冷凍食品の中でも冷凍パスタは本格的な味が楽しめて人気です
保存がきいて、電子レンジで温めるだけですぐに食べられる冷凍食品はとっても便利ですよね。そんな便利な冷凍食品のなかでも、本格的な味が楽しめることからパスタは人気があります。
メーカーだけでなく、コンビニオリジナルのパスタも続々と登場していて、味はもちろん、麺や具材に各社のこだわりが見られます。
各社様々なパスタブランドがありますが、気になるのはやはり味! ということで今回は、全20種類の冷凍パスタを食のプロと一緒に食べ比べてみることにしました。
冷凍パスタ全20種類を食べ比べ!結果は4つの部門別に発表します
今回食べ比べの検証を行うにあたってご協力いただいたのは、巷では“冷凍王子”と呼ばれている冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんです。
主役のパスタは、定番のたらこ&明太子、カルボナーラ、ナポリタンの3種に、ここ最近増えているボロネーゼを加えた4ジャンルの人気商品を集めて食べ比べました。
ちなみに、解凍にはすべて600wのレンジを使用し、麺や具材、ソースの絡みなどの下記の5項目でジャッジしました。
1.麺の弾力や食感の良さ(5点満点)
解凍してもパスタ本来の麺のモチモチ感や弾力が失われないかをジャッジ。
2.具材の充実度(5点満点)
ボリュームだけでなく、具材の質や素材の良さを生かしているかも判断しました。
3.味の本格度(5点満点)
いわゆるお店で出されるプロのパスタにどこまで近づけているかを検証。
4.ソースの絡み(5点満点)
解凍後軽く混ぜたときにしっかりと麺や具材と絡まるかを実食前に見ました。
5.調理方法などの手軽さ(5点満点)
識者自ら製品を開封、電子レンジで調理するなど一連の流れを体験しました。
以上の5項目をプロが各5点×5の25点満点で評価しました。それでは、4大人気の味別に冷凍王子がジャッジした結果を、早速部門別に発表したいと思います。
まずは、「たらこ・明太子」からどうぞ!
【たらこ・明太子1位】日本製粉 オーマイプレミアム 焼きたらことだしの旨み たらこといか
日本製粉
オーマイプレミアム
焼きたらことだしの旨み たらこといか
実勢価格:395円(1食あたり)
内容量:270g
カロリー:413kcal(1食あたり)
たらこ・明太子部門の1位は日本製粉の「オーマイプレミアム 焼きたらことだしの旨み たらこといか」でした。和洋折衷の奥深い味わいで、総じて優秀な冷凍パスタといえます。
焼きたらこのプチっとした食感が楽しく、つい後を引くおいしさ。しっかりと出汁がきいており、味に奥行きを感じます。サイズは小さいながらイカが入っている点もコスパの良さに貢献しています。
【たらこ・明太子2位】日清フーズマ・マー 超もち生パスタ 北海道産生クリームの濃厚明太子クリーム
日清フーズ
マ・マー
超もち生パスタ 北海道産生クリームの濃厚明太子クリーム
実勢価格:176円
※amazon フレッシュ対象価格です
内容量:270g
カロリー:469kcal(1食あたり)
2位は日清フーズの「マ・マー 超もち生パスタ 北海道産生クリームの濃厚明太子クリーム」です。弾力があってモチモチとした麺が売りの生パスタで、濃厚なソースと生パスタがよく絡みます。
最大の魅力はモチッとした麺。「超もち」の看板に恥じない出来です。ゆずの香りも特徴的ですが、そこは好みが分かれそうです。
【たらこ・明太子3位】日清食品もちっと生パスタ 青ネギときざみ海苔の明太子クリーム
日清食品
もちっと生パスタ
青ネギときざみ海苔の明太子クリーム
実勢価格:310円
内容量:270g
カロリー:384kcal(1食あたり)
