おいしくない無洗米の原因はヌカ 米を傷つけるのがおいしくなるコツ
無洗米ってなんだかおいしくないって言われることもありますが、ふつうの精白米との違いを知ってますか? 実はお米のおいしさは「ヌカ」にあります! ふつうの米にヌカが約10%残っているのに対して、無洗米はヌカを完全に取り除いています。つまりお米のおいしい要素が1つ、初めから取り除かれているんです。
無洗米はヌカがないので米肌がむき出し状態。そのせいですぐにお米が乾燥します。
無洗米は研ぐ必要がないため、米肌が傷つかず水を吸いにくくなります。デンプンも外に出にくいので炊きあがりも硬く、ご飯の「甘み」も感じにくくなり、無洗米はおいしくないと感じるんです。
一方で精白米は、研いだときに肌ヌカと呼ばれる表面のヌカは落ちますが、完全に落ちるわけではないのでおいしさにプラスされます。
米肌が破れたところから水を吸いやすく、デンプンも外に出やすくなるのでふっくらもっちりで甘いご飯になります。
無洗米は美味しく食べられないの? いいえ、「空研ぎ」しましょう
それでは、無洗米はある程度、味を諦めたほうが良いのでしょうか? 実は、無洗米でもおいしくなる方法があるんです。
このように無洗米を水を入れずに、空研ぎして米肌を傷つけてあげましょう。これでお米が水を吸いやすくなります!
答えは「1回洗う」です。ヌカには栄養分が詰まっています。でもヌカそのものは食べられないので、食べる前に1回洗ってヌカを洗い流すのがヌカ漬けの基本です。
お米を室温で保管してませんか? 知ってる人は冷蔵庫に保管する
お米はどこに保管していますか? たいてい室温で保管することが多いですが、台所は火を使ったり日光が入ってきたりして高温多湿になりやすいんです。だからあまり保存場所として適切ではありません。
そこでお米の保管場所として選びたいのが「冷蔵庫」。冷蔵庫の中は常に低温なのでお米の保管にはぴったり! でも気をつけたいのが保管方法です。
冷蔵庫に保管する場合は「密封」が重要。これをしないとお米が乾燥してしまうんです。
ジップロックや冷蔵庫用の米びつを使えばかんたんに保管できますが、空のペットボトルを使えば米びつがわりになるのでオススメです。
料理酒と乾燥昆布を用意! 古くなったお米がおいしくなります
「古くなったお米…おいしくないから捨てちゃえ」の前に、やってほしいのが料理酒と昆布を入れて炊く方法。研いだお米に料理酒とこんぶを入れるだけで、古い米の酸化してできた脂肪酸から生まれる嫌な臭いがなくなります。
料理酒の量は、お米1合対して小さじ1/2です。
昆布は5cm角程度です。
材料といっしょに炊くだけで、おいしさが復活します。
いかがでしたか? 今回紹介したお米がおいしくなるワザは、どれもすぐにできるものばかりです。とくに無洗米の人は今からすぐできるので、今日のご飯は空研ぎして炊いてみてくださいね。