「謎」アマゾンって?
「謎」アマゾンとは、Amazonで売っている「なんやコレ?」な謎製品に雑誌『家電批評』が独断と偏見でつけた名前です。本連載では、そんな製品たちをイジって……あ、ガチレビューします!!
今月の「謎」アマゾン:IGOKOTI「インテリジェント爪楊枝入れ」
IGOKOTI
インテリジェント爪楊枝入れ 感応センサー スマートボックス IGOKOTI
実勢価格:3280円
サイズ・重量:約85×D85×H100mm・約280g(電池なし)
Amazonのレビューは?
レビュー総数は、アマゾンを見た時点で385件/星評価は4.3。
「手をかざすと、まるで手品のように1本の爪楊枝が浮き上がってきます」などのレビューがありました。
爪楊枝を出す。さぁ、これ以上何を求める?
コロナ禍以降、それまではあまり見かけなかった色々なモノのトレンドが生まれましたよね。
たとえば「リモート会議用◯◯」とか。「非接触」もそんなキーワードの1つです。
で、今回はそんな感じのアイテムを見つけたので色々いじろうかなと。
ちなみにここまで書いてアレですが、別に今回のアイテムが「コロナ対策」などと謳っているわけではないので、勘違いはしないように。
さて、早速アイテムの登場です。その名も「インテリジェント爪楊枝入れ」(商品ページより抜粋)。
なんというか、インテリジェンスのかけらも感じさせない直球ネームですが、要は、センサー感知式の爪楊枝入れです。
なんと手をかざすと自動で! 爪楊枝が!! さっと取り出せるんです!!!
......はい、テンションで押し切ろうとしましたが、ホントにできることはこれだけ。近年の家電製品といえばスマホを筆頭に多機能なのが当たり前ですが、それに真っ向から立ち向かう硬派なアイテムと言えるでしょう。
もしこれが「令和最新 爪楊枝入れ」みたいな名前だったら、謎に発光したり、USBに繋がったりしたんでしょうが、それすらなしのシンプルさ。
ああ、なんという漢気! なんという職人気質!! 爪楊枝を出しながら高倉健の声で「自分、不器用ですから」とでも言いそうな佇まいがありますよ。まぁ、ただの爪楊枝入れなんですけどね。
あったら意外と便利かもしれん
前置きはこれくらいにして、使い勝手などなどに触れましょう。
本製品は電源として単4電池×4本を使用。で、あとは本体後ろに爪楊枝を入れ、本体を軽くゆすり、中の爪楊枝をならしたらセット完了です。
ちなみに爪楊枝は100本ほど入ります。で、センサー部分に手をかざせば、爪楊枝が横になった状態で「ウィン」と登場します。
以上、なんとも愚直なマシーンです。
肝心のセンサーですが、手をかざした際に反応するのは、およそ本体から5cmほどの距離まで。それより遠くなると、あまり反応はしませんでした。ちなみに、手以外(スマホや封筒など)をかざしても反応することがありました。
かざす時間は1秒以下でオッケーです。と言っても、猫パンチの如く「シュッ」とセンサーの上を高速で潜らせると反応はしません。爪楊枝が出てくるまでのラグはほぼなし。
どうですか、この一本気なまでの仕事ぶり。もはや職人です。やはり本製品は「漢」向けアイテムと言って間違いないでしょう。
あと、机などの平らな場所に設置しないと、いくら手をかざそうが反応はなし。また、まれに中で爪楊枝同士が干渉するためか、取り出し口に楊枝がつまるトラブルが起こります。と言っても、手ですぐにつまりは取れるので大したことじゃないんですけどね。
総評すると、漢気は疑いようがないとして、まぁアレですよ。モノ雑誌とかが使いがちな表現で言うところの「地味だけど便利」ってやつです。
割り箸バージョンを希望
実際、爪楊枝って口に入れるモノなので、なるべく他人の手とかで触れてほしくないわけです。
ご時勢もありますしね。ほら、ごはん屋さんとかに行っておじさまが爪楊枝入れに「ガサガサ」っと手を突っ込んで、乱雑に取り出す様を見ると色々考えますもん。
というかおじさまに限った話ではありません。この連載のライターの居住地・ 高田馬場近辺のごはん屋でも同じような光景が、早大生によって繰り広げられているわけです。
卒業生の僕が言うのもなんですが、あの人たち細かいことは気にしないというか、泥臭いというか、スマートさがないというか、要は野蛮なんで。やっぱ早稲田より慶應だよな。
でも、この「インテリジェント爪楊枝入れ」ならそんな心配はなくなる! なんてったって「非接触」だから!
ということで、世のお食事処はぜひ導入を考えて欲しいアイテムです。
そんなに高いモノでもないし、何より1本づつ出てくるのがうれしいんですよ。
デリカシーのない人がやりがちですが、複数本を一気に取り出す&しかも一本しか使わず残りは戻す、という行為も防げますからね!
.....と、今さら思ったんですが、僕、爪楊枝使わないのでなんの関係もねんだわ。
いや、爪楊枝ってなんか歯茎とか傷めそうで怖くないですか? モノとして問題はないので、もし本製品の派生が出るなら「インテリジェント割り箸入れ」とかを希望したいところですね。そっちの方が普通に需要ありそうだし。
このアイデア、メーカーさんパクっていいですよ(使用料は払ってね)。
ということで、また次回。