メンズ「とにかく濡れない」1本を求めて

「とにかく濡れない」1本を求めて イメージ

雨の日の外出には欠かせない長傘。強風が吹くと親骨が折れ曲がってしまうこともあるため、使い捨てのアイテムと考え、ビニール傘で済ませている人も多いかもしれません。

しかし最近の長傘には折れない工夫が施されていたり、生地に高い撥水性があり、使用者が濡れにくくなっているものも増えています。

そこで今回は、人気のメンズ長傘10商品の中から、「折れにくくて、とにかく濡れない」1本を探しました。

また、360LiFEでは折り畳み傘おすすめランキングも公開しているので、気になるかたはそちらもチェックしてください!

メンズ雨傘の選び方

1:足元や肩が濡れないこと

1:足元や肩が濡れないこと イメージ

親骨が同じ長さでも、水ハネには差が出ました。傘が弾いた雨が体に当たるほか、本体と生地の隙間から裏抜けした水が当たる場合もあります。

1:足元や肩が濡れないこと イメージ2

人工気象室を使用して、猛烈な雨レベル(80mm/h)の中で3分間、定位置で雨を受けました。持ち手の位置・姿勢を統一し、同一条件の下でテストを実施。また、生地の撥水性も同時に確認しました。

2:強風で骨が折れないこと

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

耐風性、水ハネともに台風に近いハードな状況を想定しました。

2:強風で骨が折れないこと イメージ

大型冷風機の送風口に対して傘を「+15°(前方に傾ける)」「0°(水平)」「-15°(後方に傾ける)」の角度で、風速約15m/s(実測値)の風を当て、折れたり曲がったりしないかを確認しました。

3:使いやすいこと

3:使いやすいこと イメージ

握ったときのフィット感や、滑りにくさをチェック。持ったときに安定感があり、中棒がグラついたりしないか、といったことも確認しました。

3:使いやすいこと イメージ2

水ハネ検証後に傘を軽く5回振って、生地の水弾きや裏抜けを確認しました。生地に残った水が少ないほど、サッとたたみやすくなります。

今回のテスト項目

これらの選び方のポイントをおさえつつ、以下の内容で比較検証を行いました。

耐風性   :10pt
水ハネ   :10pt
持ちやすさ :5pt
たたみやすさ:5pt
合計    :30pt

それではさっそく、メンズ雨傘のおすすめランキングを発表します!

第1位ウォーターフロント「富山サンダー 20本骨 TS20165UJ-NV」

  • ウォーターフロント富山サンダー 20本骨
  • 実勢価格: ¥5,200

総合評価: 4.00

台風性
 4.00
水ハネ
 5.00
持ちやすさ
 3.00
たたみやすさ
 3.00

ベストバイに輝いたのはウォーターフロント。親骨が20本もある頑丈な構造で、強風でもびくともせず、安定した姿勢をキープできます。また、生地の撥水がよく、雨を外側まで飛ばすため、肩や足元の水ハネもごくわずか。

丁寧な作りで、親骨20本を含めてパーツが多い割に軽く、悪天候でも安心して使い倒せる、プロも絶賛の1本です。これで3000円は驚きです!

おすすめポイント
  1. 強風でびくともせず安定した姿勢をキープ
  2. 生地の撥水性もgood
  3. 肩も足元も「濡れ」はわずか
直径(使用時)
110cm(実測値)
長さ(使用時)
88.5cm(実測値)
重量
568g(実測値)
紫外線防御率
95.2%
型番
TS20165UJ-NV

総合評価:A+

星野温 氏
洋傘のスペシャリスト・株式会社 星野商店 代表取締役
星野温 氏 のコメント

20本の親骨を使っているとは思えない軽さです。

ベストバイの理由1:風を受けても型崩れが少ない

ベストバイの理由1:風を受けても型崩れが少ない イメージ

強風が当たっても20本の親骨でしっかり受け止めえグラつかず、形崩れは少なめ。生地が裏返ることもなく、安定していました。

ベストバイの理由2:肩も足元も”濡れ”はわずか

ベストバイの理由2:肩も足元も”濡れ”はわずか イメージ

傘が雨を外側まで弾くので、肩はほとんど濡れず。少しだけ裏抜けして水滴が少しだけ体にかかりましたが、足元にかかる水ハネはわずかでした。

ベストバイの理由3:少し雨が裏抜けしたが、撥水性は合格点

ベストバイの理由3:少し雨が裏抜けしたが、撥水性は合格点 イメージ

ごくわずかですが裏抜けして傘裏に水滴が付きましたが、生地の撥水性が高いので問題なし。軽く振るだけでしっかり水を弾いて、たたむときも濡れにくいです。

第2位mabu「ストレングス ジャンプライト EVO SMV-41411」

  • mabuストレングス ジャンプライト EVO
  • 実勢価格: ¥2,933

総合評価: 3.83

耐風性
 5.00
水ハネ
 3.00
持ちやすさ
 5.00
たたみやすさ
 2.00

昨年のベストバイだったmabuの2022年モデルは惜しくも2位となりました。受骨の本数が一般的な傘の2倍もある「クロス骨構造」は健在で、耐風性に特化。強風でも負荷をうまく逃がし、持ち手の安定感はさすがのレベルでした。

