「謎」アマゾンって?
「謎」アマゾンとは、Amazonで売っている「なんやコレ?」な謎製品に雑誌『家電批評』が独断と偏見でつけた名前です。本連載では、そんな製品たちをイジって……あ、ガチレビューします!!
今月の「謎」アマゾン:陽光の道「ピラミッド型ヒマラヤ岩塩ライト」
陽光の道
ヒマラヤピラミッド水晶岩塩灯
実勢価格:5999円
サイズ・重量:W17×D17×H20cm・約3kg
電源:コンセントから電力供給
材質:水晶塩
岩塩産地:パキスタン
Amazonのレビューは?
レビュー総数は、アマゾンを見た時点で11件で星評価は4.4。そして、「This lamp is beautiful!」というようなレビューが見られました。
癒される? 岩塩でできたピラミッド型ランプ
さて今回の製品ですが、癒し系というかスピ系アイテムです。ヒマラヤ産岩塩でできたピラミッド型ランプ。
うわー、胡散臭い、と思われるかもしれませんが、お待ちください。本製品はなんと「『舒曼波』と呼ばれる周波数が放出され、電気機器の高周波電磁波を自然に調整し抑制することができます。(※商品ページより引用)」とのこと。……うわー、胡散臭い。
ちなみに同じく商品紹介には「パソコンを長く使う人に向いています」とありました。そのうち「テレワークの最高の相棒!」とテンション高めの見出しとともに、掲載する雑誌があるかもしれませんね(テキトー)。
はたして、このピラミッド型ランプは本当に癒してくれるのか、実際に使用したレビューをご覧ください。
塩分濃度、二郎超え
ピラミッド+霊峰ヒマラヤの岩塩だなんて、霊的パワーがマシマシやしませんか? もうこれはスピ系アイテム界のラーメン二郎と言ってもいいかも。形もサイズ感も、ヤサイマシマシにした二郎とそっくりですもん。
そういえば、塩分過多っぽいところもおんなじですね。試しにライトの表面を削ったらしょっぱかったので、塩分濃度は二郎超えかもしれません。ちなみに味は精製塩のあじしおと変わらなかったです。ヒマラヤ大したことねーな。熱狂的に好きな人がいる、というのも二郎と共通ですかね(※あくまで個人的見解です)。
ここが謎ポイント:ライトなのに電球にこだわってない
今回の謎ポイントは、「舒曼波」と呼ばれる周波数が放出され、電気機器の高周波電磁波を自然に調整し抑制してくれる、という点。そんなヒマラヤパワー放出に重要な役割を果たしていると思われる照明部分ですが、なんともチープです。
これじゃ、「霊的パワー」が衰えちゃうんじゃないかな。ライトなんだから、電球にもこだわって! 個体差かもしれませんが、ボロボロのシールが貼ってあるのもいただけないです。
好きな人はご自由にという感じのライト
ということで、投げやりな結論ですが、このライトはいわば「信じる者は救われる」系アイテム。使って癒された気分になる人がいるなら、それはそれでいいんじゃねーの、なんですよ。
僕はスピ系に興味がないし、信じてない人なので(すいません)。インテリアにしては目立つし、重いしでぶっちゃけイマイチ。デスクライトとして使おうにもムード優先な暖色っぽい光、かつ光量弱めでムラありなので、実用性的にもがっかりです。
また、ピラミッド岩塩で騙されそうですが、作りはなかなか粗め。特に中の電球は切れたら付け替えができるとはいえ、設置がガタガタです。それに小学校の理科で使いそうなショボい電球で、色々と心配になります。
ひょっとしたらガチで「霊的パワーを帯びたスピリチュアル電球」なのかもしれませんが、特に癒されるとか運気が上がるとか、彼女ができるとか、そういったご利益的なことはなかったです。
あと、なんせ塩なので、表面がベタベタなのが気になりました。ずっと設置してると、周囲に溶けた塩が固まって、アンハッピーな気分に。『G(黒光りする例の昆虫)』とかも、夜中に塩分補給にやってきそうです。
ちなみに岩塩といえば、BBQプレート。ヒマラヤ岩塩製も多いですが、それで焼けばスピリチュアルステーキとか、マイナスイオン玉ねぎとか、ヒーリング焼きおにぎりということになるんでしょうか?
まとめ:波(?)の正体は結局不明のままでした
以上、信心のカケラもない担当ライターによる使用感レビューでした。特に癒されるとか運気が上がるとかそういったご利益的なことはなく、まあ水槽の魚とか眺めてたほうが、よっぽど癒されると思いますよ。風水とか知らないですけど、きっとそう。
ちなみに商品紹介の「舒曼波」がなんなのかグーグルで調べたところ、中国語のサイトばかり出てきて、最後まで読みも、正体も、効能もよくわからないままでした。
ということで、来月もお楽しみに!