ベイトリールっていったいなに?
ベイトリールはバス釣りや海のロックフィッシュ(根魚)ゲーム、トラウトのベイトフィネスなど、さまざまなルアー釣りでよく使われるリールです。
スピニングリールに比べて糸を巻き取る力が強く、クラッチを切るワンアクションでキャストができるので手返し(※)が良いのが大きな特徴です。
ルアー釣りをやるならぜひ一個は持っておきたいベイトリールですが、まず比較の意味でリールの種類を解説しましょう。
※手返し……ルアーを投げて回収し、また投げるといった一連の動作。手返しが良いとはその動作が速いことを意味する。
リールには3つのタイプがある
リールは「スピニング」「ベイト」「両軸」の3種類に分かれます。今回紹介するのは「ベイトリール」ですが、他のリールとどこが違うのか知るために、それぞれの特徴を紹介しましょう。
1:スピニングリール
ダイワ(DAIWA)
スピニングリール 20 ルビアス LT2500
実勢価格:2万7233円
スピニングリールはルアー釣りやエサ釣りなど幅広い範囲で使われます。
遠投性に優れ、ライントラブルが少ないのが大きな特徴。もっとも手軽で初心者でも扱いやすいのがスピニングリールです。
ロッドの下側に取り付けて使用します。ハンドルを回転させると、スプールと呼ばれる部品が上下に動き、それに合わせてベールという部品が回転して糸を巻き取る構造になっています。
2:ベイトリール
シマノ(SHIMANO)
ベイトリール 16 アルデバラン BFS XG
実勢価格:3万2200円
スピニングリールと比べて巻き取り力が強いのがベイトリールです。大物の魚でも比較的ラクに寄せることができます。また糸にヨリがかかりにくいのも特徴のひとつです。ただし遠投能力はそれほど高くありません。
ベイトリールは、ロッドの上側に取り付けて使用します。スピニングと違って、ラインを巻き取るスプールが、ボディの内部に埋め込まれた構造になっています。このスプールが回転することでラインを放出したり、ラインを巻き取ったりします。
3:両軸リール
ダイワ(Daiwa)
電動リール レオブリッツ S400
実勢価格:3万3600円
両軸リールは、ベイトリールと同じくボディ内部にスプールが埋め込まれた構造のリールです。巻き取り力が強く、大物にも難なく対応できます。
しかしながらベイトリールと違って、仕掛けやルアーを投げることを目的としていないため、ベイトリールとは別物になります。
両軸リールを使うのは主に船釣りで、深場を攻めるため、カウンター付きや電動のものが多く発売されています。
ベイトリールのパーツを覚えておこう!
ベイトリールを選ぶ際にパーツの名前を覚えておくと非常に便利です。下の写真では各部の名前を紹介しておきました。
ベイトリールのメリットとデメリットは?
ここで最初に簡単に触れましたが、ベイトリールのメリットについて解説しておきましょう。併せてデメリットも紹介しますので、しっかりと頭に入れておきましょう。
メリット
1:糸を巻き取る力が強い……ベイトリールは複数のギヤを組み合わせて、ハンドルを回す力を効率よくスプールに伝えるため、巻き取る力が強くなります。これは両軸リールも同じです。
2:手返しが良い……スピニングリールのキャスト時にはベールを返すという手間が生じますが、ベイトリールはクラッチを切る(押す)だけで、キャスト可能な状態になります。またキャストの一連の動作が片手でできるため、手返しが良いのです。
3:糸ヨレ(※)が少ない……ベイトリールではスプールが回転してラインを直角に巻き取っていくので、スピニングリールに比べて糸ヨレが少ないと言えます。
[用語解説]
糸ヨレ……ラインがねじれることによって生じる糸グセのこと。ひどい状態になるとラインが絡まって団子状になってしまいます。
デメリット
一方、ベイトリールには当然デメリットもあります。最大の短所は「バックラッシュが起きやすい」ことでしょう。
バックラッシュとは簡単に言えば「スプールが回りすぎて余分な糸が出て絡むこと」。スプール回りが糸でぐちゃぐちゃになり、解くのも大変になります。ベイトリールは比較的バックラッシュが起きやすいのですが、この後でその対策をしっかり紹介します。
いま話題のベイトフィネスってなに?
