[1位]「6Kフォト」搭載で 精緻な動体撮影が可能です
パナソニック
LUMIX DC-GH5
購入価格:20万7458円(ボディ)
サイズ・質量:W138.5×H98.1×D87.4mm・約725g
センサーサイズ:4/3型Live MOS
有効画素:約2033万画素
連写:約9コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3.2型
画質:17点
発色はよく、高感度のノイズも少ない。AWBは環境光を活かしたナチュラルな仕上がり
AF:20点
同社独自の空間認識AFを採用したコントラストAFは非常に高速でピント合わせに不満なし
機能性:19点
ボディ内とレンズの手ぶれ補正を組み合わせるDual.I.S.2を採用。クリエイティブコントロールは22種類
操作性:19点
ボタンやダイヤルなどに計20種のファンクション機能を割り当てられ、自分好みの操作系が作れる
液晶画面:19点
液晶モニターはバリアングル式で、発色、コントラストも良好。タッチパネルも搭載
マイクロフォーサーズカメラとしては大柄なボディですが、その分、カメラのホールド性、グリップ感に優れます。静止画カメラとしても十分な実力ですが、むしろ動画カメラとしての多彩な撮影機能、設定の多さに目を引かれます。
動画メインで静止画も撮りたいという人向けのカメラといえます。その優れた動画機能を生かした30コマ/秒相当の高速連写としても使える「6Kフォト」を搭載している点も優秀です。
6Kフォトモードを搭載し、30コマ/秒の高速連写で1800万画素の静止画を記録することが可能です。
AFエリア選択用のジョイスティックを装備していますが、動きは上下左右の4方向のみ。できれば8方向に対応してほしいところです。
6Kフォトモードにし、花の中から飛び立つミツバチを撮影しました。30コマ/秒の高速連写の中から選んだ1枚です。
[1位]コンパクトな筐体に 5軸手ぶれ補正搭載です
ソニー
α6500
購入価格:13万2200円(ボディ)
サイズ・質量:W120×H66.9×D53.3mm・約453g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2420万画素
連写:約11コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:17点
AWBの発色も選べる。旅行スナップなどではISO3200くらいまではノイズが気になることもない
AF:20点
AF速度はとても速い。顔認識や瞳AFの精度も高い。タッチAFでエリア選択もより快適になった
機能性:20点
スイングパノラマ機能やオートHDR、4Kムービーなど静止画、動画に関わらず機能は豊富
操作性:19点
ボタンやダイヤルに任意の機能を割り当てられるカスタマイズ機能は種類も豊富だ
液晶画面:18点
タッチパネル液晶を採用した点は高評価。液晶が上下方向のチルトのみとなっている点は相変わらず
APS-Cセンサー搭載のEマウントカメラとしては初のボディ内5軸手ぶれ補正機構を搭載したモデル。α6300には非搭載だったタッチパネル液晶も装備され、より快適な撮影が可能になりました。
425点の像面位相差AFと169点のコントラストAFにより画面のほぼ全域でAFによるピント合わせが可能となっています。また、4Kムービー撮影やスロー&クイックモーション記録など動画4K機能も充実しています。
オートホワイトバランスの設定は標準、雰囲気優先、ホワイト優先の3種類から選べるようになり、AWB設定の自由度がアップしました。
液晶モニターに表示できるデジタル水準器の線が細く、被写体によっては水平、垂直が確認しにくいことがあります。
5軸手ぶれ補正機構が搭載されたことでスローシャッターを使った撮影が楽しくなりました。写真は1/2秒の手持ちで人の動きをぶらしてみました。
[3位]ファインダー搭載の本格派 ハイレベルでバランスが取れています
オリンパス
OM-D E-M1 Mark Ⅱ
購入価格:19万9459円(ボディ)
サイズ・質量:W134.1×H90.9×D68.9mm・約574g
センサーサイズ:4/3型Live MOS
有効画素:約2037万画素
連写:約18コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:18点
画像処理エンジンが「TruePic Vlll」へと進化し発色、コントラストも以前より向上したと感じる
AF:19点
AF速度に不満はない。121点の像面位相差AFを採用するが、画面の端にAFエリアがないのは残念