3位は日清食品の「もちっと生パスタ 青ネギときざみ海苔の明太子クリーム」。デュラム小麦のこだわりパスタはソースと麺のマッチングは良好です。
リボン状の平たいタイプの麺は柔らかめながらコシがあり、クリームソースとマッチします。味の本格度は伸び悩みましたが、目新しさを評価して3位としました。
4位: 【たらこ・明太子4位】セブンイレブン
セブンプレミアム 明太子スパゲッティ
セブンイレブン
セブンプレミアム
明太子スパゲッティ
実勢価格:194円
内容量:250g
カロリー:315kcal(1食あたり)
4位はセブンイレブンの「セブンプレミアム 明太子スパゲッティ」です。たらこは北海道産スケトウダラで200円以下と、コスパは抜群に優秀といえます。
細めの麺は弾力性がやや足りず、後味は塩辛めです。
5位: 【たらこ・明太子5位】日清食品
Spa王PREMIUM つぶ立ち豊かな味わいたらこ
日清食品
Spa王PREMIUM
つぶ立ち豊かな味わいたらこ
実勢価格:324円
内容量:285g
カロリー:441kcal(1食あたり)
5位には日清食品「Spa王PREMIUM つぶ立ち豊かな味わいたらこ」が登場。明太子クリームは旨みたっぷりですが、平坦な味は普通のインスタント食品という印象です。
ソースの粘度が低く、細麺との絡みがやや物足りません。葉大根にもメリットは感じられませんでした。
続いては、濃厚な味わいがたまらない「カルボナーラ」部門です。
【カルボナーラ1位】日清フーズ青の洞窟 燻製チーズのカルボナーラ
日清フーズ
青の洞窟
燻製チーズのカルボナーラ
実勢価格:255円
※amazon フレッシュ対象価格です
内容量:290g
カロリー:493kcal(1食あたり)
1位は日清フーズ「青の洞窟 燻製チーズのカルボナーラ」です。白ワイン仕立ての濃厚チーズソースがたまりません。燻製&ベーコンで存在感もアップ! 燻製の香りが食欲をそそります。
味はほぼ及第点ですが、大きめのベーコンが入るなど満足感はそれなりにありました。パッケージングを含めて、庶民的でありながら少し洒落感のあるカルボナーラの魅力をうまく表現できています。
【カルボナーラ2位】セブンイレブンセブンプレミアム カルボナーラスパゲッティ
セブンイレブン
セブンプレミアム
カルボナーラスパゲッティ
実勢価格:213円
内容量:285g
カロリー:427kcal(1食あたり)
2位はセブンイレブン「セブンプレミアム カルボナーラスパゲッティ」です。
こちらはトレー付きで、そのままで食べられる手軽さが高評価でした。
【カルボナーラ2位】ファミリーマートお母さん食堂 クリーミーカルボナーラスパゲティ
ファミリーマート
お母さん食堂
クリーミーカルボナーラスパゲティ
実勢価格:228円
内容量:285g
カロリー:453kcal(1食あたり)
同じく2位はファミリーマート「お母さん食堂 クリーミーカルボナーラスパゲティ」です。コンビニ系は味に大きな差はありませんでした。
セブンイレブンの商品とよく似ているが、こちらの方がチーズのコクをわずかに強く感じます。しかし、こちらは皿に移す手間を差し引き、同率2位でした。
4位: 【カルボナーラ4位】日清フーズ
マ・マー THE PASTA 4種チーズのカルボナーラ
日清フーズ
マ・マー
THE PASTA 4種チーズのカルボナーラ
実勢価格:332円(1食あたり)
内容量:290g
カロリー:432kcal(1食あたり)
※リンク先はパッケージが異なります。12袋入りのページへ移動します
4位は日清フーズ「マ・マー THE PASTA 4種チーズのカルボナーラ」。4種類のチーズでコクと深みをプラスしています。
複数のチーズを使うも味に活かされていません。ほうれん草が入ることで見た目はいいですが、ソースとの絡みがちょっと弱い印象。ベーコンのサイズも小さめです。
