「謎」アマゾンって?
「謎」アマゾンとは、Amazonで売っている「なんやコレ?」な謎製品に雑誌『家電批評』が独断と偏見でつけた名前です。本連載では、そんな製品たちをイジって……あ、ガチレビューします!!
今月の「謎」アマゾン1:ホーマーイオン研究所
「メンタルヘルスケア パルスイッチ」
ホーマーイオン研究所
メンタルヘルスケア
パルスイッチ
実勢価格:9900円
サイズ・重量:約110×34×33mm・約40g(電池なし)
モード・タイマー:リラックス・アクティブ:各15分 ハンドケア:16分
Amazonのレビューは?
レビュー総数は、アマゾンを見た時点で14件/星評価は3.6。
「これを握って寝ると気持ちが落ち着き15分も持たずに眠っています」などのレビューがありました。
今月の「謎」アマゾン2:surnews
「USB給電式 発熱できる寝袋」
surnews
USB給電式 発熱できる寝袋
実勢価格:5999円
サイズ・重量:約W190 (+ 30・頭部分)×D75cm・約2400g
モード・タイマー:高温50℃・中温40℃・低温度30℃
Amazonのレビューは?
レビュー総数は、アマゾンを見た時点で150件/星評価は3.8。
「電気を入れてみると良い感じで暖かくなりました」「耐久性はしばらく使用してみないと判りませんが、サイズ的には意外と良い感じ」などのレビューがありました。
ネタの選定ミスりました……
今月はまさかの2製品。どういう風のふき回しかというと、
僕:「これ(パルスイッチ)やりたいんですけど」
『家電批評』編集長:「絵面地味だから、寝袋と組み合わせで。キャンプっぽくって、夏らしいし。あ、パルスイッチ持ちながら寝るってどう?」
という流れで、要は考えてないってこと。どうもありがとうございました。
ということで、最初は大人しく言われた通りパルスイッチを持って寝袋に入ろうと思ったんですが、届いて気づいたんですよね。
この寝袋、冬用だった……。
確かに商品名に「USB給電式 加熱寝袋 発熱できる寝袋 」とあるので、見ずにポチった僕が悪いんですが……たまにはそういうこともありますよね。
ちゃんと温度を測ります
で、クーラーがんがんにより激冷えの部屋で、この「USB式加熱寝袋」に入るのか?
小泉セクシー進次郎元環境大臣が聞いたら、「わざわざ冷房をつける部屋で加熱寝袋に入るのは、SDGsが叫ばれる昨今において、いかがなものかと思う。だからこそ、冷房をつける部屋で加熱寝袋に入るのはよくないと、そう思っています」とでも言われそう。
そんな方法を試すほどの胆力はないですし、ここ最近の暑さに加え「こんな原稿料でやってられるか!」という気持ち(イライラ感)が勝ったので、大人しくサーモレコーダーを仕掛けて温度を測定する方法でこの寝袋の実力を測ることにします。
まぁ、あれです、もしこの寝袋がよかったら、冬キャンプに向けて今のうちに買って!という感じです。
さて、この間違って買った寝袋、先ほど少し書いたように「加熱」が可能。
方法はシンプルで、モバイルバッテリーを使うだけです。
肝心の加熱性能ですが、ラボ室長が測定してくれたので、以下を参考にどうぞ。
うん……ごくごく普通の寝袋でした。
温度変化と寝袋に付けたセンサー(センサーの位置は上から1、2、3、4)
※2時間経過後にモードを「中」→「強」に変更
時間 | 1 | 2 | 3 | 4 |
0分 | 26.0 | 25.3 | 25.4 | 25.4 |
240分 | 48.1 | 24.9 | 25.1 | 46.8 |
はい、まぁ普通といった感じですかね。
「めっちゃ温度上がったら面白いじゃんww」とか思ってたので、一番困るんですよね、こういうの。
サーモで確認したところ、寝袋全体に熱線は入ってなくて、4か所の発熱体が熱くなる構造のようです。
(センサーを設置した②③の箇所には発熱体がなく、温度は上がりませんでした)
注意点としては実際に冬の野外で使うと、ここまで温度が上がらない可能性があること(計測時の室温は24.5℃)。
また、今回は25600mAhのモバイルバッテリーを使用したため、そこから計算すると高温モードで7時間半は使えることになり「一晩中使えるじゃん」という話になるんですが、より一般的な10000mAhのものだと2時間48分しか使えないことに……。
それまでに寝付ければいいんでしょうが、切れたら寒さで目を覚ましちゃうかもしれません。
でも、冬キャンプする人なんて他にも防寒グッズ持ってるはず、きっと。加熱が止まっても、どうにか解決するはず。
以上、キャンプに興味のかけらもない人間からの偏見でした。
寝袋の基本、寝心地はどうなのか?
触り心地はざらつきとかもなく、よかったですね。
とりあえず入ってみましたが、軽く寝苦しさもあまりなかったです。
ただ冬用だからか、僕が下手だからなのか、しまうのが大変。寝袋ってもっとコンパクトにパッとしまえるイメージがあったのでそこは気になりました。
車中泊なら、車に入れっぱなしでいいので楽に使えるかもしれないですね。
手のひらがざわつく意識集中アイテム
ということで、毒にも薬にもならない寝袋の次は、来ました「パルスイッチ」。こいつは手に持って使用するメンタルヘルスケアアイテム。
握って手のひらに刺激を与えるだけで意識の集中やリラックス効果が期待できるそう。単4電池が必要ですが、意識が集中できるなら安いものでしょう。
とりあえず「リラックスモード」に設定し、握ってみます。最初はなにも感じなかったのですが、出力を調整すると手のひらから手首あたりに痺れ?のような刺激が。いや、痺れというより、手のひらで小さい何かが動いている感じ?
とにかく、モゾモゾ&ウゾウゾした謎刺激は感じられます。正直「何もないんじゃないか?」と思ってたので、これは意外。
ただ、本体背面の電極(おそらく刺激発生スポット)が正しい位置に来ないと刺激を感じられず、その微調整が面倒です。
握っても何も感じられず「あれ、壊れた?」と思って握り返したらウゾウゾした刺激が……ということが何回かあったので。
また、モードは全3つあり、それぞれで推奨される使用タイミングが違います。
本当に意識は集中できた?
で、肝心の使ってみた印象。
何を隠そうこの原稿を書く前に、僕は「意識の集中をしたいとき」に使える「アクティブモード」を使用してから、作業に取り掛かったわけですが、どうですか今回の原稿の仕上がり?
いつもより良さげでしょうか?
個人的な事情であれですが、週明けに(これを書いてるのは土曜日)意中の女性との食事を控えているので、まったく集中できてません。
あ、もしかして、アクティブモードのおかげで食事の方に対する思いが活性化されたということ?
もしかして、当日もこいつを握って食事に行った方がいいかもしれませんね!
使用方法のところに「ここぞという時」とありますし。
もしかしたら「付き合ったきっかけはパルスイッチでした!」ということもあるかもしれないですね、いやーまいったなー!
……というありもしない展開を妄想していたら、虚しくなったのでここら辺で終わります。
「結局パルスイッチはどうなんだよ!」ということについてですが、個人的にはイマイチですかね。やはり手への異物感が拭えず、なんかしっくりこないという感じでした。
まぁ、こういう系のアイテムは人によって使ったみた印象は大きく異なると思うので、これぐらいのゆるい感想で許してください。
ということで、また次回。