機能性:20点
最高60コマ/秒の高速連写で肉眼では確認できないような一瞬を切り撮ることができる
操作性:19点
ダイヤルのフィーリングなどは良好。液晶モニターの開閉も指がかりがよく、操作感もよい
液晶画面:17点
EVF、液晶モニター共に発色、コントラストは良好。バリアングル液晶のため、縦位置撮影も快適
OM-Dシリーズの最高峰モデルだけに、操作性、機能、画質は高い次元でバランスがとれています。電子シャッター使用時にはAF追従でも18コマ/秒という高速連写を実現しており、このことからもAF性能に優れていることがわかります。また、ー10℃までの耐寒性能、防塵防滴性能もあり自然の中での撮影に適しています。
高速連写モデルのわりにはメカシャッター使用時のシャッター音も比較的小さめで、街スナップなどでもシャッター音が目立ちすぎることはないでしょう。
E-M1シリーズの安定したグリップ感を引き継ぎ、撮影中も移動中もしっかりとホールドできるのが頼もしい点です。
好みの問題ですが、シャッターボタンの押し心地が少し軽すぎるように感じました。もう少し半押しと全押しにしっかりとしたクリック感が欲しいところです。
夕暮れ時に流し撮り。ボディ内5軸手ぶれ補正機構のおかげでより気軽に楽しめます。手ぶれ補正は一部のレンズとの組み合わせで世界最高の6.5段分。慎重に撮れば2秒を超えるシャッター速度でもぶれずに撮れるほどです。
[3位]中級者以上なら 使いごたえのある1台です
富士フイルム
FUJIFILM X-T2
購入価格:13万8390円(ボディ)
サイズ・質量:W132.5×H91.8×D49.2mm・約507g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2430万画素
連写:約14コマ/秒
最高ISO感度:12800
モニター:3型
画質:20点
AWBの精度を含め極めて良好な発色。ローパスフィルターレスのセンサーは解像度も高い
AF:18点
装着するレンズによってAFスピードは変わるが、動きものに追従するAF-Cモードも十分に実用的
機能性:17点
多重露光やアドバンストフィルターなどが用意されるが、他社から比べると撮影機能は少なめ
操作性:20点
ISOやシャッター速度、露出補正ダイヤルなど撮影に関する操作系が独立しており操作しやすい
液晶画面:18点
有機ELビューファインダーは明るさコントラストともに見やすい。タッチ液晶がないのは残念
カメラや写真の知識がある中級者以上のユーザーならこれほど使いやすいカメラはないといってもよいほどの完成度。AFエリアの選択も独立したフォーカスレバーでおこなえます。
そして何よりもフィルムメーカーならではの発色のよさは特筆に値します。ただし、シャッター速度や絞りなどを概念的に理解できていない初心者にはちょっと敷居が高いカメラといえるかもしれません。
縦位置撮影でも液晶モニターをチルトアップできるのが利点。可動範囲は広くありませんが、チルトしないよりはずっと被写体が見やすいです。
ISOダイヤルとシャッター速度ダイヤルにロック機構が設けられていますが、ロックのオンオフが今ひとつ分かりにくいのが難点です。
ISOオートにセットし夜の街をスナップ。写真はISO1000まで感度アップしていますが画質にまったく不満はありません。
5位: [5位]オールラウンドで
しっかり撮りたい人向けの1台
キヤノン
EOS M5
購入価格: 9万8780円(EF-M15-45 IS STM レンズキット)
サイズ・質量:W115.6×H89.2×D60.6mm・約427g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:2420万画素
連写:7コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3.2型
画質:19点
非常に解像力も高く発色もよい
AF:16点
高速AFが可能だが、たまに合わないことも
機能性:18点
中級一眼レフカメラに匹敵する高い機能性
操作性:20点
一眼スタイルならではの操作性はピカイチ
液晶画面:19点
高精細で輝度も高く発色もよく見やすい
キヤノンのミラーレス一眼のなかでは最上位となるだけに妥協のない性能と機能性が魅力的なモデル。VFを覗いたまま自然な指の位置で操作ができるようにボタンやダイヤルが配置されており、背面モニターでの撮影スタイルよりも撮影に集中することができます。
日常的なスナップ撮影から本格的な風景撮影やポートレート撮影まで守備範囲は広く、ミラーレスでも妥協したくない方におすすめです。山登りなど軽量でありながら高画質を求める撮影に最適です。
