リングマウスってなに?
マウスには標準的な形状以外に、トラックボール型、エルゴノミクス型、タッチパッド型、ペン型など様々な形状があります。そんなマウスの中でも特に変わり種なのが、プレゼンテーションマウスやエアマウス、そしてリングマウスと呼ばれる製品です。
これらのマウスはどんな姿勢でも扱え、台(机)が必要ないという特徴があります。つまり、立ったまま空中で使えるので、プレゼンテーションなどの場に最適です。
こちらがサンワダイレクトの旧モデル「400-MAW151BK」。中央の形状が少し違うようです
今回レビューするリングマウス「400-MAW151BK2」もプレゼンテーションマウス。最新製品の形状はほとんど変わりませんが、いったいどのように進化しているのでしょうか。
サンワダイレクト「400-MAW151BK2」の実力は?
サンワダイレクト「400-MAW151BK2」
- サンワダイレクトリングマウス
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2023年5月発売のサンワダイレクト「400-MAW151BK2」。2020年11月発売の旧モデル「400-MAW151BK」と比べても外見上の違いはほとんど見受けられませんが、メーカーの謳い文句では操作性が向上しているようです。
そこで、PC&周辺機器に詳しいベテラン編集者の佐久間氏と『家電批評』編集部がユーザー目線でガチテストしてみました!
テスト1:インターフェース周りはどうなの?
結果:良い意味で標準的でグッド!
「400-MAW151BK2」はその形状こそ特殊ですが、ハードウェアとしては一般的な無線タイプのUSBマウスです。
パソコンとの接続に使用するレシーバーは、USB-A規格。よって、USB-Cポートしかないパソコンで使用するにはUSC-A to C変換アダプターが必要です。
レシーバーは本体に収納できるので、これにより紛失を防止できます。電源はバッテリー式なので電池は不要。充電は本機側のmicro-B端子にUSBケーブルを接続して行います。
連続作動は約15時間と、一般的なマウスと比べると短いですが、一般的なマウスほど長時間連続で使用する性質の製品ではないので、特に問題はありません。
また、本体には電源のON・OFFスイッチがあるので、未使用時はOFFにすることでバッテリーの消耗を抑えられます。
テスト2:使い勝手は良いの?
結果:操作性は旧機種より大幅に向上した!
使いやすさを評価する前に、まずは本機の操作方法を簡単に説明します。
中央の「カーソルセンサー」はマウスカーソルの移動に使用。名称こそセンサーですが、実際にはスティック状の突起で、親指で移動したい方向に押すとカーソルが動きます。
左の「L」と書かれたボタンはマウスの左クリック。同様に「R」は右クリックのボタンです。上下のボタンでウィンドウのスクロールバーを動かせます。
本機を使用する際は、リング状のホールに人差し指を通し、操作はすべて親指1本で行います。
操作性における最大のポイントはカーソルの移動ですが、正直、一般的なマウスの代わりにするには厳しいです。特に細かい操作が難しく、ウインドウの「閉じる」、「最小化」、「最大化」ボタンのようにクリックするポイントが小さいと、カーソルを合わせるだけでも大きなストレスを感じます。
PowerPointで作成した書類のプレゼンなら問題なく行えますが、細かい操作が必要な、たとえばアプリの使い方を実践しながら解説するようなプレゼンには向いていません。
左右クリックは形状を考えればさほど違和感なく操作できました。ドラッグ操作はLボタンを長押しすることでアイコンがドラッグ状態になり、ボタンから親指を離してもドラッグが維持されます。その状態でカーソルを任意の場所に移動し、再度Lボタンを押すとドロップします。
上下ボタンはスクロールホイールと同じ役割ですが、スクロールホイールほど画面のスクロール量を細かく操作できません。
一般的なマウスと比べるとやや評価が厳しくなるものの、プレゼンテーションマウスやエアマウスの中では、かなり操作性は高いと言えます。もっとも身近な比較対象である先代の「400-MAW151BK」は、カーソルセンサーが光学式だったため、狙った場所よりカーソルの移動が短かった場合は、何度もセンサーを操作しなければなりませんでした。
しかし、後継機である本機はセンサーがスティック状になったので、押している間、カーソルはずっとその方向に移動し続けます。
エアマウスにはジャイロセンサーを使ったジャイロ式やタッチパッド式などもありますが、狙った場所にカーソルを動かすのが難しかったり、両手を使って操作しないと厳しかったりと、やはり操作性に難があります。その意味ではやはり、「400-MAW151BK2」の操作性はなかなか良しと評価できます。
普通のマウスと同レベルの操作性を求める製品ではありません。リングマウス(プレゼンテーションマウス)としての操作性は、なかなか良しです。
テスト3:プレゼンテーション時は快適に使えるの?
結論:両手が自由になり、高評価です!
本機はリング型という唯一無二な形状により、机がなく、立っていても寝ていても使えるマウスです。また、装着していても両手が自由に使えるという点も本機ならではの特徴です。
プレゼン中にスマホを操作したり、キーボードを入力しなければならない状態でも、本機を外す必要はありません。
また、重量も16gと非常に軽量なので、重さを負担に感じることはさほどありません。
普通のマウスの代わりに買うという選択肢は考えにくいですが、プレゼン時に使えるマウスを探しているなら本機は有力な選択肢になるでしょう。
どうしても寝ながらパソコンを操作したいという特殊なニーズにも対応できます。
サンワダイレクト「400-MAW151BK2」のテスト結果まとめ
最後に、サンワダイレクト「400-MAW151BK2」のおすすめポイントとがっかりポイントをまとめてみました!
サンワダイレクト「400-MAW151BK2」
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- 操作性
- 機能
- 重量
- コスパ
以上、400-MAW151BK2の正直レビューでした。使用シーンが限定されている製品なので、不要な人は絶対に不要。無理に使おうとしてもストレスが貯まるだけです。
しかし、プレゼンという本来の使い方をするなら、競合製品よりも快適な使い心地が得られます。
プレゼンの際にパソコン操作がもたついていたという人は是非試して下さい。
形状は特殊ですが、インターフェース周りは普通の充電式マウスと変わりません。