エンディングノートとは?
終活とは、「人生の終わりのための活動」のこと。「もしも」のときに備えて健在なうちに始めたほうが良いと思いつつ、現役世代の方々は「終活はまだ先のこと」と捉えている人が大半ではないでしょうか。
「持ち物の整理」や「遺言の用意」と並んで、終活の代名詞とも言える「エンディングノート」ですが、エンディングノートを書くことでどのようなメリットがあるのでしょうか? 今回は、終活コンサルタントの齋藤隆さんにエンディングノートにまつわるアレコレを聞いてみました!
エンディングノートは残された人のためのもの
エンディングノートに本人の意思や情報を書いておくことで、のこされた家族が様々な決め事や手続きを進めやすくなります。
備忘録としての役割も果たしてくれる
たとえば、家族が入院したときに加入している保険商品を確認したり、財布をなくしてクレジットカードを止めることになったときに、それらの情報をまとめておけば、手続きがスムーズに。
「これからの人生」をより良くしていくヒントに
エンディングノートは、遺言書や葬儀といった死に向けた準備に役立てるという側面のほか、自分のいままでの生き方を振り返り、今後の未来を考えていくためのツールとしても使えます。
エンディングノートというと死ぬ少し前に書くものというイメージがあるかもしれませんが、老後に向けた資産形成を考えたり、これからやりたいこと・行きたいところを思い描いたりと、セカンドライフをより良く生きる計画を立てるためにもぜひ活用していただきたいです。
エンディングノートの種類とおすすめ活用方法は?
ここで、齋藤さんに教えてもらったエンディングノートの種類とおすすめの活用方法をいくつかご紹介したいと思います!
若い世代は、備忘録として実用的なものを選ぶと◎
葬儀・お墓・遺言書などの準備にはまだ抵抗を感じる……といった場合には、デジタル関連など現在の生活でも役立ちそうな情報をまとめられるエンディングノートを選ぶと良いでしょう。
デジタル口座のIDやパスワードといったものは、紙に書き留めておかずに全部スマホの中に入ったままになっていることが多いです。iPhoneの場合、本人以外が起動させるのは難しく、プロに数万円〜10万円で解析を依頼しても起動できなかった……というケースは結構あります。スマホの故障・紛失時はもちろん、本人が亡くなった時を想定して、エンディングノートに記録しておくと安心です。
親が元気なうちに、一緒に情報を確認しておくのもアリ
たとえば親が要介護になったり、急に入院することになった場合、延命治療はどうするのか、本人の意思を聞いていないと判断に迷いますよね。また、いざ親が亡くなったとき、家のことや資産のこと、葬儀に誰を呼ぶのかといったことも、親が生前整理していなかった場合はトラブルの元になります。介護や医療、遺言などの項目が充実したエンディングノートを活用して、あらかじめ擦り合わせしておくことをおすすめします。
そろそろ親が介護が必要になりそうだというときに、「これ書いておいてね」と言ってエンディングノートを渡しても、すんなり書いてくれることはほぼゼロです。子が自分で書いてみたものを見せてみたり、親の話を聞きながら一緒に書き進めるといった使い方が良いと思います。
家系図や自分史が役立つ場合も
家系図や自分史には振り返る楽しさもありますが、家系図から法定相続人をたどったり、自分史に記した引っ越し履歴が戸籍謄本を取り寄せる際に役立つケースがあります。
おひとりさまやおふたりさま世帯の場合、家系をたどって相続の権利がある人たち全員で遺産を分配しなければならず、その際に家系図が手がかりになります。また、親族のいないおひとりさまは身元保証人を立てる、子がいないおふたりさまは遺言書に遺産の分配を明記しておく、と言った対策も必要となります。
終活の勉強には情報量が多いものや書籍系がおすすめ
終活の全体像を把握しておきたい人は、情報が詳しくまとめられているものや、書籍タイプを選ぶといいでしょう。
エンディングノート20商品を評価比較!
今回は、Amazonや楽天などのネット通販で人気のエンディングノート20商品を編集者目線でテスト。「備忘録用」「終活用」「自分史用」「書籍系」「手帳・ファイル型」の5カテゴリーに分けてランキング化しました!
