LAVA MUSIC「LAVA ME 3」
LAVA MUSIC
LAVA ME 3
実勢価格:15万7300円
全長・重量:936mm・2080g
ボディ幅・厚み:321.5mm・116.5mm
充電時間:約6時間(フル)
稼働時間:約9時間(フル)
※価格・SPECは36インチモデルのものです
※Amazonは色違いの商品ページです
LAVA MUSIC「LAVA ME 3」は、演奏はもちろん、タッチパネル操作のほか、エフェクト・録音・ダビングといった機能が本体に全て搭載されているのが特徴。本来だったらPCやエフェクターなどを別途用意しなければできない作業がこれ1本で完結する超多機能なギターです。
専用アプリと連携させれば録音した楽曲が自動でクラウドに保存されるうえ、共有もカンタン。毎日の練習状況も自動で記録でき、まさに次世代のアコースティックギターと言うにふさわしいでしょう。
ポイント1:演奏も録音も共有もこれ1本でOK
PCやスマホを使わず、本体の機能のみで完結。もちろんチューナーなども搭載。いろいろな機材を用意しなくて済みます。
ポイント2:タッチパネルを使って操作できる
電源以外は音量もエフェクトもタッチパネルで操作という点も特徴。スマホをタッチする感覚で操作できます。
「LAVA ME 3」でどんなことができるの?
さまざまな機能を搭載するスマートギター「LAVA ME 3」ですが、具体的に何ができるのか見てみましょう。
1:練習機能が搭載されている
コードチェンジやスケール練習など、5種類の練習機能を搭載。テンポなども決められ、自分に合わせた練習が可能です。たとえば「16ビートで2分間演奏」するなどエクササイズ的な練習もできます。また、ミスや正解を音で教えてくれます。
2:内蔵エフェクター・チューナーあり
エフェクトは自分でパラメーターを変え、独自の音色を作成できます。もっともデフォルトも豊富なので、初心者でも多彩な音色を楽しめます。また、テンプレートに登録し、リアルタイムでの切り替えも可能。チューナーの精度も問題なしです。
3:PCなしでループ・
ダビング・録音が可能
最大のウリである録音・ループ機能。PCなどを使わずこれ1本で、手軽に自作音源が作れます。
ダビングは、元のトラックの上に最大3トラックまで可能。デフォルトのトラックを使用できるほか、自分で弾いたフレーズを繰り返すループ機能も搭載しています。
ただし説明書などに具体的な使い方の説明がなく、初見だと設定などで困るかもしれません。気軽さという点で音源作成へのハードルを下げてくれますが、やや上級者向けの機能といった印象も受けます。
4:自作音源をカンタンに共有できる
録音音源は専用のクラウドに自動アップロード。専用アプリ「LAVA+」経由で製品コミュニティに投稿し、リアクションをもらうSNS的な使い方ができます。
演奏時間やエフェクト管理などの機能もあるので、練習した時間もわかります。そのほか、有線&ワイヤレスイヤホンやスピーカーと接続し、外部出力も可能です。
充電は専用スタンドで行う
充電は専用ドッグ(別売り)に置くだけ。余計なロックがないので弾きたいときに手に取りやすく、見た目もいいです。置きっぱなしでもサマになります。
初めてのギターとしておすすめなのかチェック
「LAVA ME 3」はとても機能的なのですが、はたして初心者にもおすすめできる一本なのでしょうか?
弾き心地はもちろん、本機のウリであるループ、録音や共有機能や操作性をプロのギタリストが実際に演奏して検証しました。
チェック1:弾き心地・使い勝手は?
まずギターとしての弾き心地ですが、鳴りも十分で初心者でも手になじみやすいです。
ただし操作面はタッチ感度が最良とは言えず、操作やアプリを切り替えるのがやや面倒。スクリーン周辺の発熱も気になりました。弾くだけなら初心者でも簡単にできますが、説明書や各機能のチュートリアルがないので、慣れるまでは使いこなしが大変かもしれません。
慣れると便利ですがそこまでに時間がかかる印象です。
▼ここが便利!
- 色々な機材を準備せずに演奏・作成ができる
- 軽くて弾きやすく鳴りもいい
- セッティングなしですぐに弾ける
- コードやスケールといった基本的な練習もできる
つくりは問題なし。カーボン製で軽く、鳴りも良好です。弾いた音は生音、エフェクト等はスピーカーから流れます。
▼ここがイマイチ……
- タッチ画面の反応がやや遅く、操作時に少し気になる
- 機能が多いものの説明が少なく、経験者でもはじめは戸惑う点が多い
タッチ操作の反応は検証時には少し不満が。ただし定期的にアップデートされるので、改善は期待できます。
生音が大きいので家弾きでは注意!
