素人でも超簡単に作れる!ふわトロオムライスの究極レシピを調査
半熟の“ふわトロ”な卵が乗ったオムライスは、子どもから大人まで幅広い世代に人気。家庭でも定番のメニューですが、作るのが難しいと思っている人も多いのでは?
そこで、初心者でも簡単においしく作れる究極のふわトロオムライスの作り方を大調査。プロと探し出た究極レシピを前編・後編にわたってお届けします!
前編では、「ケチャップライス編」として、ふわトロオムライスが1番上手く作れる「ご飯の状態」や「ケチャップ」を探し、ケチャップライスの究極レシピをご紹介しました。
▼究極のふわトロオムライスレシピ【前編】の記事はこちら
そして今回、後編でお届けするのは「ふわふわ卵編」です。卵200個以上を使って、一番ふわトロになる火加減や包み方を検証し、世界イチおいしい作り方を見つけ出しました。
卵液は生クリームや牛乳を入れないのが正解
ふわトロオムライスは、卵液の中に生クリームや牛乳を入れて作るレシピが基本ですが、ほかにもマヨネーズや炭酸水を入れるなどアレンジを加えているレシピが多く存在しています。そこでまずは、ふわトロになる卵液の作り方を検証しました!
卵の旨味がベストなのは「何も入れない」
一番ふわトロになったのは、下味の塩以外「何も入れない」卵液です。生クリームや牛乳を入れないことで卵の旨味を最大限に感じることができました。
なおかつ卵のふんわり感もトロトロの状態もバッチリ。ケチャップライスと合わせた際も、ケチャップに負けず卵本来の味も感じられバランスが良かったです。定番の生クリームは濃厚だが卵の味は薄まる結果となりました。
1人前の卵は「3コ」がマスト!
1人前を作るときの卵の個数は、3コがマスト。卵液も十分にあるので包みやすく、ふわトロ感が一番いい状態に仕上がりました。
1個だと火の通りが早いため、たんぱく質が固まるのも早くてパサパサになり、卵液も少なく包みにくかったです。また、2個だと1個に比べたらふわトロを作りやすいですが、こちらも火の通りが早く作りにくい結果となりました。
焼く油は「無塩バター」が素材の旨味を引き出す!
どんな油を使って焼いたらおいしくなるのかも検証してみたところ、一番おいしかったのが「無塩バター」でした。
バターの風味が卵本来の旨味を引き出し、最高の仕上がりに。何も入れない卵液を、無塩バターで焼き上げることで、卵の旨味をさらに引き出し風味も良くなりました。
【フライパン】一番ふわトロになる火加減&包み方は?
オムライスといったら、肝心なのは卵の仕上がり。とすると火加減にも疑問が湧いてきます。そこでふわトロにするためには何が重要なのか、火加減やフライパンのサイズ、包み方などを検証しました。
「フライパン22cm×強火」が超ふわトロに!
ふわトロな卵を作る上で一番重要だったのが、フライパンの大きさと火加減。大きすぎず小さすぎない22cmのフライパンを使い、強火で焼き上げることが今回一番ふわトロになりました。強火で焼くと卵のふわトロ食感は滑らかで唯一バターの風味も同時に感じられます。
また、フライパンは大きくても小さくても火加減が難しく、大きすぎる卵と接する面積が多くすぐ固くなります。ちょうどいいサイズ(22cm)を持ってない人はこの際に購入するのもオススメ。
ちなみに、過去、雑誌『MONOQLO』がフライパン27製品を検証した際に高評価となったフライパンがこちら。サイズは28cmですが、フライパン選びの参考にしてみてください。
▼ティファール「IHルビー・エクセレンス ウォックパン」
ティファール
IHルビー・エクセレンス ウォックパン28cm
実勢価格:4252円
重量:約1130g
サイズ:470mm(W)×290(D)×108mm(H)
深さ:80mm
コーティングの耐久性、焼きムラで高評価だったティファールの「IHルビー・エクセレンス」。過去、検証してきた浅型と合わせてこのシリーズは最強のフライパンといえます。
熱伝導が遅いこと以外は、どれをとっても文句のつけどころがありません。長く愛用するなら、コーティングが強くて焼きムラが最も少ないティファール一択です。
▼フライパンの検証記事はこちら
調理工程がスムーズな「シンプルな包み方」が正解
一番卵を包みやすい方法を調べるため、菜ばしだけで包む方法と、ネットで人気のラップで包む方法を試してみました。
ラップは、フライパンからラップに移す時に卵が崩れてしまい、卵を置く際にラップが溶け、穴が空いてしまいました。
一方、菜ばしだと小回りがきき、動かしたい位置や細かいところの調理が可能です。また、卵をかき混ぜる、形を整えるといった工程をスムーズに行うことができ、綺麗に仕上げることができる菜ばしの方が、作りやすかったです。
【焼き方】IHとガス火では合う道具が異なりました
IHとガス火でも使う器具が同じかと思いきや、違うということがわかりました。IHの人はフィッシュターナー、ガス火で卵を綺麗に仕上げたい人は菜ばし、初心者の人はゴムベラからスタートするのがオススメです。
【IHにおすすめ】横幅が広く返しやすい「フィッシュターナー」
IHはガス火とは作り方が違い、形を整えるのが難しかったですが、普通のターナーより横幅があるフィッシュターナーだと、卵を寄せやすく、ひっくり返しやすかったです。
【ガス火におすすめ1】卵の形を整えやすい「ゴムベラ」
半熟だと卵が周りに流れやすいので、形を整えるのが難しいですよね。ゴムベラを使うと菜ばしより広い範囲の卵を寄せやすかったので、初心者にはオススメです。
【ガス火におすすめ2】細かい動作がしやすい「菜ばし」
菜ばしは細かく卵を整えやすいためフライパンの中を大きくかき混ぜやすく、卵を均一な半熟状態にすることができました。菜ばしはスピードが重要になってくる料理にはピッタリです。
自分にあった器具を探すのも良いと思います!
