「ガーシー本」ベストセラー中!伝説の編集者のPC不要な仕事術とは?
出版社の広告・営業マンから編集者に転身。以後、堀江貴文氏の著書『多動力』(幻冬舎)、前田裕二氏の著書『メモの魔力』(幻冬舎)など数々の話題作を手掛け、2018年には自著『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス)もベストセラーとなった箕輪厚介氏。
その仕事ぶりは幻冬舎社長・見城徹氏に「僕以来、久しぶりに出てきた、編集者の天才」と言わしめ、堀江貴文氏、格闘家の青木真也氏、放送作家の鈴木おさむ氏ら、各ジャンルのイノベーターが厚い信頼を寄せています。
2022年8月には、YouTubeで芸能界の裏側を暴いて大きな話題を呼び、政界入りも果たした東谷義和氏の著書『死なばもろとも』(幻冬舎)を編集。Amazonの売れ筋ランキングでも連続総合1位を獲得するなど大ヒットを記録しています。
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※写真はAmazonより
死なばもろとも
実勢価格:1650円
箕輪さんの仕事道具は?
- 仕事道具1:スマホ
- 仕事道具2:iPad
箕輪さんは仕事の道具をスマホとタブレットに限定し、会社にもPCにも縛られず圧倒的なスピード感で仕事をこなします。
上の写真は話題の本『死なばもろとも』の製作アイディアがいくつも書かれた実際のメモ。思いついたら、とにかくすぐ書き込むそうです。
実際にどのようにスマホとiPadを活用して仕事をしているのか、その仕事術について箕輪さんに語っていただきました。
半年前まではiPadも使わず仕事をしていた
− お仕事で活用される道具は、どんなときもスマホのみなのですか?
箕輪さん:スマホとiPadのみで、パソコンを使うのも珍しいくらいです。だからといって、全然スマホに詳しいわけでも、こだわりがあるわけでもなくて、最新機種を使ってるのも死ぬほど失くすから。
いま使ってるスマホも、この間プールでダメにしちゃって買い替えたので、使い始めて1週間くらいです。iPadは買い替えて2、3カ月かな?
半年前まではiPadも使ってなかったんですけど、起業家のけんすうさんにもらって使ったら、超便利すぎてめちゃくちゃびっくりして。それで周囲にも勧めたら「前からみんな使ってるよ」と言われました。
− 確かに、一度知ったらもう戻れない便利さですよね。
箕輪さん:それこそ出版的なゲラ作業(書籍を出版する前のすべての内容を確かめる校正紙=ゲラの確認・修正作業)も、iPadがあれば他は何も使わないですね。
僕、普段からほとんど会社に行かないんですけど、iPadを使いだす前、紙を使うゲラ作業のときだけは、出社しないわけにいかなかったんです。
めちゃくちゃ面倒だけど、地方に行くときとかも「この日はゲラが出るから1日ズラさなきゃ」って予定を調整したりしてて。
− iPadでどのようにゲラ作業をされていますか?
箕輪さん:“GoodNotes 5”というアプリを使っています。誰だったか覚えてないけど「PDFでゲラ作業するならこれがいいよ」って教えてくれたんです。PDFに手書きで赤字を入れられるし、管理権限を共有すれば同じデータに何人でも書き込めて、変更履歴も共有できる。
僕が入れた赤字を転記したゲラ、校正者の赤字を転記したゲラ、さらに著者の赤字を転記したゲラという具合に、同時に複数のゲラが発生したり、その赤字をひとつにまとめるムダな作業も必要ないです。iPadひとつで全作業終了するので。すべてが劇的に変わりましたね。
“PCで”とか“会社で”にこだわるとツラくなる
− メインの仕事道具のスマホについても、どのように活用されているか教えてください。
箕輪さん:普段使うのは“メモ”と“ZOOM”くらい。メモはキャッチコピーを書いたり、ざっくりToDoリストを書いたり、思い浮かんだことは全部書き込むアイディアリストみたく使ってます。
出版業界は「いちど紙に書かないとダメだ」とか、「パソコンじゃないと仕事はできない」って意見が根強いし、実は僕も昔はそう考えてました。でもそうすると、仕事の立ち上がりにめちゃくちゃエネルギーが必要になるんですよ。
− 確かに、仕事に取り掛かる前のプレッシャーやストレスは身に覚えがあります。
箕輪さん:だから今はできるだけ「いや、全部スマホでできるだろう」と自分に言い聞かせて。昔はパソコンで書いてたAmazonに載せる単行本の説明文とかも、全部スマホで書くことにしたんです。
