実は今、カセット&プレーヤーが熱いんです
アナログレコードが流行しているのをご存じの方は多いでしょう。そんな中、実は同じくアナログのカセットテープも再注目されているんです!
カセットテープが最も売れていたのは1980年代。ウォークマンやレコードレンタルショップの登場と共に、音楽好きがこぞってカセットテープに音楽を録音して楽しんでいました。しかしCDの登場と共に徐々にカセット文化は衰退。
2000年に差しかかるころには生産量も減少してしまいました。
ところがそんな状況に変化が。2010年代中盤から海外のアーティストを中心にアナログレコードに加えカセット形態で新譜を発売するようになり、その結果カセットは新たに若者の支持を集めはじめています。
デジタル音源が普及し、アップルミュージックなどのサブスクリプションサービスで簡単に音楽を聴けるようになりましたが、カセットにはデジタル音源が普及した今の時代でも楽しめる特別な価値があるんです!
そんなカセットの魅力を今回は徹底紹介します!
海外アーティストが発端となり支持層拡大!
これまで日本においてカセットの需要を支え続けていたのは、主に60代以上の高齢者層。用途としては、カラオケや演歌の録音、再生といったものがメインでした。
しかし2010年ごろから海外のアーティストが新譜のアルバムをレコードだけでなく、カセットの形態で発売するように。
サブスクの影響もあり、フルアルバムではなく聴きたい曲だけを聴く人が増えたため、「アルバム単位で自分たちの作品を聴いてほしい」というアーティストにとってアナログメディアは有効でした。
最近では、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュなどの有名アーティストが次々とカセットで新作アルバムを発表しています。
またレコードとは異なるカセットの魅力として、その手軽さがあげられます。レコードは外で聴くことはできませんが、カセットならば可能です。
そのうえ長方形の小さいジャケットは今見るとかわいく、魅力的! 当時の古いラジカセやウォークマンなどのポータブルプレーヤーはデザインも奇抜で、今では高価で取り引きされています。
このように、サブスク時代に入りアーティスト、リスナー双方でカセットの価値が新たに見出されはじめているのです。
カセットのメリットは? デジタルにはない特有の丸い音
カセットは音が悪いという印象を持っている方が多いかもしれません。
その要因の多くはダビングを繰り返したり、劣化したものを再生した影響によるものです。近年販売されているアルバムを試しに聴いてみてください。音が悪いというイメージが払拭され、カセットの音の良さに感動するはずです。
カセットはデジタルに比べて高音と低音の再現力は低いですが、中音域の再現力が高いのが特徴です。
デジタル音源で強調された高音による音の伸びや、低音のずっしりした重さがカセットではほどよく削減され、耳心地がいいのは事実。
デジタル音源は音がシャキシャキ、カセット音源は音に丸みがあると表現されることがありますが、まさにその丸い音こそがカセットの魅力なのです。
ポータブルカセットプレーヤーの選び方は?
カセットで音楽を楽しみたくても、「どの機器で始めればいいかわからない」という人も多いはず。最初は手軽にと選びたいのが、ポータブルカセットプレーヤー。カセット入門として手軽です。
しかしカセット好きの人からすると、ポータブルプレーヤーはカセットの魅力を伝えるのに悩ましい存在なんです。なぜなら、安いプレーヤーを買ってカセットの魅力を感じないままに見切りをつけてしまう人が多いから。それではもったいない!
そこで、今回は、カセットの魅力が感じられる、現行でオススメできるポータブルカセットプレーヤーは何か、市販人気の5製品をピックアップして、音のプロと雑誌『家電飛翔』が徹底比較。
とくに、「音質」「ノイズ」「ボタン感触」「使いやすさ」に注目し、「手始めに」という初心者の方にもおすすめできるものを調べました。それでは、ポータブルカセットプレーヤーおすすめを発表します。
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめは?