本体スピーカーから出る音(エフェクトなど)はイヤホン類に接続し出力可能。ただし演奏音は生音なので周囲に配慮しましょう。
チェック2:エフェクター・チューナー機能は?
エフェクター類は種類が多彩。かかり具合などに加えBPM設定ができるので、曲のテンポに合わせてエフェクトを使えます。また、1テンプレートにつき最大3種まで登録し切り替える、ペダルボード的な活用法も可能。趣味で弾く程度なら十分すぎる性能といえます。
チューナー:レギュラー以外もOK! 多彩なチューニングに対応
レギュラー以外にも半音下げ、オープンチューニングなどさまざまな設定に対応。チューニングする際も、音程のズレを画面がリアルタイムで教えてくれて便利です。
エフェクト:デフォで遊んでも楽しく、好みのサウンドも作れる
ディレイやリバーブなどの定番に加え、複数の効果を組み合わせた本製品独自のエフェクトを使うこともできます。適当に切り替えて弾くだけで面白い! また出力モードを2つから選ぶことが可能です。
全ての動作が手元の画面で完結してラクです。
チェック3:ループ・録音機能は?
ループ・録音機能は非常に楽しい機能なのですが、拍数の設定などから行う必要があり、基礎的な音楽理論がわかる人向けの機能といえます。画面の見方などに慣れれば手軽なので、さっと録音したいときなどには便利です。
※ループ機能:記録したフレーズを重ねて一定周期でループ再生する機能。一人でオーバーダビングができます
▼デフォルトのトラックを使ったダビングのやり方
1:トラックを選択
トラックを選び、ループする小節数やBPMなどを設定。ロックからポップまで種類が豊富です。
2:フレーズを演奏
トラックを再生しそれに合わせて演奏をする。1ループごとにサークルが移動します。
3:録音後クラウドに保存
録音した音源は自動で保存。アップはアプリで。名前の変更などもできます。
▼ループ機能を使ったダビングのやり方
1:ループ画面に移動
BPMなどを設定したらそのままループ画面へ移動。
2:フレーズを演奏
フレーズを弾くとループされるので、その上から演奏します。
3:録音後クラウドに保存
保存したあとは特定トラックのミュートなど編集が可能です。
チェック4:アプリ・共有機能は?
LAVA+
対応OS:iOS(日本語対応)/Android(現状英語のみ)
実勢価格:無料
録音機能と並ぶ本ギターの特徴としてあげられるのが、専用アプリ「LAVA+」との連携です。音源のアップなどができるので、ただ演奏するだけで終わりたくない人には最適。
練習状況も把握できるので、音源アップまでいけない初心者でも問題なく活用できます。
1:音源の共有&リアクション
自身の自慢の音源をアップするほか、他ユーザーの音源の視聴や「いいね!」のリアクションを送ることが可能です。
2:練習状況の把握
演奏した日数、分数、練習アプリの使用時間が記録されるので、平均練習時間の把握もでき、練習計画作りに役立ちます。
3:設定の共有
演奏設定等を動画で共有可能。本体およびアプリの写真(Picture)に保存されます。動画にしてメモ代わりにもなります。
スタジオなどよりも、家で手軽に弾くとき向け。またSNSを意識した、現代的なギターだと思います。
PCとつなぐ手間がなく共有できる手軽さが◎です。
まとめ:経験者ほど楽しめる機能が多いギターです
検証の結果、「LAVA ME 3」は初心者が使っても問題はないですが、それ以上に経験者もしくは久々にギターを弾きたくなった人向けの一本と言えます。エフェクトやループ機能など多彩な機能を使いこなすには、ある程度音楽に対する知識が必要だからです。
また、各アプリの説明不足感や約15万円の価格を考慮すると、宝の持ち腐れになる可能性も。
一方、経験者が手軽に自宅で演奏&録音&共有まで楽しみたいのなら、十分な性能です。タッチ画面の感度など気になる点もありますが、面倒なセッテイングなしで全ての作業ができるので、ちょっとした時間に弾くのにもってこいです。
LAVA MUSIC「LAVA ME 3」
LAVA MUSIC
LAVA ME 3
実勢価格:15万7300円
総合評価:A(4/5点)
よかった点
- エフェクターやチューナーがなくてもいい
- PCなしで録音までできる
- 初心者でもその気になれば音源アップがカンタンにできる
イマイチな点
- 生音でかなり響くので静かに練習するのは向かない
- 使いこなせないと価格がやや高めに感じる
- 機能についての説明が少なめで何ができるか、やり方がわかりづらい
趣味や遊び的に使うのに向いたギターだと思いました!
以上、LAVA MUSIC「LAVA ME 3」の検証レビューでした。気軽&カンタンに音源制作に関するあれこれを楽しみたいという人ほど相性良し。大人の趣味としてもオススメです。
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触ったことがないタイプのギターで実力が楽しみです!