「謎」アマゾンって?

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「謎」アマゾンとは、Amazonで売っている「なんやコレ?」な謎製品に雑誌『家電批評』が独断と偏見でつけた名前です。本連載では、そんな製品たちをイジって……あ、ガチレビューします!!

今月の「謎」アマゾン:3R SYSTEMS「POWERUP 4.0 スマホ操作紙飛行機キット」

今月の「謎」アマゾン:3R SYSTEMS「POWERUP 4.0 スマホ操作紙飛行機キット」 イメージ

※画像はAmazonより

3R SYSTEMS
POWERUP 4.0 スマホ操作 紙飛行機キット
価格:1万900円

サイズ・重量:約W77×D233×H36mm・約17g(本体のみ)
動作時間:約10分(満充電)
充電時間:約30分

Amazonのレビューは?

レビュー総数は、アマゾンを見た時点で1件/星評価は5。

「素晴らしいの一言に尽きる」と絶賛のレビューがありました。

さすがにスネ夫でも遊んだことないはず

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いきなりですが、ラジコンで遊んだ思い出ってありますか? 実はありません、なんて人も多いんじゃないでしょうか。

かくいう僕もそう。ラジコンなんて『ドラえもん』でスネ夫が自慢してくるもの、くらいの非常に偏った認識です。

で、まあ、なんでこんなこと書いてるかというと、今回扱う製品がラジコンだからに他なりません。さっそく製品を見ていきましょう。

約1万円の「骨組み」に不安が高まる

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どうですか、この見た目。ラジコン=かっこいい実機モチーフという固定概念に反抗する、作って3秒で投げ出したプラモデルみたいな、無駄をそぎ落としすぎたボディ

「飛ぶわけねーだろ」「なめんな!」と思われるかもしれませんが、話は最後まで聞いてください。本製品、主翼は自分で作るというのが最大のウリなんです。

約1万円の「骨組み」に不安が高まる イメージ2

いちおう製品付属の用紙(羽の形にするための折り目が印刷されてる)もありますが、重さ20gまでかつ羽っぽい形にできるなら、なんでも主翼に使えるっぽいです。実際商品ページには、葉っぱを羽根にした写真も掲載されています。

なんか個々人の工作センスが問われそうで「めんどくさ」って感じなんですが、まぁいいや。1万円するならメーカー推奨の組み立て済みの主翼も欲しかったというのが、正直なところですけど。

もう一つの特徴ですが、本製品はラジコンなので、当然操作ができないとダメなわけです。

じゃあどうやるかと言えば、これはイマ時っぽくスマホの専用アプリで操作します。

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操作のほか、機体の設定(機動の調整など)も。

約1万円の「骨組み」に不安が高まる イメージ4

それに紙の折り方の確認(複数種あり)も可能です。

1万円のうち9800円くらいの価値はここにあると思っていいでしょう。ただ、本アプリは英語表記(iOSで使用)なので、そこだけはご注意を。あ、フライトログの機能も搭載しています。バッテリーは充電式で、アプリで残量などを確認可能です。

いざ、葉っぱを飛行機に魔改造!

概要はこれくらいにして、早速フライトを。

操作は「ジョイスティックモード」と「通常モード」の2種類があります。

ジョイスティックモード

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通常モード  

通常モード   イメージ

アプリ自体は英語表記ですが、ぶっちゃけ操作ボタンは左で速度調整、右ボタンで方向調整の2つだけなので迷うことはないです(ジョイスティックモードだとボタンは1つ)。

飛ばす際は機体を手に持ち、左ボタンを操作してスロットルを100%にして上に放るようにして飛ばします。というのも紙飛行機感覚で前に投げようとすると、機体後部のプロペラで手を怪我するかもなので……。

というか、それをやってしまい、痛い思いをしたので。はい。

そして本当に主翼はなんでもいいのかも試すため、次の4種類に変えて飛ばしてみます。

  • 1:製品付属の紙
  • 2:画用紙
  • 3:大きい枯葉 
  • 4:プラスチック板 

どう、テストメディアっぽいでしょ?(まぁそうなんだけど)

通常モード   イメージ2

主翼ですが、機種のクリップに挟み込むだけで取り付けは終了。あとはテーピングをお好みで、と簡単にできます。

で、実際に飛ばした結論を。

通常モード   イメージ3

1:飛ぶけどスピードが速く、操作にコツが必要。動きは軽快なので、慣れれば楽しい。

通常モード   イメージ4

2:ちゃんと飛ぶ。「1」より紙の重さがある分、適度にスピードが落ち操作しやすい。ただ、急な旋回などは無理。

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3 : 飛びはするけど、操作する前にすぐ落ちる。

4:結構スピードが出る製品とわかったので、ケガが怖くて試してない。

遊び方としては「2」のような重い紙で操作に慣れてから「1」のような軽い紙を使用した機体に移行するのがいいですかね。

一応補足しとくと、さっきから軽い紙と書いて特別感出してますが、ただのコピー用紙です。

あと、なんというかオチ要因と思っていた枯葉が一応飛びはしたので……まぁ飛んでくれるのはありがたいのですが、ほらその、文章の流れ的にね、わかるよね、ねっ!? って感じです。

また操作モードについては、ボタン一つのジョイスティックモードの方がスマホの持ち方と相性が良く使いやすかった印象です。

広い場所で腕を磨きましょう

広い場所で腕を磨きましょう イメージ

というか、そもそも下手すぎて10秒以上飛ばすことできなかったのでどのツラ下げて書いてるんだ、って話ですが勘弁して。経験者ならうまく飛ばせるはず、知らんけど。

ちなみに本製品で遊ぶ際はわざわざ書くことではないと思いますが、広くて誰もいない室内をオススメします。理想を言えば体育館とかね。

広い場所で腕を磨きましょう イメージ2

いや、外とかでもいけそうですけど風とか吹いたら吹き飛ばされそうだし、そもそも対人トラブルの元になりそうなので。まぁ広い庭とかあるなら話は別ですけど……そう考えると、ラジコンってやっぱりブルジョア向けの娯楽なんでしょうね

あ、なんでスネ夫ばかりがラジコンを持ってるのか、謎が解けました! ということで、結論。好きにラジコンを飛ばしたいなら、上級国民になれ!

ではまた、次回。