評価項目は以下の通りです。
- 情報量[配点:10点]:終活に必要な情報が充実しているかどうか
- 見やすさ・書きやすさ[配点:10点]:文字や記入欄の大きさ、色合い、構成などをチェック
- 使い勝手[配点:5点]:付属品の有無、サイズ感など
- (自分史用のみ)自分史要素・振り返りやすさ[配点:10点]:娯楽要素や見やすさを中心に評価
以上を踏まえて、さっそくランキングへとまいりましょう!
備忘録用エンディングノートのおすすめは?
まずは、家族との情報共有に役立ちそうな、備忘録用エンディングノートのおすすめランキング7選からご紹介します!
1位: コクヨエンディングノート もしもの時に役立つノート
コクヨ
エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101
実勢価格:1155円
サイズ:6号(セミB5)
寸法:タテ252×ヨコ179mm
枚数:32枚(64ページ)
紙質:中紙/上質紙・帳簿用紙[特厚口]100g㎡
製本様式:糸かがりとじ
付属品:オレフィンカバー付き・ディスクケース付き
▼採点結果
- 情報量:6/10点
- 見やすさ・書きやすさ:8/10点
- 使い勝手:4/5点
- 合計:18/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング第1位は、コクヨ「エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101」です! インクがにじみにくく保存に適した筆記用の上級紙を採用し、万年筆やサインペンでの筆記にも適しています。この書き味の良さは、文具メーカーの製品ならでは。
相続などに関する情報がイラスト付きでわかりやすく解説されています。記入欄や文字は全体的にやや小さめですが、ナチュラルな色合いで読みやすいです。
ディスクやカードなどの小物が収納できるケース付き。
財布を落としてクレジットカードを止めなければいけない時、加入中の保険の情報を見直す時など、日常の端々で必要な情報を一元化するのに役立つノートです。相続や遺言の基礎知識まで網羅しつつも、非常にとっつきやすいつくりになっています。
1位: 学研プラス 新時代対応! もしものための安心ノート
学研プラス
新時代対応! もしものための安心ノート
実勢価格:1320円
寸法:18.2×0.8×25.7cm
枚数:94ページ
▼採点結果
- 情報量:8/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:18/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング同率1位は、学研プラス「新時代対応! もしものための安心ノート」でした。
本書は2冊に分かれており、『お助けガイド』には『書き込みノート』を記入するうえで知っておくといい情報や、書く際のポイントなどを解説しています。
『書き込みノート』には、現在治療中の病気やかかりつけの医療機関といった緊急医療情報を記入する欄が設けられており、該当ページにはさんで目印として使えるシートも付いています。
読み物と書くノートが分かれているのは画期的。また、デジタル資産に付いてのページにはサブスクやネットショッピングなどの項目も盛り込まれており、まさに令和という時代に即したエンディングノートです。
3位: 主婦の友社 書いて安心 エンディングノート
主婦の友社
書いて安心 エンディングノート
実勢価格:1078円
単行本(ソフトカバー):80ページ
▼採点結果
- 情報量:7/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:17/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング第3位は、主婦の友社「書いて安心 エンディングノート」です。
内容は、お金や資産のことから葬儀・お墓のことまで、バランスよく網羅。インデックス付きで参照したいページにすぐアクセスできます。落ち着いた緑色を基調としており、文字の大きさは中ぐらいです。
ロングセラーのエンディングノートは、過不足のない内容といった印象です。「書いやすいところから始めましょう」「コピーやプリントアウトしたものを貼ってもOK」といったハードルを下げてくれる言葉もありがたい。
3位: 主婦の友社 おひとりさまのはじめてのエンディングノート
主婦の友社
おひとりさまのはじめてのエンディングノート
実勢価格:1320円
単行本:72ページ
寸法:18.2×0.5×25.7cm
▼採点結果