じつはメリット・デメリットの欄では触れなかったのですが、ベイトリールは軽いルアーを投げられないという短所があるのです。そこで生まれたのがベイトフィネス用のリールです。
ベイトフィネスとは簡単に言えば「5gに満たない軽量ルアーやライトリグ(※1)を細いラインとベイトリールで操作する釣り」のこと。魚がスレている(※2)タフなコンディションでもバイト(※3)に持ち込むことができます。
ベイトフィネス用はそうした釣りに対応できるように作られています。
[用語解説]
※1. ライトリグ……リグとは仕掛けのこと。ライトリグは小さなワームや細いラインを使った繊細な仕掛けのこと。
※2. スレている……魚の警戒心が強く、エサやルアーにあまり反応しない状態。
※3. バイト……魚がエサやルアーに食いつくことで出るアタリのこと。
アブガルシア(Abu Gacia)
ベイトリール ロキサーニ (ROXANI) BF8 右巻き
実勢価格:1万3423円
「アブガルシア」はベイトフィネス用のおすすめリールです。1万円台と比較的安価で初心者におすすめです。
ベイトリールのキャストのやり方は?
ベイトリールのキャストの仕方はスピニングリールと異なります。順に見て行きましょう。
▼STEP1
ロッドを前に出し構えます。このときリールは横向きになるようにしてください。
▼STEP2
クラッチを切って、スプールエッジ(スプールの端)を押さえる。
▼STEP3
後ろに振りかぶります。ロッドは時計の1〜2時の間ぐらいに。
▼STEP4
ロッドを前に振ります。このとき押さえていた指を外し、軽くラインに触れながら(=サミング)しルアーを前に飛ばします。着水したらリールを巻いて糸ふけを取りましょう。
バックラッシュに気をつけよう!対処法3つ
キャストの際に置きやすいのが、先に簡単に触れた「バックラッシュ」です。初心者の人はとにかくこれに悩まされ、下手するとまったく釣りにならないので、対処法をしっかり覚えておきましょう。
対策1:メカニカルブレーキを若干強めに締める
初心者の人はメカニカルブレーキを締めずにキャストしている人が多く見られます。その状態ではバックラッシュしやすいので、キャストに慣れるまでは若干強めに締めるようにしましょう。
対策2:マグネットブレーキを調整しておく
メカニカルブレーキをしっかり締めたら、マグネットブレーキも調整しておきましょう。キャストに慣れずバックラッシュが起きやすい時は、ブレーキを締め気味に(このリールの場合数値を6に合わせる)。慣れてきたら数字を徐々に下げていきます。
対策3:しっかりとサミングする
キャストするときは必ずスプールに軽く指を触れてサミングするようにしましょう。
以上の3つの対策だけで、かなりバックラッシュが減るはずです。
右巻きと左巻きはどちらを選べばいいの?
ベイトリールはスピニングリールと異なり、ハンドルの左右交換ができない仕組みになっています。つまり購入時に右ハンドルか、左ハンドルか決めなければなりません。
スピニングリールでは右利きでも、左ハンドルを使う人が多いのですが、ベイトリールではどうでしょう。山口氏に聞いてみました。
ベイトリールは一定の速度で巻くのが難しく、右利きで初心者の方は右ハンドルを選んだほうがよいと思います。スピニングは回転に慣性があるので一定に巻きやすいですが、ベイトにはそれがないので、慣れない人がスピニングの感覚で巻くとぎこちない回し方になってしまいます。逆に左利きの場合は左ハンドルを選ぶのを推奨します。
ベイトリール10製品をプロと徹底検証!採点基準は?