IHは離すと火があたらないので作り方が別!
IHはガス火と違い火元からフライパンを離してしまうと火が止まってしまうので、作り方が変わります。
IHでは、半熟になったらボウルに卵を一度取り出し、よく混ぜその熱で卵に火を入れましょう。再度フライパンにバターを入れ、形を整えたら完成です。
【1】強火でかき混ぜる
【2】ボウルに移してよく混ぜる!
【3】フライパンに再び戻す
【4】形が整ったら完成!
IHを使っているという人は、ぜひ覚えておいてくださいね。
それではいよいよ、卵200個以上を使って見つけ出した、誰でもカンタンにお店風が作れる究極の超ふわトロ卵の焼き方をご紹介します!
【レシピ】ふわトロオムライスの「ふわトロ卵」の作り方
<材料>※1人前
・卵液
卵……3個
バター(無塩)……10g
塩……少々
・仕上げのソース
トマトピューレ……大さじ1.5
トマトケチャップ……大さじ1
<作り方>
【1】卵をよく溶き、塩を入れる
卵(3個)をボウルに割り入れ、卵液が均一になるまでフォークでよく混ぜます。フォークで混ぜると卵白が切れやすく、早くサラサラになり混ざりやすいです。混ざったら塩をひとつまみ(親指・人差し指・中指の3本でつまむ)入れます。
【2】フライパンが温まったらバターを入れる
フライパンを温め、十分に温まったら無塩バター(10g)を入れフライパン全体になじませます。
バターは焦がすことがないように注意しましょう!
【3】強火にし卵液をフライパンに流し入れ混ぜ続ける
火加減を強火にし、溶いておいた卵液を全部流し込みます。菜ばしでフライパンの中全体を大きくムラなく、強火で約12秒間かき混ぜてください。フライパンの周りに付く卵も中に混ぜ込みながら全体を混ぜ続けましょう。
【4】フライパンの奥側に卵を寄せる
12秒経ったらフライパンを火から離し奥に傾け、手前の卵を内側に折り込んでいきます。奥に寄せたら卵の合わせ目を5秒間火にあててください。その後火から再度離し、フライパンの側面についた卵を内側に少し折り込みます。
【5】フライパンを傾けて、手前に卵を転がす
菜箸を添えて手前に卵を移動させたら、卵の形を整え5秒間火にかけます。5秒経ったら火から離しフライパンを少し傾け、もう一度奥側に卵を寄せてください。
卵を移動させてる間は火から離しましょう。
【6】もう一度フライパンの奥側に卵を寄せる
もう一度奥側に卵を寄せ、再度形を整え5秒間火にあてます。5秒経ったら火を止めフライパンを一度コンロの上に置いてください。
表面が破れると卵が漏れるのでよくチェック!
【7】フライパンを逆手で持ちご飯にのせる
利き手とは逆の手でフライパンの柄を下から握り、フライパンをひっくり返してご飯の中心から少しずらして卵を乗せると真ん中にうまく置けます。
お皿は持っている方が卵が置きやすいです。
卵を中心から少しずらして乗せると真ん中に置けますよ。
【8】真ん中を切ったら完成!
浅くナイフや包丁で切れ込みを入れ卵を開いたら完成!
何もかけなくても卵の旨味とケチャップライスの味わいを感じられるので、最初は何もかけないで食べることがオススメ。ソースを作るなら、トマトピューレとケチャップを混ぜるだけでOK! お好みでかけて食べてみてください。
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以上、ふわトロオムライスの究極レシピ「ふわトロ卵編」でした。
難しいと思われがちなオムライスも、この作り方なら誰でも作ることができるはず! ぜひ、このレシピを試してみてくださいね。
味が感じなかった牛乳には驚きでした。