恐怖! 毎日の寝不足が重大な病いにつながる
忙しいとついつい寝不足になりがちで……という人は多かと思いますが、実は寝不足には重大なリスクがあり、決して軽視してはいけないものなんです。
編集部が専門家に聞いたところによると、睡眠による体の回復が不十分なまま疲労が蓄積されると、生活習慣病や認知症のリスクが上がることもあります。
たかが寝不足と侮っていると、体を壊してしまうかもしれません。忙しくてもできるだけ「良い」睡眠時間を確保したいものです。そこで今回は、やりがちだけど、実はやってはいけない寝方を紹介します。
日曜は寝だめ……はしちゃダメです!
サラリーマンあるあるのひとつに「日曜は昼まで寝てる」がありますよね。しかし朝起きずに寝続けていると、体内時計が狂って体がだるくなり、体にはよくないそう。休日もいつも通りの時間に起きることが大切です。
だけどもっと寝たい! という人は、一度起きてしまえばあとはまた眠ってもOKなので、いつもの時間に一度起きて朝食を摂るなどし、体を一旦目覚めさせましょう。そのうえで、日中昼寝をするのがオススメです。
床で寝てしまうのは思った以上に体に良くない!
疲れすぎて帰宅後バタンと床に倒れ、正体不明のまま寝入ってしまい、気づいたら朝……という経験をしたことがある人もいるはず。
クッション性のない床で寝ると、全身がダメージを受けてしまいます。確かに床で寝ちゃうと、起きたとき体中がギシギシと痛いですよね。「ちょっとくらい平気!」と思わないで、疲れていても頑張ってベッドまでは行きましょう。
寝るときの服装はなんでも良いわけじゃない
寝るときの服装は、パジャマ派やスウェット派など様々ですが、ベストな服装は「寝返りを邪魔しない」ものなんです。フードやジッパー付きのものは、着ている人も多いと思いますが、実は眠りの妨げになるので避けたほうが良いでしょう。
他には、体を締め付けないもの、ワンサイズ大きめのものなどがオススメです。
[おまけ] いびきや歯ぎしりってどうしてなるの?
最後に、睡眠中に無意識でしてしまう、いびき・歯ぎしりの2つの行動についてお話しましょう。
まずは、「いびき」からです。いびきは気道がふさがるため、空気の通りが悪くなることが原因で起こります。枕が高すぎると気道を塞いでしまうので、いびきがあると言われた人は、まずは枕を低めのものに変えてみてはいかがでしょうか。また、肥満体質の人やお酒をよく飲む人も、気道がふさがりやすいので注意しましょう。
一方、歯ぎしりの原因には、虫歯や歯周病、かみ合わせの悪さにあります。日中のストレスが大きくなれば、歯ぎしりも強くなる可能性があります。
(画像:© metamorworks - Fotolia.com)
中には歯ぎしりが強く、歯のエナメル質が削れて神経がむき出しになったというケースもあり、そうするとちょっとした刺激でも強烈な痛みが襲い、食事もままなりません。
[おまけ2] 眠りの悩みって何科に行けばいいの?
それでは、眠りの悩みに対処するには、病院の何科が良いのでしょうか。オススメは「睡眠外来」。不眠症に悩む人は、心療内科や精神科を受診することが多いですが、原因を明確にし適切な処置を行うためにも、睡眠外来を受診するのがベストです。
日本睡眠学会のホームページでは、自宅近くの睡眠外来を検索できます。ちなみに、原因がすでに分かっている場合は、こちらも参考にしてみてください。
・ストレスが原因の場合→心療内科や精神科
・歯ぎしりや食いしばりが原因の場合→歯科
・いびきや無呼吸が原因の場合→耳鼻咽喉科
いかがでしたか? 寝ている間のトラブルは、重大な病気につながるリスクも大きいので、早めに対処しましょう!
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左:快眠セラピスト/三橋美穂さん
右:睡眠改善アドバイザー/ヨシダヨウコさん