足元に少し水ハネが見られましたが、上半身は全く濡れず。親骨やグリップのつくりも丁寧で、ハードに使っても長く愛用できます。

おすすめポイント
  1. 持ち手が握りやすく強風でもブレにくい
  2. 丸みのある柄で握りやすい
がっかりポイント
  1. 足元の水ハネはやや多め
直径(使用時)
111cm(実測値)
長さ(使用時)
86.5cm(実測値)
重量
532g(実測値)
紫外線防御率
98.4%
型番
SMV-41411

総合評価:A

おすすめの理由1:持ち手が握りやすく強風でもブレにくい

おすすめの理由1:持ち手が握りやすく強風でもブレにくい イメージ

頑丈なクロス骨構造で、強風が当たっても傘の形が崩れにくく、ブレずに持てました。もちろん破損もゼロです。

おすすめの理由2:上半身は無事でも足元に少し水ハネ

おすすめの理由2:上半身は無事でも足元に少し水ハネ イメージ

足元の水ハネはやや多めで、両足ともに膝から下が濡れました。しかし上半身はほぼ濡れず、しっかり防ぎました。

おすすめの理由3:丸みのある柄で握りやすい

おすすめの理由3:丸みのある柄で握りやすい イメージ

持ち手の握り部分がふくらんだ形状で、手のひらにフィットします。強風でもしっかり握れて安定しました。

第3位Wpc(ワールドパーティ)「UNISEX WIND RESISTANCE UMBRELLA UX03-900」

  • Wpc(ワールドパーティ)UNISEX WIND RESISTANCE UMBRELLA
  • 実勢価格: ¥3,697

総合評価: 3.67

耐風性
 4.00
水ハネ
 3.00
持ちやすさ
 3.00
たたみやすさ
 5.00

ダボが耐風パーツの「Z受け」で、耐風テストでも強風の負荷が少なく安定していました。

水ハネが少なく、高撥水で水滴が残りにくく、たたみやすいところも高評価でした。

おすすめポイント
  1. 強い雨でも水ハネは少なめ
  2. Z受け構造で風の負荷を軽減
  3. 高撥水で水滴が残りにくくたたみやすい
直径(使用時)
112cm(実測値)
長さ(使用時)
91cm(実測値)
重量
491g(実測値)
紫外線防御率
82.7%
型番
UX03-900

総合評価:A

おすすめの理由1:強い雨でも水ハネは少なめ

おすすめの理由1:強い雨でも水ハネは少なめ イメージ

背中と足元に少しだけ水ハネが見られましたが、その他はほぼ濡れず、優秀でした。

おすすめの理由2:Z受け構造で風の負荷を軽減

強風で裏返りましたが、ダボも中棒も折れませんでした。風の負荷も少なく、安定感がありました。

第3位ムーンバット「DUNAMIS(ドゥナミス)紳士傘」

  • ムーンバットDUNAMIS(ドゥナミス)紳士傘
  • 実勢価格: ¥3,300

総合評価: 3.67

耐風性
 4.00
水ハネ
 3.00
持ちやすさ
 5.00
たたみやすさ
 3.00

特別な耐風構造やパーツはなく、風の負荷が少しだけ大きめですが、傘自体は頑丈。足元の水ハネが多めですが、肌が濡れたように感じるほど染みておらず、問題ないレベルです。

見た目は普通ですが、丁寧な作りで好感が持てる製品です!

直径(使用時)
109cm(実測値)
長さ(使用時)
91.5cm(実測値)
重量
463g(実測値)
紫外線防御率
94.1%
型番
21-306-10685-03