さてここまでベイトリールのイロハを解説してきましたが、ランキング前に採点基準を紹介しておきます。なお検証では山口氏に実際に商品を使ってもらい採点を行いました。
今回は初心者向けエントリーモデルということで、低価格ながら高性能なモデルが高得点を獲得しています。一昔前は安いベイトリールはバックラッシュがしやすかったのですが、最近では低価格でもバックラッシュが起きにくい製品が多数発売されています。ただし1万円を越えるとブレーキ性能などが格段に上がるので、予算に余裕がある人や、今後ベイトリールを本格的に使いたいという人は4位の「BASAL CA73R 」や7位のシマノ「19 SLX MGL」、8位のダイワ「ダイワ(DAIWA) ベイトリール フエゴ CT」といったモデルから始めてもいいかもしれません。あとはメーカーによってフィーリングが合うかどうかといったこともありますので、じっくりと選んでみてください。
さて以下、採点ポイントとして4項目を設定しました。
検証ポイント1:扱いやすさ[配点30点]
初心者でも使いやすいか、しっかりとキャストできるか、リールは巻きやすいか、といったポイントです。実際に山口氏に製品を使ってもらい採点を行いました。
なおこのポイントにはブラックバス以外にソルト(海)でも使えるかどうか、という汎用性もポイントに加えています。
検証ポイント2:作り[配点30点]
ブレーキは高性能か、ベアリングの数は多いか少ないか、ソルトでも使えるかどうか、といった作り全般。こちらは実際の使用感と各メーカー発表の商品情報を参考に採点を行いました。
検証ポイント3:入手難度[配点10点]
古いモデルの場合、在庫が少ないため、ハンドルが左か右かを選べなかったりします。このポイントでは各通販サイトの在庫状況を参考に、手に入れやすさ、選びやすさを採点しました。
検証ポイント4:コスパ[配点30点]
1〜3を踏まえた上で、初心者のエントリーモデルとして手頃かどうか、お買い得かどうかを判定しました。
ギヤ比について
各商品には「ギヤ比」というものが表示されています。これはハンドルを一回転させた時にスプールが何回転してラインを巻き取るかという比率になります。
つまりギヤ比が大きいほど、巻き取りの速度が速いわけですが、初心者の場合あまり速すぎるのも問題です。そこで今回はいずれの商品も初心者向けのギヤ比となっているものを選んでいます。
それでは、おすすめのベイトリール10製品のランキングをご覧ください。
通販サイト第1位を獲得した「PR100」
ダイワ(DAIWA)
PR100
実勢価格:4293円
ギヤ比:6.3
最大ドラグ力(kg):5
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):65
自重(g):190
▼採点結果
- 扱いやすさ: 28/30点
- 作り: 27/30点
- 入手のしやすさ: 10/10点
- コスパ: 30/30点
- 合計: 95/100点
第1位はダイワ「PR100」。実勢価格が5千円を切るコスパ抜群のリールです。
ブラックバスだけでなく、ソルトのショアでの使用もOK。また船での小物釣りにも使えるなど汎用性の高いモデルです。
立ち上がりが良く、アルミスプール搭載で回転性能も上々です。右モデルのみ3.5号糸付もあるので、かなりお得。通販サイトでもベストセラーになったモデルです。
今年(2021年)ダイワから出た非常にコストパフォーマンスに優れたモデルです。ギヤ比としては6:3と巻き取りがそんなに速いわけではありませんが、最初に使うには十分だと思います。細かいこと抜きに、ベイトリールを試してみたいという人には超オススメです。ソルトでも使えるので、さまざまな釣りが楽しめます。
初心者の1台目におすすめの「バスライズ」
シマノ(SHIMANO)
ベイトリール 18 バスライズ
実勢価格:4622円(糸なし)
ギヤ比:7.2
最大ドラグ力(kg):5
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
自重:200g
▼採点結果
- 扱いやすさ: 28/30点
- 作り: 27/30点
- 入手のしやすさ: 10/10点
- コスパ: 29/30点
- 合計: 94/100点
第2位はシマノ「18 バスライズ」。こちらもエントリーモデルとして超おすすめですが、3.5号の糸付きの場合6千円を越えるため1位商品に比べ若干コスパで劣ります。
性能は初心者用としては十分過ぎるほど。太い糸に対応しつつ、慣性を抑えたことにより、キャスト性能を向上させています。
またブレーキにはイージーマグ機構を搭載。1位商品と同じく海水OK。防サビ性能を備えたシマノ独自のベアリング、「S A-RB」、「A-RB」を採用しています。また外装には防腐処理が施されています。
1位商品と同じく値段的にはかなり頑張っているリールだと思います。ギヤ比が7:2なので若干ハイギアぎみですね。2018年モデルなので若干価格が安いのですが、調整機能も使いやすいですし、基本性能がしっかりできているモデルだと思います。値段的に気持ち高いので2位評価となりました。
エントリーモデルながら基本性能が抜群!ダイワ「バスXT」
ダイワ(DAIWA)