5位: 【カルボナーラ5位】日清食品
Spa王PREMIUM ベーコンとほうれん草のクリーミーカルボナーラ
日清食品
Spa王PREMIUM
ベーコンとほうれん草のクリーミーカルボナーラ
実勢価格:163円
内容量:297g
カロリー:451kcal(1食あたり)
5位にランクインしたのは、日清食品「Spa王PREMIUM ベーコンとほうれん草のクリーミーカルボナーラ」。北海道産の生クリームを使用していますが、麺もソースも若干の物足りなさが。
まず麺が細く、コシが弱めです。具材の旨みが薄いため、ソースの味も平坦になってしまっていました。
続いて、パスタの王道「ナポリタン」部門です。
【ナポリタン1位】日本製粉オーマイプレミアム 厚切りベーコンとチーズ 贅沢ナポリタン
日本製粉
オーマイプレミアム
厚切りベーコンとチーズ 贅沢ナポリタン
実勢価格:332円(1食あたり)
内容量:270g
カロリー:392kcal(1食あたり)
※リンク先は12袋入りの商品ページになります
1位は日本製粉「オーマイプレミアム 厚切りベーコンとチーズ 贅沢ナポリタン」。厚切りベーコンで贅沢に仕上げており、豪華な食材が高評価につながりました。
他に比べると、厚切りベーコンをはじめとする具材の豪華さが評価ポイントに。チーズがトッピングされている点も満足感を高めてくれています。味は濃厚とまでは言えませんが、古き佳き喫茶店のナポリタンを彷彿とさせるには十分かもしれません。
【ナポリタン2位】日清フーズマ・マー THE PASTA ソテースパゲティ ナポリタン
日清フーズ
マ・マー
THE PASTA ソテースパゲティ ナポリタン
実勢価格:332円(1食あたり)
内容量:290g
カロリー:482kcal(1食あたり)
※リンク先はパッケージが異なります。12袋入りの商品ページに移動します
2位は日清フーズの「マ・マー THE PASTA ソテースパゲティ ナポリタン」。しっかり煮詰めた濃厚ソースでソースも麺もナポリタンっぽいです。
ケチャップの水分をしっかり飛ばしたような、濃い旨味が楽しめます。柔らかめの麺も弾力があり、ナポリタンとしての要求をクリアしました。
【ナポリタン3位】ローソンソテースパゲティナポリタン
ローソン
ソテースパゲティナポリタン
実勢価格:238円
内容量:300g
カロリー:497kcal(1食あたり)
3位はローソン「ソテースパゲティナポリタン」。しっかりしたソースは良好で、ケチャップ風味な懐かしの味わいです。
ソースの味自体はそれなりにしっかりしている反面、ソーセージが見当たらないほど小さかったのが残念。麺の食感ももうひと息といったところです。
4位: 【ナポリタン4位】セブンイレブン
セブンプレミアム ナポリタンスパゲッティ
セブンイレブン
セブンプレミアム
ナポリタンスパゲッティ
実勢価格:213円
内容量:304g
カロリー:479kcal(1食あたり)
4位はセブンイレブン「セブンプレミアム ナポリタンスパゲッティ」。パッケージからは昔懐かしい王道をイメージしますが、香ばしさを出すのはちょっと難しかったようです。
モチモチやプリプリといった麺の強みが物足りません。味はいたって普通ですが、ソースの香ばしさが足りないのがちょっと残念でした。
5位: 【ナポリタン5位】ファミリーマート
お母さん食堂 ソテーナポリタンスパゲティ
ファミリーマート
お母さん食堂
ソテーナポリタンスパゲティ
実勢価格:228円
内容量:280g
カロリー:502kcal(1食あたり)
5位はファミリーマート「お母さん食堂 ソテーナポリタンスパゲティ」。トマトケチャップでジューシーではありますが、甘さが目立っているのが今ひとつでした。