総合評価:A

おすすめの理由:裏返りせずに折れも曲がりもなし

おすすめの理由:裏返りせずに折れも曲がりもなし イメージ

上位モデルに比べて、傘の形崩れや手元にかかる負荷は大きめ。しかし裏返ったりせず、破損もありませんでした。

5位: カインズ「風に強い撥水ジャンプ傘」

カインズ 風に強い撥水ジャンプ傘 イメージ1
  • カインズ風に強い撥水ジャンプ傘
  • 検証時価格: ¥598

総合評価: 3.50

耐風性
 5.00
水ハネ
 1.50
持ちやすさ
 5.00
たたみやすさ
 3.00

肩や背中の水ハネは強めでしたが、それ以外は高評価。600円以下の低価格にもかかわらず、「Z受け構造」を備えており、強風をうまく受け流しました。

直径(使用時)
107.5cm(実測値)
長さ(使用時)
91.5cm(実測値)
重量
462g(実測値)
紫外線防御率
75.7%

総合評価:A

水ハネだけが弱点です

水ハネだけが弱点です イメージ

親骨が60cmと他より小さめなためか、持ち手と逆側の左肩から背中にかけて、濡れてしまいました。

6位: 無印良品「しるしのつけられる傘」

無印良品 しるしのつけられる傘 イメージ1
  • 無印良品しるしのつけられる傘
  • 検証時価格: ¥1,990

総合評価: 3.33

耐風性
 3.00
水ハネ
 3.00
持ちやすさ
 5.00
たたみやすさ
 3.00

強風でもダボや中骨は折れず、耐久性は合格点。雨は裏抜けしませんでしたが、足元の水ハネが多いのは残念です。

また、持ち手の穴部分にしるしを付けられるので、傘置きに置いても自分のものだとわかりやすいのは○。

直径(使用時)
102cm(実測値)
長さ(使用時)
85cm(実測値)
重量
304g(実測値)
紫外線防御率
93.8%

総合評価:A

風の負荷で体勢がやや不安

風の負荷で体勢がやや不安 イメージ

風を受けると傘が大きく変形して、体がグラつく場面も。最後に裏返りましたが、破損はありませんでした。

7位: ロゴス「長傘 70cm」

  • ロゴス長傘 70cm
  • 検証時価格: ¥2,200

総合評価: 3.17

耐風性
 4.00
水ハネ
 3.00
持ちやすさ
 3.00
たたみやすさ
 2.00

生地の隙間から雨粒がポタリと落ちることもあり、撥水性や裏抜けがネックですが、上半身の水ハネは少なめ。強風時はブレますが、裏返っても壊れませんでした。

直径(使用時)
120cm(実測値)
長さ(使用時)
92.5cm(実測値)
重量
496g(実測値)
紫外線防御率
86.5%

総合評価:B

水が裏抜けして頭にかかった

水が裏抜けして頭にかかった イメージ

雨が裏抜けしてしまい、額や体に垂れてきました。撥水性も弱めで、振っても水滴が多く残ります。

8位: ニトリ「耐風 超はっ水紳士傘BJ」

  • ニトリ耐風 超はっ水紳士傘BJ
  • 実勢価格: ¥1,490

総合評価: 3.00

耐風性
 2.00
水ハネ
 3.00
持ちやすさ
 5.00
たたみやすさ
 3.00

親骨が75㎝とワイドサイズで、水ハネに強いモデル。ただ、強風時の傘のブレは大きく、中棒の耐久性も不安があります。

直径(使用時)
126.5cm(実測値)
長さ(使用時)
100cm(実測値)
重量
499g(実測値)
紫外線防御率
90.7%

総合評価:B

裏返った後にダボが割れた

裏返った後にダボが割れた イメージ

最初の「+15°」のテストから風を流せず、傘が大暴れ。裏返って中棒は曲がり、ダボも割れました。

9位: IKEA「KNALLA クナラ」

  • イケアKNALLA クナラ
  • 実勢価格: ¥1,166

総合評価: 2.33

耐風性
 3.00
水ハネ
 1.50
持ちやすさ
 3.00
たたみやすさ
 2.00

600円以下と安価ながら、テストで破損することもなく、耐風性は優秀です。しかし撥水性は弱く、額にかかって滴るほどの裏抜けと、広範囲の水ハネがマイナス点となりました。

サイズ
φ95×H57cm(使用時)、φ5×H24cm(収納時)
親骨の長さ
55cm
親骨の数
8本
重量
284g
紫外線遮蔽率
97.7%(約)
タイプ
手動開閉式
型番
702.812.66

総合評価:C

上半身の濡れが厳しい

上半身の濡れが厳しい イメージ

雨が裏抜けして、背中の広範囲が濡れてしまいました。水ハネも多く、肩と足元もグッショリでした。

メンズ【番外編】mabu「バッグシールド UVジャンプ」

  • mabuバッグシールド UVジャンプ
  • 実勢価格: ¥2,900

背中のリュックを濡らしたくないという人にオススメなのが、こちらの長傘。一般的な長傘より後ろの生地が長く、実際の検証でも背中の水ハネをガードします。また、傘をさしているときに特に違和感はありません。

直径(使用時)
110cm(実測値)
長さ(使用時)
83.5cm(実測値)
重量
457g(実測値)
型番
SMV-41512
【番外編】mabu「バッグシールド UVジャンプ」 イメージ

背中の水ハネをしっかり防げた

背中の水ハネをしっかり防げた イメージ

普通の傘に比べて、バッグの濡れはごくわずか。しっかり雨を防いでいました。

メンズおわりに

以上、メンズ雨傘のおすすめランキングをお届けしました。

最近の長傘は「風」に強く、今回の耐風性テストでも折れたのは1本だけ。いまや「頑丈」がスタンダードですが、違いが出たのは「風の受け流し」。うまく流せないと傘が暴れてしまい、持ち手に負担がかかって姿勢が崩れやすくなります。そのほか、構造や生地の撥水性が違うことで、水ハネも傘ごとに大きな差が見られました。

そんな長傘のランキングでベストバイを獲得したのはウォーターフロント。親骨が20本もあるつくりは、プロの折り紙つきの頑丈さ。強風でもグラつかず、安定感が段違いです。水ハネのテストもトップクラスの成績で、大雨でも安心できる1本です。

ぜひ今回のランキングを参考に、あなたのお気に入りの長傘を見つけてください!

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