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※情報は『MONOQLO』2020年5月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
SONY vs ハイセンスフツーの人々のジャッジの結果は?
国産メーカーの4K液晶テレビは数年前まで20~30万円という高価格帯が当たり前でしたが、2018年頃から低価格モデルが登場。最近では、大手の国産メーカー品でも10万円台で手に入るようになりました。
そのなかでも液晶モデルは数年前から値を下げていて、50インチ前後で10万円を切る格安モデルも珍しくなくなってきました。しかも、性能は向上していて、ハイコスパなモデルが多くなっているんです!
というわけで、前回は専門家ではないフツーの人々と一緒にメディア人気ナンバーワン4Kテレビ【価格13~15万円台】とコスパ最強4Kテレビ【価格:6~7万円台】で大検証を行いました。
結果、人気者の「SONY」よりもコスパ最強の「ハイセンス」が多くの支持を集めました!
▼4Kテレビ「人気者」と「コスパ最強」を比較してみた【前編】はコチラ!
価格差は約2倍!コスパ最強のハイセンス
ハイセンス
50E6800
実勢価格:6万9800円
サイズ・質量(スタンド含む):111.2×69.3×23.5cm・11.7kg パネル方式:VA、RGB チューナー数:BS/CS 4K×1、地デジ×3、BS CS×3
ソニー
KJ-49X9500G
実勢価格:15万908円
サイズ・質量(スタンド含む):109.3x69.9x27.4cm・14.4kg パネル方式:VA チューナー数:BS/CS 4K×2、地デジ×2、BS CS×2
価格だけ見るとSONYはハイセンスの約2倍です。映像の見え方には好みこそあれ差がありましたが、オーディオのプロから見てハイセンスの映像はどうなのでしょうか。
SONYの画質はややおとなしいハイセンスは明るく鮮やか
家電やテレビにそれほど詳しくない人が純粋に映像だけ見て「欲しい」と選んだハイセンス、実はオーディオのプロから見ても「悪くない」と言います。
今回、2つのテレビを「第一印象」「プロによる評価」「機能」「操作」の4項目でジャッジしてもらい、「総合」の評価をつけました。
それでは、さっそく詳しく結果を見ていきましょう。
検証結果1:フツーの人々の第一印象
ハイセンス:◎
前編での専門家以外の人の検証では、最初に見てもらった段階で半数以上がハイセンスに投票。その後に価格を伝えると、8割近い人がハイセンスを選びました。
▼第一印象で欲しいほう
左側:★★★★★★★★★★★
▼価格を聞いて欲しいほう
左側:★★★★★★★★★★★★★★★
第一印象でハイセンスを選んだ人の多くが「明るさ」と「鮮やかさ」を理由に挙げていて、くっきりとシャープに映っているところが好印象でした。20代の男女から大人気で、とくに地デジの人肌を絶賛する意見も多かったです。
SONY:△
▼第一印象で欲しいほう
右側:★★★★★★★
▼価格を聞いて欲しいほう
右側:★★★
30~40代の男性で、テレビにこだわりのある層はSONYを選択していました。ハイセンスの派手な鮮やかさに対して違和感を指摘したり、リアルな表現力を選んだ理由に挙げています。ただ、20代の若者からの支持は伸びませんでした。
検証結果2:プロによる評価
ハイセンス:〇
明るく鮮やかで、目にしたときに派手な印象です。ただ、やりすぎているわけでもなく、バランスも考慮しているのがうかがえました。
赤色がかなり強調されていて、明るく鮮やかな映像で、空や海の青色も最高級ではありませんがキレイです。宮古島の4K映像では、ノイズレスで雄大な自然を体感できました。
地デジはフォーカスがピタッと合っているようなシャープさがあり、人肌の質感だけならソニーよりも精細で美しく描写しています。格安4Kとは思えないレベルです。
SONY:〇+
色合いの表現はややおとなしめの地味系で、パッと見たインパクトは弱いです。しかし、花びらの立体感やシワの細部まで精細に描いているのは◎です。
4Kの夜景映像は「黒」を沈み込ませてコントラストをきちんと表現するのが見事。地デジも立体感のあるリアルな映像で、とくに自然の描写は美しいです。
検証結果3:機能
ハイセンス:△
主要なアプリはネトフリ、YouTube、U-NEXT、dTVくらいです。プライムがないのはやや残念です。ネット機能が唯一の難点ですが、約7000円のFire TV Stick 4Kを組み合わせてもトータル7~8万円で済みます。
Amazon
Fire TV Stick 4K
実勢価格:6980円
SONY:〇
主要な動画アプリはほぼ使えて、YouTubeは音声検索にも対応。4Kコンテンツではハイセンスを圧倒しています。
OSはAndroid TVでメジャーなアプリはほぼ網羅。ストアでアプリを追加できるのも〇です。
「AirPlay 2」に対応し、スマホやタブレットでもテレビ画面に映せます。
検証結果4:操作
ハイセンス:〇
Netflix:1.7秒
YouTube:3.7秒
ソニーに比べると、基本操作やアプリのレスポンスはやや悪いのですが、実際に使ってみるとハイセンスでも十分にスムーズに感じました。一瞬の間があるだけです。ここは大きなデメリットになることはありません。
インターフェースも東芝の4Kテレビと同じで使いやすいのですが、音声検索機能は搭載していないので、そこはソニーと比べて物足りない部分です。
SONY:◎
Netflix:0.8秒
YouTube:0.7秒
動作のレスポンスはハイレベルで、サクサクと思ったとおりに操作できます。とくにアプリの起動はスピーディーでストレスが少ないです。
【総合結果】この価格差ならハイセンス一択!
以上、4つのポイントで判断し、“今買うべき格安4Kテレビ”としてプロが推すのは…?
ハイセンス:◎
プロの視点で細かく見ると画質や機能などはSONYに及びません。ただ、ハイセンスも画質や操作性などは標準以上の実力であることは間違いなく、一般的な第一印象はむしろ勝っています。それでSONYの半額以下で買えるのは、性能差を覆すほどのメリットと言えます。
SONY:〇
リアルな色合いや立体感を再現する画質のほか、アプリの充実度や操作性など、総じてハイセンスを一歩リード。ただ、13~15万円という価格に満足できるかと言われると悩ましいところで、価格も含めるとハイセンスに軍配が上がります。
以上、コスパ最強の4Kテレビ、ハイセンスの「プロの目線編」でした!
プロの視点で見るとSONYがハイセンスより高品質なのは確かですが、2倍以上の価格差を覆すほどの差は正直なところ感じられません。そこまで画質にこだわりがなければ、ハイセンスを選ぶのが正解と言えそうです。
ハイセンスの映像は明るく鮮やか。地デジもシャープな輪郭で特に人肌の描写が見事です。