- 情報量:7/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:17/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング同率3位には、主婦の友社「おひとりさまのはじめてのエンディングノート」がランクイン。
各テーマの情報量が多く、書き込む量は少なめなので、終活を意識し始めたばかりの初心者でも書きやすそうな印象です。また、付録のライフ&マネープラン表を活用することで、今後の人生を生き生きと暮らすヒントになりそうです。
お金、デジタル資産、健康、死後のこと……と、当面の優先度が高い順に項目が並んでいるので、30〜40代が読んでもしっくりくるはず。
5位: 主婦の友社 未来を見つめるエンディングノート
主婦の友社
未来を見つめるエンディングノート
実勢価格:1320円
単行本(ソフトカバー):80ページ
▼採点結果
- 情報量:7/10点
- 見やすさ・書きやすさ:6/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:16/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング第5位は、主婦の友社「未来を見つめるエンディングノート」です。
構成は3位の「書いて安心 エンディングノート」と似ていますが、こちらの誌面はピンク色を基調としており、華やかな印象。やや蛍光がかった色味のため、目が少しチカチカします。
素敵なイラストが散りばめられ、ノートマーカーも付いています。
6位: 秀和システム 未来に向けてスッキリ整理する! 新エンディングノート
秀和システム
未来に向けてスッキリ整理する! 新エンディングノート
実勢価格:1100円
著者:若尾 裕之
単行本:79ページ
寸法:18.2×6.5×25.7cm
▼採点結果
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:15/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング第6位は、「秀和システム「未来に向けてスッキリ整理する! 新エンディングノート」です。
コロナ禍の「新しい終活様式」と銘打ち、延命措置や葬儀のあり方を考えるページのほか、デジタル遺産の項目も充実しています。
中身は水色を基調とし、落ち着いた風合い。文字と記入欄はやや大きめなので、見やすさ・書きやすさはまずまずでした。
7位: NHK出版 もしもの時に家族をつなぐ 書き込み式 エンディングノート (生活実用シリーズ)
NHK出版
もしもの時に家族をつなぐ 書き込み式 エンディングノート (生活実用シリーズ)
実勢価格:825円
ムック:80ページ
著者:本田 桂子
▼採点結果
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:4/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:12/25点
備忘録用エンディングノートのおすすめランキング第7位は、NHK出版「もしもの時に家族をつなぐ 書き込み式 エンディングノート」です。
備忘録としての項目は充実していますが、深緑と黄色の組み合わせがまぶしく、見づらく感じました。
おしゃれに振り切った結果見づらくなっている印象です。ただ、大人用・子ども用の個人情報カードや、財産・重要情報を記入できるとじ込み付録は便利だと思いました。
終活用エンディングノートのおすすめは?
続いて、自筆遺言書キットや重要情報保護シールなどが付いたものや、記入欄が大きく高齢者の方でも書きやすそうなものなど、終活に特化したエンデイングノートのおすすめランキング6選をご紹介します!
1位: リベラル社 一番わかりやすいエンディングノート
リベラル社
一番わかりやすいエンディングノート
実勢価格:1078円
単行本(ソフトカバー):64ページ
寸法:25.7×18.2×2cm
▼採点結果
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:4/5点
- 合計:16/25点
終活用エンディングノートのおすすめランキング第1位は、リベラル社「一番わかりやすいエンディングノート」です。3000人の終活セミナー受講者の声をもとにつくられたノートは、淡い朱色を基調としており、参考書のように見やすくなっています。
預金やパスワードといった重要情報を書き込むカードが付属。暗証番号を保護するシールも付いています。
終活の流れに沿って構成されているのでわかりやすいです。財産管理の希望や介護の希望など、人へ託す際に必要な情報をまとめられるようになっています。内容がシンプルなので、文章を読み込むのが苦手な人でもとっつきやすいと思います。