トマトの酸味や塩気といった要素が薄く、全体的に甘みの方が強く目立ちます。ソースと麺の絡みや味のバランスにもうひと工夫欲しいところです。
そして最後は、イタリアの都市・ボローニャの料理とされる「ボロネーゼ」部門です。
【ボロネーゼ1位】ピカールスパゲッティ ボロネーゼ
ピカール
スパゲッティ ボロネーゼ
実勢価格:627円
内容量:306g
カロリー:431kcal(1食あたり)
1位はピカール「スパゲッティ ボロネーゼ」。ゴロゴロっとした牛ひき肉が主張し、風味豊かな本格派パスタです。
香味野菜と牛肉の旨味を引き出したソースは風味が豊かで、スパイスの刺激も心地良いです。麺は若干柔らかいですが、仕上がりの本格度は他と一線を画しています。値段も飛び抜けており、コスパは厳しいですが、そのぶん旨いです。
【ボロネーゼ2位】日清フーズ青の洞窟 オリーブオイル、ハーブ、スパイスの香り広がるボロネーゼ
日清フーズ
青の洞窟
オリーブオイル、ハーブ、スパイスの香り広がるボロネーゼ
実勢価格:374円
※amazon フレッシュ対象価格です
内容量:290g
カロリー:427kcal(1食あたり)
2位は日清フーズ「青の洞窟オリーブオイル、ハーブ、スパイスの香り広がるボロネーゼ」。牛肉と香味野菜の風味が活きていて、麺もソースもバランスが良いです。
パスタの食感は良く、ソースは牛肉と香味野菜が本格的で、全体的にバランス良く味がまとまっています。王道のボロネーゼらしさを感じました。
【ボロネーゼ3位】日本製粉オーマイプレミアム チーズとろける 牛挽肉ボロネーゼ
日本製粉
オーマイプレミアム チーズとろける
牛挽肉ボロネーゼ
実勢価格:663円(1食あたり)
内容量:270g
カロリー:433kcal(1食あたり)
※リンク先は6袋入りの商品ページになります
3位は日本製粉 オーマイプレミアム チーズ とろける牛挽肉ボロネーゼ。牛ひき肉と赤ワインが活きるマイルドな味で平均点をキープしました。
ボロネーゼソースの深みは出せており、味もマイルドで万人ウケしそうです。一方で、ボロネーゼならではのパンチに欠けるため、平均点止まりに。
4位: 【ボロネーゼ4位】ファミリーマート
お母さん食堂 生パスタ コクが豊かなボロネーゼ
ファミリーマート
お母さん食堂
生パスタ コクが豊かなボロネーゼ
実勢価格:278円
内容量:280g
カロリー:479kcal(1食あたり)
4位はファミリーマート「お母さん食堂 生パスタ コクが豊かなボロネーゼ」。モッチリした麺とコク深いソースは、なかなかチャレンジングです。
手打ちパスタ風の食感は面白く、そのチャレンジ精神も含めて高評価に値します。ソースはコクがありますが、味の本格度においてやや物足りなく得点が伸びませんでした。
4位: 【ボロネーゼ5位】日清食品
Spa王PREMIUM 揚げなすの入った牛挽肉のボロネーゼ
日清食品
Spa王PREMIUM
揚げなすの入った牛挽肉のボロネーゼ
実勢価格:370円(1食あたり)
内容量:310g
カロリー:451kcal(1食あたり)
※リンク先は14袋入りの商品ページになります
同じく4位は日清食品「Spa王PREMIUM 揚げなすの入った牛挽肉のボロネーゼ」。なすと牛肉がアクセントになっていますが、もう少し具材が大きければよかったかもしれません。
揚げなすを加えて一見豪華に見えますが、全体的に具材のサイズが小さいのがちょっと残念でした。素材自体の旨みが薄いので、味にパンチが欲しいところです。
冷凍パスタ全20種類の部門別ランキングはいかがでしたか? 4部門を通して一番美味しかったのはオーマイ プレミアムの「たらこといか」パスタでした。ぜひ一度ご賞味あれ!
冷凍食品の世界は日々進化しています!