そうやってスマホだけで作業が完結できるようになると、全部の仕事がベッドで寝っ転がりながらできるんですよ。僕は毎日だいたい6時から10時の間に、仕事の返信とか文章を書くような、いわゆるパソコンの前でやるデスクワークを、全部布団の中で終わらせちゃいます。
昔はその3~4時間のデスクワークのために朝起きて着替えて、電車で1時間かけて幻冬舎に行って、パソコンを立ち上げて……ってやってた。ある種、それが仕事前の儀式みたくなってましたけど、それって自分で勝手に『サラリーマンはそういうもの』と思い込んでただけ。
実際、スマホで全部できるようになった今の方が、周りからは寝転がって適当にやってると見えたとしても、断然仕事量は多くなりました。
− 言われてみれば、仕事はパソコンが必須と思っているのも固定観念ですね。
箕輪さん:それにスマホで長文が打てるようになると、移動中も含め、日常のすべての時間を全部仕事時間にできるんです。だから僕、死ぬほど返信が速いんですよ。見た瞬間に秒で返すので、『bot』と呼ばれてます(笑)。
スマホで全部の仕事ができると、仕事がたまらないのもデカい。僕も昔は『これは会社に持ち帰って、パソコンでじっくり処理しよう』とかやってたけど、今はもう完全になくなりました。
世界中のどこにいても同じように仕事ができる
− 仕事をスマホに切り替えたのはいつ頃からですか?
箕輪さん:いつだろう? 切り替えたのは、ホリエモンの影響が強いんです。ホリエモンって、ものすごい仕事量を全部スマホでやってるんですよ。彼はすごくせっかちで合理的な人だから、無駄なことを嫌う。
一緒に遊びに行ったりすると、そこでも鬼のようなスピードで全部の仕事をやってるんですよ。あのものすごい文字数のメルマガも、全部スマホで打ってるんです。
それを見た時に「あ、俺ってパソコンでやってるから効率が悪いんだ」って痛感したんですね。
− 先ほどメモをアイディアリストのように使っているとおっしゃっていましたが、どのようにメモされていますか。
箕輪さん:思いついた順番に、全部新規作成でメモしてます。書いたメモの整理もしないですね。書いたことの8割は結局忘れるけど、本当に使えるアイディアは、何度考えても同じ内容を思いつく。スマホのメモに残ってれば、見返すのもラクなんです。」
− 見返すときに調べやすいよう、見出しをつけますか?
箕輪さん:まったくつけません。僕はメモは見出しをつけなきゃと思った瞬間にめんどくさくなるので、できるだけこの瞬間にめんどくさくなくできることを最優先にしています。
僕、ダイエットがめちゃくちゃ苦手なんですけど、ダイエットが得意な人は日常の動線を階段にするとか、そのレベルのことを自然にちゃんとできる人だと思う。痩せるために「ジム行くぞ!」って気合い入れる人ほど、すぐやめちゃうじゃないですか。
仕事も同じで、すごい気合を入れるとむしろ効率が悪くなるので、普通に生きてる中でやってく方がいい。だから僕はプールでもサウナでもスマホで仕事してるし、地方行っても、海外行っても、基本それで仕事が制限されることがない。
環境とかモノにこだわり過ぎると、それがなくなったときに何もできなくなるけど、僕は現状、スマホとiPadがあれば世界中のどこにいても、まったく何も変わらないんです。
起きている間はすべて仕事時間
どんな時間・場所でもアイディアが思いつけばメモし、連絡は見た瞬間に返信。箕輪さんいわく、「起きている間はすべて仕事時間」だそう。「仕事をためてしまうストレスはない」という、1日のスケジュール例を教えてもらいました。
箕輪さんのスケジュール例
▼【6:00】
起床。スマホで連絡や確認などデスクワークをこなす。
▼【10:00〜】
取材やコンサルなどデスクワーク以外の仕事をこなす。
▼【15:00】
一旦、店じまい。以降もサウナや飲みに行ったりしながらスマホを使って連絡や確認作業などを行う。
おわりに
以上、売れっ子ビジネスマン、箕輪厚介さんの仕事術でした。
スマホを使えば仕事はベッドでもできると、デスクワークは朝7時から布団の中で片付ける箕輪さん。「最優先するのは仕事へのハードルを下げること」だそうです。
この、極限まで“時間効率”を上げる仕事の流儀、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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