1位: 宝島社 もしものとき、身近な人が困らないエンディングノート
宝島社
もしものとき、身近な人が困らないエンディングノート
実勢価格:1100円
大型本:96ページ
寸法:18.2×1×25.7cm
▼採点結果
- 情報量:6/10点
- 見やすさ・書きやすさ:5/10点
- 使い勝手:55点
- 合計:16/25点
終活用エンディングノートのおすすめランキング同率1位は、宝島社「もしものとき、身近な人が困らないエンディングノート」です。約40年ぶりに改正された相続法にも対応し、基礎情報が細かく載っています。
重要情報を隠すためのスクラッチシールと、法的に有効な自筆遺言書セットが付属されています。
文字が多くて圧倒されてしまいますが、終活の意義や遺書をのこすことの目的などを細かく解説しており、勉強になります。ネット口座やSNSのパスワードを記入する欄もあり、備忘録としても活用しやすそうです。
3位: 扶桑社 一番かんたん エンディングノート
扶桑社
一番かんたんエンディングノート
実勢価格:1100円
ムック:64ページ
寸法:18.2×0.8×25.7cm
▼採点結果
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:6/10点
- 使い勝手:4/5点
- 合計:15/25点
終活用エンデイングノートのおすすめランキング第3位は、扶桑社「一番かんたんエンディングノート」です。
文字と記入欄が大きく、高齢者の方でも書きやすそう。「暗証番号保護シール」「自筆遺言書シート」「携帯用の緊急連絡先・かかりつけ医シート」と、付録も充実しています。
死後の手続きなどに関する情報が充実。自筆遺言書の書き方も詳しく解説しています。
4位: 宝島社 もしものときも絶対に困らない エンディングノート【自筆遺言書キット付き】
宝島社
もしものときも絶対に困らない エンディングノート【自筆遺言書キット付き】
実勢価格:1078円
大型本:78ページ
寸法:18.2×0.7×25.7cm
▼採点結果
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:5/10点
- 使い勝手:4/5点
- 合計:14/25点
終活用エンディングノートのおすすめランキング第4位は、宝島社「もしものときも絶対に困らない エンディングノート【自筆遺言書キット付き】」でした。
イラストが多くとっつきやすい印象。文字や記入欄は小さめなので要注意です。
メールアドレスやクレジットカードなどの記録欄が多いので、備忘録としても使いやすそうです。遺言関連の情報が充実しています。
4位: ヨシダヤ ハッピーライフ エンディングノート
ヨシダヤ
ハッピーライフ エンディングノート
実勢価格:840円
内容:37ページ
寸法:25.7×0.5×18.2cm
▼採点結果
- 情報量:4/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:14/25点
終活用エンディングノートのおすすめランキング同率4位は、ヨシダヤ「ハッピーライフ エンディングノート」です。
ページ数は少なく、つくりはとてもシンプル。自分史、お世話になっている人のリスト、大切な人へのメッセージ、自筆会葬令状などを書く欄があります。備忘録的な項目は最低限で、人生の振り返りや、のこされた人へメッセージを伝えるものがメインとなっています。
遺言書に関してはざっくりとした説明のみですが、医療や葬儀の希望を書く項目があるほか、PC関係の退会方法なども載っていて、要所要所をおさえているなという印象です。記入欄が大きくて書きやすい点は良いですが、簡素すぎて物足りないような気もします。
4位: 文友舎 看取り医がつくった人生を大切に過ごすためのエンディングノート 改訂新版
文友舎
看取り医がつくった人生を大切に過ごすためのエンディングノート 改訂新版
実勢価格:990円
ムック:63ページ
▼採点結果
- 情報量:4/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:14/25点
終活用エンディングノートのおすすめランキング同率4位は、文友舎「看取り医がつくった人生を大切に過ごすためのエンディングノート 改訂新版」です。
看取り医がつくったというだけあって、介護や終末期医療、延命治療の希望といった項目が充実しています。改訂版では、デジタル遺産やSNSの取り扱いなどが追加されています。文字と記入欄が大きく、読み書きしやすいです。
健康に不安のある方にはとくに役立ちそうです。
自分史用エンディングノートのおすすめは?
