A評価ティアック「TN-400BT-SE/WA」

ティアック「TN-400BT-SE/WA」 イメージ
ティアック「TN-400BT-SE/WA」 イメージ2

ティアック
TN-400BT-SE/WA
実勢価格:5万2030円

サイズ・重量:W356×D420×H117mm・約4.9kg
コーデック:Qualcomm aptX audio、AAC、SBC
型式:ベルトドライブ
回転数:33-1/3、45、78回転/分

『家電批評』2022年11月号では人気のBluetooth搭載のレコードプレーヤー4製品を徹底比較。その結果ベストバイになったのがティアック「TN-400BT-SE/WA」です。

検証・評価方法は?

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有線とBluetoothそれぞれでつないで検証。有線はオーディオライターのゴン川野さんオススメのアンプ、スピーカーにつなぎS/N感(ノイズの少なさ)、ステレオ感、音像感、情報量の4つの項目で確認しました。

Bluetoothは手軽さを考慮し、左右一体型のスピーカーにつないでS/N感、低音、中音、高音、情報量の5つの項目でチェックしました。それに操作性を加え、すべて5段階の合計50ptで評価しました。

検証結果

総合評価 合計 操作性 有線 Bluetooth
S/N感 ステレオ感 音像感 情報量 S/N感 低音 中音 高音 情報量
A 40/50点 3.5/5点 5/5点 4/5点 4/5点 4.5/5点 4/5点 4/5点 4/5点 3.5/5点 3.5/5点

有線は、スッキリしたメリハリのある音でクセのない印象。S/N感も高く、音楽をきちんと聴かせてくれます。

Bluetoothでは、有線に比べて情報量が減るものの、アナログのイメージどおりの中音域に厚みがあり、高音域はウォームでなめらか。比較した4製品で最もレコードらしい音でした。これで満足できなくなれば、立派なオーディオマニアです。

高級プレーヤーに近い品のあるデザイン

高級プレーヤーに近い品のあるデザイン イメージ

価格は6万円ほどで、今回比べた4製品のなかでは最も高価格。しかし高いだけあって、基盤の土台はしっかりしており、質感も高級感がありました。

ただし、備え付きのカートリッジは決していいものではないので、別のものを購入することをオススメします。

原田裕弘 氏
東京音研放送サービス代表
原田裕弘 氏 のコメント

このクラスはカートリッジを交換すれば音がかなり変化します。

Bluetooth搭載プレーヤーのメリットは、接続可能なヘッドホンやスピーカーがあれば、すぐに音楽を楽しめるところ。ということで、そんなBluetooth搭載プレーヤーにぴったりなヘッドホンとスピーカーをご紹介します。

B評価オーディオテクニカ「ATH-HL7BT」

オーディオテクニカ「ATH-HL7BT」 イメージ

オーディオテクニカ
ATH-HL7BT
実勢価格:1万7218円

型式:オープンエアーダイナミック型
ドライバー:φ53mm
通信方式:Bluetooth5.0

外出時に最適な遮音性の高い密閉型のBluetoothヘッドホンもいいですが、レコードにはアルバム一枚聴いても耳が疲れない開放型がオススメ。また、家族がいるとなかなかスピーカーで音楽を流せないという人にも適しています。

オーディオテクニカ「ATH-HL7BT」は、着け心地最高で長時間音楽に浸ることができました。

検証結果

  • 総合評価:B
  • 合計:20.5/30点
  • 低音域:3/5点
  • 中音域:3.5/5点
  • 高音域:3.5/5点
  • 迫力:3/5点
  • 装着感:4.5/5点
  • レコードマッチ度:3/5点

耳への圧迫感とヌケのよさが没頭の秘訣

耳への圧迫感とヌケのよさが没頭の秘訣 イメージ

約220gの軽さと、やわらかいクッションは装着していることを忘れる快適さを実現しています。

音質においては突出したよさは決してありません。しかし、中音寄りでウォームな音色と、オープンヘッドホン特有のヌケのよさと圧迫感のなさは、自宅で一人音楽を楽しむのにうってつけ。

ただし開放型なので、密閉型よりも音漏れするのは注意が必要。音質を求めるより、音楽に没頭したい人向けのヘッドホンです。

B評価マーシャル「ACTON Ⅱ」

マーシャル「ACTON Ⅱ」 イメージ

※画像はAmazonより

マーシャル
ACTON Ⅱ
実勢価格:3万9880円

サイズ・重量:W260×D150×H160mm・約2.85kg
通信方式:Bluetooth5.0
対応コーデック:SBC

コンパクトなBluetoothスピーカーなら、手軽に場所の移動が可能。料理や掃除中でもBGM的な感覚で、レコードを楽しめます。

数あるスピーカーのなかでマーシャル「ACTON Ⅱ」はデザインもよく、小音量でも音をしっかり聞かせてくれるので、ながら派に最適な一台といえるでしょう。

検証結果

  • 総合評価:B
  • 合計:21.5/30点
  • 低音域:4/5点
  • 中音域:4/5点
  • 高音域:3/5点
  • 解像度:3/5点
  • 小音量:4/5点
  • レコードマッチ度:3.5/5点

小音量でも音が崩れない。音質も付属のノブで調整可能

小音量でも音が崩れない。音質も付属のノブで調整可能 イメージ

1960年代を思わせるデザインは、部屋のどの場所にもマッチします。音はドンシャリ系で迫力があり、しっかりと聞かせてくれるので、自宅で作業しながらでも聴けます。

小音量でも音が崩れない。音質も付属のノブで調整可能 イメージ2

「音量」「低音」「高音」を調整するコントロールノブで、軽くであれば好みの音に調整可能です。

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チボリオーディオ
Model One BT
実勢価格:4万4000円

サイズ・重量:H115×D134×W213mm・約1.9kg
通信方式:Bluetooth5.0
対応コーデック:A2DP

チボリオーディオ「Model One BT」はコンパクトな見た目とは裏腹に低音がしっかり出ます。まるでFMラジオを聴いているような音質で、BGM用途で最適な一台。ラジオも聴けます。

以上、おすすめのBluetooth搭載レコードプレーヤーと、あわせて使いたいヘッドホン&スピーカーの紹介でした。

初めからがっつりこだわってレコード沼にハマるのもいいですが、手軽にスタートしたいという人は、ぜひBluetooth搭載型から始めてみてください。

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