海や川だけじゃない! アウトドアシーン全般で活躍します
キャンプ、渓谷、海、山などアウトドアへ行くときは頑丈でタフネスな防水カメラがオススメ。10m以上の深い水中でも撮れる防水性能はもちろん、防塵や耐衝撃、さらに耐低温性能も確保と、スマホでは対応できない過酷な環境でもへっちゃらなんです!
機能性を重視したい! 防水カメラの選び方
①アウトドアでストレスなく撮影できること
アウトドアでは濡れた手で操作したり、手袋をつけて操作することになります。そのため、ボタンやダイヤルの操作のしやすさが一般的なコンパクトデジカメより大事になります。
ボタンが大きいことやダイヤルが回しやすいこと、ボタンとボタンの間隔が広く誤操作を招きにくいことが大事です。
②撮影状況を記録できると写真の楽しみが増える!
最近の防水カメラはGPSや気圧計など撮影場所の状況を記録するセンサーを搭載するのがトレンドです。
登山やダイビングで使用するなら、写真をGoogle Mapに表示させるなど撮影後の楽しみが増えます。
③水中撮影を重視するなら別売のオプション品に注目
水中では光の屈折の関係で画角が狭まるのでよりワイドに撮れるレンズが欲しいところ。しかし、どのカメラも広角側は24~28mm相当で水中ではやや狭いとも言えます。
水中撮影を重視するなら「フィッシュアイコンバーター」や「ワイドコンバーター」を別売しているモデルがオススメです。
④マクロ撮影も防水カメラの隠れた重要ポイント
コンパクトカメラは一眼カメラより接写(マクロ撮影)が得意です。
砂浜の小さな生物や高山植物などを鮮明に写したいなら、マクロ撮影時にLEDライトで被写体を明るく照らせるモデルがオススメです。
気になる画質はもちろん 操作性もチェックしました
今回は防水や画質のみならず現場で便利な機能もチェックしました。
GPSや高度計、LEDライトといったアウトドアギアとして便利な機能や自然の中でどんな写真を撮れるか、利用シーンに応じた拡張性はあるかを総合的に判断しました。
①画質:20点満点
フルオート撮影時の水中(水深20cm程度)と空気中(ポートレート)の画質を評価しました。
②タフネス性能:10点満点
防水効果、衝撃性能の耐久性をチェックしました。
③スマホ連携:10点満点
スマホへの自動転送に対応している機種を高く評価しました。
④アウトドア機能:10点満点
GPSや気圧計などのセンサーや周辺機器の豊富さを採点しました。
⑤操作性:20点満点
山登りなどでは欠かせないグローブ装着時の設定変更の確実さを見ました。
⑥モニター:10点満点
モニターや液晶、EVFが見やすいかをチェックしました。
全6項目を合計100点満点で採点しています。
それでは、機能性にすぐれた防水カメラランキングを発表します。
最強の「自然観察カメラ」 第1位はオリンパスTough TG-6
オリンパスのタフネスカメラは以前から高評価が続いているハイレベルな製品。
レンズはF2.0と明るく、アウトドアで役立つGPSや高度センサーも搭載していて、GPSログを保存することもできます。
顕微鏡モードをはじめとする自然観察写真用機能やアクセサリーも豊富で他のどの製品よりも総合力で圧勝となりました。
オリンパス
Tough TG-6
実勢価格:4万8727円
発売日:2019年7月
サイズ・質量:W113×H66×D32.4mm・約253g
有効画素数:約1200万画素
防水性能:15m(IPX8)
落下耐衝撃距離:2.1m
▼採点結果
ダイヤルとボタンを併用するオーソドックスな操作のため「デジカメとして普通に使える」のもTG-6の特徴です。
実際に水中で撮影した画像がこちらです。
[Tough TG-6の魅力①]
高度や気温まで記録してくれる
ボタン長押しで時刻、気圧、緯度経度、電子コンパスが表示されるので、撮影後に見返すのが楽しい!
[Tough TG-6の魅力②]
グローブ着用でも操作性バッチリ!
