自転車ビギナーにもおすすめの「サイコン」とは?
今回ご紹介する「サイクルコンピューター」とは、ざっくり言うと、自転車に取り付ける、自動車のナビやメーター類のようなアイテムです。自転車に取り付けて走行速度や走行距離などを測定する装置で、機種によってはペダルの回転数や心拍数を計測できるタイプもあり、トレーニングにも活用できます。
『家電批評』編集部員は2020年の夏に自転車を購入したばかりのビギナーなのですが、いきなり5万円もするサイクルコンピューター(サイコン)、ガーミン「Edge 530セット」を購入しました。
それも入門モデルではなく、いきなり上位モデルを購入。サイコンは本格的に自転車でトレーニングしたり、100キロを超えるようなロングライドをする“ガチ勢”のアイテムという印象がありますが、しかし実際使ってみると、ビギナー目線でもマストハブと言える超おすすめアイテムでした!
スマホと連携で便利! ガーミン「Edge 530セット」
ガーミン
Edge 530セット
実勢価格:5万2580円
サイズ・重量:(本体)W50×D20×H82mm・75.8g
解像度:246 x 322
稼働時間:20時間
GPS:内蔵
防水性能:IPX7
内蔵地図:日本詳細道路地図(CityNavigator Plus)自転車道入り
無線インターフェース:Wi-Fi/Bluetooth/ANT+
ガーミン「Edge 530セット」は、本体と、自転車に装備するスピードセンサーやケイデンスセンサー、胸部に巻く心拍計がセットになっています。センサーと本体はANT+というワイヤレス規格で接続され、さまざまなデータを本体画面にリアルタイムで表示。
本体はBluetoothでスマホと連携します。
「ここはもうちょっと頑張ろう」という励みになる
サイクルコンピューター(サイコン)を使う最大の価値は、走行中にリアルタイムで現在地やスピード、ケイデンスなどの走行データを把握できることです。
自転車は100%人力の乗り物なので、疲労との戦い。そこでスピードやペダルの回転数(ケイデンスと言います)、勾配などがわかると、「ここはもうちょっと頑張ろう」とか「ペースを落としていこう」といった判断材料になったり、「いいペースで走れてるな!」とけっこう励みになったりするんです。
ポイント1:スピード計測がスマホより正確
サイクリングのログをとるだけなら、スマホやスマートウォッチでもできます。しかし速度はGPSを使った大雑把な計測になり、表示に大きなラグが生じます。ガーミン「Edge 530セット」ならスピード計測がはるかに正確です。
▼スマホだと
○:視認性
○:位置情報の正確さ
×:スピード等が不正確
×:バッテリー持ちが悪い
▼スマートウォッチだと
○:心拍も一緒に計測できる
○:自転車への取り付け不要
×:スピード等が不正確
×:視認時に片手運転しがち
▼Edge530なら!
○:スピード等の計測の正確性
○:良好な視認性
○:長時間バッテリーがもつ
○:ボタン式だから手袋のまま操作できる
×:ナビの使い勝手はスマホには劣る
やっぱり自動車のメーターみたいにリアルタイムで速度がわかるほうが走っていて単純に楽しいんです!
ポイント2:昭文社のガチな道路地図を内蔵
GPSと「日本詳細道路地図自転車道入り」という地図を内蔵。事前に登録したルートをナビゲートしてくれたり、現在地を表示できます。ナビ機能はスマホを使ったほうが正確ですが、Edge530は20時間ももつバッテリーのおかげで、長時間地図表示を使えるのがメリットです。
街なか散策にも便利!
地図表示の画面では、走行中の道が次に交差する大通りを表示してくれます。街なかを散策しているとき、この機能が超便利なんです。
スマホと連動してルート検索
少々手間ですが、アプリ「Garmin Connect」でルート検索をし、その結果をEdgeに転送することでサイクリング中でも新規のルートを登録できます。
ポイント3:成果がわかってやる気が出る!
サイコンを買ってよかったと一番実感できるのがここです。走り終わったあと、Edgeの画面やアプリ上に有酸素運動、無酸素運動がそれぞれどのくらいの効果があったのか数値で表示。ほんとモチベ上がりますよ!
サイクリングの成果がすぐわかります
持久力の向上などを数字で表示してくれます。この機能のおかげで自転車通勤のときでも、ちょっと寄り道して坂を走ってみようかな? などとつい考えてしまうのです。いい効果!
ガーミンのスマートウォッチと連携で心拍計測がラクチン
サイクルコンピューターは胸部にとりつける心拍計の着脱がややメンドウなんです。ガーミンのセットにも胸に巻く心拍計が付属しているのですが、このわずらわしさを解放してくれるのが、同じくガーミンのスマートウォッチ「Venu Sq」。
ガーミン
Venu Sq
実勢価格:2万5200円
計測精度はやや下がりますが、心拍データを転送してくれて便利です。
ガーミンのスマートウォッチはSuica対応なので、スマホなしでもサイクリングに出かけられますよ。
まとめ:うれしくて頑張っちゃうモチベアップギア!
サイクリングコンピューターは5000円程度でも購入できます。でも今回紹介したガーミンをおすすめする最大の理由は、スマートウォッチとの連携とアプリの完成度。そして何より、走った成果がわかりやすいこと。
初心者だから数字を知って自信をつけたい
ちょっと頑張って走ると、「筋肉の持久力と疲労耐性が向上した」などとほめてくれるので、多少キツくても次はもっと頑張ろ! なんてモチベーションが上がってしまうんです。
とくに、ちょっと頑張るだけでも自己ベストを更新できるのがビギナーの特権。そのときに詳細なデータがあると数字で納得でき、自信がつきます。だからこそ、ビギナーにおすすめなんです。
以上、ガーミン「Edge 530セット」と「Venu Sq」の紹介でした。モチベアップギアとしておすすめするアイテムです!
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