睡眠の質を上げるパジャマ
あなたはどんな格好で眠りについていますか?
春夏は半袖Tシャツ&ショートパンツのルームウェアやネグリジェ、ワンピースタイプのナイトウェア、秋冬はパーカーやニットを羽織って寝間着にしているという人も多いかもしれませんが、体がリラックスして快眠を得るには長袖・長ズボンの上下セットのパジャマがおすすめなんです。
暑くても半袖短パンはNG
夏は暑いからといって、半袖や短パンで寝ている人もおおいのでは?
冷房下では実は長袖&長ズボンでの就寝がおすすめ。エアコンの温度を、長袖・長ズボンのパジャマで寝てもちょうどいいように設定しましょう。
パーカーやスカートは眠りを妨げることも
眠りをよくするには、寝ている間の体の可動域を狭めないのがポイント。一晩の寝返りの回数は、平均20回以上。ワンピース型のパジャマはキュートですが、寝ている間に捲り上がり、冷えの原因にもなってしまいます。
高級パジャマが良い理由は?
高級なパジャマは軽量なものが多く、着用のストレスが少ないのが特徴。高品質な繊維が使用されている場合が多く、睡眠を妨げないよう、形状・縫製・細部などのつくりが工夫されています。
最近は「睡眠の質を上げる」をうたい、素材や縫製にこだわった高級パジャマも人気です。
そこで今回は、最新高級パジャマと定番お値ごろ品の長袖レディースパジャマをテスト。高いパジャマが本当にいいのか、安くてもOKなのか、プロがジャッジしました。
快眠に導くパジャマの選び方は?
良質な睡眠を得るには、自分に合ったパジャマを着用することが大事だということがわかりました。
そんないまどきのパジャマの選び方のポイントをまとめてみました。
透湿性のいい綿100%がおすすめ
上質なガーゼ素材やシルク素材もいいですが、基本的には透湿性のよい綿100%のものがおすすめです。
綿100%のパジャマなら洗濯しやすく、メンテナンスも簡単。ポリエステルなどの化学繊維は吸水性・吸湿性がほとんどなく、ムレやすいので避けましょう。
夏なら薄手で張りつきにくいもの、冬なら裾がすぼまり暖かいものと、季節に合った機能性も確認しましょう。
年中着用できる長袖・長ズボンタイプがおすすめ
パジャマで体を覆うことで体温が安定するので、長袖・長ズボンタイプのパジャマがおすすめです。
夏は暑いからとTシャツで寝てしまいがちですが、冷房下の夏こそ長袖・長ズボンを。長袖だと年中着用できるので、重宝します。
リラックスしたいなら色選びもポイント
リラックスして眠れるパジャマがほしいなら、落ち着いた色や淡い色みが最適。ネイビーやブルー系は沈静効果が、パステルカラーにはリラックス効果があります。柄もシンプルなものがいいでしょう。
レディース用長袖パジャマの人気商品を比較
今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販で人気のレディース用パジャマを比較しました。
機能や寝心地、生地などに一家言ある「ワコール」「テンシャル」「松並木」の3ブランドから1.5万円オーバーの3製品をピックアップ。
また、定番ブランド「無印良品」「ユニクロ」「Gifort」から5000円以下のお手頃価格3製品をピックアップ。計6製品を以下の項目でテストしました。
着心地
生地の肌ざわりや縫製、着たときの体のラクさにつながる部分を、スタイリストが評価しました。
デザイン
素材の質感やシルエット、襟元のデザイン、カラーなど、見た目のよさもチェックしました。
蒸れにくさ(透湿性)
透湿性とは湿度のこもりにくさやムレにくさのこと。寝ている間にかく汗(寝汗)は、通常、大人1人あたりコップ1杯ほどの量と言われています。快適さを保つためにも、睡眠中の汗による湿気は逃がしてあげる(蒸散させる)ことが大切です。
パジャマ6製品の透湿性のテストも実施。汗をかいても蒸れないかどうかや湿気のこもりにくさをチェックしました。
透湿性の検証方法
ビーカーに一定量の水を張り、パジャマの生地でフタをし、その状態で一定時間置きます。試験前後の水量差から水分蒸散率を算出しました。水分蒸散率が60%以上あれば、問題ないとしました。
それでは、以上の3項目をテストした結果、評価の高かった製品からおすすめ順に発表します!