6位: [6位]クラシックファンには
たまらない使い勝手です
FUJIFILM X-Pro2
購入価格:16万9575円(ボディ)
サイズ・質量:W140.5×H82.8×D45.9mm・約495g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2430万画素
連写:約8コマ/秒
最高ISO感度:51200
モニター:3型
画質:20点
フィルムで撮ったような自然な発色がよい。AWBの仕上がりもナチュラルで好ましい色合い
AF:18点
画面の端っこまでAFエリアがあるため、フレーミングの自由度は高い。AF速度にも不満はない
機能性:17点
フィルターモードの種類はあまり多くないので、フィルムシミュレーションを使いこなしたい
操作性:18点
マニュアル操作を楽しみたい人にはよいが、Fnボタンなどの割り当てを使いこなすには経験が必要
液晶画面:17点
液晶モニターは固定でタッチ操作もできない。解像感は高く、発色、コントラストともに良好
昔のレンジファインダーカメラを連想させるようなボディーデザインは、所有欲を刺激します。ファインダーは一般的な電子ビューファインダーと光学ファインダーを切り替えて使えます。
光学ファインダー使用時はレンジファインダーカメラのような使い心地となります。趣味のカメラとしてはとても楽しいものの、初心者にはクセが強すぎて使いにくいと感じるかもしれません。
ボディ前面のファインダー切り替えレバーを操作することで光学、EVFの切り替えが可能。アイセンサーも装備されています。
固定式の液晶モニターのためハイアングルやローアングル時に液晶が見にくいことも。タッチAFも欲しいところです。
街を歩きながらの気軽なスナップにふさわしいカメラ。光学ファインダーから見る景色が新鮮です。
6位: [6位]画質は上位機顔負けの
高コスパモデルです
富士フイルム
FUJIFILM X-T20
購入価格:11万6323円(レンズキット)
サイズ・質量:W118.4×H82.8×D41.4mm・約383g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2430万画素
連写:約8コマ/秒(追従)
最高ISO感度:51200
モニター:3型
画質:20点
Xシリーズならではの高画質
AF:18点
タッチで325点のAFエリアが選択可能
操作性:18点
初心者にもわかりやすいモードダイヤル
液晶画面:16点
3型液晶は見やすいがチルトは上下のみ
画質や機能に関しては上位モデルのX-T2とほぼ同等。メカニカルシャッターは1/4000秒までですが、電子シャッターを使えば1/32000秒まで使えます。
今にも雨が降り出しそうな曇天でのスナップですが、青々とした夏の緑を見た目通りの色合いで再現してくれました。ここ一発のキメ写真はもちろんですが、スナップにも強くオールマイティーに楽しめます。
6位: [6位]洗練されたデザインに
便利機能が充実しています
オリンパス
PEN-F
購入価格:11万4232円(ボディ)
サイズ・質量:W124.8×H72.1×D37.3mm・約427g
センサーサイズ:4/3型Live MOS
有効画素:約2030万画素
連写:約5コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:18点
初期設定では比較的シャープネスとコントラストが強めで20Mのセンサーでも遠景の解像力に不満はない
AF:18点
FAST AF搭載で素早いAF。ファインダーをのぞいたまま液晶モニターをなぞるとピントの微調整ができる
機能性:19点
5軸手ぶれ補正機構の効果は絶大。夜の手持ちスナップなどでもぶれを気にすることなく撮影が楽しめる
操作性:18点
レリーズタイムラグはとても短く、シャッターチャンスを逃さずに瞬間を写し撮ることができる
液晶画面:17点
2軸可動式のバリアングル液晶は自分撮りにも便利。EVFは有機ELと比べると若干クリア感に欠ける
かつてのフィルムカメラの名機、ペンFから受け継ぐクラシカルで洗礼されたボディ。ボディ前面のクリエイティブダイヤルを回せば、モノクロ/カラープロファイルなどで自分好みの仕上がりをじっくりと追求できます。
また、無駄のないデザインですがしっかりと5軸手ぶれ補正も備わっており使い勝手も抜群です。さらに、多機能な割には大きさも非常にコンパクトで女性が小さめのカバンに入れて毎日持ち歩くにもほどよいサイズです。
