最もよかった
- BASSモードが優秀
- がっかりポイント
-
- ボタン操作がわかりづらい
- 幅
- 231mm
- 奥行
- 70mm
- 高さ
- 100mm
- 重量
- 660g(約)
- 型番
- AX-T10
音質の良さのキモはBASSモード
今回テストした「AUREXシリーズ」3製品(「AX-T10」「AX-W10」「AX-R10」)の中で、音質の評価が最も高かったのが「AX-T10」でした。
粗悪なカセットプレーヤーだとカセットテープ特有のノイズだけでなく、プレーヤー側のモーター音がノイズとして音にのってしまうこともあるのですが、AX-T10にはそんなノイズはありません。
また、BASSモードをONにすれば、音のバランスが崩れず、後方のパッシブラジエーターから迫力のある低音を鳴らします。
本体に触ると、振動が伝わるほどの低音です。
デザインよりも音質重視のスピーカー内蔵プレーヤー
今回テストした3製品の中で、音質が「これならいい!」と太鼓判を押せたのが「AX-T10」。
接続はBluetoothの入力・出力どちらも対応し、カセットを聞く用途だけでなく、スピーカーとしての使い勝手も良好です。
ただ、光ったりする仕様はカセットテープのレトロなイメージとやや相反し、ほかの2製品(「AX-W10」「AX-R10」)と比べるとデザイン性が劣っている印象もありますが……。
ボタンが製品上に集約されているなど、シンプルなデザインなので部屋には置きやすいです。
ココが惜しい:ボタン操作がわかりづらい
惜しかったのは、Bluetoothの切り替え操作。Bluetoothは出力も入力もどちらも対応していますが、切り替えがわかりづらいです。出力時も接続に時間がかかり、やや面倒でした。
以上、AUREXのカセットプレーヤー「AX-T10」の紹介でした。
「音のよさ=解像度」と捉えている人にとっては無縁の趣味かもしれませんが、音楽の楽しみ方は人それぞれ。サブスクで簡単に音楽が聞ける今こそ、あえてカセットで聞くと懐かしさだけじゃない新しい音楽体験を得られますよ!
「カセットって音が悪いんでしょ?」という先入観がある人ほど、AUREX「AX-T10」でぜひ一度カセットを聞いてほしいです。
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低音がしっかり出ているのに、カセットらしい聞き心地のいい音はしっかり担保されています。