※総合評価は「着心地」を重視して決定しています。また、製品の販売が終了している場合があります。
レディースパジャマのおすすめは?
1位: ワコール「なめらかでやわらかい天綿 綿100% パジャマ」
- 着心地
- デザイン
- 透湿性
長袖レディースパジャマのおすすめベストバイに選ばれたのは、A評価を獲得したワコール「なめらかでやわらかい天綿 綿100% パジャマ」でした。
軽くなめらかな肌ざわりで、生地のストレッチ性もバツグン。パンツのゴムが極やわで締めつけもないから、大げさじゃなくパジャマを“身につけている”感がありません!
- おすすめポイント
-
- 抜群の肌ざわりでノーストレスな着心地
- ふわっとやわらかく着ていることを忘れる軽さ
- ストレッチ性が優秀で動きやすい
- 型番
- YDX525
着心地:生地がめ〜っちゃ伸びる!
伸縮性のある生地で、体を動かしても窮屈に感じる部分が皆無。睡眠中は寝返りも打ちやすいです。表地の凸凹で透湿性もアップしています。
デザイン:ボタンの開閉で印象が変わる
襟のボタンを閉じると首元をカバーでき、冷え防止に役立ちます。こうした細部へのこだわりもうれしいです。
2位: テンシャル「BAKUNE Dry(長袖)」
- 着心地
- デザイン
- 透湿性
長袖レディースパジャマのおすすめA評価はテンシャル「BAKUNE Dry(長袖)」。血行を促進する特殊繊維で作られたリカバリーウェアです。
体にストレスを与えず動きやすい形状になっているほか、ボタンレスでスポーティなデザインも魅力。コンビニくらいならこのまま行けちゃいます。部屋着感覚で着たい人にぴったりです。
- おすすめポイント
-
- ボタンレスで今っぽいデザインがオシャレ
- 生地がやわらかくストレスが少ない
- 就寝中も裾がまくり上がらない
着心地:リブまでやわらかいのも◯
生地がリブまで柔らかく、肌に当たる感覚も薄め。違和感を感じないので睡眠中のストレス軽減につながります。
デザイン:裾がまくり上がらない
パンツがテーパード型なので、寝ている間にまくり上がる心配がありません。
3位: 無印良品「脇に縫い目のない フランネルパジャマ M」
- 着心地
- デザイン
- 透湿性
長袖レディースパジャマのおすすめA評価は無印良品「脇に縫い目のない フランネルパジャマ M」。
安い方がいいという人には、縫い目やタグが気にならないパジャマがおすすめ。
脇に縫い目がないのはもちろんですが、それ以外にも縫い目を少なくしたり、生地の段差をなくす工夫がいっぱい。肌あたりのやさしい生地も秀逸で、A評価を獲得しました。
- おすすめポイント
-
- 縫い目やタグが気にならない
- 生地の肌あたりがやさしい
- 誰でも着やすいユニセックスなデザイン
着心地:違和感なしのフラットな縫い目
生地の段差が肌に当たる不快感に配慮して、腕まわりや襟元の縫い目がフラットになっています。
全体的に縫い目が少なく、あってもフラットに仕上げているのが◎
4位: ユニクロ「エアリズム コットンパジャマ(長袖) M」
- ユニクロエアリズム コットンパジャマ(長袖) M
- 検証時価格: ¥3,990〜
- 着心地
- デザイン
- 透湿性
長袖レディースパジャマのおすすめB評価はユニクロ「エアリズム コットンパジャマ(長袖) M」。
伸びる生地でデザインもかわいいです。この値段なら十分満足できるクオリティでした。
着心地:ストレッチ性が◎
程よい開襟具合や色みなど、デザイン性の高さはさすが。生地や縫製もかなりしっかりしています。サラサラで伸びもいいです。
4位: 松並木「2重ガーゼパジャマ 長袖衿付 パジャマ M」
- 松並木2重ガーゼパジャマ 長袖衿付 パジャマ M
- 実勢価格: ¥17,710〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥17,710〜