ズームレバーや背面の電子ダイヤルはグローブをつけていても操作しやすいので、岩場や雪山などで必須のグローブ着用時でも安心して使用できます。
[Tough TG-6の魅力③]
専用アクセサリーで撮影機能を強化!
TG-6はアクセサリーが豊富。保護するジャケットやコンバージョンレンズの他、マクロ撮影用のディフューザーまで揃っています。
オリンパス
フィッシュアイコンバーター
FCON-T01
実勢価格:9145円
光学ズームは4倍ですが、1.7倍のテレコンバーダーより広い範囲を撮れます。
オリンパス
LEDライトガイド
LG-1
実勢価格:4306円
マクロ撮影時にLEDライトの光を全体に回すためのガイドです。
オリンパス
フラッシュディフューザー
FD-1
実勢価格:4306円
マクロ撮影時にフラッシュによる影を出さず被写体を照らすことができます。
防水の老舗の工夫がたくさん! ニコンCOOLPIX W300
古くは防水一眼レフ「ニコノス」や最近でも世界唯一の防水ミラーレス「Nikon 1 AW1」(生産終了)を手がけるなど、防水カメラの技術には定評のあるニコン。
今回比較したカメラではもっとも古い2017年発売製品にもかかわらず、各テスト項目で満遍なく得点を重ね2位にランクインしました。
ニコン
COOLPIX W300
実勢価格:3万4615円
発売日:2017年6月
サイズ・質量:W111.5×H66×D29mm・約231g
有効画素数:約1605万画素
防水性能:30m(IPX8)
落下耐衝撃距離:2.4m
▼採点結果
デジカメの一般的な操作性をもつ1位のTG-6とは対照的に、防水カメラならではの操作を発展させている。30m防水もお見事。
水中で撮影した画像がこちら。色合いや明るさも1位のTD-6とほぼ同じ。
多機能&高性能で3位となった パナソニックLUMIX DC-FT7
少々ゴツめですが、水深31m対応の防水性能はトップクラス。高度計や電子コンパス、GPSといったアウトドア機能もしっかり搭載しています。
唯一のEVF搭載モデルなのでファインダーを覗いて撮ることもできますが、アウトドアカメラに必要かといわれると微妙です……。
パナソニック
LUMIX DC-FT7
実勢価格:4万7950円
発売日:2018年10月
サイズ・質量:W116.7×H76.1×D37.3mm・約319g
有効画素数:約2040万画素
防水性能:31m(IPX8)
落下耐衝撃距離:2m
▼採点結果
2040万画素もありますが、画質面でのメリットは感じられません。
4Kフォトで一瞬を切り出せるのは便利。
水中で撮影した画像がこちら。
4位: 富士フイルムFinePix XP140は
アウトドア機能に欠ける
5機種の中ではもっともシンプルで、今回比較した製品の中ではスマホに画像を自動転送できるのは本機と2位のニコン「W300」だけです。
高さ1.8mから落しても耐えうる耐衝撃構造と207gと軽量ですが、アウトドアだからこそ役立つ機能が搭載されていないのが残念でした。
富士フイルム
FinePix XP140
実勢価格:2万4380円
発売日:2019年3月
サイズ・質量:W109.6×H71×D27.8mm・約207.4g
有効画素数:1635万画素
防水性能:25m
落下耐衝撃距離:1.8m
▼採点結果
スマホへの自動転送に対応している点が高評価となりました。
5位: リコーのWG-6は5製品の中で
唯一リングライトを搭載
レンズ周りにLEDライトを装備。
被写体を明るく照らしたり明るさを調整できるので、暗い場所でも奥行きのある撮影が手軽に楽しめます。
リコー
WG-6
実勢価格:3万8371円
サイズ・質量:W118.2×H65.5×D33.1mm・約246g
有効画素数:約2000万画素
防水性能:20m
落下耐衝撃距離:2.1m
▼採点結果
画質やスマホ連携の弱さで得点が伸び悩みました。
以上、アウトドア全般で大活躍する防水デジカメのランキングでした。
本格的な機能から防水・耐衝撃にすぐれたカメラなど、どんなシーンで使用するのか考えながら、自分にあったカメラを探してみてください。