ここでは、自分の人生を振り返るのに最適なエンディングノートのおすすめランキング3選をご紹介します。
1位: K&Bパブリッシャーズ 自分史年表+エンディングノート 令和版
K&Bパブリッシャーズ
自分史年表+エンディングノート 令和版
実勢価格:1320円
単行本(ソフトカバー):128ページ
▼採点結果
- 自分史要素・振り返りやすさ:9/10点
- 情報量:4/10点
- 見やすさ・書きやすさ:6/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:22/35点
自分史用エンディングノートのおすすめランキング第1位は、K&Bパブリッシャーズ「自分史年表+エンディングノート 令和版」です。
自分史年表は1926年(昭和元年)〜2045年まで拡大され、その年ごとの出来事や世相を振り返りつつ、当時の自分のエピソードを書き込めるようになっています。
趣味やこれからやりたいことリストを書く欄のほか、旅の思い出やこれから訪れたい場所について、日本地図と世界地図にメモできるようになっています。
前半が自分史、後半がエンディングノートという構成になっています。旅の記録を見開きの地図上で見られるのは、自分だけのガイドブックという感じがしてワクワクしますね。
2位: ブティック社 「もしも」の前に作っておきたい エンディングノート
ブティック社
「もしも」の前に作っておきたい エンディングノート
実勢価格:990円
単行本:88ページ
寸法:26×0.8×21cm
▼採点結果
- 自分史要素・振り返りやすさ:5/10点
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:7/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:20/35点
自分史用エンディングノートのおすすめランキング第2位は、ブティック社『「もしも」の前に作っておきたい エンディングノート』です。自分史要素は全体の2割ほどで、自分史年表は1923年〜2020年までついています(第2刷の場合)。
末尾には、ノートに関連する資料を収納できるポケットが付いています。文字と記入欄は大きくて読み書きしやすく、遺言フリートークその書き方や生前整理などに関する情報もまとめられています。
メインはエンディングノートで、人生を振り返る要素もそこそこ欲しい、という人におすすめ。ノートの横幅が広いので、収納スペースに要注意です。
3位: 石原出版社 石原10年日記 ブラウン
石原出版社
石原10年日記 ブラウン
実勢価格:4721円
サイズ:19×2.7×26cm
掲載期間:2022〜2031年 六曜入り
レイアウト:1頁10年(1日4行)
ページ数:486ページ
本文付録:自分の整理箱、ペットの記録、年頭抱負欄、10年歴、防災マニュアル、各年回顧欄、耐久消費財購入一覧、慶弔行事&贈答マナー、パーソナルメモ、補足頁、家族の記録、贈答品の控え欄、住所録、満年齢早見表、一般的な葬儀の流れ
※画像は2021-2030年ですが、各リンク先は2022-2031年の商品になっています。
▼採点結果
- 自分史要素・振り返りやすさ:9/10点
- 情報量:2/10点
- 見やすさ・書きやすさ:5/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:19/25点
自分史用エンディングノートのおすすめランキング第3位は、石原出版社「石原10年日記 ブラウン」です。
同じ日付の10年間の日記を同一ページに書き込める仕様になっています。エンディングノートの要素は少なめです。
10年間の出来事を一目で見られるのは便利! 天気もメモできるので当時の情景を思い浮かべながら思い出に浸れそうです。
読み物要素の強いエンディングノートは?
続いて、終活に付いて学んだり考えたりしたい人におすすめの、読み物要素の強い書籍系エンディングノートを2つご紹介します!
1位: 三笠書房 おひとりさまの終活準備BOOK
三笠書房
おひとりさまの終活準備BOOK
実勢価格:1650円
著者:酒井 富士子
単行本:218ページ
寸法:14.9×1.6×21.2cm
▼採点結果
- 情報量:10/10点
- 見やすさ・書きやすさ:4/10点
- 使い勝手:2/5点
- 合計:16/25点
書籍系エンディングノートのおすすめランキング第1位は、三笠書房「おひとりさまの終活準備BOOK」です。
主におひとりさまの女性を想定した内容になっていますが、老後資金、認知症への備え、介護の備え、お墓の準備、死後の手続き、相続への備えといった情報がびっしり詰まっているので、どんな境遇の方でも勉強になると思います。
エンディングノートとして記入できるのは6ページだけ。あくまでも終活の参考書として捉え、エンディングノートは別途用意したほうが良いでしょう。
2位: ディスカヴァー・トゥエンティワン あした死んでも後悔しないためのノート
ディスカヴァー・トゥエンティワン
あした死んでも後悔しないためのノート Special 大増補改訂版
実勢価格:1320円
著者:ひすい こたろう
▼採点結果
- 情報量:5/10点
- 見やすさ・書きやすさ:5/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:13/25点
書籍系エンディングノートのおすすめランキング第2位は、ディスカヴァー・トゥエンティワン「あした死んでも後悔しないためのノート Special 大増補改訂版」です。
1ページめくるごとに、自分がどんな生き方をしているのか、どんな生き方をしたいのか問いかける質問が表れ、それに回答していく内容になっています。
自己啓発ともまた違う、自分の本心を知って後悔のない生き方を後押ししてくれるような本です。テーマと書き込む欄が見開きになっており、日記感覚でカジュアルに書き進められそうです。
手帳・ファイル型エンディングノートは?