ベイトリール 19 バス X (右/左ハンドル) (2019モデル)
実勢価格:6272円(右ハンドル)
ギヤ比:7.5
最大ドラグ力(kg):5
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):75
自重:195g
▼採点結果
- 扱いやすさ: 28/30点
- 作り: 28/30点
- 入手のしやすさ: 9/10点
- コスパ: 28/30点
- 合計: 93/100点
第3位は7.5のギヤ比を持つ、ダイワの「バス X」。ブレーキなどしっかりとした基本性能を備えたオールラウンドモデルです。
回転性能UPのためにアルミ製φ32mmブランキングスプール搭載。90mmアルミクランクハンドル&ソフトタッチフラットノブなど、初心者でも使いやすい作りになっています。
1位商品よりもハイギアのタイプです。次々とコスパが良い商品が出てきたので順位を下げましたが、こちらの方がベアリング数が多いなど良い面も多く、基本性能がしっかりしているので、多少予算に余裕があるなら、こちらを選ぶのもアリかと思います。
4位: 汎用性が高くさまざまな釣りで使える「バスワン XT」
シマノ(SHIMANO)
ベイトリール 17 バスワン XT 150/151 右ハンドル/左ハンドル
実勢価格:7315円(右ハンドル)
ギヤ比:7.2
最大ドラグ力(kg):5
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
自重:210g
▼採点結果
- 扱いやすさ: 28/30点
- 作り: 29/30点
- 入手のしやすさ: 8/10点
- コスパ: 27/30点
- 合計: 92/100点
第4位はシマノの「バスワン XT」。上位商品より若干価格が高いですが、エントリーモデルとして最適な上、バスフィッシング以外にエギング、ライトジギング、オフショア タイラバ、シーバスなど幅広く使える汎用性の高いリールです。
初心者用リールの定番として高評価を得たバスワンを、デザインを一新してリニューアルしたモデルです。伸びやかな弾道を誇るSVSを内蔵で、バックラッシュを低減させています。
サビを寄せ付けないベアリングを使用しており、さらに防錆素材でシーリングしているため、海でも安心して使えます。
ちょっと前のモデルですが7000円台とお求めやすいリールです。これもベアリング数が多かったり、遠心ブレーキを搭載していたり、と機能的には抜群です。ただ上位商品のように価格が安く、バックラッシュなどを減らせるモデルが次々と出てきているので、コスパ面で順位を下げました。
4位: 抜群のドラグ性能を誇る「BASAL CA73R」
テイルウォーク
BASAL CA73R
実勢価格:1万306円
ギヤ比:7.3
最大ドラグ力(kg):6.5
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):78
自重:190g
▼採点結果
- 扱いやすさ: 29/30点
- 作り: 29/30点
- 入手のしやすさ: 9/10点
- コスパ: 24/30点
- 合計: 91/100点
同点第4位はテイルウォークの「BASAL CA73R」。バスフィッシングやボートシーバスに最適なキャスティングモデルです。
低価格ながら高品質なスペックを実現しており、最大ドラグ力も6.5㎏と今回のラインナップの中では強め。トラウトやロックフィッシュにも使える汎用性の高いモデルです。
今回の中では1万円前後と値段が高い分、ブレーキやドラグ性能など良いところがたくさんあります。ギヤ比が7:3なのでハイギアに入りますが、扱いやすく、格段に作りが良いので、予算に余裕があるならこのクラスを選ぶのもアリだと思います。今回はコスパ面で順位を下げました。
6位: ライントラブルに悩まされない「プロマックス」
アブガルシア(Abu Gacia)
ベイトリール プロマックス (PROMAX)L 左巻き/右巻き
実勢価格:6700円
ギヤ比:7.1
最大ドラグ力(kg):5.5
最大ライン巻取(cm):74
自重(g):207
▼採点結果
- 扱いやすさ: 29/30点
- 作り: 28/30点
- 入手のしやすさ: 8/10点
- コスパ: 24/30点
- 合計: 89/100点
第6位はアブガルシアの「プロマックス」。高さが41mmとコンパクトなボディのモデルです。ハンドルは85mmのクランクハンドルを採用。とっさのアタリにも操作でもたつかず、素早く対処することができます。
ライントラブルを回避するブレーキシステムも秀逸で、ルアーがリリースされた瞬間から確実にブレーキが作動するマグネット方式の「Magtraxブレーキシステム」を搭載。また細かな設定が可能な「パワーディスクドラグシステム」もいいですね。
このモデルは新型が発売されているので在庫限りだと思います。コスパも良いのですが、在庫の関係で、左巻き、右巻きを希望通りに購入するのは難しいかもしれません。ブレーキも高性能で、作りがしっかりしたベイトリールだと思います。
6位: 性能では第1位!シマノ「SLX MGL」
シマノ(SHIMANO) 両軸リール
19 SLX MGL 70
右/左ハンドル
実勢価格:1万4560円(70右)
ギヤ比:6.3