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめのおすすめ比較表
プロと一緒に実際に使ってみた、ポータブルカセットプレーヤーのおすすめのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||
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ムランステレオオーディオプレーヤー/レコーダー B-1000
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NINM Lab IT’S OK Bluetooth 5.0 Cassette Player
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IONAUDIO TAPE EXPRESS PLUS
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サンワサプライカセットテープ変換プレーヤー 400-MEDI016
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ANDOオートリバースカセットプレーヤー C9-422
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【1位】ムラン 「ステレオオーディオプレーヤー/レコーダー B-1000」
- ムランステレオオーディオプレーヤー/レコーダー B-1000
- 実勢価格: ¥12,800〜
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アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥12,800〜
- 音質
- ノイズ
- ボタン感触
- 使いやすさ
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめ第1位は、ムラン「ステレオオーディオプレーヤー/レコーダー B-1000」。温かく包み込まれるような柔らかさがある音質が特長。
ポータブルカセットプレーヤーは再生中に、モーターが動く機械そのもののノイズがのってしまうことがありますが、この製品はそのノイズも静か。ボタンを押したくなる感触も高評価で、ボタン配置もわかりやすく使いやすさにおいても高評価。初めて買う人におすすめできる一台です。
- 型番
- B-1000
セットで使うならこのヘッドホン
コス
PORTAPRO
実勢価格:4400円
コス「PORTAPRO」は、昔のヘッドホンのデザインを踏襲し、当時の感覚を味わえ、音質においても十分!さらにカセット音源を楽しめます。
【2位】NINM Lab「IT’S OK Bluetooth 5.0 Cassette Player」
- 音質
- ノイズ
- ボタン感触
- 使いやすさ
使いやすさで選ぶならNINM Lab
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめ第2位は、NINM Lab「IT'S OK Bluetooth 5.0 Cassette Player」は、スピーカーとBluetooth接続できることで人気の一台。
音質は少しこもったような印象がありますが、ボタン感触や使いやすさは上々。音より、見た目やBluetooth接続による使い勝手を重視したい人におすすめできます。
【3位】ION「AUDIO TAPE EXPRESS PLUS」
- IONAUDIO TAPE EXPRESS PLUS
- 実勢価格: ¥6,980〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥6,980〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る
- 音質
- ノイズ
- ボタン感触
- 使いやすさ
バランスの良い評価でコスパ最強
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめ第3位は、ION「AUDIO TAPE EXPRESS PLUS」。音質は他と比べて優秀です。しかし、ノイズが強い印象と、ボタンの押しづらさがマイナスポイントに。
- 型番
- TAPEEXPRESS
【4位】サンワサプライ「カセットテープ変換プレーヤー」
- サンワサプライカセットテープ変換プレーヤー 400-MEDI016
- 実勢価格: ¥5,362〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥5,979〜
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- 音質
- ノイズ
- ボタン感触
- 使いやすさ
カセットをデジタル音源化できる変換プレーヤー
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめ第4位は、サンワサプライ「カセットテープ変換プレーヤー 400-MEDI016」。USBメモリーを差し込んでテープの楽曲をそのままデジタル化できる機能付きのプレーヤーです。今回の検証では、ノイズがカセットのポテンシャルを出せていないという評価に。ボタンの押しやすさは評価できます。
- 型番
- 400-MEDI016
【5位】ANDO「オートリバースカセットプレーヤー C9-422」
- ANDOオートリバースカセットプレーヤー C9-422
- 実勢価格: ¥2,780〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥2,780〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る
- 音質
- ノイズ
- ボタン感触
- 使いやすさ
オートリバース機能も搭載も搭載した格安モデル
ポータブルカセットプレーヤーのおすすめ第5位は、ANDO「オートリバースカセットプレーヤー C9-422」。今回紹介するプレーヤーの中でもっとも低価格なお手頃プレーヤーです。
オートリバース機能も搭載しています。ただし、音質、ノイズともに評価は伸びませんでした。ボタンは押しやすさは評価できます。
- 型番
- C9-422
おまけ:往年の名プレーヤーカタログ
カセット全盛期の技術力を総結集して作られた機器の魅力は、見た目の奇抜さやカッコよさだけではありません。
プレーヤーごとに音に特徴があり、味わいが異なるため、カセットにハマり始めると、古いプレーヤーが欲しくなってしまうものなんです。
ここではとくに人気の古いカセットプレーヤーやラジカセを8製品紹介します。
シックな高級ラジカセ
ソニー
CFS-V8
サイドにウッドをしつらえたデザインに高級感が漂う、70年代のラジカセを代表する名機。通称「ブイハチ」。昔は憧れだったハイエンド機種で、経済力を付けた当時の若者が「今なら買える」と探しています。
“生録”という楽しみ方 !
ナショナル
RS-4400 (STEREO4400)
生録とは電車などの環境音を録音すること。70年代に人気のソニー製生録機「デンスケ」に対抗して発売したデッキ型のステレオラジカセ。録音はもちろん、レコードプレーヤーなどを接続して楽しめる多機能さが特徴です。
マニア向けモノラルラジカセ
ソニー
CF-1790B
70年代のモノラルラジカセは多機能を売りにしていた物が多い中、CF-1790は外観も含め、シンプルで使いやすい。そして何より高音質です。
当時の超有名機!
アイワ
CS-60
アイワはラジカセを中核としたサウンドシステムを提唱しており、その核になったのがレトロデザインがかっこいいこの機種。基本性能が充実しており、レコードプレーヤーなどを接続してラジカセ・コンポとしても活躍しました。
ウォークマンの歴史的名機
ソニー
TPS-L2
この製品から音楽を外で楽しむという文化が生まれ、当時はものすごい衝撃でした。「ウォークマン」という名称は海外でも受け入れられ、万国共通言語に。
持ち出しもここまで進化
ソニー
Sports WM-35
80年代はこれを腕や腰に装着してスポーツをしていたなんて。無数のバリエーションが存在するスポーツモデルの中で、特に人気が高い機種です。カセットの回転がよく見える丸窓がクール。
ポップなデザインが魅力的!
サンヨー
MR-WU4MKIII
男性向けの製品だったラジカセを女性向けに、オシャレなデザインで誕生したのがU4シリーズ。中でもこの機種は、Wカセットにオートリバース機構を搭載し、テレビの音声も聴けた、高音質・多機能型のコンパクトラジカセです。
90年代の人気製品
パナソニック
SHOCK WAVE RQ-SW20
CD・CDラジカセ全盛時代の90年代半ばに人気を博したポータブル音楽プレーヤーです。特にクラブ・ミュージック愛好家に好評だった理由は、低音の強さとG-Shock的でワイルドなゴツゴツとしたデザイン。
以上、最近注目を集めているポータブルカセットプレーイヤーおすすめ商品とカセットの世界のご紹介でした。
どっぷり使ってしまうとキリがありませんが、数千円のカセットテーププレーヤーを手に入れるだけでもカセットは十分楽しめます。デジタル化された音楽にはない、独特の丸い音をぜひ楽しんでみてください。