ボディ前面に装備されるクリエイティブダイヤルでカラーやモノクロプロファイル、アートフィルター、カラークリエイターにダイレクトにアクセスでき、使いやすさ抜群です。
フラットなボディデザインは格好いいのですが、使い続けるとグリップの安定感が欲しくなってきます。
PEN-Fはエフェクト機能が最も充実しています。この機種だけ搭載しているクリエイティブダイヤルのモノクロプロファイルで撮影。ビネットを調整し、周辺を暗く落とすことで被写体を強調してみました。
9位: [9位]ファインダー内蔵の
ポケットサイズ機
ソニー
α6300
購入価格:10万3293円(ボディ)
パワーズームレンズキット 11万8560円
サイズ・質量:W120×H66.9×D48.8mm・約404g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2420万画素
連写:約11コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:17点
解像力に飛び抜けたところはないが、通常のスナップ撮影などには十分な解像力。AWBの発色は◎
AF:20点
425点の位相差AFは画面のほぼ全域をカバーしており、ピント合わせが高速
機能性:18点
9種類のシーンセレクション、13種のクリエイティブスタイルモードなど、撮影機能は豊富
操作性:16点
小さなボディにうまくボタンやダイヤルを配置しており、このクラスのカメラとしては満足できる
液晶画面:16点
液晶モニターの解像度は92万ドットとやや低め。見栄えは悪くないが、タッチ液晶も搭載されない
APS-Cサイズの2420万画素センサーを採用することで、α7シリーズとはまったく異なるボディサイズを実現。上着のポケットなどにも入れられるほど小さくて軽いボディは旅行や山歩きなどでもかさばらず軽快感のある撮影が可能です。
ただし、この手のカメラこそタッチ液晶は必須だと思うのですが、未搭載なのが残念。サイズ感を損なうことなくビューファインダーを内蔵している点は高く評価できます。
専用のカスタムボタンは2個と少ないのですが、十字キーやAELボタンなどにもカスタムキー割り当てが可能で設定の自由度は高いといえます。
このクラスのカメラであればタッチ液晶によるタッチAFが欲しいところです。ジョイスティックもないのが難点です。
ぼけを生かすためあえて、レンズの最短距離付近から松の葉を狙いました。ピント位置は難しいものの、ピント合わせは高速です。
9位: [9位]3年前のモデルも
不満なく使える良バランス機
ソニー
α7 II
購入価格:13万6800円(ボディ)
ズームレンズキット 19万380円
サイズ・質量:W126.9×H95.7×D59.7mm・約599g
センサーサイズ:フルサイズ
有効画素:約2430万画素
連写:約5コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:18点
解像力はそれほど高くないが、不満に感じるほどではない。発色はソニーらしく見栄えのするもの
AF:18点
117点の位相差AFセンサーと25点のコントラストAFを併用。AF速度、AFの範囲に不満はない
機能性:18点
動画記録はフルHDまで。ピクチャーエフェクトは13モードあり、仕上がり調整も可能となっている
操作性:17点
カスタムボタンや十字キーなどに特定の機能を割り当てられる。AFモードの変更はボタン操作で行う
液晶画面:16点
可動は上下方向のチルトのみ。タッチパネル非搭載なのは残念。液晶モニターの見え具合は標準的
α7シリーズの現行モデルとしてはもっとも廉価なカメラですが、画質、使い勝手などに大きな不満はありません。強いていえば、ビューファインダーのクリア感に少し欠けることと、動画記録がフルHDまでとなっていることくらいです。
像面位相差AFのエリアも117点と他のモデルよりは少ないものの、実用上はそれほど気になることはありません。価格を考えるとお買い得感の高いモデルといえます。
ファインダーをのぞきながらでも露出補正がやりやすい専用の露出補正ダイヤルを装備しています。
ファインダーはα7R IIなどと同じ有機ELファインダーですが、接眼レンズのコストダウンからか倍率は0.71倍とやや低めです。
クリエイティブスタイルをディープにセットし、-0.7EVの露出補正を行いました。色濃い葉っぱの雰囲気を再現しました。
以上、ミラーレスカメラランキング[中価格帯]編でした。このクラスになると個性的なモデルが出てきますので、撮る目的との相性を考えて失敗なく選びたいところです。