最後にご紹介するのは、ちょっと変わった手帳・ファイル型のエンディングノート2点です!
1位: レイメイ藤井 リフィル My Life Binder用 A5 MLR161
レイメイ藤井
リフィル My Life Binder用 A5 MLR161
実勢価格:1760円
リフィルサイズ:縦210×横148mm A5サイズ6穴
付録:書き方ガイドブック付
ページ数:My Life Binder リフィル全ページ56枚を収録
▼採点結果
- 情報量:7/10点
- 見やすさ・書きやすさ:5/10点
- 使い勝手:4/5点
- 合計:16/25点
手帳型エンディングノートとしてご紹介するのは、3種類のエンディングノートのリフィルがセットになっているレイメイ藤井「リフィル My Life Binder用 A5 MLR161」です。
その内訳は以下の通り。
- 「自分自身のこと」用:預貯金、保険、健康管理など
- 「もしもの時」のために用:介護、そうぎ、遺言書など
- 「連絡先・メッセージ」用:親族・友人・知人の連絡先、大切な人へ伝えたいことなど
ガイドブックには書き方の凡例が載っていてわかりやすいです。メモ欄が多いので色々書き込みたい人向けかと思います。
現在エンディングノート専用のバインダーは終売となっていますが、A5サイズ・6穴のレイメイ藤井のシステム手帳ケースに挟むことができます。
▼
レイメイ藤井
2022 システム手帳 A5 MYLOG 22WA61
実勢価格:1716円
日付期間:2021年12月〜2023年3月
本体サイズ:W180×H240×D25mm
セットリフィル:表紙/パーソナルプロフィール×1、
マンスリーサークル(日付入:2021.12~2023.3)×17
サークルノート×15
円グラフにタイムスケジュールを書き込むタイプのスケジュール帳のリフィルが入っているところに、56枚のエンディングノートのリフィルを加えてもそこまでかさばりません。手帳タイプはさりげなく持ち運べるので、出先でも書きたい人におすすめ。
2位: クラウンハート 終活エンディングファイル
クラウンハート
終活エンディングファイル
実勢価格:6270円
アルバムサイズ:H33×D6×W34cm
写真用ポケットシート(写真12枚収納):1枚
A4ポケットシート:2枚
便利なプリント:7枚
丈夫なフリーポケット(梨地):4枚
Amazonサイトのアルバムカラー展開:22色
▼採点結果
- 情報量:2/10点
- 見やすさ・書きやすさ:5/10点
- 使い勝手:3/5点
- 合計:10/25点
ファイル型エンディングノートとしてご紹介するのは、クラウンハート「終活エンディングファイル」です。
記録用として、以下7枚のプリントが付属されています。終活の基本情報はほぼなく、以下の記入用紙のみ入っています。
- 葬儀の希望
- 自分史年表
- 葬儀で読んでほしい手紙
- 家族・親族リスト
- お葬式に読んでほしい友人・知人リスト
- お金に関する一覧表/インターネット関連のこと
- その他・要望書
シール付きの丈夫なフリーポケットが4枚付属。大きめの書類や、印鑑などの立体的な小物なども収められそうです。
各所に散らばっている重要書類を一箇所にまとめられる、ガチの終活でこそ活躍しそうなファイルです。
エンディングノートおすすめ まとめ
以上、エンディングノートのおすすめランキング20選でした。日常の備忘録に、今後の人生を前向きに考えるきっかけとしてもおすすめなエンディングノートをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
病気や介護やお墓のことばかり書いていると気分が地味に落ち込んでしまいます。現役世代の皆さんは、今までやってきたことやこれからやりたいことなど、ポジティブな気持ちになれるようなことをメインに考えて「ほかの項目はざっくり書いておこう」くらい気軽に構えるのがいいと思いますよ!
終活カウンセラーの齋藤隆さんが運営するSNS「Slow&Happy」では、エクセル形式のエンディングノートを無料配布中なので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
エンディングノートは、解約しなければならないサービス、資産のこと、葬儀の内容や供養、家族へのメッセージなどを記入していくアイテムです。