- 着心地
- デザイン
- 透湿性
長袖レディースパジャマのおすすめA評価はB評価は松並木「2重ガーゼパジャマ 長袖衿付 パジャマ M」
さらふわの生地が素肌に気持ちよく、敏感肌さんにもおすすめです。
着心地:サイズはゆったりめ
こだわりの二重ガーゼ生地は、肌あたりがよく軽さも合格点。ゆったりしていて動きやすく、着心地も優秀です。
6位: Gifort「100% オーガニックコットン 長袖パジャマ」
- Gifort100% オーガニックコットン 長袖パジャマ
- 検証時価格: ¥3,499〜
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- 着心地
- デザイン
- 透湿性
長袖レディースパジャマのおすすめB評価はGifort「100% オーガニックコットン 長袖パジャマ」。
細身のシルエットで色使いもキュートなレディース用パジャマ。若者ならアリですが、つくりは残念でした。
- 型番
- CL0044
着心地:縫製やつくりがちょい雑
生地が厚めで重く縫製に粗が目立つのも残念。見た目はいいので、デザイン重視の若者にはおすすめです。
睡眠がしっかりとれるおすすめ習慣は?
睡眠は、健康な生活を送るうえで欠かせないもの。ただ眠ればいいというわけではないんです。
ここからは、快眠に導くためにおすすめの習慣を紹介します。
パジャマレギンスはアリ?
ここ最近、弱めの着圧で寝ている間も使えると話題のパジャマレギンス。でも、快眠を得たいなら、体をできる限り締めつけないほうがいいでしょう。
もし着用するのなら、眠りに就く前にして、パジャマに着替えるときに脱ぐのがいいかもしれません。
スムーズに入眠するには、体を締めつけないことが大切です
寝過ぎはNG。決まったリズムを
寝すぎは逆に健康リスクが高まります。睡眠時間よりも体内時計の時差ボケをつくらないことが大切。理想的な睡眠時間の目安は6.5〜8h未満です。平日と休日で就寝・起床時刻が2時間以上ずれない生活を目指しましょう。
食事は就寝4時間前までが理想的
睡眠ホルモン(メラトニン)を増やして夜に働かせるには、しっかり朝食を取ることが大切。起床時に空腹な状態にするため、食事は就寝4時間前までにすませましょう。
また、夜激しい運動をすると寝つきも寝起きも悪くなり、美肌づくりにも悪影響なので、夕方〜21時頃までに行いましょう。
眠りやすくなる入浴のポイント
入浴で眠りやすくなるのはよく知られていますが、効果を最大化したいならお風呂から出た90分後に就寝すると理想的です。ただし、これは室温が20〜25℃程度の場合です。
室温が下回る日は汗が引いたらすぐ、上回る日は90分以上たってからの就寝がオススメ。入浴時間は、40℃のお湯に10分がベストです。
レディースパジャマのおすすめ まとめ
以上、おすすめのレディース用長袖パジャマの紹介でした。
多様なタイプの女性用パジャマを比較した今回のテストでしたが、上位はやっぱり高級パジャマでした。
中でも、ワコール「なめらかでやわらかい天綿 綿100% パジャマ」は、選びぬかれた高級綿が極上の肌ざわりを生み、着心地は最高。睡眠へのこだわりが凝縮されていました。
また、テンシャル「BAKUNE Dry(長袖)」も、軽さや肌当たり、動きやすさなど、お値ごろパジャマとは着た瞬間に違いがわかるほどの差がありました。
そう考えると、お値ごろゾーンでA評価を獲得した無印良品「脇に縫い目のない フランネルパジャマ M」は大健闘。安さ重視ならこれもおすすめです。
今回の記事を参考にして、ぜひお気に入りの一着を見つけてくださいね。
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ワッフル調の表地とピンクの大人っぽい色みもいいですね!