実は和牛と国産牛は別物!ちゃんとした決まりがあるんです
スーパーの精肉コーナーで牛肉のパックに貼られたラベルには、大きく分けて「外国産」「和牛」「国産牛」の3種類があります。和牛と国産牛は同じように思えますが、実は違います。それぞれ明確に定義された別物なんです。
国産牛の中には、海外生まれの牛や、アメリカ育ちの牛もいるんです。それなのになぜ国産? というのも、日本で3ヶ月以上飼育され、また日本で育った期間が最も長ければ、国産牛と表示できるからなんです。
一方の和牛は、れっきとした日本生まれ・日本育ちで、日本の在来種である肉牛専用牛の肉です。国産牛にはハーフや帰国子女がいるのに対し、和牛は在来種のみの純血ということ。和牛として認められるのは、ごく一部なんです。
和牛の中でも松坂牛などのブランド牛は、知らない人がいないほど有名ですよね。高品質なのはもちろんのこと、飼育にも期間が必要となるために高価格で売られています。品種の中で最も多いのが黒毛和種で、日本で流通する和牛の約9割を占めています。
和牛のおいしいさの理由は飼育期間の長さです
和牛・国産牛と外国産牛、そのいちばんの違いは肉質にあります。理由は、品種はもちろんのこと、その飼育期間が大きく異なるからです。
和牛や国産牛はゆっくり脂肪を蓄えながら育てられるので、どうしても外国産の牛と比べて飼育期間が長くなります。その分、和牛・国産牛のほうが同じ部位でも外国産より脂肪が多く、やわらかい肉質となるのです。
比べてみると、やはり和牛のほうがより柔らかな肉質で、脂肪にも甘味を感じます。高額なのも納得のお味です。
和牛と国産牛は同じと勘違いしていた人も、それらは別物だということをしっかり認識して、お買い物の際は間違えないようにしたいですね。特別な日には国産牛よりもやっぱり和牛を選び、豊かな食卓を楽しんでください。