感動の“ラク家事家電”で毎日のヘトヘトから脱却!
掃除、洗濯、食事作り……。仕事から夜遅くに帰宅したときでも、子育てに追われているときでも、逃れられないのが家事です。「メンドくさい」が当たり前になり、いつの間にかぐったり疲れていることも。
そんなヘトヘトの毎日から、脱却したいと思いませんか? そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が口コミや広告に左右されずに話題の家電を徹底テスト。日々の家事をラクにしてくれる家電をご紹介します。
ドラム式よりおすすめ?“ダブル使い”を検証します
今回取り上げるのは洗濯機です。家事がラクになる洗濯機というと、ドラム式の洗濯乾燥機を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
たしかにドラム式はいったん衣類を入れてしまえば、乾燥が終わるまでほったらかしでいいのは魅力。シワや乾燥ムラも少なく、最近ではさまざまな新機能もいろいろと搭載されています。
ですが、洗浄力の面ではやはりタテ型にわずかに及ばないのも事実。また、乾燥までやると時間がかかります。一日に何回も洗濯機を回したい家庭では、不便ですよね。
そこで今回は、洗濯乾燥機のテストをする際に編集部内でたびたび話題に上っていた、「タテ型洗濯機」+「衣類乾燥機」のダブル使いのほうが家事の手間を減らせるのではないかという件について、検証してみることにしました。
家事をラクにする視点から、洗剤自動投入付きのタテ型洗濯機と洗濯機の上に設置する衣類乾燥機をそれぞれ比べました。
今回検証した洗濯機
▼タテ型洗濯機
・日立「ビートウォッシュ BW-DX100F」
・アイリスオーヤマ「KAW-100B」
・パナソニック「NA-FW100K8」
・AQUA「Prette AQW-GVX100J」
▼衣類乾燥機
・日立「DE-N40WX」
・アルミス「小型衣類乾燥機 タッチパネル」
・SeatheStars「小型衣類乾燥機 2.5kg」
・SunRuck「小型衣類乾燥機 SR-ASD025W」
各機種の検証から判明した、ダブル使いのベストな組み合わせを発表します!
洗浄力が抜群! アイリスオーヤマ「KAW-100B」
アイリスオーヤマ
KAW-100B
実勢価格:11万9760円
サイズ・重量:W586×D647× H1003mm・約42kg
洗濯・脱水容量:10kg
▼テスト結果
洗浄率(常温) :◎(67.1%)
実測洗濯時間 :55分
1回あたりの電気代:1.2円
今回検証した洗剤自動投入付きタテ型洗濯機の中で洗浄力でトップだったのがアイリスオーヤマ「KAW-100B」。便利な洗剤自動投入機能付きで、洗剤タンク容量が大きく、通常サイズの液体洗剤なら丸々1本分入ります。
(ただしタンクが正面奥にあり、手前からだと入れる際に狙いがつけにくいのが惜しいです!)
面倒な設定しなくていいのもラク
「標準コース」でもしっかり汚れが落ちるのがポイント。乾燥ナシで機能もシンプルですが、その分使いやすいです。ダブル使いのタテ型洗濯機のベストはアイリスオーヤマです。
アイロン要らずの仕上がり 日立「DEN40WX」
日立
DEN40WX
実勢価格:4万5430円
サイズ・重量:W630×D439×H670mm・約25kg
乾燥容量:4kg
▼テスト結果
乾燥 :◎
仕上がり:◎
乾燥時間:◎(1時間15分)
電気代 :◎
今回検証した衣類乾燥機4製品の中で、シワの少なさでダントツだったのが日立「DEN40WX」。以前にシワが少ないことで高評価を得た、乾燥機付きのドラム式洗濯機がかすんでしまうほどの実力でした。
乾かすだけでなくシワなく仕上がる
衣類乾燥機4製品の中でも、シャツのシワがここまで目立たないのは日立の乾燥機だけでした。ドラム式の乾燥性能も上がってきていますが、シャツやTシャツ、チノパンなどで比べてみたところ、日立の衣類乾燥機の方がよりキレイに仕上がりました。
また乾きムラもなく、チノパンはポケットの内側までしっかり乾燥。ドラム式を上回る性能で、ダブル使いの乾燥機として間違いなくオススメなのは日立です。
ちなみにガス乾燥機は?
ガス乾燥機は完全乾燥まで48分(リンナイの幹太くん「RDT-30A」の場合)ともっとも短時間で乾きます。ただ、テストでは仕上がりはドラム式とほぼ同等で、日立より衣類のシワが若干目立ちました。
また、ガスが配管できる場所、室外に排気できる場所にしか設置できないため、設置環境が整っている&時短を重視するなら良いでしょう。
まとめ:洗濯回数が多い家庭はダブル使いがおすすめ
検証の結果、人数が多くて洗濯物も多い家庭や、分け洗いなどで洗濯機を回す回数の多い家庭なら、「タテ型洗濯機と衣類乾燥機のダブル使い」がベストです。
洗濯機を回している間に、先に洗い終わった洗濯物を衣類乾燥機で乾燥できるので時短になりますし、洗剤投入やコース選択、アイロン掛けの手間や時間も削減可能。
さらに、別々で購入するほうが一体型よりも安くなりやすいというのも重要なポイントです。
ただし、2つの機器をそれぞれ操作する手間と、洗濯物を洗濯機から乾燥機に移し替える手間はあるので、人数が少ない家庭や洗濯回数が少ない家庭では、ドラム式1台のほうがよいでしょう。
洗濯物が少ない家庭ならおすすめはコチラ!
パナソニック
NA-VX900A
実勢価格:27万3407円
サイズ・重量:W600×D722×H1009mm・約79kg
洗濯・脱水容量:11kg
乾燥容量:6kg
▼テスト結果
洗浄率(常温) :59.8%
洗浄率(温水) :72.3%
実測洗濯時間 :2時間55分
1回あたりの電気代:27円
洗濯機を1度回して終わりという家庭では、パナソニック「NA-VX900A」がおすすめ。以前に『家電批評』でもドラム式洗濯乾燥機でベストバイとなった優秀製品です。
ドラム式の中でも洗濯から乾燥が早く、高い洗浄力を備えたモデル。5種類の汚れを「約40℃おまかせコース」で洗濯した結果、全体的に汚れは薄くなり、卵とカレーの汚れは完全に消えました。
タテ型洗濯機と同内容の汚染布テストでは、常温で2位相当、温水なら1位相当(参考比較のドラム式除く)の洗浄力。乾燥時間もほかのドラム式より短く、洗濯&乾燥のバランスに優れた一台です。
操作性のいいタッチパネルも魅力。各コースの説明や洗濯の工程や残時間も見られ、ストレスなく使えます。
なお「NA-VX900A」は生産終了品なので、入手できない場合は後継機である機能強化版の「NA-VX900B」がおすすめです。
▼最上位「NA-VX900B」はこちら
パナソニック
NA-VX900B
実勢価格:29万6000円
以上、ダブル使いにおすすめのタテ型洗濯機&衣類乾燥機、そして洗濯量が多くない家庭におすすめのドラム式洗濯乾燥機の紹介でした。
シャツや厚手のものもシワなく乾かせる機能性と時短できる点ではダブル使いがおすすめ。何回も洗濯機を回すご家庭でしたら検討してみてくださいね。