最大ドラグ力(kg):5.5
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):63
自重(g):190
▼採点結果
- 扱いやすさ: 30/30点
- 作り: 30/30点
- 入手のしやすさ: 9/10点
- コスパ: 20/30点
- 合計: 89/100点
同点6位はシマノ「SLX MGL」。ギヤ比が6.3の71と2タイプのラインナップです。
抜群の飛距離とストレスのない飛びを実現するマグナムライトスプールや、簡単なセッティングで広いブレーキ調整幅を誇るSVS∞(インフィニティ)を搭載。扱いやすく、1台であらゆるリグを使い分けることができる汎用性の高いモデルです。
素材に軽量で剛性の高いアルミニウムやマグネシウムなどの金属を使用し、リールのたわみや歪み、ネジレをしっかりと抑制しています。
今回の中で一番高いですが、もの凄く良くできたリールです。この価格帯でこの性能を出せるというのは凄いことです。価格は高いですが、ステップアップにはもっとも適したモデルだと思います。ずっと使い続けられるリールなので、予算が許すならここからスタートするのも手だと思います。
8位: 初心者には十分すぎる性能の「フエゴ CT」
ダイワ(DAIWA)
ベイトリール フエゴ CT (右/左ハンドル) 2017年モデル
実勢価格:1万670円(右ハンドル)
ギヤ比:6.3
最大ドラグ力(kg):5
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):67
自重(g):205
▼採点結果
- 扱いやすさ: 30/30点
- 作り: 30/30点
- 入手のしやすさ: 7/10点
- コスパ: 21/30点
- 合計: 88/100点
第8位はダイワの「フエゴ CT」。2017年発売とやや古めのモデルですが、性能は抜群。
とくにスプールの回転数に応じてインダクトローターが滑らかに作動し、キャスト前半のブレーキを強くし後半を弱くすることを可能にしているマグフォースV/Zは秀逸。ブレーキ力も調整しやすく、初心者には十分すぎるほどの性能を備えています。
ノーマルギア、2017年モデルで1万円そこそこ。コスパは良いのですが、モデル的に古くなってきているのが減点対象となりました。ブレーキ自体はかなり高性能で実績のあるモデルです。ベイトリールは1万円ぐらい出すとブレーキ性能が大分良くなります。ただしそれを差し引いても格安の上位モデルのほうが良いというのが最近の現状です。
9位: ハイスペックな機能を搭載した「REVO」
アブガルシア(Abu Garcia)
レボ(REVO) X (右/左ハンドル)
実勢価格:1万2800円(右ハンドル)
ギヤ比:6.6
最大ドラグ力:8.1
最大ライン巻取(cm):68
自重(g):224
▼採点結果
- 扱いやすさ: 29/30点
- 作り: 28/30点
- 入手のしやすさ: 8/10点
- コスパ: 22/30点
- 合計: 87/100点
第9位はブラックバスからソルトウォーターまで対応のアブガルシア「REVO X」。ギヤ比は他に5.3、7.4があり、好みのタイプを選ぶことができます。
高耐久ハイパワー大口径ブラスギヤ、ハイブリッドカーボンマトリックスドラグなど、ハイスペックな機能を満載しており初心者でも使いやすいモデルだと言えます。
ノーマルギアのベイトリールです。使い勝手などは8位と大差ないのですが、基本性能ではダイワの方が一枚上かな……ということで9位になりました。
10位: 秀逸なブレーキシステムを持つ「ロキサーニ」
アブガルシア (Abu Garcia)
ベイトリール ロキサーニ(ROXANI)7・8(右/左ハンドル)
実勢価格:1万3535円(右ハンドル)
ギヤ比:7.1:1
最大ドラグ力(Kg):5.5
最大ライン巻取(cm):74
自重(g):188
▼採点結果
- 扱いやすさ: 29/30点
- 作り: 28/30点
- 入手のしやすさ: 9/10点
- コスパ: 20/30点
- 合計: 86/100点
第10位は軽量化されたボディを持つアブガルシアの「ロキサーニ」。最大の特徴は「遠心ブレーキ」「マグネットブレーキ」を併用した「インフィニブレーキシステム」です。
風が強くバックラッシュを避けたい時には、遠心ブレーキを効かせ、マグネットブレーキを調節。逆に飛距離を伸ばしたい時には、遠心ブレーキを弱めに設定しマグネットブレーキを使わない、など、状況に応じた使い分けができるモデルです。
高さ40mmとコンパクトで持ちやすく、ハンドルも握りやすいので初心者におすすめです。
今回のラインナップの中で2番目に高い商品で、コスパ的に順位下げました、このリールもよくできていて、基本性能は十分過ぎるほど。ただし自分の中では、ダイワやシマノの方が1枚上ということで10位になりました。
以上、ベイトリールのおすすめランキングのご紹介でした。
気になった製品は、ぜひチェックしてみてくださいね!
バックラッシュは、簡単に言えば、ルアーが飛ぶ速度よりもリールの回転速度が上回ったときに起きる現象です。ルアーが減速しているのに、スプールが同じ速度で回転すれば、ラインがリールから放出されずにスプールのところに溜まるわけです。